著者:フィリップ・ホセ・ファーマー 出版:早川書房 感想: 未来の地球と、ある惑星を舞台に、地球人男性と昆虫人女性との、禁断の恋愛を描く。 出版当時、「性」を主題にした点で、随分とさわがれたらしい。SFならではの恋愛劇といえるだろう。 異星種属の生物学的設定もさることながら、こうした価値観の転換自体、非常にSFらしくて面白い。果たして、種属をこえた愛情というものが存在しうるのか? そしてそれは、幸福な結末を迎えることができるのか? そんな疑問にこたえてくれる、個性的な一冊である。 |
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