火星年代記
 著者:レイ・ブラッドベリ
 出版:早川書房
 感想:
  オムニバス形式。人類と火星人の不可思議な出会いから始まる火星探検から、入植、そして衰退……までを描いていく。
 幻想的で、詩的な描写がとても美しい。全編に漂うさびしげな雰囲気がまた、たまらない。ポーなどを読んでいる人だとニヤリとするネタもある(笑)。また、いま読んでも重みがある主題も含まれている作品。何度も読みたくなる。難しい科学理論もなく、重厚な主題を美しく描いている。ある意味で理想的なSF小説だといえる。

 
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2002.8..