極楽艦隊RPG遊戯議事録
第9話<ママは宇宙傭兵>
GMなんでも質問ばこ
[GMなんでも質問コーナー]
司会
:こんにちわ、全銀河の良い子の皆さん。あしたの宇宙傭兵めざして、しっかり勉強してるかな? 今日は、パラフリRPGのGMに、脚本<ママは宇宙傭兵>について何でもきいてみましょうね。
ちなみに、司会は恒例のわたくし、R(リュート)・Aがつとめさせて頂きまーす。では!
司会
:GM、大変な仕事か? という質問がまずきてるんですけど。デニアス星系在住、ギュンターさんから。
GM
:ええ、そりゃもう。今回は特に、狼々たちのほうでのテスト・プレイを経てないもんだから、ぶっつけ本番でしょう。牙竜を殺されたときは、どうしようかと思いましたよ、ホントに。情報源、あるいはいざという時の味方にしようと思ってたのに、いきなり射殺ですからねえ。
司会
:で、どうされたんですか?
GM
:昼メシ食ってる間に、必死に考えました。あいつ、激光槍もってるってことは、ひょっとして<屠竜士>って可能性もあるわけだな。ってことは、<ミュラーの友人>をもっててもオカシクはないな。と、非常に大雑把に。でもうまく収拾ついて、良かったかな。と思っております。
司会
:でも、いきなり拳銃向けられたら、たいがい反撃しますよ。
GM
:まあそこはそれ、演出ってことで。わたしの演出だとすぐ戦闘になっちゃうんですよね。うんうん、なっちゃうんだよ。なっちゃうんだ。でもまあ、明るく楽しいコメディ・スペオペだからいいじゃないか。そうそう、いいんだよ。(当時なににハマってたか分かるなあ(笑))
司会
:グエン教授ごっこは止めてください。第一、もはや全然コメディじゃないっていう意見が……。
GM
:何をいう。リンダが子供にしがみつかれた時、みんな笑っただろ。これをコメディと言わずして何をコメディと呼ぶというのだッ!?
司会
:…………。では次。3点射とか、フルオートとか、今まで1回も出してないのにイキナリNPCのほぼ全員がそれで撃ちまくってるんですけど。これはなんでですか? センチネル3の、ジム・ホーキング君からの質問です。
GM
:うむ、キミも大分ハマッとるようだな。それはともかく、フルオートは気持ちいいからだ。横に走る掃射、砕け散る窓ガラス。もんどりうって吹っ飛ぶ悪党。派手な銃声。これだけ揃ってフルオート規則を採用しないなんて、犯罪だよ最早それは。わかるネ。
ちなみに、3点射は私の独創設定だが、けっこうフルオートとはまた違う、いい味が出てるだろ。<ロボコップ>及び平成<ガメラ>ファンのわたしとしては、アレを捨ておくわけにはいかなくてなあ(遠い目)。
司会
:……単なる趣味という他に、意味はあるんですか?
GM
:うむ。特に3点射・フルオート選択可能な火器なんぞもつと、面白いぞ。3点射、フルオート、単発の効果をよく考えて、状況に応じて使いこなすと、とてもパラフリとは思えない(爆)戦術性が演出されるわけだ。
弾薬の消費量、巻き込みダメージの有無、判定の回数。全てを考慮に入れることが必要だな。
司会
:次の質問です。[複数行動]と[移動しながら攻撃]の違いを教えるゾナ。クター……。
GM
:うむ、皆までいうな。
これは、意外にみんな分かってないようだが、[複数行動]だとまず、1枚[絵札]を捨てないといけない。これが意外と制約になるんだな。
で、絵札を捨てた後で、主とする技能を決めて、それぞれの技能値の範囲内で、それぞれの行動判定に札を割り振るのだ。使う場面としては、移動する必要のない攻撃、という状況が考えられるな。つまり、銃撃戦だ。
対して、[移動しながら攻撃]では、攻撃に使う札の判定値から、STRの値の範囲内で、移動する距離分の札をだして、次に攻撃用の札を出すわけだ。
札の数字の合計がそのままメートル数になるから……おっと、Aは13、2は14だがな……、遠距離で銃撃してくる相手に走りよる、というのでもない限り、これはそんなに負担じゃない。
FBIの統計でも、警官と犯人の撃ち合いは7メートル近辺で最も多く生ずると出てるしな。
1メートル以内の移動は、こうした手続きすら不要だ。
総じて、[複数行動]のほうが厳しいといえるだろうね。何しろ、[絵札]がないと不可能なんだから。でも、雑魚をたくさん相手にするときなんかは、これで何人もの敵をなぎ倒したりすると気持ちいいぞ。
司会
:エイシャが2人の敵に走りよって、1ターンで殴り倒すにはどうすればいいゾナ? というご質問なんですが。
GM
:複合ルールだな。まず、合計移動メートル数ぶん札をSTRで出す。次に[絵札]を1枚すてる。そして残りの札を敵2人に割りふる、と。こりゃ面倒だ。
あと、[移動]する場合、場所が階段、森林、岩場、水辺だったりすると、修正がつくから注意。深さが首まである池なんかだと、移動可能メートル数にマイナス12くらいされる筈だ。これでもし、出した数字の合計がマイナスになったら、その場で転倒したことになってしまうらしいぞ。
司会
:あ、ところで、1つ思いついたんですけど。[切り札]9があるとしますよ。で、絵札も1枚出せたとします。
それで敵をライフルで1人射殺する場合、札を3枚づつ3回の[複数行動]にわけて3発撃つのと、[切り札]として1発で吹っ飛ばすのと、どっちがお得なんでしょう。
GM
:うむむう、なんて戦術的なんだ。そうだな。敵が雑魚で1枚しか札を出さないとする。
と、[複数行動]なら差が2枚なんで追加ダメージがそれぞれ+2、基本の4に足して6。それが3発だから18になるな。
[切り札]9だと、差が8枚だから追加ダメージが8。8プラス4で12になる。うむ、[複数行動]が良いな。
……いや待て。敵が装甲2の軍用ジャケットを着てるとどうなる?
[複数行動]だと1回ごとに防御点分マイナスされるから、12ダメージか。
[切り札]だとマイナスは1回だけでいいから、10か。まだ結論は同じだな。
だが、装甲が3だと? [複数行動]の最終ダメージは9。
[切り札]だと最終ダメージは9。同じダメージ値になる。これだと、1発で当てられる可能性の高い[切り札]射撃の方が得だな。3枚程度の札じゃ、よけられる可能性がある。
装甲が4だと? [複数行動]だと最終ダメージ6。[切り札]だと最終ダメージ8。と、なる。
司会
:なるほど……ややこしいですね。
GM
:フルオートと3点射の使い分けもこれに似てるんだ。巻き込みダメージと装甲の具合で、そっちは判断できるが。
まあ、装甲の厚そうな敵には、一点集中、[切り札]で1発に賭けたほうが良いということかな。各人で研究してみてくれ。フルオートなんかが絡むと、もっとややこしいぞ。
とはいえ、普通はバトルテクターなんぞ装備してる敵は出てこないから、[複数行動]で何発が撃ちこんだほうが気分的に気持ちいいだろうね。
司会
:次。<水蓮>って、水辺の植物から由来する名称でしょう? なら、<睡蓮>が正しいのでは? 文部省国語評議会代表さんからの質問です。
GM
:ふっ、それは違うな。別に、マンガ版<アウトロースター>1、2巻に出てたちっこいTAO使いが<まるぷにファイアー!>だからというわけではなく、彗星核には水分が多く、まるで雪玉のようだ、という意味合いが名称に欲しかったから、わざと水の字を当てたのだ。でも、2巻で『キキキィー!』なんて言ってるとことか、激可愛いよね。ちょっと目がこわいけど。
司会
:あの顔、ちょっと<うしおととら>入ってますよね。それはさておき。もう1つルール面で。経費節約のため、[修理]ルールを教えてください。公国某所在住、ペンネーム<愛と正義の迷彩服美少女傭兵>さんからです。
GM
:普通、[修理(INT)]には4回、難易度3の判定が必要だ。故障箇所を見つける、取り外す、直す、元に戻す。
銃器の装弾不良など、簡単な故障なら1回の判定に10秒か1分ぐらい。建築物の基礎構造にかかわるような複雑な判定だと、1回につき1日以上を要するだろうな。
この時間設定は、あと20分で爆弾が爆発する! などという状況下で、エアカーを修理して退避せねばならない……というような場面を考えると、重要な意味をもってくるぞ。何度か判定に失敗しているうちに、ドカン! なんてね。
あと、暗くて手元が見えないなんて状況だと、マイナス修正がかかる。逆に、最初の判定で[大成功]すると、次で難易度が下がるんだ。
艦艇の修理の場合、ランク3の修理工が20人いる標準的なドックで、60点ぶんの修理が1日にできるらしい。各個人は、技能の最大値の回数までしか、1日に修理できないんだ。
で、だ……船なんかを、公共ドックに入れないで、材料だけ買って自分で修理すると、どうなのかな、経費節減になるのかな? ルールブックにはそこまで書いてないんで。
司会
:普通、装甲1点の修理に10万ガメルかかるんですよね。じゃ、自分で修理するなら8万ガメルで済む、なんていうのがいいんじゃないですか。
GM
:そうだな。鉱業の盛んな星域でなら、5万ガメルくらいまで節減できるかも。そのかわり、機械油と手マメだらけになるだろうが。レーザー・トーチで火傷するかもな。むろん、[修理(INT)]技能もってない奴がやるなら、ガンガン! マイナス修正をつけるぞ。
司会
:いいですね、庶民的で。余談ですけど、艦艇の建造の場合は、修理の10倍の経費がかかるんですよね。ま、そのへんは基本ルールブック参照、と。
えっと、次は、今回の脚本内容についてです。やけに戦闘が多くて血なまぐさい気がするんですけど。通称<アンフォーチュンスター>、L.L.Rさんからです。
GM
:気のせいだ。まともな傭兵なら、あれぐらいやるだろう。その意味で、今回の脚本はきわめてリアルな戦闘の雰囲気を演出することに成功したといえよう。
司会
:そ、そうなんですか。
GM
:大体、アニメや映画のスペオペを観てるとだな、みんな主人公は平気で敵を射殺してるよな。<スター・ウォーズ>しかり、<アウトロースター>しかり。しかし、我々は日常生活で人を殺したことはない。人体に狙いをつけ、引き金を引く。人が血を噴いて倒れる。実に簡単な行為だ。だがしかし、ここでは我々の日常生活と、娯楽物語における大きな隔たりがある。通常、物語の創り手も一般人であるから、その隔たりを意識することはない。しかし、TRPGにおいては、ルールという完全に公正で、創り手の感情が入る隙のない機構が、物語の作成基準に組み込まれているわけなんだなあ。映画の主人公が手加減して敵の銃だけ吹っ飛ばしてやっても反撃されて死ぬことはないが、TRPGでそんなことをすれば、反撃を食って無駄死にするのが落ちだ。このあたりが、実際の戦場にきわめて近い感覚なのだよ。そして、TRPGでは他の娯楽媒体に比べて、主人公への感情移入度がきわめて高い。そこで、<人を殺す>という行為が明確に意識されるわけだ。ここにおいて、前述の<隔たり>が浮き彫りにされる。PCは熟練の戦士であることが多いから、容易に引き金をひけるが、遊戯者は一般市民だ。ここで、ふと考え込むことがあっても、それはきわめて正常な感覚といえるだろう。
司会
:……いちおうファミリー向けの企画なんですが……まあいいですけど。でもわたしは、そんなに考えこんだことはないなあ。戦闘の時に。
GM
:それは君が熟練傭兵だからだ。既に感覚がマヒしているというか。しかしまあ、PCが一般市民という設定なら、<星界〜>のジント氏のように、初めて人間を殺す時−−傭兵業界の用語で、『処女をなくす』なんて言うらしいが−−には、多少なりとも戸惑いがあった方が、ロールプレイとしてはリアルだと思うがね。ま、いいんじゃん。リンダのパーティって、もはや実質的に傭兵事務所だし。でも、趙さんとか鳴沢君は、まだ一般市民としての感覚は残ってるはずだよね。だから、手加減しようとか、そういう演技があった方がより現実に即しているかもしれん。あ、これは別に強制じゃないよ、念のため。
司会
:手加減なんてしてたら、死にますよ。人体の射撃でまず最初に教わることは、胴体への照準です。これなら的が大きくて当てやすいし、弾丸が上にそれても頭部には当たります。だから、迷わず胴体を撃て、1発で仕とめろ、と。手や脚なんか狙ってたら、死にますよ。
GM
:それで反撃されて死体袋に入ることになっても、善良な一般市民の演技としてはリアルなんじゃないかな。
司会
:実際の戦闘の、あの異常な興奮状態で、そんなこと考える人はあまりいないですけどね。無我夢中で撃つ。敵が倒れる。それだけです。
GM
:うん、そういうのも勿論、的確な演技だと思う。まあ、敵が戦意を喪失して降伏してるのに射殺する、とかだと問題もあると思うが。でも……、傭兵に交戦法規は適用されないから、降伏したら拷問されたあげく射殺されるなんてよくある実話だし、だから逆に、傭兵が捕虜をその場で射殺してもおかしくはないんだよな。現実の戦場では。まあ、そこまで演技について悩むのもどうかと思うが。
しかし、人、或いは生き物を殺すという行為は、どのような倫理に照らしても絶対的に悪であるという意見には、反対する者は少ないだろう。ほとんどの娯楽作品では、この点を無視してるんだなあ。たとえば、ハリウッドだと、極度に観客を主人公側に感情移入させることで、そうしたことを考えさせない作りになっとる。例えば、敵側に感情移入の余地のない凶悪な異星生物をもってくるとかな。これが、日本の怪獣映画だと話は違ってくる。そもそも、戦うという行為の意義はどこにあるのか? <ティガ>の<うたかたの…>なんて観ると、つくづく日米の宗教観、文化規範の相違について考えさせられるね。ただ、娯楽作品にそういう道徳的なテーマをもってくるのは、どうかな。本当の意味での娯楽に徹した超大作っていうのが日本だとなかなか出てこないのは、このへんの感性の差があるんじゃないか。とはいえ、オレも日本人だしな。ぼんやりとではあるが、その点を意識するのもたまには面白い。今度のアメリカ版ゴジラで、そのへんがどう意識されているのか。見所だね。
(見終わった現在の結論をかく。結局、野生動物を殺すのは可哀相、という演出だったと思う。でも、怪獣はただの野生動物ではないんだけどなあ……)
ま、GM側としては、敵を設定するだけの話だし、撃つかどうかで悩むのはPCの勝手だ。まあ、悩んでたら死ぬだろうけど。
司会
:それが、戦場ですよね。…………はっ!? 明るく楽しいコメディ・スペオペは、一体どこへっ!?
GM
:だいじょうぶ、ちゃんとここにある(そうか?)。結論としては、まあ今まで通りでいいんじゃないかと。リンダ氏が血なまぐさいって言われても、まああんなモンですよ。とか答えるんだろうな。個人的には血と硝煙の臭いがする女性は、趣味じゃないが。あと、一部で殺戮を楽しんでいる人物もいるようだが……それも、やがて皆ああなるんですよ、と言われればそんな気もするし。ま、いいんじゃん。
司会
:じゃ、次。23歳ぐらいの、ぴちぴちしたおねーさんはNPCとして出てこないんですか。
日本国在住、<フェイ・バレンタインに睨まれよう会>会長、北川勝彦さんからの質問です。
GM
:出ねえ。次。
司会
:ギラ軍曹が旅立った理由の、イルカハーフが銀河の端っこで云々いうのは本気かワレ。いてまうぞコラ。アメリカ在住の、デイヴィッド・ブリンさんからです。
GM
:パラフリ世界では、イルカハーフには人権が認められてませんからねえ。ギラ軍曹の勘違いかもしれません。ぜんぜん違う話だったりして。
或いは、人権がないけど、どうしてもイルカハーフに探査を行わせる必要のある何かが、そこに……なんてね。とりあえず、秘密ということにしときましょう。うん。
司会
:物語中盤で、空をよこぎった怪鳥の正体は? という質問が、中性子星<竜の卵>在住のチーラRPG普及連合協会代表さんから。
GM
:あれは、レンファン道士です。馬鹿っぽいけど、ちゃんとショウリンたちが任務であるリンダ傭兵事務所壊滅作戦を遂行するかどうか、見張ってたんですね。というか、いざという時にフォローするつもりだったわけです。で、牙竜氏が謎の爆発(笑)で吹っ飛ばされた、と。あ、あれはアンドロイドだったっけ。そういや、あの廃工場での戦いは、情景がカッコよかったでしょう。なんか、<仮面ライダーBLACK>みたいで。牙竜はさしずめ、ティラノサウルス怪人か(笑)。闇に生きる者どうしの暗闘って雰囲気、演出したかったんですよ。あ、それってもはや<シャドウラン>か。
司会
:レンファンって、実は雑魚? 今までの清水作品を分析すると、作品中一番強いのが髪の色が青とか緑だったりする、10代の可愛い女の子だったりするんで、それからすると男性でキザ、しかも孔雀というのはかなりザコなんじゃないか、という非常に鋭いお便りが北川氏からきてます。
GM
:がはっ!? 全く君は何をいっとるのかね!? それじゃ、まるでこのわたしが自分の趣味で脚本をつくっとるみたいじゃないかね! あ、いや、別に美少女が趣味というわけでもないぞっ!
司会
:わたしじゃなくて、質問者にいってください。
GM
:むむう……物語そのもの以外の要素で判断するのは、なにか邪道な気がするが。ま、お話の展開で今後明らかになる、としておこう。まったく、困ったものだ。
司会
:あの謎の怪獣の復活って、阻止できなかったんですか。っていうか、リンダさんたちって無能なんですね。くすっ。大竜母リュマウグ在住のグワンジさんからです。
(グワンジとは、空科傭兵団未掲載の清水作品に登場する少女のこと。リドイーマの親友)
GM
:まあ別に、阻止できなくても任務成功、という扱いでしたけど。志尾原くんのグレネードで操縦室が破壊されなければ、レセプション船の軌道を変えたり、プラズマ回遊路の電荷を変性させたりして、阻止できた、或いはもう少し良い結果になったはずですよ。でもこっちで特にヒントを出さなかったですし。ま、仕方ないといえば、そうですな。
司会
:次。GMって、ギラ軍曹を溺愛してませんか? <しきがみおえど>、惑星さくら15にお住まいの狼傭兵、R.Gさんのお便りです。
GM
:ぅぶほっ!?(喀血) おっといかん、持病のデル赤斑病が……そのような質問には、弊社は一切おこたえできません。ま、出演回数が多くても、それは物語上必要だからってことですね。そう、これが<すとーりー構成>って奴なんだよ君! やはりキャンペーン・シナリオは燃えるねえ!
司会
:動揺してますね。次。これはリクエストですね。アラクニド・バグ出してねー。同じく<さくら15>にお住まいのワニ傭兵、D.Rさんからのお便りです。
GM
:ガンガンいくぜ。安心しろ。
司会
:あんまりPCが強いから、ヤケになってませんか。ま、死ぬのはわたしじゃないからいいですけど。次、衝撃手榴弾が欲しいのだが、どうしたらよいのだ? 帝国某所にお住まいのM.Gさんからです。
GM
:上告棄却。それは格闘家として美しくない。
司会
:格闘家、なんですか? まあ、一般的にはSOCによる判定ですよね。技能は[調達(SOC)]を使用します。手榴弾系は難易度7、でしたね確か。頑張ってくださいね。無理でしょうけど。
GM
:キミもけっこう言うねえ……。ま、それじゃ可哀相だから助言を1つ。白兵戦マニアのPCの人は、[回避(DEX)]と[戦術(INT)]をガンガン上昇させておくべし。[戦闘(STR)]が高いのは当然だぞ。
まあでも、どうせ輸送機器相手の戦闘じゃ、PCの素手攻撃はダメージが高くても意味がないんで、目標は人間クラスに限定して、STRは[切り札]がそれなりに出せる程度で十分でしょう。で、銃をもった敵と戦うには、まず[戦術]でイニシアティブをとり、STRでずどん! と距離をつめて、撃たれる前に一気にエンゲージ(接敵)する。もし撃たれたら、[回避]の[切り札]で弾丸をかわす。これで完璧ですよ!
スペオペなのに格闘家、あるいは剣士……という設定は非常に面白いので、こうした路線で頑張って下さい。でもわたしは、某ケイン・ブルーリバーくんは嫌いですけど。
あ、盾をもつのも悪くはないけど、メカの中じゃ最弱に属する戦闘機の機銃掃射なんかでも、食らうとダメージ40くるんでほとんど意味がない、というわけで余りお勧めしません。
とにかく、近代戦の基本は、防御より回避。コレです。まあ、抗弾服ぐらいは実際の軍でも装備するんですけど。それぐらいは邪魔にならないし、装備したほうがいいかもしれませんね。
司会
:なるほど。珍しく参考になるご意見ですね。
GM
:きちゃま……。あそうだ、SOCについても話しておこう。交渉や調達、情報収集で役立つのは勿論、実は戦闘でも使えるんだぞ。
たとえば、[口先]。何かの発言で敵を動揺させれば、SOCにプラス修正がついて、[交渉判定]を行えるんだ。で、勝てば、相手の札の好きなものをもらえる、という規則でね。口先の上手い人にお勧め。実際に演技が必要だがね。
怪獣なんかに限定の特殊技として、[威嚇]ってのもあって、SOCで負けると強い札をとられるんだ。
あと、戦闘に入るかどうかで悩むときも、パーティの人たちと[交渉]判定をおこなって決めるわけだ。それに、忘れちゃいけない[誘惑]。ラブコメ好きは必須だね。[社交]は、リアルにするなら、特定の分野に限定したほうがいいけど、そのぶんPCの個性が演出しやすくなる。例えば傭兵の人なら、[社交/傭兵のしきたり]なんて技能をもってると面白いし、役立つだろう。とにかく、[社交]は、上流階級では必須の技能だね。情報収集でも役立つかな。
これに似たので[噂]ってのがあって、不確かだが、自分に関係のある分野での情報を得られるんだ。例えば、皇位継承権の高い人だと、[宮廷の噂]なんて技能をもてる。
あと、ビジネスマンの人は[商売]は必須技能でしょう。な、こんなにあるんだよ、SOC系って。面白いのが思いついたら、独創設定してもいいしな。
[動物ならし]なんて、SOC系かもね。あ、そうだ。艦隊戦指揮官として活躍したい人は、[指揮]は必須だ。[応援]できる枚数も増えるし。他に[戦術(INT)]も艦隊戦には必要だがな。
司会
:なるほど。戦闘開始時の[威嚇]で、[切り札]をゴッソリもっていかれたら、牛さんなんて泣くしかないですよね。これは使えますねえ。
GM
:だろ。馬鹿にしたもんでもないぞ、SOC。まあ、その例はGM側の話だが。会話ってのは、TRPGの最大の魅力の1つであるわけで、それに直結してる能力値だからな。でも、くどいようだが、生き残りたいなら[回避]。オレ、好きなんだよねえ、戦闘機の機銃掃射っていう情景。かっこいいよなあ、連続した弾着が一直線に走ってさあ。
司会
:こないだ、お姉ちゃんが頭に1発いただいて、コブ出してました。
GM
:ああ、ギラ軍曹との修行時代の話ね(笑)。普通はバラバラになるけどな。
司会
:では次。<さらもか>と<まるぷに>、どっちが宇宙最強ですか。という質問が来てますが。やはり北川氏からです。
GM
:ふはー……全く、彼は何か誤解してるネ。<さらもか>は基本的に、16歳以上じゃないとイカンわけよ。外見的に。ま、某リドちゃん(リドイーマ)は違うけど。つまり、需要の方向性が異なるわけだな。あ、別に、そうこだわっとるわけじゃないんよ。あくまでオレは真摯なSF特撮研究家なんだから。
司会
:十分こだわってるんじゃ……。
GM
:だまらっしゃい。やはり、最強生物といえば、宇宙怪獣っ! アメリカ版のアレがどうもただのトカゲらしいが、ならばオレが見せてやろう。
究極の<神>としての超絶生命体をなあッ! ふははははっ!
ま、とりあえず、次の小説で。
でも、ぶっつけ本番は怖いから、サクっとパラフリで試してみようかな、なんて思ってる今日この頃。ううん、なんてネオ・スペオペなんだ。あ、別におびえる必要はないよ。今までと同じに、明るくのどかなコメディ路線だからね。
司会
:『今までと同じに』……。まあ、<鉄血少女>みたいなのばかりだと思われても困りますよね。
GM
:そうそう、そこなんよ。今回、情報量多いのは。よりSFらしくね。でも、SF設定をもっとテーマとか物語にからめないといけなかったね。次に狼々のほうでやるときは、今回のデッドリーさは薄くなって、SF性が強化される……と、いいなあ。めざせネオ・スペオペ!
司会
:まあ、ぶっつけでしたからね。
次、リンダって実はけっこう子供好き? BBベルグドルン改め、GGグリスボックンさんからの質問です。
GM
:うーむ、今時<カーレンジャー>ネタは流行らんな。でも、けっこう面倒見がいいから、わたしゃビックリしましたよ。ホントに。でもその分、情報収集が疎かになって、アルファさんに責められてたけど(笑)。
<シャドウラン>のルールブックに書いてあったが、時には、PCの宗教観、倫理、家族関係、差別主義かどうか、動物の好み、料理の好み……なんて、物語にあまり関係ないことを話の中で消化すると、個性が際立って良い、らしいね。いつも戦闘ばっかじゃなあ。
その意味では今回の話はリンダの意外な面がみえて、マスタリングは楽しかったッス。
でもやっぱ、血なまぐさいっていうか、粗暴だよね、あの人(笑)。男性が演じてるせいかな。っていうか、むちゃくちゃ短気だよな。
司会
:あんまり、気の長いスペオペのヒーローって見ませんけどねえ。近ごろではヒロインも、ですけど(笑)。
GM
:そうね。あー、もうオレ疲れたぞ。
司会
:じゃ、最後。ギラ軍曹の写真集、続編発刊予定は。帝国の<3点射激愛派>恐竜傭兵、GARさんからの質問です。
GM
:あー、<なぎさのAK47>の続きね。あ! そういえば、本場アメリカでもアサルト・ライフル撃てなくなっちゃうんだよなー、規制強化で。ああクヤチイ。ライフル乱射するバカ中坊とかいるから、銃は人殺しの道具だ、とか言うアホが出てくるんだよ。あームカツク。
それはさておき。とりあえず、ギルド広報部のパンフを見ると……うむ、次が<ときめきFN/FAL>、その次が<恋と涙と89式>となっておるな。自動小銃ばっかやね。
司会
:なるほどー。相変わらず、あの人の趣味丸出しの題名ですね。えーと、そろそろ終わりの時間ですね。では次回、議事録第4集<お姫さま大脱出!>でお会いしましょう。
GM
:ヒマがないから、いつになるか知らんが。じゃ。
1998.7.6.清水三毛
パラフリRPG遊戯議事録第3集<ママは宇宙傭兵>:了
19990722HTML化完了(HTML第2版 1999.11.15)
震星
「つづきはこっちじゃ! って、寝るななのじゃー!」
まめ震星たち
「みゃうん……(すやすや)」
表紙へパラパラふりふりッ、とネ♪
ギラ
「やっと静かになったわね。パラフリ議事録一覧をめざす方は、 こちらですよ」