題 | 忘れられた惑星(岩崎少年ロマン文庫?) |
作者 | マレイ・ラインスター |
感想 | 清水が小学生のころ図書室で借りて、ずっぽりはまった作品。空科(SF)というジャンルに目覚めるきっかけともなった。 はるか未来。銀河の辺境惑星で、種子撒布船により惑星改造が進められていた。だが、昆虫と菌類を移植した段階で、ささいな過誤により改造は中止され、人類の記録からその星は抹消されてしまう。やがて惑星は、巨大昆虫と胞子が渦まく地獄のような星となる。 ある日のこと、その忘れられた星に、宇宙客船の脱出艇が事故で不時着した。主人公バール青年はその40世代以上先の子孫。原始的な道具すら忘れ、巨大昆虫の狭間でおびえて暮らすしかない彼らだったが、バールは生き残りの人類の指揮をとり、革命的な冒険行へと旅立つことになる。果たして彼らの手に再び文明は戻るのか? なにより、この特異な世界観がおもしろい冒険SF小説。ホコリタケというキノコの勉強にもなる(笑)。独自な世界を作れるのは、こうしたSF小説ならではの楽しさといえる。筆者は13年ほど前に読んだが、もう絶版らしい。古本屋で見かけたら即! 買うべきだろう。高田馬場図書館の子供コーナーには、まだあったぞ。 |
題 | 宇宙人ビッグスの冒険(岩崎少年ロマン文庫?) |
作者 | ネルスン・S・ボンド |
感想 | ちっぽけな宇宙貨物船パイロットの「ぼく」たちの前に、ある日奇妙な青年が現れる。新入操縦士の彼、やることなすこと突拍子がないが、強運の持ち主で、いつも最後は上手く難局をきりぬけ、会社を窮地から救っていく。 ほのぼのしたドタバタ・スペースオペラ。こういう昔風の宇宙SF小説って、21エモンなどと並んでSFファンの原点といえると思う。気楽に読めてよい。絶版てのが残念。 |
題 | 宇宙の漂流者(岩崎少年ロマン文庫?) |
作者 | 調査中 |
感想 | 未来。人類はある宇宙種族と交戦状態にあった。主人公らののる船は奇襲をうけ、脱出した一行は不毛な惑星に不時着する。猛威をふるう熱病「地獄熱」、苛酷な自然環境の前に、次々と生存者はたおれていく。彼らは復讐を誓い、侵略者の再来にそなえて懸命に生きぬこうとする。これも絶版が残念。再版してほしいぞ! 燃える展開の宇宙SF小説。読みたいっ! みかけたら清水にご一報を! |
題 | フェニックス作戦発令(岩崎少年ロマン文庫?) |
作者 | 福島正美 |
感想 | 海洋パトロール隊員の主人公の戦いをえがく海洋SF。ボツリヌス菌なみの毒素をまきちらす謎の猛毒プランクトンの大発生と、それに続くさらなる大災害。はたして地球の未来は!? なにげに巨匠が書いているジュブナイル。ハインラインも「宇宙怪獣ラモックス」をこの文庫で出していたと思う。あれもこれも、再び読みたいものである。 |
表紙へチェレンコフ・ドライヴ! |