極楽艦隊RPG遊戯議事録

 第8話<鉄血少女の憂鬱>

第3章 悪夢との決着




 カントリー星系へ着いた一行は、いつもの儀式(笑)、目的地である惑星の情報収集をデータベース上で行う。



なお、<電脳結界>を装備している<しきがみおえど>の人物は、直接、頭脳内でアクセスし、情報を視界内ウィンドウに呼び出すことができる。電脳結界はサイバーウェアと肉体を接続するためのシステムだが、無線モデムを内蔵しているので、他のコンピュータにアクセスすることもできるのだ。むろん、他者にクラッキングされる危険性もある。


電子戦闘やサイバーウェアについての詳細は、ルールブックの他、リプレイ第1巻「熱砂の竜」を参照していただきたい。



「さあ! 行く先のことは、しっかり調べよう!」

GM「だーかーらー!(一同笑) おまえはいつも行く先ざき、全部が謎の惑星じゃないかあ!」


 注*牛さんのINTは、1しかないのである。


「いくぜオレのINTの力をみよっ! ……13」

GM「はいはい、……2だね」

「おおーっ、謎の惑星! 無限に広がる大宇宙! なんて冒険のココロにみちた世界なんだ、この世界は!(笑)」

リンダ「ばかやろお!」

「いやいや、本気でそう思ってる(笑)」


 志尾原くんが調査を行った。1のペア! 対するGM側は9のペアなので、データ検索に成功。



GM側はほとんどカードをきらないので、どんどん<役>が多くなる。したがって、PC側もカードの山をむやみときらないほうが良い。そうするとGM側、PC側、どちらもペアやシーケンスなどが出易くなるので、展開が自動的にハデになって盛り上がるというゲーム・システムになっているのである。




GM「惑星クライバーン。これも先ほどのと同じような農業惑星で、人口は2億人といったところか。サイズ地球なみ、重力地球なみ、大きさ地球なみ(笑)」

リンダ「首都とかは?」

鳴沢「しと!? ぱたーんブルー!(一同笑)」

アンディ「だめだ。パターンあお、なんだよ」

GM「すすめるぞ。首都は赤道上にあるマグニア・シティで、人口は600万。でね、昔は衛星があったらしいんだけど、なんか重力兵器かなんかで砕かれたらしくて……」

リンダ「なんかグラヴィトン撃ちそうな怪獣が出てきそうだぞ」

志尾原「いやもしかしたら、G(ギラ)が通ったのでは。通っただけでそうなるのでは(笑)」

GM「(笑)たしかに、彼女の通ったあとでは、重力レンズ効果がおこるともっぱらの噂だ」

「マジかいっ!?」



 [R.Aちゃんのパラフリ科学講座]
 一定の領域にあまりに強い重力源が存在すると、そこを通過する光線が歪曲させられてしまうために、レンズを通ったかのように周囲の光景が歪んでしまうことがあります。これが重力レンズ効果といわれるもので、アインシュタインの相対性理論を裏づける証拠の1つといえるでしょう。これを利用して、一部の宇宙怪獣や攻竜騎には、敵の指向性光子兵器を歪曲させる<重力シールド>を展開するものもいます。そういう生物は相手にしないほうが賢明ですね。ではまた。



GM「さて、それはそれとしてだ。その惑星のまわりには小惑星帯がめぐっている。太陽系のやつみたいな砂粒ばっかりのじゃなくて、ゴロゴロした岩の塊が飛びかっている。まあ、<スター・ウォーズ>に出てきたやつみたいな」

アンディ「あたるなよー」

リンダ「あたりそうだよー!」

「諸君! 宇宙服用意!(笑)」

鳴沢「で結局、ボクが判定して、うまく間をぬって飛んでいかなきゃいけないわけね」

GM「まあ、でもまって。目的の惑星につくまでに1週間(本当は1日)あるからね。はい、1週間たった(笑)」

リンダ「はやいよー!」

GM「だって、なんかやることあるか?
 じゃ、目の前には青い惑星と、そして、ごろごろとジャガイモのように転がる小惑星帯が、見るからに『さあ、ぶつかれ!』といっているかのように(笑)」

鳴沢「難易度は?」

GM「まあ、8といったところか」

「今までのパターンからいって、8はキビシイでー!」

GM「さて、とかいってるとだな。ぴーっぴーっぴーっ! といってだな……(コクピットについてる鳴沢に電子判定[INT]をやらせて)……成功してるな。じゃあ、レーダーモニターで、ブーンと音がして、模式化された軌道相関図が出るんだが。『未確認の駆逐艦クラスの宇宙船舶が急速接近中』」

スィル「イヤ〜ンなかんぢ」

リンダ「総員戦闘配置! って感じだな」

GM「いきなり戦闘するか?」

リンダ「いや、いちおう、第1種警戒態勢くらいで」

GM「あのう……第1種って、なにをなさるんでしょう?」

「警戒!(一同笑)」

GM「みなさんもう、席についていらっしゃるようですけど」

鳴沢「ココロの問題よ(笑)」

GM「マナ・フィールドを展開していないようだから、巡洋艦クラスではないようだ。駆逐艦クラスだ」



 大規模な宇宙戦闘において展開される、数十億キロにもわたる特殊な力場。それがマナ・フィールドである。これにより、航宙機は大気圏内と同様の効果を真空中でも受けるようになり、いちいちスラスターだのバーニヤだのをふかさずにすむという利点がある。他に、このフィールド内では人間の神経伝達速度が加速されたり、また、レーザーの飛んでくる音が聞こえる(笑)などの効果があるという。このフィールドにより、宇宙戦は大艦巨砲から艦載機主体の
戦闘へと様変わりした。詳細はルールブックに記載されている。



GM「30秒後に射程距離に入ります」

「まず通信を試みるのが普通だろう」


 電子技能で通信、難易度2。鳴沢が失敗し、リンダさんも失敗した(難易度2で失敗すんなよ)。
 ちなみに、結界網に接続したり通信したりするのは、標準で難易度2だ。(3ではない)


GM「射程内に入りました」

鳴沢「てーっ!(笑)」


 スィルがようやく、交信を成功させた。


GM「通じたね。モニターに『コンタクト』と文字がでる。ドスのきいた、軍人っぽい中年の男の声が、『民間船はでていけ! さもなくば射撃するっ』」

スィル「中年男か……悪だな(笑)」

「とりあえず、売られたケンカは買うのがスジ」

スィル「どんどん犯罪者の素養もってる人がふえてるような」

「いやいや、格闘家だもん!」

「理由をききましょうよ」

GM「『軍事機密だ!』といっている」

アンディ「それは軍事機密があるってことだね(笑)」

GM「むっ!? そういえばっ!? まあいいっ、とにかく出ていくのだっ! ガチャリ」

リンダ「バカなんじゃねーか、こいつ」

「方法論その1、強行着陸。その2、……」

GM「『ぴーっ』ロックオン(照準固定)されてる。『10秒以内に、敵レーザー砲、きます』といっているな」

リンダ「きます!?」

アンディ「何がきますって言ってるの」

GM「船内の火器管制コンピュータ」

鳴沢「ひとまず、退避だよね」

志尾原「後退しながら……撃ちますか」

「撃たない撃たない!」

アンディ「みんな好戦的だよぅ」

鳴沢「相手は軍だよ!? 分かってるの!?(笑)」

「一回にげて、忍びこむ」

スィル「どーせボロボロになるだろうけど、アステロイド・ベルトに逃げ込みましょう」

アンディ「すいません。なんか当たったら、たぶん墜ちます」

GM「(もういいや、やっちゃえ)ぴーっ! 敵ミサイル発射炎確認」

一同「うわあああーっ!?」

スィル「とりあえず迎撃ッ!」

GM「ちゃらんちゃんちゃんちゃんちゃんちゃん……♪(エヴァ『ANGEL ATTACK』)」

田宮「迎撃って、ミサイルなんですか!?」

一同「主砲メーザーは!?」
「キミは主砲担当だよ!」
「対空砲はだれだっけ!?」(事前にきめて、シートにかいておけよなー)

GM「(うーむ、混乱しとるなー)まず対空レーザー機銃は誰だっ!」

田宮「はい」

GM「キミか! じゃあ、火器管制コンピュータの指示にしたがって、ロックオン・サイトが『ぴぴっ!』ってカンジ? 青白いレーザーがほとばしる!」




<予告>
 ホロー傭兵分隊は、このまま宇宙の藻くずと消えてしまうのだろうか!
 そして、軍部の秘めたる目的とは何なのか!?

次章へ急げ!



ギラ「レクシーちゃんの活躍の続き、よみましょうね」


レクシー「表紙へもどる? 許せませんわっ(ダガガガガ!)」


ギラ「議事録一覧をもう1度みたい? いってらっしゃーい」