極楽艦隊RPG遊戯議事録
第15話<銀河帝国より愛をこめて>
あとがき対談
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特別企画! ホロー氏独占インタビューに成功!
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疑問点などの検討対談
リュート
「どうも、おなじみアルフェリッツ・リュートです。ではさっそく、今回のお話の趣旨などを」
清水
「ついに長年さがしもとめてきたメルカヴァルの居所に肉迫する、キャンペーン的には山場のお話です。メルカヴァルじゃなくて、かわりに変なのがでてきちゃったけど」
リュート
「その、震星さんが復活した2号惑星についてですが。けっきょくあの後、彗星が衝突しちゃったんですか? 一言も言及されてませんが」
清水
「うっっ。そういえば。説明し忘れてたっぽいですね。まあ、衝突しちゃったんでしょう。だって、S−ユニットは復活させることができたし、リンダたちも脱出できたし。衝突したって、べつに困らないでしょう(笑)。そもそもあそこまで迫った彗星核の軌道を変更するのは、技術的に人類の科学では無理だと思いますよ」
リュート
「劇中の破壊力からみて、震星さんなら軌道変更も可能だったのでは?」
清水
「そうかもしれません。リンダが頼めばやったかも。でも奴、気まぐれっぽいし。しかもリンダに会えたことで興奮状態で、それどころではなかったのでしょう」
リュート
「では次に。仙人がたくさん敵側にでてきていました。パラフリ世界で一般的なことですか?」
清水
「むろん、そんなわけありません。ホロー分隊は運が悪すぎるのです。ゲーム的にも、仙人は強力すぎるし、設定的にも、珍しい存在であると思いますよ。ただ、そういう組織にホロー分隊は目をつけられてしまっているので。とにかく、世界設定的に、こういう状況は例外的なことです。GMの皆さんは、その点にご注意ください」
リュート
「パワードギアという敵NPCがいましたね。あれは、基本規則本にでているバトルテクターとは違うのですか?」
清水
「違います。バトルテクターは、強力ではありますが、ただの装甲服です。防御力4もあり、全身を覆いますが、あくまでただの服です。対して、パワードギアはわたしの創作設定でして、動力源やさまざまな機械装置を内蔵しております。これにより、装着者の筋力や機動力を飛躍的に高められるのです。いわゆるパワードスーツですね。生身の人間には扱えないような大型火器も、軽々と携帯できるのです。装甲もバトルテクター以上に厚いし、決して生身で相手にしてはイケナイ相手です。うわさによると、三国戦争末期には<しきがみおえど>でパワードスーツのようなものが開発されるようですが、その先取りといえるかな?」
リュート
「劇中の説明によれば、ごく一部の精鋭部隊にしか配備されていないようですね」
清水
「そう、予算がかかりますから。今回リンダたちが遭遇したのは運が良かったというか、悪かったというか(笑)。こればっかりですね(笑)。とにかく、滅多に出会う敵ではありません。仙人よりはだいぶ弱いけど、かのシリウスジゴクガメよりは強いです」
リュート
「ファイアスラッグという小型戦車は、どういう趣旨の機体ですか?」
清水
「パワードギアは強力ですが、その燃料には限りがあります。で、長距離移動のために、専用の輸送機器が開発されたわけですね。まあ、ごついメタルスラッグというか、フチコマというか」
リュート
「さらっと爆弾発言ですね(笑)」
リュート
「今回、仙人の防御力の高さの謎が少し解けましたね。頑丈なだけではなく、一種の力場を展開しているらしいと」
清水
「仙人についての公式な情報はきわめて! 少ないんですよ。だから、そのへんは全部、わたしの勝手な解釈による創作設定です」
リュート
「規則上は、[火力値]でないとダメージを与えられないんですよね」
清水
「そう、レンファンが出てきた9話あたりでは、そのへんをはっきりさせてなかったんですが。基本的に、強さは戦闘機ていどです。ま、対艦ミサイルでもあてれば、下級仙人なら殺せるのでは? 照準できない可能性が高いですけどね」
リュート
「人間を狙うようにはできてませんからね、あのへんの火器は(笑)」
清水
「人間大の戦闘機、という存在の厄介なところはそこですね。たとえばレストランで、いきなり隣の席から戦闘機なみの火力で攻撃されたら、対空ミサイルを撃つひまなんてないわけだからね(笑)」
リュート
「今回、牛さんが頑張ってましたね。[火力値]ダメージのある刀剣類があれば、輸送機器相手でも牛さんが活躍できると思うのですが?」
清水
「創作設定ではいくつかあります。怪獣退治用の伝説の武器、みたいな白兵戦武器で、[火力値]がつくというのがね。でも、単分子剣以上に稀少だから、まず入手できないでしょう。公式設定では、いっさいそのような白兵戦武器は存在しません」
リュート
「震星さんって、同性愛者なんでしょうか?」
清水
「いえ、性別に関係なく繁殖できるので、気に入った遺伝形質をもつ相手なら性別にこだわらない、ということなのでは。18話あたりまでをみるかぎり、そんな印象を受けますね」
リュート
「遺伝子で相手を判断するなんて、ものすごく直球ですよね(笑)。結局はそこにいきつくんだけど、ねえ(笑)」
清水
「純真なんですよ。ええもう、それはそれは純真ですよ、震星」
リュート
「いいですね〜。生物学的に素直で♪」
清水
「イヤまったく。……あっ。このメンツだと、誰も突っこんでくれる人がいない!(笑)」
リュート
「で、具体的にはどうやって同性どうしで繁殖を?」
清水
「それは色々とアレでナニなんで、詳細は敢えてふせておきましょう。<シャンブロウのながむし>とかいう生体機器を使うらしいとか、うわさはいろいろ傭兵ファンの間で乱れ飛んでいるようです(笑)。なにかの生体機器を使う可能性は高いでしょうね。映画ジュブナイルにでてきた、あの気味の悪い標本作成機とか、いいかもね(笑)」
清水
「今回、初の艦隊戦規則を適用できました。GMとしては興味深かったんですが、ちょっと不満も残りましたね」
リュート
「判定に、艦隊の火力差が反映されない点ですよね」
清水
「そう、装甲値だけで双方の戦力差を表現する規則ですからね。お互いが軍艦同士ならそれでもいいけど、一方が輸送艦隊だったり客船だったりしたら、不自然なことになっちゃいます。パラフリの輸送艦って、装甲がものすごく厚いんですよ。だから、非武装の輸送艦隊でも、駆逐艦の艦隊よりは強い、ということになってしまうのです。実際の艦隊戦では、火力というのはすごく大切な要素だと思うんですよ」
リュート
「地球でも、大艦巨砲の時代では、各国とも如何に敵国の艦砲をうわまわる主砲を搭載するかでしのぎをけずっていましたからね」
清水
「これについては、そのうちわたしが創作規則を用意するとおもいます。まあ、艦隊戦なんて、大規模な紛争にでも首を突っこまない限り、滅多に遭遇するものではないんですが」
リュート
「あ。今回は滅多に遭遇しないはずのものに、もう3つも遭遇してますねー」
清水
「うっっ。リンダの不幸が、分隊全員に感染したんですよきっと」
リュート
「総合的に見て、今回はとても苛酷な任務だったと思います。そんな任務に、レベル1だか2だかの滲蠢游さんを参加させていますが、問題はないんですか?」
清水
「うーん。お話としても、熟練傭兵が困難な任務にのぞむのに、初心者を連れていくのは不自然ですよね……。
そういう事態を捕捉してくれる規則はありませんが、経験点や技能の追加を認めるといいかもしれないですね。実はわたくし、作成時に技能が0のPCについては、技能取得を2点分だけ認めているんですよ。金華帝国では適用の機会が多い創作規則となっています。滲蠢游はもともと別のGMさんのパラフリで創作されたんですが、今後の様子次第で、この創作規則を適用したほうがいいかもしれませんね。<しきがみおえど>にはサイバーウェアがあるし、公国では最初から技能をもっているPCが多いんで、この規則は適用してませんけどね」
リュート
「たしか、公国の上級貴族って、規則本のとおりに作成すると最初の技能は0だったと思いますよ」
清水
「それで、ねじまき鳥さんのPCは、まだ遊戯未経験だけど法学技能を2点もってるわけです(笑)。でも、上級貴族のように資産のあるキャラには、この創作規則を適用しなくてもいいかも。財産があるというのはゲーム上かなり有利なんで、均衡をとるためにね」
リュート
「でも、ビーストハーフって、生物学上の特性から、最初から技能もっている人がけっこういますよ。たとえばワニハーフの水泳技能とか」
清水
「う。そう言われてみればそうですね。うーん。この創作規則はいらない気がしてきましたよ」
リュート
「経験点をたくさんあげると遊戯がつまらなくなるし、難しいところですよね。キャンペーンの途中で参加したPCには、GMさんの裁量で追加経験点をみとめてもいいかもしれませんね」
リュート
「ではまあ、こんなところでしょうか。そうそう、わたし、リンダさんにO.L.S.Mを出しまして。現在の心境を特別インタビューしてみました♪」
清水
「傷口に唐辛子をすりこむような真似を……」
<リンダへの特別インタビュー!>
リュートよりリンダさんへ
第15話についての質問でーす。
1
、リンダさんの長いカレシいない歴に終止符がうたれましたね。どうおもいますか?
まさかこの様な形で終止符がうたれるとは予想もしていませんでした。
って言うか、こんな所まで不幸が及んでくるとは思いもしてませんでした。
素敵な男性(ナイスミドル)とめぐり合う事を夢見ていた私としては、いかんともしがたい状況です。
・・・って言うか、大迷惑です。
2
、相手が同性ですけど、子供はつくれるようなので、問題ないですよね。遺伝子工学の奇跡とも言えるお方と交配できる栄誉に浴した心境を、ぜひおきかせください。
そんな奇跡はいらないです。不要です。思想的に腐ってます。(断言)
第一、私は健全な女性であって、女性と交配する趣味は一切持ち合わせていません!
それ以前に、『愛』が無いじゃないですか!!
アタシは女性に対して「その様な」愛を持つ事は出来ません。
奴は、女性と交配できる事を誇りに思う『私以外の女性』と交代してもらいたいです。
・・・って言うか、さっさとどっかに行ってくれ。(本音)
3
、震星さんは色々と家族計画をたてているようです。リンダさんは、どんなご家庭を築きあげたいですか?
だーかーらー、アタシはあいつと結婚する気は「全く」無いんです!
本人の意思を全く無視して家族計画を立てている古代兵器の事なんかほっておいてください!
・・・いい加減分かってくださいよ〜(涙)
4
、3人めまでの出産計画を教えてください。たとえば、最初は男の子、とか。
女性体とは出産するつもりも、交配する気もありません。
・・・でも、もしも奴以外の男性と結婚するんだったら、最初は男の子が良いな〜。(夢)
5
、銀河に知れ渡る有名人になって、素敵なお嫁さんまでゲットできました。いまの人生に不満がありますか?
本人の意思とは無関係に有名人にされて、これまた本人の意思と無関係に押しかけ仙人女房がやって来たこの現状をどう見たら、不満が無いと言えるんですか〜!!!(怒) 不満は掃いて捨てるほど、両手に余るほど有ります。
・・・って言うか、なんでアタシと奴とが結婚することになってるんですか!!
しかも奴の方が『お嫁さん』だなんて!!
・・・アタシの夢は『カワイイお嫁さん』になることなのに〜!!!(涙)
6
、もしこの世に神さまがいらっしゃるなら、なにか言いたいことはありますか?
今の現状を創り出した『神』に持て得る限りの呪いを!!
現状を見て「ゲラゲラ」笑っている神が笑いすぎて、息を詰まらせてくたばってしまう事を祈ります。
・・・って言うか、『やい! あの勘違いな虎ハーフもどき(生体兵器)をどうにかしやがれ!!!!』ッテ感じです。(涙)
以上です。ご協力ありがとうございました。
<インタビュー終り>
清水
「ウシャシャシャシャ(笑)。ま、まあね。これはね、不幸であるという設定上、避けては通れない展開でしてねえ」
リュート
「まあ。」
清水
「震星というNPCや、この物語展開は、3年以上前から準備されてましたから(笑)。数年前、ある人に相談したら、『ただ震星にリンダを追いかけまわさせるんじゃなくて、イキナリ押し倒したほうが面白いよ』と言われたのが決定的でしたね」
リュート
「おほほほ♪」
清水
「と、とりあえず。銀河の全ての宇宙傭兵に、幸あらんことを祈ります」
リュート
「白々しいですね(笑)。それではみなさん、また次回あとがきでお会いしましょう」
震星
「さあ終幕じゃ! NPC情報や、清水描きおろしの絵もあるのじゃ!」
震星
「総合目次へ戻るならここからじゃ」
震星
「ホロー分隊戦記14話から26話までのパラフリ議事録一覧じゃ!」
震星
「ホロー分隊戦記13話までのパラフリ議事録一覧へいくのじゃ!」
表紙へパラパラ♪
2000.8.28.作成 清水三毛.