極楽艦隊RPG遊戯議事録
第13話<モスコ=ミュール、戦いの果てに>









第4章 襲撃












 医者の白衣がひらめいたとみるや、黒鉄色の大型拳銃が目にはいった。牛の格闘家としての本能が、瞬時に反応をとらせる。
 剣の柄をにぎり、銀光一閃!





GM 距離は約3メートル。

志尾原 だめだ(笑)。気をつけろ医者!(笑)

 素手で当て身はなかったよな。
GM そのへんに花瓶ぐらいあるだろうけど。

 単分子剣で、銃を斬りとばすか。[移動]、[複数行動]で単分子剣を抜いて、銃を斬りとばす。あと2枚だせるんだけどな(笑)。

GM 「シュッ! ザキィン!」その瞬間、銃が大爆発をおこすんだよ。
「ズバアン!」通常の弾薬じゃない。医者に化けていた何者かは、爆発にまきこまれて即死したね。

リンダ なんでえ。

GM 拳銃とかいうレベルじゃない、上半身がなくなってる。まるでミキサーをひっくり返したかのように、血のりが部屋じゅうに。

スィル じいさんショック死してるんじゃ(笑)。

GM 「な、なんじゃなんじゃ!?」

アンディ 言葉を発せられるだけすごい(笑)。

志尾原 おめでとー。本日第1回目のデッドリーです。
スィル イエー(一同笑)。


GM そのとき、ガシャン! と窓ガラスが割れて、ロープで上からぶら下がってきたであろう何者かが部屋に飛びこんでくる。上から下まで黒づくめだ。


リンダ SWATか!?

GM 老人に、その大型特殊拳銃……のようなものを向けている。

 移動しなきゃいけない距離?

GM いや、大丈夫だろう。牛氏のすぐ後ろだ。

アンディ ふりむきざま。

GM じゃあ、イニシアティブとって勝ったら、そっちが攻撃していい、ということで。

 難しいところだな!

GM オレは3枚だす。

 3枚!

リンダ うちら、ここにいないしねー。

 3枚だろ……。8のペア。

GM 12のペア。拳銃から「ばしゅっ」という音がして、白煙とともに何かが吐き出されるんだ。そいつは弾じゃない、超小型のミサイルのようなものだ。

 アレか!(GMのざれごとを覚えていたらしい)

GM 見たこともない武器だ。

 困ったな。

志尾原 弾を殴りとばす!(笑)

GM 当たったら爆発するだろうな。でも、初速はあんまり出てないわけよ。

 単分子剣でピッチャーがえし! 斬って爆発したとしても、じいさんが巻きこまれるほどじゃないよな。じゃ、斬っちゃえばいいんだ。にやり(笑)。斬れるのか!?
 ……あ、Keyさんから電話(とたいれる氏へ)。

GM 難易度はそうとう高いとみていいだろう。11!

 11! はっきりいって無理だね。4分の1以上の確率で必ずペアがでる。いまオレ、ペアないんだ。[切り札]もない。これは、じいさんに死んでもらうしかないな。これが出せる最高の札だ。

リンダ わたしも[応援]できないっ!

GM ……駄目だ。

リンダ じじい死んだっ!?

GM じゃあね。真っ白なシーツが鮮血に染まるんだよ。

 そんなの見てるヒマはないな。敵はペンギン?

GM わからないね。人間っぽくて、背格好は牛さんと同じくらい。

 はああ(ため息)。とりあえず、ぼくの次の行動はそいつより後かい。

GM そうだな。そいつは牛さんに向かってミサイル・ガンをぶっぱなす。だーんだらだーんだん♪(<ロスト・シップ>同士のデッドリーな戦闘の音楽)

 ぱらぱぱーん♪ 5、6、7!

GM なにいっ! 回避しただとッ!?

 さっきこれがあれば!





 牛が横ざまに跳んだすぐ後ろで、火焔のかたまりが弾けとぶ。壁に、深くえぐられた黒い焦げあとが口をあける。すさまじく指向性の高い特殊炸薬を使っているらしい。





GM じゃ、牛の番だ。至近距離だ。

 ここはどうするかな。単分子剣でKOを狙うか? 銃は両手で持ってるの?

GM そう。こうやって(両手支持してみせる)。

 両方とも斬り飛ばす。

リンダ うおおっ、さすがだ!

GM 小さいところを狙うから、判定値マイナス2ね。

 12、13、1のシークェンス!






 誘導弾をかわした牛に銃をむける怪人。だが、牛の回避は予想していなかったらしく、腕をふる動作が一瞬おくれた。銃口が牛の額を狙ったとき、怪人の腕は双の手首を失っている。
 手首のなめらかな切断面から、深紅の液体が高々と噴き出し、天井をそめる。





GM 銃をもった手が宙に舞う。「ぎゃあっ」と悲鳴をあげて、そいつは倒れる。どさっ、ガチャリ。手と銃が床に落ちる。気絶してるぜ。虫の息だ。

 応急処置をまかせて、猿ぐつわをかませるとか。身柄の確保を要求するね。

GM 「いまの爆発はいったい!?」と兵士が入ってくる。

 まあ、こういうのはテロっていうんだろうな。

GM 「うわッ、これはひどい!」と、兵士の1人なんて吐いてるな。

スィル 軟弱な軍人だなぁ。

GM 上半身ふっとんだ人間が2人いるんだぞ!

 腕のないやつもいるさ(笑)。我ながら、よくかわしたよ(笑)。

スィル ゲーゲー吐いてるペンギン。やだな。

GM 拳銃サイズの武器から発射される特殊ミサイルだからな。

 裏設定きいたことあるけど、ダメージは……。

GM 言わぬが華(笑)。

 ぼくでも気絶ぐらいいくんじゃなかったっけ。

リンダ やばいよそれー!

志尾原 ジャイロ・ジェット系ですかね。

GM (あんな不正確な銃ではないがな)さあ、もう死にかかってるけど。

 とりあえず医者を呼ぶよういうわ。猿ぐつわをかまして、舌を噛み切るとか、青酸入りのカプセルを割るとか、しないようにして。

GM うん。ありがちだよね。で、尋問するの。

 しゃべらないだろう。せいぜい、この国の人に、うさばらしでもしてもらうさ(笑)。

リンダ で、上にゴンゴンゴン、と(笑)。

 「やあ! とりあえず、潜水艦じゃないらしいってとこまでは、聞いたんだけどね(妙にさわやか)」

リンダ 「なるほど。ところで、なんでそんな……(笑)」

GM まてまて。黒づくめは猿ぐつわをかまされてんだけど、外から何かが「しゅっ!」と飛んできて爆発するな。下半身だけになってしまった。

リンダ かなり狙われてるな。

 周囲を徹底警備してもらわにゃ困る。

アンディ なんか、顔焦げちゅうだ(笑)。

リンダ そうそう。なんかあったらしい(笑)。

 これで不思議とダメージないんだよね(笑)。





 リンダたちは牛を病院の屋上で回収した。そのままモスコ=ミュールは軌道上への上昇経路をとる。




GM レーダー手はだれ?

アンディ またオレ?(笑)

志尾原 みんなぁ、援護しろー!(笑)

GM 難易度6、カナ。

志尾原 必死で援護しろーッ!(笑)

リンダ うおおーっ! 「よくみるんだ!」

 9、10、11のシークェンス!

GM ち、6のペアか。成功してるな。「レーダー波を照射されてる! 攻撃されるぞ!」

アンディ 「レーダー、きたよーん(笑)」

リンダ マジかよッ!?

 いわゆるロックオンされたんだね。

GM 「照準固定されてる!」
「DANGER,DANGER,DANGER……」
 操縦してるのは誰だ。機動判定してもらおうか。

リンダ オレ。ミサイルから逃げろってことだろ?

GM そうねえ(ニヤリ)。

 地上に残ってたほうが刺激的だったかもしれないな。

志尾原 上空で大きな花火が見えたかもしれませんよ(笑)。

リンダ 2のペア。

GM じゃあ、こいつで。(そろそろ、いくか♪)

リンダ [切り札]!

スィル ひーーっ!

志尾原 (レーザー機銃で)撃ちおとせますか?

GM いや。こっちからの(ビーム系)攻撃なんだよ。

リンダ オイまじかよっ!

GM 高軌道からの狙撃だよ。

リンダ これをよけろとっ!?

志尾原 「そこじゃない、こっちだあっ!」([応援])
 よけるのは無理ですから、ダメージだけでも! 5カード!









<予告>
 衛星軌道上からの狙撃!
 モスコ=ミュールと、ホロー傭兵分隊の運命や、いかに!?
 苛烈なる次章へと、つづく!






表紙へパラパラふりふりッ、とネ♪




ミリィ「さあさあ、とっとと続きよみなよ!」


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