極楽艦隊RPG遊戯議事録
第13話<モスコ=ミュール、戦いの果てに>









第3章 遭遇(後編)
















 一行は、宮廷の統合軍事司令室にかけこんだ。



GM 鈍黒が、「わが国の偵察衛星がとらえた写真だ」とみせる。
「小南側の通信量が異常に増大している。敵潜水艦隊のこり7隻が、一斉に港をはなれたと報告があった」
 まあ、わかるだろう。戦争だよ。

 始まりつつあるわけだね。
GM 「ふふっ、いよいよ始まるか!」と鈍黒がうれしそうに(笑)。
リンダ ったく、武力でものごと解決しようとしちゃって。いかんねホント。「らぶあんどぴーす」だよ。

GM 大統領がおろおろしている。鈍黒は、「よーし、まずは市民に避難命令をだそう!」といって、生き生きしているな。

アンディ あー、どうしよどうしよ。

リンダ 「あんた第一線で戦うのか」
GM 「いや、私はここで指令をだす」
スィル ダメダメ軍人(笑)。

 何をいってるんだ。将軍が前線にでて何をしようというんだ(笑)。

GM ただ、傭兵と軍人というのはこの世界では非常に仲が悪くてね。そういうところに理由があるんだろう。

 傭兵が軍人きらいなのはそういう理由で、軍人が傭兵きらいなのは、やる気がないし、忠誠心ないし、まったく規律がとれてないし……。

スィル 我々が動く理由? カネでしょ、やっぱり。

志尾原 ちがう! 愛だ!
リンダ そうだ! 愛だっ!

 君ら戦術レベルでは愛があるけど、戦略レベルではないよねー。





[GMから一言]
 確かに、
 傭兵ギルドのホールに飾られている古代の傭兵戦士の像には、こう刻まれてはいる。

「海賊は欲望のために戦うが、傭兵は信念のために戦う」

 これは傭兵、とくに民事傭兵の何たるかを示すものとして、現在でも意義のある言葉であろう。





GM それはともかく、街ではね、避難命令を勧告するサイレンが鳴っている。

リンダ うちら何にもやってないんだがな、ホント。

GM 「まったく、好戦的な奴らだ(笑)」
「君たちまさか、先制攻撃をしかけたのか!」と大統領が。

リンダ 「調べてもらえばわかりますが、うちら1発も撃ってないんすよ!」

GM 「じゃあどうしてこんなことに」

リンダ 「相手のほうが勘違いしてるみたいで」

GM 「では誤解だというのだな、これはっ!?」

 はいはーい。相手がなんで宣戦布告してきたのか理由がわからないから、誤解なのかどうか分からない(笑)。

GM 宣戦布告はしてない。理由はわかるよ、敵国のトリディオ放送があるからね。
「卑劣な小北の先制攻撃により、わが国の財産である潜水艦が2隻も失われた! われわれはこれを見逃すことはできない! これは聖戦であるっ……」

 ジーク・ジオン!





 これが誤解であることを証明すればいいのだが。いざその方法となると、いい案はうかばない。





GM 「そ、そうか! 君たちがこれで直接、ぼくのかわりに電話して、話をしてくれないか!?」と大統領が。

 ホットラインですか(笑)。それでも大統領?
リンダ あんたもう(笑)。

GM 「さあ、さあ!」

 まあまあ。あせっちゃいけないよ。ぼくらが今でても、信用されるわけはないよ(笑)。

リンダ ここは大統領がいうべきであって。

 もっと安全な方法がある。敵国の潜水艦を全部しずめて、こっちのも自沈。で、モスコ=ミュールで逃走する。

志尾原 個人的に嫌だし、2つの国を敵にまわすのも嫌だから、全滅戦は、パス。

 いや、とりあえずこっちの先鋒として活躍して、途中から第3勢力として……。
 ただ、話の前提として、超常生物もしくはどっかから潜入した第3勢力はいないというのは必要だけど。今回、冷静な指揮官としてめざめて、きっちりおさえるべきところはおさえてる(笑)。

アンディ かたくなった雰囲気をやわらかくしてる(笑)。SOC高いから。

志尾原 ただ、このパーティ、交渉で[切り札]がでない(笑)。唯一、わたしの[社交]が5。

GM とにかく、大統領は君らに交渉してもらいたがっている。

アンディ それって、よけいこんがらがるんじゃない。

リンダ そうすると、今うちらがやるべきことは……原因究明? あのくそムカつくやつはどこにいる?

 どうしても話をしてほしいなら、一言だけいってやろう。
「わたしが艦長の牛 孟闘だ。当方に非は全くない」

アンディ (明るく)はいっ。殴っていいですか(笑)。

リンダ オッケーです!(笑)



GM 言ってみる?

 大統領がいいっていうなら。

GM 「ぜひ! 我々の対立はもう数百年来のものですから、ここは、わたしなどが顔をだしても……」

 「悪いけど、わたしの発言の内容に、対立をおさめるっていうのはないですよ。ただ、うちに非がないっていうだけですから」

GM 「いや、それで十分です」

 では、ホットラインをお借りして。
リンダ いちおう皇位継承権もってるしね。
 でも大統領、1つだけお願い。最初だけ挨拶してね。




 首脳会談がはじまった!




 「わたしが、<ハンタードッグ改>級潜水艦艦長、牛 孟闘だ」

GM 「わたしは<小南>首相、涼明優(リョウ・メイユウ)」
 こっちはずいぶん若いようだ。


 「このたび、首相と直接お話できる……云々かんぬん、挨拶はさておき、このたびの国境線上における海戦の詳細を報告させていただければ。われわれからの攻撃は一切ありません。先制攻撃をしかけてきたのはそちらの艦艇。そちらの艦艇2隻が爆沈した理由は不明。艦艇の乗組員は全員、こちらで保護しております。よろしいですか」

GM 「……きさまの言うことを1から10まで信じるわけにはいかん。作戦行動記録をこちらに送ってもらおうか」

 それはもっとお偉いさんに言ってくれ。

GM 「ただ、わが国の乗員を保護してくれたことには感謝する」印象はいいようだね。
 さて、ここで例の4段階での[交渉]判定をやろうか。印象がいいから、プラス2から始めて、プラス4までもってったら戦争回避できるかもしれない、という状況かな。






[ギラちゃんにおまかせ]
 重要な交渉判定では、個々の判定で勝つごとに1づつ加点して、合計値が4点に達した方が交渉に勝つっていうルールを使うのよ。シナリオを左右するような大切な場面でよく使われるみたいね。
 普通は零点から始めるんだけど、交渉開始の状況によっては、ボーナスがつくことがあるのよ。





 SOCあげといてよかった!

GM 「頼みますぞ! この星の運命はあなたの肩に!」と余計なプレッシャーをかける(笑)。

 1個勝つと、プラス1なのね。

GM オレ、2枚出すッス。

志尾原 そこはこういう風にいったほうが([応援])。

GM がはっ! 3カードか! なにっ!? やるな、[大成功]か! ということは、いきなしレベル4!

 ちゃんちゃん♪(笑)

GM もう終わってしまった!

 「で! とりあえず今回は、兵をひいてもらえますか(笑)」

GM 「よろしい。臨戦体制はひかせてもらうが、出動させた艦隊はひきあげさせよう。しかし、まだそちらの嫌疑が晴れたわけではないぞ」

 「こちらも大統領にかけあって、作戦記録を提出させるようにはしますがね。そこから先は国と国との関わりなんで、大統領と話してください。じゃっ!」

スィル 牛さんかっこいい。

GM 大統領は電話機? をおいて、「やはり、最終的なところで疑いは解けないようだ」

リンダ しかし、アレを爆破したのはいったいなんだったんだろうな?

GM 「あれが本当に向こう側ではないとすると……やはり調査が必要だな。たのむ!」

一同 (笑)

リンダ そりゃ、そうくるよな(笑)。

GM なにしろ、鈍黒司令が「くそう、なんということだ!せっかく全軍を出動させようと思っていたのに!」

リンダ おめえ、本当に戦闘やりてえんだな!

GM 「あ、あのざまだから早く解決させていただかないと(笑)」

リンダ じゃ、調査ひきつづきってことで。報酬は1日100ってことで。

GM これで2日目だよね。

リンダ 「ただし! あのサングラス野郎にあまり口だしさせないように! なおかつ、うちらの指揮下に入らせるよう、条件つきでお願いします! ヤツの知識だけは使えますんで」

GM 「そのように通告しておこう」
リンダ 「お願いします」

GM 「大統領、ここはやはり一斉攻撃を!」と隣で将軍がいっている。

 だから、誰に、なにを!?
リンダ もう戦争は回避されたんだからさ!

GM 「ぐおおッ、シビリアン・コントロールなんぞ大っ嫌いじゃああっ!!」

 ごもっとも(笑)。





 リンダの提案で、気象衛星を使ってこの星を調べてみようということになった。海底火山か何かの影響で魚の死骸が浮くというのも、ありえない話ではない。





リンダ 志尾原と衛星を直接リンクさせる? <スーパー合体君>で。
 だんだんレビア・マーベリックになっていく(笑)。

GM 通信判定で成功したらいいでしょう。難易度3、[電子]。

志尾原 5枚ですから。



GM じゃあ、接続に成功した。君の目は宇宙からこの星を見下ろす。



リンダ うおお、すげえカッコよすぎる。
志尾原 なるほろ。

GM 各種の電磁波で確認できるよ。君の目はいま、あらゆる波長で見ている。

志尾原 でもしょせん、気象衛星なんですよね。海洋上における特殊な反応とかは?

GM 赤外線で、さっきの戦闘のあとがみえる程度だね。





 たいした性能ではないせいか、何も見つからない。と。





GM 志尾原くん、[電子]か[警戒]で。難易度2。

志尾原 シークェンス!

GM 成功した。赤外線反応、接近中!
リンダ やべえよ!

GM 衛星のレーダーに映ってる。スラスターふかして、姿勢をかえて、カメラを向けてもらおうかな。難易度3。
 ……うまくいってる。じゃ、宇宙空間に浮かぶ、巨大な構造物がみえる。全長数100メートルはあるだろうか。詳細はよくわからない。
 と見るや、何かが光った! KOダメージ!
 すさまじい電流が頭の中に流れこんでくる感じだね。

志尾原 クイーンのペア!

GM 成功。君は目をあける。もとの大統領官邸にいる。

志尾原 つまり、上空に「何か」がいることがわかったわけですね!

 そうか。それじゃ潜水艦じゃわかんねえな。

GM 「気象衛星はどうしたんだっ」
 「いやあ、壊れちゃいました(笑)」
志尾原 「確認した結果、何かが上空にいるとわかりました」
GM 「どういうことだ。まさか、航宙艦……?」

志尾原 はっきり見えたんですか。

GM いや、数100メートル級の構造体で、指向性兵器で攻撃されたということしか。
 将軍が、「なんということだ。よし、わが軍の総力を結集しよう」と。

リンダ またかよホント!

GM 「わが宇宙軍の総力を結集した、軍事衛星を1個むかわせよう!(一同笑)」

リンダ それが総力かい!(笑)

 ちょおっと待ったあ! 軍事衛星1個で勝てるわけがない。それだったら、どうせうちらが軌道上に上がることになるわけで、狙い撃ちされるのはご免だ。それだったら、そのときは衛星で気をそらしてもらいたいから、いま無駄におとされるのは勿体ない。

リンダ どっちにしろ墜ちるのが前提になってる(笑)。

志尾原 むこうを墜とせばいいんですよ。

リンダ またか!

GM 数100メートルクラスだぜ。駆逐艦で50メートルなんだよ。

志尾原 あ、そうかあ。

GM 「ふっ。わが国の軍事衛星は最強の破壊力をもっておる。秒速数10キロという速度で相手に体当たりすることにより迎撃するという……(笑)」

リンダ だめだあっ!(一同笑)

GM キラー衛星なんだよ(笑)。相手の衛星を墜とすんだよ。衛星っていっても、センサーとアポジモーターがついただけの50センチくらいのやつで。運動エネルギー兵器よ。速度がはやいから爆薬がいらないんだ。
「なぜ攻撃をさせぬッ!?」

 「それ1個で墜ちる代物じゃないっ!」

GM じゃ、だれかSOCで説得してくれ。




 無駄なことです、とリンダが正論で説得しようとする。とはいえリンダは、鱗や[犯罪]ぬきだとSOCは1だ。




GM 大統領もさすがに、なんか言うだろう。




 リンダ、[応援]のおかげで説得に成功。




 大統領の説得が一番すごかった(笑)。
スィル 涙、ぶわーっと流してたんと違うか(笑)。

GM 「たのむよ鈍黒くゥん! 次の選挙が危なくなるよ〜!(一同笑)」

リンダ お前ってやつはー! そりゃ娘も同人誌作りに走るわけだわホント!



GM で、どうするんだ。

リンダ そりゃ、いま動けるのはうちらしかいないわけですし。この星の危機を救えるのも、うちらだけですし。

アンディ ナニ!?(笑)

リンダ とすると、やはりィ、労働費として、ちょっとォ、もらわないと、いけないんですけどねェ〜(でた!)。

GM 鈍黒がね、「傭兵風情が、しょせんは金目当てか」と鼻でせせら笑う。

志尾原 「当然です!」
リンダ 「金がなきゃ動きません! 傭兵にも傭兵なりのプライドっつうもんがあります!」

GM ……それ、プライドか……?(さっきと言ってることがちがうぞオイ)

 ここで負けてもいいならキラー衛星ぶつけなさい。その時は倍額です(ああっ、までそんな)。あとは、意外に小南の宇宙軍が強いかもしれない。

GM 「しかし、協力を頼める状況ではないしなあ」頭をかかえてる。

 ご決断を、ってとこですナ。

GM 「よ、よし。とりあえず、調査活動を依頼しよう」

スィル 正体不明で不気味な存在であるのは事実だ。

リンダ そうそう。もうちょっとはずんでもらわないと。



GM どたどたどた、と足音がする。ライフルを背負った兵士が駆けこんできて、
「一般市民の漁船より通報! 巨大な航跡を沖合20キロに確認!」

アンディ こうせき?

GM 「馬鹿な、わが国の潜水艦で機動しているものはないはずだ。なにしろ1隻しかないんだからな(笑)」

リンダ そうだろうな(笑)。
GM すぐ側に現れてるらしいよ。至近距離だな。
 どうあがいても小南の船ではない。そんなに速くないから。

リンダ 船籍は不明なの?

GM 海の下を巨大な何かが通ってるとしかわからない。
「速力は、報告によれば、20ノット以上とのことです」

アンディ めちゃめちゃ速い。
志尾原 エメラルドウェポンですよ(笑)。

GM 「緊急入電! 漁船が消息を絶ったもようです!」

リンダ くるべきものが来たってかんじだろう。上を見張ってもらってて、下に来てるのをなんとかしないと。


 最悪のシナリオは、上と下が同一の目的をもった同一組織のもので、同時攻撃が可能であること。その次は、協力関係にあるけど、互いに援護はできない。更に悪いのとしては、
お互い関係なく、勝手に暴れまわっている。というわけで、ぼくらが下をおさえると、誰が上をおさえるの?


リンダ 下をおさえたあと、上にいきゃいいじゃねーか。

 <しきがみ>上司にお電話、というのが、一番ぼくは。艦隊、どうせこのへんにいるんだろ。

GM ジャンプしちゃってるんじゃないかな。強襲販売艦だもん。渡り歩いてるんだもん。

リンダ けっきょくのところ、上か、下か。
スィル さっきのよりでっかい蟹かもしんない(笑)。
 下は海軍にまかして、ぼくらは宇宙……。
リンダ でも、下にきてるのは、BとCを爆沈させたやつかもしれないだろ。
志尾原 まず間違いないでしょうね。
リンダ そうするとさ、奴を殺るしかねーだろう。

 よし、ぼくらは潜水艦であれを撃沈しよう。その間に、ペンギンさんたちにモスコ=ミュールに乗ってもらって、上で戦ってもらおうか(笑)。
リンダ 壊れるよモスコ=ミュールがっ!!



GM 「どうします、モニタリングを継続しますか。湾岸警戒システムを……だめですっ、目標、失探しました。見失ったようです」にわかに動きが慌ただしくなる。
「ここまで潜入されるとは……」将軍がいうんだが。

「実は、わが軍のほうで、撃沈された漁船の残骸を以前に回収している。わが軍の調査官の見解では、魚雷による破壊ということだったが、諸君が調査すれば、また何か、新たにわかるかもしれん。機密を解除するしかなさそうだ」



リンダ さっさとやってくれりゃよかったんだよ。
志尾原 さ、調査だ調査だ。





 また、上か下、どちらに対処するかで一同はもめる。




スィル うちら、水中戦か宇宙戦、どっちがなれてます?

リンダ そりゃ、上だろう。

志尾原 オレ的には、上が下をコントロールしているんじゃないかと思うんですよね。とにかく、下で動いてるのが、生物的なものか機械的なものかを調べましょう(笑)。

リンダ 生物だったら勝ち目ない!

GM 「実は、沈められた漁船の生き残りが病院に収容されていてな。病院はエアカーで20分、ドックには例によって10分でつく。今、兵に伝達して君たちを入れるよう手配しておこう」

リンダ じゃ、片方が聞きにいって、その間にモスコ=ミュールを起動させといて、市街地の上でひろおう。

 おでむかえ〜、ってね。

スィル それでこう、市街を焼いて。
リンダ 焼かねえ焼かねえ!(笑) それでいこう!

GM 「よし、こちらは偵察艇をだして警戒にあたらせよう。湾岸警戒システムを起動させるぞ。沿岸警備砲台を起動させる」






 志尾原は[調査]9なので、漁船の残骸の検証にあたることに。病院へは、牛が聞きこみへいくことになった。





GM 駆逐艦うごかすのには5人必要なんだけど。そのへんの兵士でも2人、借りてったら。ペンギン兵士は戸惑っている。「わ、わたし地上を離れたことないんですけど」

リンダ 「だいじょうぶ! わたしに任せなさい!」

志尾原 「機械と心を通わせるんだよ」

GM じゃ、君らは部屋を飛びでるのかな。宮廷のなかには軍人たちが駆けずりまわって、非常に慌ただしい雰囲気だ。
 しかし、君が飛びでると。「あいてっ!」という女の子の声が、扉の裏でするんだな。裏で様子をうかがってたのが、扉を開けた拍子にぶつかったらしいな。

 ティエンちゃんだ、ティエンちゃん。

リンダ 「そこにいるティエンちゃん、でてらっしゃい(笑)」

GM 「痛いなあ、もう」

リンダ 痛いなあもう、じゃねーだろ! これから死ぬかもしれねえって時によ。

GM 「どこに行くんですか!? 取材させてください!」
 足手まといになるんじゃないか(笑)。

リンダ というわけで、そうだね、うん。スィルくん。その今もってる紐で、ティエンちゃんしばっちゃって。

 なにーっ(笑)。

スィル あんま手荒なのは好みじゃないんですがねー。ま、しょうがねえな。きゅっきゅっきゅっ。

GM 「いやあ、やめて! なにするのロリコンーっ」

リンダ おさえて!(一同笑)

スィル オ・レ・は確かに、下は15、上は28まで幅広くオッケーだ。しかし……、性格悪いのはご免だ!

リンダ そんな話はきいてねえッ! 「とにかく、おねえちゃんのいうこときいて」と、にこっと笑っとくよ。

 こわ〜っ。
スィル やべえ。艦長が笑った。

リンダ なんだよおめえら!

GM なんぼなんでも大統領がとめるだろう。「ティエン、馬鹿なことを言うもんじゃない」で、また喧嘩が始まるね。
「ええいっ、こんな時にこのバカ親子はーっ!」と将軍が吠えている(笑)。
「さあ、あなた方は早く行ってください!」





 志尾原は、エアカーで港のドックにむかう。
 だが、街には避難民があふれており、志尾原は運転に失敗してしまう。
 足の裏から<ブレードX>をだすも、志尾原はSTRが低いので移動力が低く、話にならない。
 やむなく志尾原は途中で軍の装甲エアカーに便乗し、ドックにたどりつく。




GM ドックはむきだしの乾ドックではなく、奥まった倉庫のような施設の中にある。巨大な扉が開く。

志尾原 「すいません、連絡の入ってる志尾原というものですが。げほげほっ(虚弱体質)」



GM 「どうぞこちらへ」巨大な、30メートルくらいもある漁船がある。ぼこりと内側にむかって、へこむような大穴が2、3個あいてるね。直径は6メートルくらいか。



志尾原 あからさまに物理攻撃ですね。どの程度わかりますか。

GM [調査]、暗いから難易度4。サーチライトに照らされててね。

志尾原 8枚なんですよ。

GM マジ?
 じゃ……雷撃を受けた場合、細かい亀裂が入るものだが、そういうものはなく、一気に外から押し破られたような形跡だ。そうわかる。

志尾原 なるほど。つまり、なんかヤバイでっかいものがいると(笑)。

GM 「では、ここは閉鎖いたしますので、志尾原さん」

リンダ じゃ、上空にゴンゴンゴン……と、(モスコ=ミュールが)いるんだな。

志尾原 はあ。迎えがきたよ。

GM モスコ=ミュールが降りてくる。

リンダ 志尾原回収したあと、病院いくさ。





 一方、そのころの牛氏。





GM 病室には兵士がライフルもって側近として立ってるけど、牛を通してくれるね。包帯ぐるぐるまきの、ペンギンの年寄りだ。

 「あなたの見たことを、話していただきたいんですがね」

GM 「……ようやく話せるときがきたか。今まで誰に話しても、会うことが禁じられていたから……。あれは、潜水艦なんかじゃねえ。もっと巨大な……」
 といったところで、警戒判定してもらおう。知性だ。

リンダ 知性! はうっ!(笑)



 注:牛氏のINTは、たったのしかない。



 ひらりっ! かるくこころよいと書いてけいかいっ。

GM あっ、成功してる。医者がね、「回診の時間です」といって入ってくるんだが、その胸元に何かしまいこんでいる。
 そいつを、バッ! と抜くんだよ。みたこともない大型拳銃だ。どうするかな?











<予告>
 いったいこの医者は、何者なのか!?
 火器をもたない牛は、はたして勝てるのか!
 そして、この星に秘められた陰謀とは!?

 いよいよ佳境の次章へ、つづく!






表紙へパラパラふりふりッ、とネ♪




ミリィ「さ〜あ、始まったゾォ! ハリウッドなみの怒涛の
連続活劇だあっ! 読むしかないねッ!」


清水「議事録一覧はこっち。……うっ!? 腹が痛くなってきた!」