また、原子力発電施設はゴジラを誘引してしまうため、原発はとうの昔に廃止されている。代替手段として、クリーンエネルギー・プラズマ発電という新技術が開発されているのである。 主人公は、元・自衛隊特殊部隊隊員。ロケット砲一挺で、ゴジラに対して市街戦を挑んだ経験をもつ、勇敢な女性である。数年前のその戦いで尊敬する上官を失った彼女は、いま、ゴジラへの復讐に燃えて対ゴジラチーム<Gグラスパー>をたばねる隊長となっていた。 そんなおり、人類とゴジラの戦いに終止符をうつべく最終兵器が開発される。 <ディメンション・タイド>。小型のブラックホールを目標に叩きつけ、目標を完全消滅させるというおそるべき兵器である。 ディメンション・タイドの試射は成功した。しかし、そのときに生じた次元の歪みが、太古の巨大昆虫の卵を現代へと転送してしまう。偶然、ひとりの少年がその卵をひろい、渋谷の下水道へと捨ててしまったことが、惨事の引きがねとなった。 渋谷の地下で孵化した古代昆虫<メガヌロン>は、次々に人間を捕食し、急激に増殖していく。メガヌロンの成長速度ははやく、すぐに2メートルほどもある成態<メガニューラ>となり、群れを形成していずこかへと飛び去るのだった。 衛星軌道からゴジラを狙撃するために、ディメンション・タイドはロケットに塔載されて打ち上げられた。 ほどなくして監視衛星が小笠原沖のゴジラを補足する。ゴジラはメガニューラの群れと交戦中だった。メガニューラは、ゴジラの高エネルギー代謝に目をつけ、ゴジラを刺してエネルギーを吸いとろうというのだ。 完成をいそいだため、ディメンション・タイドの砲撃は失敗。ゴジラが逃げのびる一方、渋谷が突如として水没してしまう。メガヌロンの群れが地下水脈を決壊させたらしい。いまや湖底と化したJR渋谷駅前で、巨大なメガニューラが成長しつつあった。 メガニューラたちはゴジラのエネルギーを1個体に集中して注入し、群れの王たるべく、戦闘態・巨大メガニューラこと<メガギラス>を誕生させる! メガギラスの巨大な翼による高周波攻撃は、一瞬にしてビル群を粉砕する破壊力をもつ。いっぽう、ゴジラはお台場に上陸する。クリーンエネルギー発電所は存在しないはずなのに、なぜゴジラは誘引されてきたのか? そこには、対ゴジラ部隊設立にもかかわる、国家的な陰謀が隠されていた。はたしてその機密とは? 人々の思いが交錯するなか、<Gグラスパー>xゴジラxメガギラスの、みつどもえの決戦が、いま始まった! |
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