ＳＦ・ＲＰＧ講座：道具編：雑貨

ＳＦ・ＲＰＧ基礎講座
教練２：ＳＦアイテム・コレクション：雑貨
　スペースオペラにでてくる小道具の説明よ。作品によって幅があるから、ＲＰＧにおいてあると便利そうなものだけに限定しておくわネ。

　＜日用品＞
　某銀河デパートの製品一覧から抜粋して要約してみたわ。こういうのって、別に無くてもいいけど、あればちょっとした個性の演出が出来るかもね。

　１、内蔵型解毒反応炉

機能	有害な化学物質などを自動的に除去
価格	１００万gsc

　宇宙にはさまざまな生態系があるが、これでもう安心。異境の地でうっかり変な食べ物を食べても、これを体内にうめこんでおけば即座に解毒してくれる。毒ガスなどの化学兵器にも耐えられる。ただし、全く酔えない体質になるのでご注意を。

２、真空化粧品・手鏡つき

機能	宇宙空間でも化粧が出来る
価格	１００万gsc

　苛酷な宇宙空間でも美容を維持したいあなたのために。これからの時代、宇宙傭兵や海賊でも身だしなみが必要…とかんがえる人は買えばよい。手鏡は強化されており、レーザー機銃ていどなら楽楽反射！　というが、どう使えというのだ？

３、自動修理工

機能	機械の修理をする
価格	３００万gsc

　自前の船を持つ宇宙旅行者の必需品。忙しい時などに勝手に故障箇所を修理してくれる自動機械である。ルール的には、基礎的な修理技能をもつものとして扱う。ただし修理用の材料は別売り。ときどき充電しないと働かない。

４、食料合成ポット

機能	合成食品をつくる
価格	５０万gsc

　自前の船を持つ宇宙旅行者の必需品。内部には植物プランクトンのコロニーが恒常的に維持されており、乗員の排泄物を利用して食料を合成する。洗面所の配管に接続して使用する。栄養は十分だが、心理的な要因と味の不味さで人気がない。別途、電源が必要。

５、ナマコ人の詩集

機能	重し
価格	１万gsc

　宇宙では孤独な旅が続くこともある。そうした時に気を紛らわせるためにどうぞ。

６、ペット合成粘土

機能	愛玩動物の合成
価格	１０万gsc

　好きな動物をレーザー計測器をつかって記録して、有機粘土で合成できる。生き物ではないので航宙船内で暇つぶしに可愛がるのにぴったり。なお、少女などを創ると＜アンドロイドの人権を考える会＞などがうるさいのでやめておこう。

７、アンドロイド

機能	雑用
価格	５００万gsc

　アンドロイドとは、人間に似せて造られたロボットのことである。介護やサービス業などでは、いくら自動機械が発達しても人間の外見を持つ労働力が要求されるため、需要がある。（ガンダムのような看護婦とムチムチのおねーさん型看護婦、君はどちらに看病してもらいたいだろうか？）
　人間に良く似た精巧なものほど運動性能とは無関係な表情制御などに工夫が凝らされるため、非常に高価となる。
　＜エイリアン＞ではシンセティック、＜ブレードランナー＞ではレプリカントとよばれている。

８、サイバー身体部品（各種）

機能	身体改造・補助
価格	さまざま

　身体に埋め込むか装着し、＜サイボーグ＞となるための色々な部品。事故で腕などを失った場合の代替用なのか、戦闘などのために身体を強化したいのか、この２つの目的によって必要な部品が変わってくる。たとえば肉体の代替用なら、性能としては本来の身体となるべく近いものを購入しないと問題が生じる。文明が発達した世界なら、人工細胞などをつかった生物的な改造用部品も存在する。クローン禁止法案との兼ね合いが難しい。
　ちなみに、バリバリにカラダに機械を埋めこむサイボーグという存在は、本来はサイバーパンクというＳＦ分野の産物であり、スペースオペラでは見かけられなかった。「身体改造」という行為が内包する病的な印象が、陽性な冒険物語であるスペースオペラにそぐわないためか。

＜軍用品＞
　一般の人でも、宇宙旅行なんかにはみんなこっちを使うの。頑丈だし安いからね。軍余剰品をあつかう専門店は大きな町ならたいていあるから探してみてね。そういう店では、中古品が嫌な人のために複製した新品も売っていて、軍事愛好家がよく出入りしてるの。

１、機動歩兵背嚢

機能	ものをいれる
価格	２万gsc

　頑丈な背負い袋。バックパックともいう。旅行者の基本である。中には強化樹脂製の骨組みが入っており、歪んだりしない。長期旅行用の品物でもたいてい納められる。防水・防真空・防宇宙線仕様でとってもお得。

２、レンザディック・スターコンパス（スターチャート等こみ）

機能	航法
価格	５０万gsc

　スターチャートとは、星図のこと。
　軍用の精密な方位磁針、羅針盤、位置測定用などの器具と、星図・地図一式。主な星系の星図は電子的に収録されている。軽視されがちだが、兵士や傭兵にとって、地図と磁針をもちいた地上・宇宙航法技術は欠かせない。目標に迅速に到達するためであるのはもちろん、砲撃や航空支援を要請するさいにも正確な座標の指定が必要となるためだ。地上、海上、宇宙、超空間、それぞれ航法技術が異なるので、必要に応じて専門の技術を習得しなければならない。

３、戦闘糧食カプセル

機能	食う
価格	２週間分５万gsc（種族によって異なる）

　機密瓶に入った高栄養カプセル。水分補給も可能。１粒で２日は戦闘行為が可能。ふつうにくらせば４日以上もつといわれる。ただし嚥下用であり味わえないので、長く用いると士気が低下する。異なる種族用のカプセルを飲むと副作用の危険が大きいので注意すること。

４、侵入用工具一式

機能	施設侵入用
価格	１００万gsc

　窓を破るための大型ハンマー、降下用ロープ、降下用ハーネス、接続金具、手袋、レーザー・トーチ、ナイフなど一式。特殊部隊のような隠密任務や急襲任務には必須となる。衝撃閃光手榴弾などの武装は別途必要。

５、ギンギン銀河水筒

機能	水（基礎代謝用物質）を入れる
価格	１万gsc

　頑丈な水筒。ガメリウム樹脂でつくられ、核爆弾の直撃にも耐える。むろん真空でも平気。２リットルはいる。防音も完璧で、のみ残しても移動・戦闘時などに音を立てない。

６、調査・追跡用器具一式

機能	調査など
価格	４００万gsc

　小型発信機、盗聴器などの器具。正面から撃ち合うよりこうした器具をもちいたほうが効率がいいことも多い。

７、長距離無線機

機能	暗号通信
価格	５００万

　重さは１０キログラムほどあり、背負って使用する。３００以上の方式による乱数暗号化および解読機能を持ち、軍事任務では必須。地上から軌道上３万キロていどまで交信可能だが、通信兵は狙撃されやすいので注意セヨ。

８、指揮・照準強化眼鏡

機能	命中精度向上
価格	７００万gsc

　いわゆる狙撃用スコープ。遠距離の目標を拡大表示して狙撃しやすくする。電子的な手段をもちい、真っ暗闇でも目標をとらえられる。レーザー測距器つきで、６個までの目標を自動補足し、距離を表示しながら自動追尾して照準できる。銃器も電子化しておけば、本機と連結することで弾薬や照準の自動調整が可能となり、格段に戦闘力があがる。無線モデム内蔵式で、指揮官からの戦闘情報も送受信が可能。優秀な特殊部隊や傭兵部隊のほとんどが採用している。

　まあ、このへんは余裕があれば、という程度ね。いろいろＧＭさんや遊戯者さんで考えても面白いでしょう。

　↓つづきよ。次は世界設定をみてみましょう！
　ＳＦ・ＲＰＧ講座：世界観について

　

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