極楽艦隊RPG遊戯議事録
第13話<モスコ=ミュール、戦いの果てに>









第1章 依頼(後編)











GM タネ明かしをするとだな。うしろから15才くらいの、ペンギンハーフの女の子が、ぴょこんと顔をだす。

 それ以上ききたくない(笑)。

GM 「よく出来てるでしょう?」と、にこにこしている。

リンダ ああ、なんだあ。ビックリさせて!

GM ホログラム投影機を使ってるらしいね。本当は、武骨な機械っぽいロボットに運ばせてるらしいんだが、映像をのっけることができるんだ。

リンダ ああ。心臓に悪いなあホント。<アウターワールド>行ってるって言ってたから、いきなりここで会うとは思わなかったからなあ。
 ……しかし、メイド服ってのも、なんだかなあ……。


 「ギラ軍曹さまへ。今日、ギラ軍曹のホログラムを見て、心臓に悪いと言っているヤツがいます……」


リンダ ああっ、やめろー!


 「そちらはお変わりないですか。それでは(笑)」


リンダ なんなんだ、この女の子ホント!


GM 「いちど宇宙傭兵のみなさんに会ってみたかったんですよ」と、嬉しそうにしている。中学生くらいかな。


リンダ うちら、宇宙傭兵として認められてるよ! 中学生くらいか、傭兵の追っかけなのかな?

 ♪ギラは怒りにもえてる〜……(なぜか、さっきから歌ってる)

スィル あ、1つ変なクセが増えましたんで。時々、伊達眼鏡かけてますんで。

リンダ ほっとくとして(笑)。

 ♪平和をみだす敵は〜、

GM ♪この手でたたきつぶす〜……。

リンダ うたうなーッ!

GM あ、つい(笑)。どうもイカンな(笑)。
「これはわたしが傭兵イベントで買ってきた投影機なんですよ」といっている。

リンダ 「傭兵イベントって、どこで(笑)」

GM <しきがみおえど>で年に2回開催される、
<マーセナリー・コミック・マーケット>、通称<マミケット>で買ってきたらしい(笑)。

リンダ 「あの、もしかして……そこに、公国貴族でフルオートぶっぱなしてるワケわかんねー女とか、いました?」

GM 「ああ、いましたいました! 今年の<ミス・フルオート>に選ばれてましたよ!」

リンダ なんてこった!(嘆)

スィル (ボソ)趣味が悪い。

 やー。マミケットかー。ピンクハウス系の女傭兵とかいるんだろーなー。
 山のように(笑)。

GM まあな。

リンダ いるのか?

 <彼女>がアクション・リーダーなんだろ(笑)。

リンダ ああっ、そうか……! あ〜っ!


GM リンダが呻いてると、そのあいだ、彼女は機関銃のようにしゃべり続けているね。「この間、そのピンクの女傭兵さんが新曲だしてましたけど、リンダさんはださないんですか!?」とかね。ペラペラぺらぺら、まあ、よく喋ること。


スィル あーもーいちいちそんなの気にしてたらキリねーだろ。食おうぜ食おう。

GM まあ、扉あけてるし、君らも耳には入ってるだろ。







 ペンギンハーフの女の子ってどんなのだ? 実は先ほどもスィルたちが話していたのだが、実際に目の前にでてくると盛り上がる。どうせここで解説することになるため、GMは事前に先の質問には答えなかったわけだ。







GM 髪の毛がたてがみになってて、黒と白のストライプに分かれてる、とか。頬のあたりに柔らかい毛(羽毛?)が生えてるとか。

スィル 肩とか触ると、ふわふわして気持ちいいとか。

GM かもね。まあでも、服きてるし。チャイナドレスみたいなのを着ている。

スィル 残念!(さ……さらもかマニア?)

リンダ チャイナドレス! また金華だなー、ホントに。

GM よく着飾ってるよ。

リンダ 「しかしなんでいきなりギラ軍曹を? よくわかったね」(ホロー分隊とギラの関係が、の意か)

GM 「なに言ってるんですか。わたしはいつもこうして給仕してもらってるんですよ。やっぱり傭兵って……憧れがありますよね」といって、天を仰ぐようにしている。

リンダ 少なくともギラ軍曹は、憧れというより……っ!

スィル ホログラフとはいえ、ギラ軍曹に給仕させるとは、なんと怖いことを(笑)。

GM けっこう売れてるらしいぞ。ナビゲーションシステム<ギラ子ちゃん>(笑)。

スィル あうち。

リンダ 宇宙トラック野郎がつけてんだろ。

GM そうそう。プラス100万ガメルで立体映像追加(笑)。

リンダ メイド姿もオッケーってやつだな(笑)。

 これだから……版権無視の(笑)。やるやるときいていたが、
よもやここまでとは(笑)。

リンダ 「あなた名前はなんつーの?」

GM 「白天の……天愛(ティエン・アイ)といいます」と頭をさげている。

リンダ 「大統領の娘さん!? もしかして!」

GM 「まあそういうことになります」

リンダ 「へーえ、娘さんなのに傭兵マニア! なかなかすごい人生ですねホントに」お偉い方の娘が傭兵にハマるってのも、なんだかねえ。

スィル いや、よくある社会現象でしょう。

リンダ 「トランとかレクシーみたいになっちゃだめよ!」と(笑)。

スィル もう目ざしてると思うッスよ。

リンダ いや、きっとギラめざしてるだろ(笑)。

GM やっぱり、ろくに外出もさせてもらえないし。宇宙を自由に飛び回ってみたいと思うらしいね。

リンダ 憧れがまだあるうちはいいけどホント、そのうち血と硝煙と泥まみれになって……(泣)。

 いやー、ほらほら。トランさんはそういうのには無縁だし。
 レクシーさんはあれはあれで、上手くおしゃれをこなしているわけで(笑)。

GM 彼女、戦場にでないからね。

志尾原 撃つことだけに喜びをみいだしてるわけで(笑)。

GM 実はただのガンマニアなのかも(笑)。


スィル となると、血と泥まみれなのはうちの艦長ぐらいなのか。

リンダ いや、これがあるべき姿っちゅーカンジかな。

 こう、いろいろ捨ててしまったって感じだね(笑)。

リンダ 何をだーっ!?



GM 女。



リンダ がーっ!(一同笑)

志尾原 傭兵というものがさまざまなモノを犠牲にしなきゃいけないという、いい例ですね(笑)。

リンダ なんて、隣で話してるわけだな!

GM でも、ティエンはわくわくした目つきでリンダを見ている。
「わたし、まだ、宇宙って行ったことないんです」

リンダ そうか、見たことないのかー。

スィル ああいう手合いは、彼女にまかしときましょうか。

GM いろいろ訊いてくるよ。宇宙ってどんなとこなのか、とか。

リンダ 「宇宙……30人が一気に吹っとぶような戦闘する場所っていうか(笑)」

志尾原 言うと思った(笑)。

GM 「そ、そうなんですか(笑)。話をきいてると、とっても楽しそうで、退屈しないところのようですけど?」

リンダ 「退屈はしませんけど、ちょっと死にかけます!」









 先日のVIP救出事件で死にかけた話をするリンダであった。
 と、そこに白天さんが慌ててかけてくる。

 どうでもいいが、ここでGMは睡眠時間が1時間しかなくて疲れているため、描写より解説が多くなっている。








GM 走ってきた白天が、「こらティエン、彼……彼女たちの邪魔をしてはいけないじゃないか」と。言い直したからね(笑)。

リンダ 「まーね、今の状態が幸せなんだから、こっちに足をふみいれると波乱万丈な人生から2度と戻れなくなるし、見るだけのほうがいいと思うわよ」

志尾原 なんて実感がこもってる(笑)。

スィル 涙なしにはきけませんね、まったく(笑)。

GM でもそのティエンって子はね、「わたしはぜったい傭兵になるの!」と言い張ってね……、しまいに親子喧嘩を始めるんだな(ホラ疲れてる)。

スィル 親子喧嘩を脇できいてても、うまいメシはうまいモンだな。ぱくぱくぱく。

リンダ 「まあまあまあ……」

GM ティエンの言い分によるとね、「だいたいお父さんはいっつも優柔不断ではっきりしなくて! そんな政治家みたいな仕事を継ぐのはわたしは嫌なの!」

リンダ みたいって(笑)、政治家なんじゃないですか!

 まさに政治家だよ。

GM 「こんなちっちゃい星に縛りつけられて一生を終わるなんてまっぴら!」と、しまいに走りだして自分の部屋へ戻っていく。

スィル でもさー。ああいうこと言ってる人がさ、毎年まいとし、自分も星になってくんだよね。

リンダ そういうことアドバイスできる立場かどうかわからないけど……、

GM プロなんだからできるだろ。

リンダ まあ仕方ないな。どれだけデッドリーなもんか話をして納得してもらうかな、
ホント。

GM 「いやあ、どうもすみませんなあ。反抗期というやつですかなあ」と白天は頭をかいている。

リンダ 「あの年頃の女の子はいろんなものに憧れますからね、ホントに」

スィル その結果いろんなモノ失っちゃったりするんだよね(笑)。

リンダ ていうか、(わたしは)なりたくてなったのか、わかんないけど。(わたしの家系は)代々傭兵だし。物心ついたときから傭兵みてるし。

志尾原 なるほど、「失った」わけじゃないんですね。物心ついたときから、「なかった」んですね(笑)。

リンダ 母親も、おばあちゃんも傭兵だった……!



GM 「あの、それとですね。あのように鈍黒はいっとりますが、わたしとしては戦闘はさけたい」

リンダ 「そうですよね! さけるべきですホントに!」

GM 「いまの状態を維持せざるをえないにしても、決してこちらからは魚雷攻撃などしないように。あくまで現状維持、専守防衛に徹していただきたいのです」









 彼の話によると、この星の冷戦は生物学的原因によるものらしく、遥か昔から続いているらしい。時々は小競りあいめいたものもあったようだ。
 最近は、漁船遭難事件のせいで、武装強化がすすんでいるらしい。この星では赤道付近の<凍結海>でとれる水産資源が重要な産業基盤となっているので、漁船への攻撃は常套手段だったのだが、この数百年はおこなわれていなかったという。
 漁獲高は確かに最近へっていて、それも小南の仕業なのではないかとの疑惑があるのだ。







リンダ 「ほんとに南の奴らがやったのかどうか、確かめる必要がありますね。誤解で戦争おこしたら血みどろですからねえ」

GM 「しかし、軍の情報部によれば……」

リンダ 「軍にも好戦派とかいますから」

GM 「なるほど。わたし、士官学校を出たのですが、どうもそちらのほうはからきしで」

リンダ 「ここはひとつ、我々を信じてください!」

GM 「そうですナ、おまかせするしかありませんな」

スィル 志尾原さんが全体に蔓延してますね(笑)。

リンダ 「娘さんもってるんですから。守らなきゃいけないものありますからねホントに」

GM 「お願いします」






 リンダは情報収集として、軍の機密をのぞきたがるが。





リンダ 情報がないとな。ホントはプラズマで撃たれたとか、めちゃめちゃに破壊されてるとか、あるかもしれない。

志尾原 本当は何もなかったかもしれないですし。

スィル タコとかイカとかだけは会いたくない!(軟体動物嫌い)






 リンダは白天に、大統領権限を利用しての軍の機密データの閲覧を教唆するが、そこまでの権限は白天にはないという。結局、軍の権限を掌握しているのは鈍黒司令なのだ。





リンダ 足がつくと、白天さんにも迷惑かかるしなあ。

GM 給料は、1人日当で100万ガメルづつということで。


リンダ 1人あたま1日100万!


スィル かなり危険な任務なんじゃ(笑)。

 なにをやるんだい? 

リンダ 国境警備。

志尾原 ま、とりあえず引き受けましょう。

リンダ 「そんなに出してもらって、どうもありがとうございます」すりすり、なんてやっちゃうよ!

GM またか!(笑)






 と、そこで次のような声が一同の耳に入る。







GM 「おやおや白天さん、困りますなあ。このようなならず者たちを屋敷に入れてもらっては。わたしの存在を忘れたのですかな」

リンダ 「ああ!? なんだコラ!」

スィル だからならず者っていわれるんですよ(笑)。

GM 腕をくんで、キザっぽく現れる。公国人だね。身長は180センチくらいで、なぜかアロハシャツに半ズボン、さらにサングラスをつけている。ハンサムくんだ。

リンダスィル ああん!?


GM 「これは失礼、女性の方でしたか」サングラスをちゃきっとはずして、ふっ、と笑うんだな。非常にキザったらしくて、まあムカついてください。


リンダ めちゃくちゃムカついてますけど(笑)。

スィル ぼそっと、「うっわー、前時代的な悪役!」

GM そいつは金髪で、短く刈りあげてる。

リンダ 「軍人か!」

GM 「軍人とは失礼だなあ。わたしは……、そう! まあ、流れの傭兵学者とでも言ってもらおうかな」

リンダ 「学者! あンた、学者さんなのかい」

GM 「そう。ぼかァね、6ヵ月くらい前からここで雇われていろいろ研究したり提言したりしてるのに、君たちに邪魔されては困るんだよ」

 学者が主なのか? 傭兵兼学者ってことか?

GM きいてみたら(笑)。

 いやいや。ぼくはそう納得しようと。

GM 「だいたいね。君たちみたいな殺しのプロフェッショナルを呼んだところで、あれは氷山の衝突によるものかもしれないし、敵の攻撃によるのかどうか分からないんだ」

 そりゃごもっとも。

リンダ いちおうまともなこといってるけど。「で?」

GM 「あんまり出しゃばってもらっちゃ、困るなァ」

スィル 「……あンたに何ができるってんだぁ?」

リンダ こいつはおいといてね! ケンカうってもしょうがないっすよ。

 うってんじゃねーかよ(笑)。

リンダ 「しかし、な。まず名前を名乗ったらどうなの」

GM 「おお、これは失礼お嬢さん」

スィル 「なのる名前もねーのかァ?」

リンダ いちいちチャチャをいれるな君は!(確かに)

GM 「ぼくの名前はモッケンディー・タントアポロ。まあ覚えておいてくれたまえ」

リンダ モッケンディーだとてめえ!

スィル モっくんとでも呼んでやろうか。

志尾原 「モッキン湯たんぽが、わたしたちに何の用かな」

GM 「湯たんぽじゃない! ちゃんと覚えてくれなきゃ困るなあ。ま、本職・専門は、銀河生物学と銀河考古学なんだがネ。なかなか需要もあるし、こうして宇宙を旅してるってわけさ」

リンダ 銀河生物学っ!?

GM 「じゃ。出しゃばらないでくれよ」と指をふって、すたすた。

志尾原 「じゃあな。モッカンキン・タンタンメン」

GM ずるっと後ろ姿がこけている(笑)。かろうじてキメて去っていく。

リンダ ナイスだよ志尾原!


GM 「すみませんなあ、彼はずっとあの調子で。なにしろ、うちは漁業に精一杯で、科学技術関連は独力ではなかなか追いつきませんで。だから雇ったんですよ。でも、年柄年中あのアロハというのはどうも(笑)」


リンダ しかし、アロハに半ズボン……さすが<アウターワールド>……奥が深いなあ……。

GM 感心してるよ(笑)。

 公国の連中は、変なやつばっかりだな(笑)。

リンダ ぎく。なんの話だっ!?

 いやいや(笑)。一般論だ。

GM さて。メシも食ったし、優雅に夜を迎えるのかな。

リンダ いや、その前に情報収集を。







GM 運輸資料室で、書類の束をくるわけだ。行方不明になった大型遠洋漁船の乗員名簿とかがある。港は1つしかないから、船籍はぜんぶ共通だが、あとは共通点はない。軍は残骸を回収しているかもしれんが、公表されてないらしい。




リンダ 軍をしらべる必要があるな。

GM それより、早く潜水艦への改装をしないと、明日、出撃できないぞ。現場で指揮するとカッコいいぞ。

志尾原 じゃ、わたしが見にいきますか。





GM 巨大なドックの中で、50メートル級の駆逐艦が、20人ほどの作業員によって改造されている。

志尾原 「あ、やってますねー」

GM 「どうも、志尾原さんですか」ペンギンが、よちよちとやってくる。

志尾原 「お願いしまーす」

GM 「現在、進行状況はこのようなところで。機関部の換装は終わったのですが、どうでしょうか、ここの配線は」

志尾原 「ああ、そこの配線はそうじゃなく、あっちに接続したほうが。あ、そこネジちょっと緩んでます。しめといてくださいね」

リンダ さすがサイバーアイ装備!






 ここで、アンドリューくんの遊戯者たいれる氏登場!






GM はい、キャラシートね。あー、息がきれるぜ。寝てないからなあ。手もふるえるぜ!

スィル まずいっすよそれ。

GM ……さて、では夜もふけて。

リンダ ハッキングって、失敗すると逆探知されちゃうんだろ。うーん。

 わたしもすることはないな。

スィル では、軽く一杯(笑)。

 スィルくんの酒に、「得体のしれない古酒」をこっそりと(笑)。成功すればSTRアップ!

GM リンダさん、知性難易度3。判定。
 ……成功したか。というのも、「お夜食をおもちしました」
とまた、ギラ軍曹もどきが入ってくるんだけど、判定に失敗してたらキミは非常にビックリしていたはずだ(笑)。

リンダ かなり心臓に悪いんですけど!

GM メイドが、クッキーとかコーヒーをもってくる。

リンダ 「ティエンちゃん、どうしたのかな?」

GM 「アシスタント、やってほしいんですけど(笑)」

リンダ 「なんのアシスタント?」

GM 「いや、もうすぐ〆切りが近いもので(笑)。早くしないとオチちゃうんですよお〜」

リンダ な、なにをかいてるんだ!(笑)

GM 「やはり本職の方に手伝っていただけると、ドキュメンタリーとしても1級のものになるかと♪」

スィル なんか深刻な話が聞こえる気がするけど、酒くらってるから気づかない。

アンディ ぜんぜん、気にしない(笑)。

リンダ どういうふうなモノかいてるのかなー?(笑)

GM じゃ、彼女の部屋にいくとだな。

スィル やめたほうがいいと思うけどなあ。


GM 部屋のなかにね、怪しげなトリニメーションの3次元ポスターがべたべた張ってあってさあ。男性キャラのフィギアとかおいてあってさあ。しかもなんかさ、安での同人誌が山のように。で、机の上には原稿用紙とインクがおいてある、と。材質は紙じゃないだろうけど。


リンダ なぁるほど、ね!(苦笑)

 なんだ、オタクか(笑)。

スィル なーんか、変に馴染みのある風景のような(笑)。

GM (PCまで「そう」なのかコイツは。うむむ……)

リンダ つまり、原稿の手伝いか。

GM みんなは行かないのかな。彼女の部屋。

 いってどうするッ!?

GM そうか。リンダさん、難易度3、知性で判定。[調査]か[警戒]つかっていいよ。

リンダ けいかいっ!? ……A。

GM 成功した。転がってる同人誌の内容が、どうも不穏なモノのような気がする(笑)。妙に華やかな表紙でねえ。

リンダ ……どんなヤツなんですかッ!?

 ヤマがないオチがないイミがないっ!

GM まあそんなところだね(笑)。なんか、サイバービジネスマンの絵と、牛の絵が華やかに描いてある(笑)。

リンダ うわー! うわー! うわーッ!!

GM なか、のぞいてみるかね。

リンダ 好奇心はあるね。面白そうだから覗いてみよう。






 志尾原が、攻めだった。






一同 …………………。

スィル え・えーっ!?

志尾原 イヤだあっ(心底)。

GM 牛、受け(笑)。

リンダ 「どうしてこんなカップリング思いつくのかなあ!?」
 ぶるぶる震えながら読んで……(笑)。

GM 「ああっ、それ読んじゃだめですっ!」

スィル その場にいなくてよかったですね(笑)。

リンダ 全身、脂汗がじっとり出てるカンジだな(笑)。

スィル しかし、なぜ[警戒]?

GM 悪寒が走ったのさ(笑)。ザザっと。

リンダ ふらふらとなりながら、手伝いに(笑)。なにをやるのかな?

GM そりゃもう、今も未来も変わらない伝統的な作業だよ。

リンダ そっか。……トーン貼り?

 ベタ塗り。

スィル 消しゴムとか。

GM うむ。

志尾原 はーい。突如そこに現れていいですか?
「ハァイッ! こんなときにわが社の新製品! 数字を指定するだけで全部トーンをはってくれる機械です! その名も<けずりもオッケーくん>!(一同笑)」

スィル 実際、あったら欲しくありませんか。

リンダ 欲しいらしいな。漫画家御用達なんだろ(笑)。

志尾原 「と、いうわけで、カタログお持ちいたしました。またどうぞっ!」

GM 気合い入ってる(笑)。まあいいや。
「志尾原さんも手伝ってくれるんですか?」といってるが。

志尾原 つかまってる(笑)。

GM 「まあ、どうぞどうぞ!」

アンディ ……その場から消えたはずじゃないのか(笑)。

志尾原 消える瞬間に腕をつかまれてしまったと(笑)。

リンダ で、トーンはるのか。この時代、もうないんじゃないのか。

GM うん、電子複写式とかややこしいのになってる。

リンダ [電子]技能つかうのか!

GM いいよ、判定なんか(笑)。ま、傭兵であるリンダには新鮮な体験だろうな。
 なにしろ、同人誌なんか見たことも触ったこともなかったんだから。

リンダ だろうな(笑)。

志尾原 ……これが筆ペンというものか。

GM (ボソ)リンダさんは見た。そこには「ギラXリン」もあった……。

リンダ なんだって、オイ! そんな、そんなッ……!

スィル つくづくその場にいなくてよかったと思う。

リンダ 夜な夜なうなされる(笑)。

GM ま、それはそれとして。日おくっていいかな。








<予告>
 かくして、ホロー分隊は極寒の海へと出撃する。
 深海1200メートルでくりひろげられる沈黙の死闘。
 だが、そこに謎の第3勢力が……?
 次章へいそげ!





表紙へパラパラふりふりッ、とネ♪



リュート「スペースオペラでは珍しい潜水艦戦です。みないと損ですよ!
 さあ、どうぞ!」


ミリィ「ま、興味のない奴ぁ、議事録一覧へ戻るんだね。こっちだよ」