「宇宙船を描きます?」 |
例: 海に出現する怪獣なら、手足に水掻きがついているとか。表皮が粘液に覆われているとか。 魚っぽいとか。 飛行怪獣なら、翼があってしかるべきだろう。逆転の発想で、海洋生物から類推するのも、意外に飛行怪獣としてはカッコ良くなることも。 地底怪獣なら、ガッチリした体格となるか。 また、背景との均衡も考える。 青々とした森林に出現したザンボラーの背中には、もえるように赤い結晶体が燦然と輝いていたではないか。あたかも溶融した鉄鉱石のごとく。 要は、目をひく色、形にすべきなのだ。 ただ、おとなしい怪獣なら、周囲の環境に同化するような「隠蔽色」のほうが現実的な設定といえようか。 |
例: バルタン星人。ベムスター。タッコング。ツインテール。ペスター。ガメラ。ガゾート。 どれも面白い形をしているので、押しが強い。名獣とよばれる所以である。映像で確認せよ。怪獣図鑑を一冊買っても良いだろう。 ためしに上の怪獣の人形の「影」をみてみよう。影絵だけでも、すぐそれと知れるはずである。 |
例: レッドキング表皮の段々。(いわゆる成田ブロック) ゴジラの、えもいわれぬ表皮。背ビレの形も独特だ。 タッコングは、全身がタコの吸盤でおおわれていた。 シュガロンは、まるでマシュマロのような質感の肌でまとめられている。 ベムラーのトゲトゲ。背中からみると強烈な印象。 全身球体の吸血怪獣オコリンボール。名前も強烈。 ギャオスは、今風にいうなら、ポリゴン(一昔前の)でまとめられた翼竜という印象を与える。直線的な形態が大変に格好良い。平成ガメラのスタッフも、「あの三角形の頭をつけさえすればギャオスになる」とまで言っていたらしい。 これは昭和ガメラの元祖ギャオスを設計した者への、最高の誉め言葉ではないか? 同じ飛行型のラドンとはまた違う名獣である。 イリスは、鳥と貝殻が意匠の方向性だという。 レギオン。宇宙怪獣なので、人類にとって異質な感覚が欲しいということで、人間にとって身近で、かつ異質な生物=甲殻類、昆虫という方向の意匠となった。 |
例: どうしてその怪獣が出現したのか。人類に対して敵対的か。友好的か。素早いか。愚鈍か。グドン!?(笑) 繁殖方法は? 個体数は?(このへんは生物学的な方向性だ) 好戦的か? 子供を取り返すために夫婦で日本に襲来したガッパ。けっこういい奴。この手の怪獣は、最後で殺されると可哀相。 増殖しすぎた人類をまびくべく創造された超遺伝子獣ギャオスは、人肉を好み、積極的に人間を襲うてんが強く印象にのこる。単性生殖で無限に繁殖するというのも、話の規模が拡大するので面白い。 弱点も設定すると、話が作りやすいかも。低温に弱いとか。 |
例: ウラニウム熱線、プラズマ火球、マイクロ波シェル、超音波メス、雷電光、時裂空斬波(怪獣じゃないか)、引力光線 マグナムブレイズ(笑) |
表紙へ放射能熱線だっ! |
「まずは怪獣映画でお勉強しましょうね。どれからみます?」 |
「宇宙船を描きませんか?」 |