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金属の船は、冷たくて重い。顎刺竜や甲鱗魚の殻の方が、温かいし、柔らかいのに。 ファーグニル艦の艦橋で操縦桿を握りながら、エンリルの少女は、そんなことを考えていた。艦橋には数名のエンリルがいるだけだ。コンソールのモニターも、ほとんどが電源を落とされている。最低限の人数で操艦せざるをえなかったのである。 艦橋に、無線の呼び出し音が響く。少女は身体を強張らせる。背の翼が、かすかに震えた。 無線から聞こえたのは、ファーグニル人管制官の声だ。 『回廊45を飛行中の輸送艦27へ。飛行許可はあるのか？ 確認できないぞ』 耳慣れない統合電気エンジンの唸りだけが、艦橋を支配した。 ファーグニル基地に残った同志が、うまく管制システムのデータを誤魔化してくれるはずだったが……やはり無理があったのか。 『どうした、輸送艦27。応答しろ』 一瞬の静寂のあと、エンリル兵の一人が、操縦桿を握っている有翼の少女に囁いた。 「……ミルランツェさん、間もなくファーグニル泊地の支配空域を脱出できます。ここは突っ切りましょう」 「了解。両舷強速。みんな、何かに掴まって！」 推力レバーをぐっと押し込む。艦の両舷に設置された八基の電動ダクテッドファンが、力強く咆哮する。 「レーダーに感！ 戦闘機四、急速接近。会敵まで五分です」 兵士の声に、少女の桃色の羽根が、斜め後ろに持ち上がった。エンリルの戦闘反射だ。生身で大空の戦場を飛んでいた祖先の名残である。 「対空戦闘用意」 エンリル兵は、慣れないファーグニル製防空システムを起動する。赤色灯が明滅し、警告音が艦橋に響いた。 「近接防空システム、自律制御を開始しました」 艦首と艦尾に設置された二門だけの対空レーザー砲が、砲塔を旋回させ、敵機の予想出現空域をにらむ。輸送艦の防御火力などたかが知れている。分かってはいても、ミルランツェたちは防空システムを起動せずにはいられなかった。 「あの積乱雲に逃げ込めば……！」 艦橋の外部モニターには、巨大な積乱雲が画面を埋めるように映しだされていた。その中に突入することは、自殺行為に等しい。 決意とともに、少女エンリルは操縦桿を倒す。巨艦の舵翼が動作した。両舷に装備されているダクテッドファンの出力が左右それぞれで増減され、艦体が傾斜する。艦橋が揺れた。 （このデータは……何としても、大竜母に届けてみせる！） 少女エンリルは、胸に隠した記録カプセルの手触りを確かめた。大型輸送艦は、銀色の艦体をバンクさせ、目前の巨雲にむかって突入していく。 どどんとふ：「GM」がログインしました。 GM：こんにちわ、今日もよろしくおねがいします。 ラウパナカ：よろしくおねがいしまーす。今回も資源の供給が順調だとよいのですけどねー。 GM：こればかりはダイス目しだいですから（笑）。さて、皆さん成長処理や、準備はよろしいでしょうか。 ラウパナカ：はーい、すべて終わっております。 GM：じゃ、今回の大竜母設定を決めます（ダイスを振る）。 三上�掘�おう、これは……。 GM：（設定表の結果をみつつ）PCのうち誰かが、敵軍の重要人物や気密に関する情報をにぎっている……だと？ ラウパナカ：無言で三上さんの方を見る（笑）。 クラシーグ：うわぁ（笑）。 三上�掘�誰だろう（棒読み）。 三上�靴蓮岷�根ナシ」である。もとはファーグニル軍所属だったので、こういう大竜母設定だとネタを振られやすかろう、という一同の反応である。 GM：果たしてそのPCは味方なのだろうか。ドキドキしますね。 三上�掘�どきどきするぜ！ ラウパナカ：いや待ってください、ラウパナカの飛竜に何かが仕込まれている可能性もあるのでは。 クラシーグ：ギリュウ類は、メカですしねぇ。 三上�掘�たしかに！ GM：とはいうものの、ワイバーンエレメントはシステム上、PC対立は想定していません。あくまで演出だけの範囲です（笑）。 GMは、この設定をPCのうち誰に振るのか、ダイスで決めた。クラシーグだ。 大竜母設定に限らず、設定はその場で話し合って、またはセッション外の打ち合わせで、適宜決めてよい。GMは、PLから提案された設定はなるべく採用したほうがよいし、PL同士でも、ほかのPCの設定を活かしたロールプレイは歓迎されるだろう。 ワイバーンエレメントのセッションは、参加者同士の、設定やRPのキャッチボールであるといえる。 ラウパナカ：おおお。クラシーグさんは何を知ってしまったのでしょう……。 三上�掘�おまえは「なぜ」「ぐうぜん」「いきのこった」のか？ クラシーグ：わぁ（笑）。 GM：ふむふむ……。ちょっとメモをとりますね（笑）。 三上�掘�ここに来てクラシーグの主人公力（ちから）が増し増しな件について。 クラシーグ：うん。致し方ないねえ（笑）。 GM：[大竜母設定]は、演出時に採用すると判定値+1Dされる、一種のリソースです。ワイバーンエレメントでは、この手の設定がらみのリソースが多いので、PCの行動時、どの設定でRPするか、取捨選択が必要になることが多いですね。 ラウパナカ：［大竜母設定］って、一度にどれか1つしか使えないのでしょうか。現状では、第1話の設定と合わせて、合計2コ、ありますけど。 GM：［トラウマ］［願望］［大竜母設定］は、それぞれ1フェイズに1回だけ使用可能ですけど、一回の演出で複数を兼ねられれば、まとめて使ってもいいですよ。いわゆるコンボですね。 ラウパナカ：夢の多い人は強いのですね。 GM：いい表現ですね（笑）。心の傷や、夢が多い奏竜士は強い。 ●ブリーフィング GM：そろそろ始めましょうか。 ラウパナカ：はーい！ クラシーグ：うん。 三上�掘�おう。 GM：大竜母の資源値は前回の終わりで満タンになったみたいですね。その状態からセッション開始です。なお、今回から余った資源値で、支援のスキマー（空中艦艇）を呼べるようになります（作者注：2017年4月現在、テスト段階のルールなので、変更の可能性がある）。 三上�掘�まじか。 クラシーグ：そういえば、PC側の艦艇はどうなってるのか、気になっていたしね。 ラウパナカ：まだ、［資源値］が溢れるとは決まったわけでは……！ GM：前回終了時の処理として、PCの［生命］、飛竜の［耐久］は最大値に戻ります。［竜キズナ］は初期値にもどり、今回セッションには引き継がれません。チェックお願いします。 ラウパナカ：生命値、耐久、キズナ、オールグリーンです。 GM：では、皆さんは、新たな作戦下命ということで、イダム百騎長にブリーフィングルームに招集されました。 「前回は冥竜母の撃退、ご苦労だった。早速だが、実は数日前、ある輸送スキマーが、わが大竜母に合流を試みているという情報が入った」 三上�掘�お、輸送部隊か。 GM／百騎長：「だが、途中の航路は、＜宇宙暴龍ズメルグ＞の生息域だ。しかも、ファーグニル企業空軍の戦略爆撃隊が、同じ空域に網を張っているという情報もある」 ラウパナカ：ウワアア。 クラシーグ：うーむ。 宇宙暴龍とは、かつて外宇宙から飛来し、そのままナーガローカ3に定着したという凶暴な巨大生物である。高高度まで上昇でき、火力も高い。経験の少ない奏竜士にとっては難敵とされている。 GM／百騎長：「おそらく、敵爆撃機は、対艦兵装を装備し、輸送スキマーを撃沈しようとするだろう。よほど重要な機密を握った人物が、そのスキマーには乗りこんでいるらしい」 スキマーというのは、空中艦艇のことである。飛竜や戦闘機より大型で、低速の航空機全般をさす。深層域ぎりぎりを這うように飛ぶので、そう呼ばれる。多くは、比重の軽いガスを詰めた気嚢（きのう）により浮力を確保している。そのため、経済性には優れるが、運動性は低い。 ファーグニル軍のスキマーはエンジンを搭載しているのが普通だが、PCの属するイナンナ連合王国側では、いまだに帆走式のスキマーも多い。 イナンナ側の伝統的なスキマーは、「爬空艦」と呼ばれる。爬空艦には生体艦も珍しくない。 GM／百騎長：「輸送スキマーを護衛し、航路上の脅威を全て排除せよ」これが今回の作戦内容です。 ラウパナカ：「ファーグニル軍も気になりますが、ズメルグまでも、とは……」 GM：進攻判定の内容は、上昇15→上昇20→対空射撃20→ステルス15。なお、対空射撃判定に失敗した騎は1Dダメージが入ります。 ラウパナカ：暴龍ということは、向こうも白兵攻撃してくるのですよね。これは厳しい。 GM：今回の作戦目標NPCは、すべて「航空機」属性です。「護衛」属性の敵はいません。 ラウパナカ：航空機属性ばかりなら、防空値を持ってる可能性は低いですね。 GM／百騎長：「宇宙暴龍は強力だが、白兵戦武装をのぞいては、対艦攻撃に使える武装はないはずだ。おそらく、爆撃機が輸送スキマーにとっては脅威となるだろう」 三上�掘�「百騎長、その輸送スキマーはどこから出航したんだ？」 GM：「……信じがたいことだが、ファーグニル企業複合体の勢力圏空域から進発したものと推定される」 ラウパナカ：「それは敵では？」 三上�掘�「こちらに亡命を希望している、ということですか？」 GM：「情報部では亡命の可能性が高いとみている」 三上�掘�「そうすると敵さんの部隊は本気だな。俺も亡命者だから、何とかしてやりたいが、この敵戦力は……ううむ」 GM／百騎長：「事前に我が方の哨戒飛竜が探知した、その輸送スキマーの識別信号は……かつて全滅した、ある輸送飛竜部隊のものと同一なのだ。リウラメル第18戦術輸送飛行隊……クラシーグ奏竜士、かつて君がいた部隊だ」 ……という設定にしてよろしいでしょうか（笑）。 クラシーグ：オーケーだよ。 三上�掘�おお、燃える展開だな。 クラシーグ：ではそれを聞いて驚くよ。「そんな……。確かにあの部隊は、僕を残して皆、撃墜された筈です」 GM／百騎長：「確かに、そう報告を受けている。リウラメル王国空域での最大の空戦だったからな……救助された者がいたのか、それともファーグニルの罠か……」 三上�掘�「百騎長、識別信号が同一である以外の情報は無いのか？ 先方からの通信等は？」 GM／百騎長：「救援要請の信号を発信しているそうだ。それがかつての輸送部隊と同一の信号であるとなれば、無視できない」 リウラメル王国というのは、さっき決めた名前で、別の大竜母にあった王国です。 三上�掘�「クラシーグ奏竜士、どうやら君が……、いや、我々が行くしかないようだな」 クラシーグ：「仕方ない。どのみち、接触しないことには何もわからないから、ね」 GM／百騎長：「わが大竜母は、たった一隻で本隊を探して漂流中だ。外部から得られる情報はごく少ない。むしろ積極的に利用すべきなのかもしれない。では、諸君らの武運を祈る。解散！」と、百騎長は背中の翼を翻し、神殿の奥に消えていった。 さて、ルール説明をします。今回PC側に、輸送スキマーというNPCが一隻追加されます。これを守り切れれば、重要情報が手に入ります。 輸送スキマーは固有の耐久値をもっています。それが削りきられる前に、PCは、敵を排除しなければなりません。敵が輸送スキマーを狙うかどうかは、ダイスで決めます。スキマーにも回避値を設定しますので、それに対するPCの回避支援は可能、としておきます。 ラウパナカ：また［竜キズナ］を集めなきゃ（使命感）。 三上�掘�「ところでクラシーグ奏竜士」クラシーグの方を向いて、「良かったな。もしかしたら生き残りがいるのかもしれないな」 ぶっきらぼうに言う。 GM：ちょっと素直じゃない感じが（笑）。 三上�掘�GM、クラシーグへの感情内容「軽蔑」を変えたいんだが。 GM：前回、実戦フェイズで［戦友］への［感情］を変更してないPCは、いま変更してもいいですよ。 特例措置であるが、PC間の関係が変化するのは物語として面白いので、却下する理由はなかった。 三上�掘�（ダイスを振ってクラシーグへの感情内容を決める）……「嫉妬」（笑）。このおっさん面倒くせぇ！（笑） ラウパナカ：「クラシーグさんのいた部隊が過去に全滅してたって聞いたときは驚きましたけど、生存者がいたとは……」 クラシーグ：「……ええ。もしかしたら、ですけどね」 ラウパナカ：「そう思っておきましょう、クラシーグさん。その方が元気が出ますから！」（ぱぁっ） クラシーグ：そうだなあ。 ラウパナカ：「（ええ、そう思っていれば、元気は出ますから……）」（嫉妬RP） クラシーグ：傍目にはいつも通り振るまっていよう。 GM：RPしづらければ、感情内容は任意に選んだ方が良いかも。楽しければ問題ありませんが……。 三上�掘�いや、大丈夫。めんどくさいオッサンにしよう（笑）。 ●資源チェック（1回目） GM：じゃ、そんなこんなで、資源チェックしてもいいでしょうか。（ダイスを振って）……［資源値］が9点、減りますね（汗）。 ラウパナカ：ギャアアア。いくら前回、冥竜母を退けたからって（汗）。 クラシーグ：まあ、何で大竜母が資源を消費したか考えるのも、面白いよ。 GM：まだだ、大竜母イベントだ……。「敵襲！ 未確認機が接近している！ ラウパナカ飛行隊、ただちに出撃せよ！」 クラシーグ：わぁ（笑）。 GM：［運動］判定10を、全員、騎竜判定値でお願いします。 三上�靴里瀏縦蠅房最圈�ほかの2人は判定に成功した。 GM：次々に、大竜母の腹側から投下されるようにスクランブル発進する飛竜たち。目標は、ファーグニル企業空軍のものらしいステルス爆撃機だ。 三上�掘�出撃準備のため走って、慌ててすっ転ぶ。 GM：雲海をぎりぎりで低空侵入してきたようだが、ラウパナカ飛行隊は軽微な損害をだしつつも、迎撃に成功した。三上�靴世院△Δ泙�敵編隊に会敵できなかった感じかな。 クラシーグ：「危ないところだったね。うまく会敵できてよかった」 三上�掘�「……（嫉妬）｝ GM：ラウパナカの指揮で、クラシーグ騎が射撃、敵爆撃機を撃墜！ といった演出にしておきましょう。皆さんにダメージはありません。資源値も減りません。よかったですね。 現在の［資源値］は16。すでに［潤沢値］を下回っている。弾薬の消耗が激しかったのかもしれない。 ●訓練フェイズ GM：ではラウパナカ、クラシーグ、三上�靴僚腓之盈�をしていきましょう。 ラウパナカ：[特殊変異]がほしいから、成功しやすい訓練がいいですね。よし、軌道迎撃訓練にします。どっちも判定値10だし、RPでボーナスを稼げればなんとかなりそう。 GM：軌道迎撃訓練。ほぼ衛星軌道を移動するターゲットを迎撃する、高高度訓練ですね。大気が薄い高高度での機動は困難だ。 ラウパナカ飛行隊の三騎が上昇して行くにつれ、空の蒼が深みを増して、群青色に近くなってゆく。 高高度では大気が希薄になる。そのため、飛竜の運動性が低下するし、高高度に対応していないエンジンであれば、出力も低下してしまうのだ。 GM：飛竜の生体レーダーが、軌道上の目標を捉える！ ラウパナカ：「エル、だいぶ空気が薄くなってきたけど、エンジン大丈夫？」上昇は苦手なので、のろのろと［高度］を上げていきます。 GM：上昇判定10と、対空射撃10で判定お願いします。 ラウパナカ：「いつか行きたいのは深層域だけど、低空での任務ばかりじゃないからね…！」と、［願望］RPしてダイスを増やします。 ラウパナカは、ぎりぎりで上昇判定に成功した。［願望］RPによる効果である。 GM：4式飛竜のエンジンが、高高度の薄い大気に対応して、吸気システムを切り替えたようです。エンジン音のシフトが、ラウパナカへの応えだ。次は対空射撃判定です。 三上�掘�「編隊長、データリンクでこっちの照準データを送る。サポートするぜ」と、対空射撃の支援RPをする。 GM：ターゲットが射程内に入りました。味方からのデータで射撃精度が上がる。 ラウパナカ：「エルではあまり近づけないので、助かります。……てっ！」 余裕をもって、ラウパナカは射撃判定に成功した。 GM：おお、命中しましたね。発射されたミサイルが正確にターゲットの予測軌道を捉え、レーダーから目標が消滅した！ ラウパナカ：「……とどきました！ ふぅ」 三上�掘�「お見事」 GM：ラウパナカに、［竜キズナ］+1、あと、この後の変異フェイズで任意の変異を獲得できます。 続いて、クラシーグは、白兵戦訓練を選択した。ロケットと古代魚を混ぜたような外見の高速飛竜が、訓練空域に到達する。 GM：飛竜同士で白兵戦訓練を行う。クラシーグの＜シーラク＞を、猛禽類のような飛竜が迎え撃つ。イダム百騎長のリルユランだ。鋭いかぎ爪が陽光に光る。白兵戦判定15をおねがいします。 三上�掘�イダム直々の訓練か。 クラシーグ：［トラウマ］RPを入れておこう。「白兵戦闘か。あの時を思い出すな、＜シーラク＞」 GM：ハグレ竜と戦った過去ですな。クラシーグの飛竜が咆吼する。+1Dオッケーです！ クラシーグ：「お前の足が無ければ、僕はハグレ飛竜に喰われていたからね。腰羽一つで済んで良かったよ」 GM：熾烈な戦いだったんですね……。 クラシーグ：「さあ、もっと実力をつけるために頑張ろう。行くぞ！」（ダイスを振って判定する。結果は成功） 三上�掘�おおう！ 成功。 クラシーグ：ヒレを生かした一撃離脱！ 正直、難易度高いと思うよ（笑）。 GM：百騎長が、「すばらしい。白兵戦の技量も上げたな、クラシーグ奏竜士」 三上�掘�「ふむ、天到戦鰭の突破力を上手く活かしている……なかなかだな」 GM：クラシーグは［竜キズナ］+1D、あと関連した変異を後で獲得可能になりました。 ラウパナカ：あ、申請を忘れてた。飛竜との交流RP分の［竜キズナ］ももらえますか。 GM：ああ、飛竜のエンジンを気遣う場面がありましたね。オッケーです。 ［竜キズナ］の獲得については、飛竜との交流をRPしたという自己申告をPLからGMに対して行う必要がある。もちろん、GMがそれと認めれば、GMから率先して［竜キズナ］を与えるのは問題ない。 三上�掘�次は俺か。絶対イニシアティブ取るマンになるために、低空進入訓練をしよう。 GM：おお、かっこいいですね（笑）。低空飛行でレーダーをかいくぐる訓練です。ステルス判定10および速力10をお願いします。 この両判定に対応する三上�靴竜確吉縦蠱佑蝋發�、自動失敗以外では成功となる見込みだった。三上�靴蓮⇒祥気鬚發辰督禧�飛行の判定を成功させた。 GM：華麗に低空飛行に成功しましたね。三上�靴糧�竜は、［高度］を下げ、雲海をぎりぎりでくぐり抜ける。次は速力10で判定です。 三上�掘�「今はもう怖くはない……お前に同調しすぎないギリギリのところで、意識を保てるからな……そこだっ！」という［トラウマ］RPを入れてみるぜ。 GM：飛竜は無言で、エンジン出力を上昇させるのだった。それは信頼か、それとも。+1Dオッケーです。あと今のRPは竜への語りかけでもあったことだし、［竜キズナ］1点を入手できます。 三上�掘�やった。 クラシーグ：「戦歴の差かな、やはり基礎が違うや」と、三上�靴猟禧�飛行を見下ろしながら思うよ。 三上�掘�訓練で張りきり過ぎちゃうおっさん。大人げない(笑)。 GM：＜光芒＞は凄まじい高速性を発揮する。白い航跡を両翼端から引いて、雲海ぎりぎりを突進していく。三上�靴蓮領汽�ズナ］+2、あとで訓練に関した［変異］もゲットできます。 三上�掘�ありがたい。 ●資源チェック（2回目） GM：では資源チェックをして、そのあとで休憩にしましょう。……7。 ラウパナカ：ウワアアア。枯渇値を割ったあ（笑）。 つづいて大竜母イベントのチェック。結果は、またも未確認機による空襲だった。 三上�掘�ファーグニル軍にマークされまくってるな。 ラウパナカ：「またですか。最近は野生飛竜も次々襲撃してくるっていうのに」タッタッタッ。 GM：「ラウパナカ飛行隊、緊急出撃せよ！」基地に響く警報の鳴き声（生体スピーカー的な何か）。 三上�掘�「例の亡命者、それだけ大事な秘密を握っているのかもしれんな」 今度は、全員が迎撃の判定に成功した。 敵爆撃機の防御砲火と電子妨害をきりぬけながら、ラウパナカ飛行隊が果敢な攻撃をかける。全騎被弾なしで、次々に敵爆撃機を撃墜していくのだった！ GM：ということで、資源減少はありませんでした。 三上�掘�良かった。しかし、資源が……。 ラウパナカ：もう食料の配給制が敷かれてるかもしれませんね。 GM：きっと、大竜母の他の空域が爆撃を受けて、資源がごりごり減ってるんでしょうね（汗）。 三上�掘�それだけ、敵の攻撃が激しいんだな。 クラシーグ：「やはり守り切るには手が足りない。悔しいなぁ」 GM：燃料、弾薬、食料、すべてが制限され、配給制がはじまった。もはや、訓練もままならない。 ラウパナカ：「大竜母がまだ本隊と一緒だったときは、こんなことなかったんですけどね……」 GM：街でも種々の催しが自粛され、人々の羽や衣服が地味な色合いにそまり、戦時下という雰囲気です。一隻だけの漂流空母を、そこまでファーグニル企業軍が重視する理由とは何なのか。 ラウパナカ：2回とも大竜母イベントが空襲とは。 三上�掘�追い詰められてる感があるな。 クラシーグ：だね。物語としては良い感じ（笑）。 ラウパナカ：しかし枯渇値を下回ったままだと非常にマズイです、なにせ、装備が減ります。 GM：日常フェイズでのクリティカル成功に期待するしかないですね(笑)。入手できる[資源値]が倍になります。 三上�掘�お、おれ……日常シーン「休暇表」で6ふって……判定に失敗したかったんだけど……。 日常シーン「休暇表」では、特定の肢で判定に「失敗」すると、PCが配偶者を得るのだ。[資源値]に余裕があれば、あえて他のPCからの支援を断り、判定に失敗するという手段もある（笑）。 ラウパナカ：（笑）。 三上�掘�流石にこの時期に空気を読まずに結婚はなあ。 GM：前、別のセッションで結婚したPCは、資源に余裕があったから、わざと失敗できたんですね（笑）。 ラウパナカ：さらに問題は、残り［資源値］9で、あと1回の資源チェックと大竜母イベントを乗り越えなければならないということ。 三上�掘�あと1回、資源チェックがあったか？。 ラウパナカ：もし資源喪失が9を超えてしまったら、飛竜か奏竜士にダメージが！ 三上�掘�奏竜士にダメージだと、俺の生命は8しかないから、やばい。 GM：空で死ねず餓死する奏竜士（汗）。 現在の[資源値]は9。9しかないのだ……！ いよいよ、大竜母の物資は不足し始めている。弾薬が不足すれば訓練も満足にできないし、食料不足で不満をためこんだ市民が暴動を起こすかもしれない。 ●変異フェイズ GM：全員、変異一覧から訓練に関連した任意の［変異］か、［特殊変異］を獲得してください。同時に、それぞれキズナ判定15をお願いします。ラウパナカ、クラシーグ、三上�靴僚腓能萢�しましょう ラウパナカ：特殊変異の［量子FCS］をとります。これで進攻判定の射撃は大丈夫。 GM：了解です。飛竜のプログラムと電子装備が近代化されましたね。 ラウパナカ：そしてランダム変異も種族特技で取得しますー。高高度対応エンジンだそうです、上昇力UP。 GM：なるほど、さきほどの訓練での戦訓を活かしていますね（笑）。 ラウパナカ：じゃあ、飛竜を整備中。「エルは機械だから餓死はしないけど、燃料も質が悪くなってるって。ごめんね。エルが元気でさえいてくれたら私は大丈夫だからね」と、［トラウマ］RPです。 GM：射撃管制システムの更新に伴い、膨大なソフトがインストールされていくが、それもバグが増えている……。 三上�掘�そんなところに影響が。 GM：飛竜の開発費のかなりの部分を、ソフト開発のコストが占めておりまして。 ラウパナカ：エラーが出てるのを見て、旧バージョンのプログラムを他のギリュウから譲ってもらったりしつつ、ため息。 GM：しかしラウパナカの飛竜は、けなげに高高度対応エンジンを試運転して、奏竜士に応えたように見えた……！ ラウパナカ：泣けます。 GM：逆に言えば、飛竜の性能は外見だけでは分からない。外見が同じ竜でも、電子装備やソフトウェアが最新型であれば性能が段違い、ということもある。 ラウパナカ：「クラシーグさんの方は、大丈夫かな」さりげなーく［願望］RPもしておきます。 各種RPによる修正を加えたので、ラウパナカは4D+判定値で判定できた。問題なく、キズナ判定に成功である。 三上�掘�飛竜にしか興味がなかった娘が、エンリルの同僚を心配している！ ラウパナカ：今回は飛竜じゃなくてクラシーグさんのほうを心配していますよ！ GM：良いですねえ。整備はまったく問題なく、騎体の近代化も完了しました。あとさっきのRPで、［竜キズナ］+1してよいですよ。 ラウパナカ：はーい。 GM：ではクラシーグさん、変異獲得と、キズナ判定15をお願いします。 クラシーグ：白兵戦判定値も上がるので、体躯+2の変異を取ろうか。エンリルの種属特技で、もう一個……「大刃鰭」白兵+1。 GM：白兵ダメージがあがる変異ですね、＜シーラク＞の鰭がブレード状に硬質化した。 クラシーグ：「＜シーラク＞、お前も大分、大型になってきたな」 GM：だんだん昭和ガメラの深海獣ジグラのようになってきた(笑)。 クラシーグ：「この鰭は刃状か？ いい感じに使えそうだ。使いこなせるように頑張ろう」 GM：竜母漿窟の培養液のなかで、天到戦鰭が小刻み安定翼を動かす。白兵戦の期待に震えているかのようだ。 クラシーグ：「もっと育って、星界を飛べるくらいになってくれたらなあ。コロガリや鯨鬼が行き来しているという、他の星にも行ってみたいんだ」という［願望］RPです。 GM：ごぼごぼ……。君の思いを知ってか知らずか。栄養液の中を、君の飛竜の排気が立ち上っていく。［願望］RPオッケーです。 クラシーグは、飛竜の世話を無事に成功させた。続いて、三上�靴蓮∧儖曄屮譟璽澄湿彝僉廚鯣�竜に獲得させた。索敵性能が向上する変異である。 GM：キズナ判定をどうぞ。 三上�掘�「失敗を繰り返さないためにも，俺らは強くならなくちゃいけないんだ。頼むぞ、＜光亡＞！」［トラウマ］RPだ。 三上�靴發泙拭�過去の心の傷を力に変えて、飛竜と心を通わせることができた。判定成功だ。 GM：全員、ぶじ変異を獲得し、飛竜の暴走もありませんでした。共有メモのほう、変異と判定値の変更をお願いします。 ラウパナカ：これで上昇力3だから、［高度］2から最高高度まで上がれるようになった。 三上�掘�GM、頭脳+1の［変異］は、対空射撃と対艦射撃、両方ともアップするのか？ GM：いえ、どちらかに割り振ってください。 ●資源チェック（3回目） GM：ドキドキ……（ダイスを振る）9、［資源値］が減少！ 三上�掘�ええー！ ラウパナカ：完全枯渇状態ですね……。 クラシーグ：どうした今回（笑）。 GM：し、資源値0とは（震え）。 三上�掘�ファーグニルの仕業だ！（某仮面ライダー風に） GM：大竜母イベントは……おっ、武器庫から高品質の甲鱗ライフルが見つかった。次の日常フェイズで大竜母表を選んだPCは、判定値+2されます。武器が見つかったので、有害巨大生物の討伐や狩猟作戦が実行しやすくなりました。資源が減らないで良かった。 ラウパナカ：あと出目が1つ大きければ、この上、伝染病まで流行る大惨事になっていましたね。 GM：では、全ての命運がかかった日常フェイズにいきましょう。こんな緊迫感ある日常は初めてです(笑)。 現在の［資源値］は0。時ならぬ食料不足に見舞われた大竜母の町々では、配給を求める人々が列をなしていた。エンリルが、鯨鬼が、コロガリが。それぞれの食料やエネルギー源を求め、力ない足取りやヒレ取りで、表通りの配給所に集まっている。 ラウパナカ隊は、人々を救えるのか？ ●日常フェイズ 三上�掘�ここで、なんとか判定をクリティカル成功させて、［資源値］を二倍稼がなきゃなあ。 GM：判定に使う能力値が、おおまかに休暇表と大竜母表では違うので、得意ジャンルかどうかで選ぶとよいです。 三上�掘�本当は結婚したいところだが、性格上、仕事してそうだな。大竜母表で頼む。 GM：大竜母表を選ぶと、今回は判定値+2です。 表の結果は、大竜母外殻で暴れる巨大寄生虫の討伐作戦であった。人手不足とあって、なぜか航空隊のPCまで地上戦（大竜母戦）に駆り出されるのであった。 GM：外殻で巨大寄生虫が暴れている！ 火器で討伐してください。全員、同じ場所にいることにしていいです。体力15で判定です。 ラウパナカ：こんなこともあろうかと甲鱗ライフルを発掘しておいたのです。 三上�掘�「寄生虫は焼却だな！」 ラウパナカ：「私、こういうのは得意じゃないんですけどっ……」ひぃん。 GM：巨大な寄生生物が、大竜母の外殻を食い荒らし、外縁区画の村々を破壊しているという通報があった。 武装して出動した君たちは、ついにそいつに遭遇した。全長30メートルはあろうかという巨大寄生生物が、襲いかかってくる。目のない真っ白な巨大ワームのような怪物だ。その口に顎は無く、肉をむしりとるための牙が円周状に並んでいる。ぐわーっ。 表の説明文には、登場する生物や人物の詳細な説明はない。GMやPLは、自由に発想を膨らませて演出してよい。 三上�掘�「飢餓とは本当に恐ろしいものだ。だからこそ、そうなってたまるか！！」 GM：［トラウマ］RPオッケーです。クリティカルを狙うには、達成値30以上を出さないといけないのか……。 三上�掘�ふふふ、ここで［竜キズナ］を使うぜよ！ 2点投入！ これで修正が3D+2だよな。 GM：ですね。いまPCは飛竜を降りてはいるけど、普段の飛竜との神経接続で活性化した運動神経で、寄生生物の攻撃を回避したとか、そういう超人的アクションだったんでしょう。 クラシーグ：支援RP入れた方がいいかな。甲鱗ライフルを撃ちながら、「三上さん！ 寄生虫を足止めしますので、頼みます！」 ラウパナカ：「ううう。ほ、ほらほら、こっちですよ！」寄生虫の周りを飛び回って注意を引こうとします。 GM：空中から生体ライフルを連射して、クラシーグが叫ぶ。卵殻薬きょうが舞い落ちる。BRATATATA！ クラシーグ：僕は片羽根を無くしてるから、片羽根は義翼なんだろうなぁ（笑）。 GM：ラウパナカに反応し、巨大ワームが、体表の腺からねばねばした粘液を噴射して、絡め取ろうとしてくる！ ぶしゃあああ。 ラウパナカ：「きゃーー！？」 GM：ということで、三上�靴呂気蕕忙抉�RPによって+2Dです。 三上�掘�「ふむ……」（賢者風に見ている） GM：見てないで射撃を（笑）。 ラウパナカ：粘液には、まだ当たってないから（震え声）。 クラシーグ：そうだね（笑）。 三上�掘�「寄生虫め！ 燃え尽きろ！！！」（判定して）達成値合計、39！ GM：素晴らしい。 三上�掘�「はははは！！ 燃えろ燃えろ！！！」皆のおかげだな。 GM：三人の一斉射撃を受け、巨大寄生虫は力尽きて倒れた！ 巻き添えで家屋が何件か粉々になった。適確に弱点を狙撃したようである。 ラウパナカ：資源回復の出目が良いといいのですが……。 GM：三上�掘�獲得できた資源値を確かめてみましょう。クリティカルで判定に成功したので、2Dです。 結果は16、一気に［枯渇値］を脱することができた。 ラウパナカ：おおー。どうにか配給制から抜け出せましたね！ GM：頑張りましたね……本当に……。この巨大寄生虫は、大竜母の穀倉地帯を荒らしていたのだろう。それが討伐されたことにより、生産量が飛躍的に上昇したのであった。 三上�掘�これも二人のサポートのお陰だな。 GM：［竜キズナ］をここにつぎ込んだのも良かった（笑）。 クラシーグ：次は僕かな。じゃ、大竜母表でいってみよう。 三上�掘�寄生虫は討伐したから休暇表でも良いんじゃないか。 ラウパナカ：大竜母表は失敗するとペナルティがありますから。 GM：まあまあ。（ダイスで表の結果を決めて）……大竜母の推進翼に病巣があるようだ。治療をしなければ。推進翼は山のように巨大だが、現地部族に手助けしてもらえば、なんとかなるだろう……。知力10で判定です、なぜか、入手していたライフルで+2の修正付きです。 三上�掘�「病巣の切除にライフルが必要なんじゃないか？」 クラシーグ：「翼足の皆さんにも協力を頼もうか」 GM：クラシーグたちが、高さ10kmぐらいある推進翼を数日かけて登山していくと、家ほどもある巨大な腫瘍が見つかった。 ふわふわ空中を漂って、人間大のウミウシのような生き物が複数、君たちを出迎える。原住民の翼足属だ。色とりどりの発光言語で、翼足は挨拶してきた。 「エンリルさんたち、こんなところに何の用かナ」（編注：発光言語は表記できないため、文字言語に翻訳している） 三上�掘�「俺も知りあいの羽根ナシに連絡してみた。この手のことに詳しいヤツの協力が得られそうだ」と、［支援RP］をする。 GM：三上�靴陵Э佑�、爆破工作の知識を活かして、腫瘍の弱点部位を教えてくれた。 クラシーグ：「推進翼に腫瘍が見つかりまして。治療に協力して頂けないかと」と、現地の翼足に。 ラウパナカ：私は［体力］が低いので、外で羽根を休めてます。 GM／翼足：「……ここ、そこ、あそこの血管を狙い撃てば、一気にできもの全体が崩壊するんだナ、きっと」 クラシーグ：「ありがとう。では、やってみようか」 GM／翼足：「この辺りの野生竜のフンを肥料にしたものがあるんだナ。それをつかって、爆薬を調合して、ライフルで狙撃するんだナ」作業はとても臭かった。 ラウパナカ：飛行はできなくて跳ねるだけみたいな食用飛竜とかいそう。 GM：いいかも。 クラシーグ：ああ、翼が退化的な。 判定は通常成功であった。［資源値］が3点、増加した。 GM：設置した爆薬に君たちがライフルで点火すると、連続爆発が起こり、腫瘍は崩壊していった。推進翼がオーロラのようなイオンジェットを吐いて、心なしか大竜母の速力が上がった気がする。 三上�掘�治療（爆発）。 ラウパナカ：まあ、19あれば。 GM：［潤沢値］を超えたのは大きいですね。 ラウパナカ：これで空中給油を受けられます。 GM：といったところで、ラウパナカさんの行動をどうぞ。使用する表は「大竜母表」「休暇表」、どちらにしますか？ ラウパナカ：休暇表にします！ GM：（休暇表の結果をみて）ラウパナカは故郷で郷土料理を食べるが、食あたりの可能性が出てきた（笑）。［体力］15で判定して、失敗したら食あたりします。資源不足で、食料事情も悪化しているのでしょう。 ラウパナカ：はーい。 GM：故郷か〜（演出を考えている）。ラウパナカは、両親はいますか？ ラウパナカ：おりますよー。先代の飛竜が病死したとき、一時期ラウパナカはおかしくなってたので、心配されてるかもしれません。 GM：なるほど……。では、休暇中、ラウパナカは、両親といっしょに食べた店で食あたりしそうになった（笑）。 ラウパナカ：当時、ラウパナカは、新しい飛竜を前の飛竜の名前で呼び、ギリュウ類なのにエサを食べさせようとしてました。 クラシーグ：あー。それは心配されそうだね。 GM：「ここのご主人、いつもいい天空魚のお刺身を出すのにねえ」と、お母さんエンリルが眉をひそめている。 ラウパナカ：「う、うん……」うぐぐ。 GM：お父さんが「飛行隊のほうは順調なのか。この食料統制、戦況はどうなんだ？」 ラウパナカ：「飛行隊は大丈夫だよ、飛竜も順調に育ってるし、隊員のみんなも元気。食糧庫を荒らしてた寄生虫も駆除できたから、そのうち食料統制も解除されるんじゃないかな」 GM：寄生虫騒動がファーグニルの仕業だった、といえば、［大竜母設定］にカウントできるかもしれません（笑）。 クラシーグ：言ったもん勝ちだね（笑）。 ラウパナカ：でも軍人として、無用な混乱を広めるわけにはっ！（笑） GM：お父さんは「そうか、なら良かった。前の飛竜が亡くなった時は心配だったからな……無理するんじゃないぞ」と、大きな翼でラウパナカを包むのだった。 ラウパナカ：「うん。……ふふ、あったかい」 GM：では判定をしますか。 ラウパナカ：まず、飛竜の変異の話が出るあたりを［願望］RP扱いできますか？ GM：なるほど、オッケーです。 ラウパナカ：13を3Dで判定か……まあ、無理ではないか。 結果は21で、ラウパナカは判定に成功した。 ラウパナカ：よし、大丈夫。 GM：成功！ ラウパナカはお腹は壊さなかったようです。店主の羽根ナシが、お詫びに「いやー、すまんね。これを隊の飛竜にでもあげてください」と、高級飛竜リンゴをくれるのだった。 三上�掘�このフェイズでの［戦友］への［支援］可能回数を使い切ってるから、単なるRPだが。コーヒーを飲みつつ、 「今ごろ、ラウパナカ隊長はご実家で羽根をのばしてるだろうな。最近、忙しかったからな、良い機会だ。家族は……いいものだよな」 そう言って、三上�靴蓮禪�芒＞を見上げる。 クラシーグ：渋いね（笑）。 ラウパナカ：「今のエルは食べられないなあ……＜シーラク＞なら食べるかな」飛竜リンゴをじっと見つめる。 この判定成功で増えた［資源値］は7。食糧事情が改善されてきたようだ。隊舎の食堂でも、徐々にメニューが増えてきた。 クラシーグ：良い出目だったね。 三上�掘�ラウパナカのRPが良いな、だんだんとクラシーグに興味が湧いている感じがする。 GM：日常フェイズはこれで終わりです。資源が増えて良かったですね。 現在の［資源値］は26。甲板街区の商店には品揃えが戻り、街を行く人々の表情も、心なしか明るい。 GM：このあと実戦フェイズに入ってもいいですが、［フェイズ繰り返し］も可能です。成長が足りないとおもったら、一部のフェイズを繰り返してもよいのです。 三上�掘�俺は実戦フェイズでいいぜ。 クラシーグ：僕も、今回はもう訓練はしなくていいかな。 ラウパナカ：私も大丈夫です。 GM：では実戦フェイズに移りましょう。 ●実戦フェイズ／武装セッティング ラウパナカ：今回は［竜キズナ］を最大値まで稼げなかったなあ。 GM：［戦友］PCを一人、新たに追加できます。そして、今回のミッション内容にあわせて武装セッティングを、武装値の範囲でお願いします。 ラウパナカ：もう全員、［戦友］に指定してますね。 GM：今回の進攻判定は、「上昇15→上昇20→対空射撃20→ステルス15」の4つです。対空射撃判定は、失敗した飛竜に1Dのダメージが入ります。 三上�掘�2つめの上昇20と対空射撃20がキツイな。 GM：空中給油が発生するので、出撃時に、航続力+3していいですよ。 ラウパナカ：タイヨウホウセンカ、アブラヅタを装備して、あと2つ……戦闘の距離はどっちに集中しましょう。私としては、敵に爆弾を投下されにくそうな遠距離を提案します。 三上�掘�俺は前回同様、オールラウンダーにするぜ。プロセス1、3、5で攻撃する。 クラシーグ：そうだね、僕も、プロセス1〜3で敵の撃墜を狙っていくよ。 ラウパナカ：じゃあ、ラウパナカはクマカブトを2つぶらさげますね。 GM：今回の作戦目標は、ぜんぶ［航空機］属性なので、武装は絞りやすいかなと。 ラウパナカ：プロセス1でだけ攻撃し、有視界戦闘に入ったら、ずっと支援します。 三上�掘�俺は対艦攻撃が苦手だからな。対空武装中心のセッティングにしておく。ゴマバチを取っておくか。 ラウパナカ：ゴマバチは、武装1点を使うだけで2基装備しているのと同じ効果が得られる小型多連装ミサイルでしたね。 GM：ですです。 ラウパナカ：今回は艦艇目標はいないそうなので、みんな対空特化の武装でいけるでしょう。 GM：護衛対象のスキマーは、余剰資源値10で出現する重輸送船相当で、データは以下の通りです（注：2017年4月現在、テスト中の追加ルールによるので、変更の可能性がある）。 保有支援ポイント6 耐久20 回避値10 ラウパナカ：超長射程大型ミサイルを2つも積んだ早期警戒機って何なんでしょう（笑）。 GM：うむ……（笑）。 今回のラウパナカ隊各騎の搭載武装は、以下の通りとなった。 クマカブトは長射程対空ミサイル、ゴマバチは短射程の多連装対空ミサイルだ。いずれも、空対空戦闘に特化した武装形態といえる。タイヨウホウセンカは回避用の発熱弾やレーダー欺瞞チャフ、アブラヅタは空中給油用の生体装備である。 ラウパナカ騎：クマカブト×2、タイヨウホウセンカ、アブラヅタ クラシーグ騎：クマカブト×2 三上�卦魁�ゴマバチ GM：なるほど。全体的に、遠距離でのレーダー使用ミサイル戦形態ですね。 三上�掘�今回はズ式は載せないんだな。 ラウパナカ：あれは［武装値］2点が必要ですからね。 GM：味方重輸送スキマーの回避値が低いんで、対艦攻撃してきそうな敵機を早めに落とした方がいいかも。 ラウパナカ：［艦艇］目標がいない今回は、クマカブト2つの方が複数目標を攻撃できる分、有利でしょう。 GM：同じ武装を複数つむと、判定時にダイス振り直し・複数目標の同時攻撃・ダメージ増加の各効果のうち、1つを選べます。 三上�掘�プロセス1はクラシーグが複数攻撃、プロセス3で三上�靴�複数攻撃だな。 GM：では皆さん、武装セッティングはそんなところでよろしいですか。 三上�掘�武装セッティングは、ワイバーンエレメントの醍醐味だよな。しみじみ。 ●実戦フェイズ／進攻判定 GM／百騎長：「護衛対象の輸送スキマーが、我が方の防空識別圏に到達、救難信号を確認した。ただちに出撃、守り抜いてくれ！」 三上�掘�「了解！」 クラシーグ：「了解！」 ラウパナカ：「了解しました！ ラウパナカ戦闘飛行隊、出撃します！」 GM／百騎長：「偵察機によると、護衛対象は、宇宙暴龍2頭、ファーグニル空軍の爆撃機1機により追跡されているとのことだ。油断するな」 三上�掘�え？ 暴龍が2頭？ ラウパナカ：「にとっ…！？ は、はいっ！」 三上�掘�「厳しい戦いになるな……」 GM／百騎長：「大丈夫、きみの部隊ならやれるはずだ」と、イダムはラウパナカの肩にそっと手を置いて励ますのだった。 クラシーグ：「厳しいね……だけど、行くしかない」 三上�掘�「行こう、編隊長。やるしかない」 GM：大竜母から出撃する三騎の翼が、陽光を反射して輝く。 ラウパナカ：「補給は万全です、きっとやれますとも」 三上�掘�「クラシーグ、今回の作戦のカギは恐らく君だ。思うところはあるかもしれないが、頼むぞ」 GM／管制官：「会敵予想高度まで上昇せよ」ということで、上昇判定、難易度15を全員お願いします。 ラウパナカ：「予想高度まで上昇、了解」 上昇判定は、全員、問題なく成功した。 GM：三騎の飛竜が、高度を上げていく。燃料-1しといてくださいね。 ラウパナカ：「よし、よし。導入した変異の効果が出てる」 GM：さらに上昇がつづく。今度は上昇20ですね。誰かに支援を集中した方がいいかも。 三上�掘�これは1人でも判定に成功すればクリアできるんだっけ？ ラウパナカ：はい、こっちは1人でも成功すれば特にデメリットもなく。 三上�掘�ここはクラシーグに［支援RP］を集中させる方が物語的に綺麗かもな。 ラウパナカ：どう支援しようかな。 GM：かつての戦友の情報を聞いて、美青年エンリルが憂いを帯びた表情をしているわけじゃないですか……声をかけたくなるじゃないですか。 三上�掘�「クラシーグ、周囲の気流の情報を送る。お前の突破力、見せてみろ」［支援RP］だ。 クラシーグ：「了解！ さぁ上がるぞ、＜シーラク＞！」 GM：いいとおもいます！ ［支援RP］承認。 ラウパナカ：「クラシーグさん、＜シーラク＞は大丈夫ですか？ もう少ししたら給油しますから、がんばってくださいね」という［支援RP］をします。 GM：支援オッケーです！ クラシーグ：では4Dで上昇判定だね。 ラウパナカ：クラシーグへの感情を「好意」あたりに変えるかな。 GM：いいですね、支援したり支援機動のときに感情を変えるのが分かりやすいです。 クラシーグ：24で、判定成功だよ。 GM：素晴らしいですね。クラシーグの飛竜が垂直上昇し、高空の雲海を切り開く。 ラウパナカ：急角度で尾を引いて上昇していく＜シーラク＞を眺めながら、「綺麗……」と呟きます。 三上�掘�クラシーグ、やったな！ 二重の意味で（笑）。 GM：次の進攻判定です。爆撃機の護衛戦闘機が接近してくる。対空射撃20で、迎撃して下さい！ クラシーグ：ふむ、では三上�靴忙抉腓鯣瑤个修Δ�な。 三上�掘�対空射撃ならまかせろ！（CV：大塚明夫） クラシーグ：「見えた、護衛戦闘機か！」 ラウパナカ：「各機散開、迎撃はじめ！」 クラシーグ：「三上さん、敵機をこっちで引き付けます。排除頼みます」と、＜シーラク＞の速力を生かして敵編隊に突っ込んで驚かせよう。 ラウパナカ：「エル、新しくインストールした"アレ"、できるね？」 三上�掘�「ここは任せてもらおう。最強の飛竜乗りを目指す者として譲れない」［願望］RPです。 GM：いいですねえ。航続力を重視した敵の護衛戦闘機隊は、深鰭類の高速性についてこれない。 ラウパナカ：私は［特殊変異：量子FCS］を起動します。これで自分の対空射撃判定は自動成功します！ 三上�掘�おおお！ GM：おっ！ なるほど、ここで使いますか。 三上�靴話�成値43を出し、判定に成功した！ 三上�靴離▲襯轡礇襯覆�護衛戦闘機群を突っ切り、爆発が次々とそのあとを追いかけていく！ 三上�掘�よっしゃあ！！ GM：量子FCSの演算性能は圧倒的だった。はるか遠距離からのラウパナカの攻撃で、次々と護衛戦闘機が撃墜されていく。 クラシーグ：ちょうど達成値20で、僕もぎりぎり成功したよ。 GM：ではどの飛竜にもダメージはなく、燃料-1だけですね。 ラウパナカ：これで空中給油分を使い切った。 GM：最後の［進攻判定］です。ステルス判定15で、作戦目標に接近して、同時に護衛対象に合流してください。 三上�卦海�、［竜キズナ］1点を使って、ステルス判定を成功させた。 GM：すばらしい、成功ですね。 ラウパナカ：アブラヅタを使います。＜エルイダム＞の燃料を1点ずつクラシーグと三上さんに給油しますね。 GM：ラウパナカ隊は、うまく護衛対象の重スキマーと合流できた。雲間に見えるそれは、全長100メートルほどの大型輸送飛行艦だ。ファーグニル軍のものを奪ってきたらしい。 クラシーグ：おっと、戦友への［感情］を変えとこうか。三上への「反発」を「信頼」へ。 GM：それはいくつも大きな主翼を備えた武骨な輸送飛行艦だ。識別信号はイナンナ空軍、味方だ。 三上�掘�「こちらラウパナカ飛行隊、奏竜士三上�靴澄５�艦を保護しにきた。そちらの名前を教えてくれ」 ラウパナカ：「あの輸送艦、船型はファーグニルのものですが、エルは味方だって言ってますね」 クラシーグ：「ファーグニルの船？ 識別信号は友軍のようだけど……」 GM：「こちらはイナンナ空軍、元リウラメル第18戦術輸送飛行隊所属奏竜士、ミルランツェです」と、クラシーグには聞き覚えのある少女の声。クラシーグの、かつての戦友である。ということでいいでしょうか。あのとき、確かに全滅したはずだった。 クラシーグ：オーケーです。前の部隊が全滅した件の設定はこっちで膨らませていいのかな？ GM：お好みでどうぞー。少女の声が、「助かりました、敵部隊の追撃を受けていて……！」 クラシーグ：「……ミルランツェ？ ミルランツェなのか？」 GM：ミルランツェは、部隊のなかでも一番小柄な、ちびの奏竜士少女でした。一番未熟だったはずですが、部隊の皆には可愛がられていた。 クラシーグ：「確かに、声は聞き覚えがあります」 ラウパナカ：「……では、味方に間違いなさそうですね」 GM：「クラシーグさん！？」と、ミルランツェの声は嬉しそうです。 クラシーグ：（声は確かに彼女だ。だけど……） GM：輸送スキマーの後から、雲を割って現れる、巨大な二頭の宇宙暴龍！ （ダイスで全長を決める）両方とも全長900メートルはありそうだ！ ラウパナカ：超デカい……。 三上�掘�「しっかりしろ、クラシーグ！ まずはあの暴龍を退けるぞ！ 悩むのはその後だ！」 クラシーグ：「了解です。大物だね」 GM：宇宙暴龍ズメルグは深層域に棲息し、ときおり商船を襲う巨大な暴龍で、新米奏竜士殺しともあだ名されている。老成個体らしく、9対のプラズマ推進翼がぎらぎらと輝いている。蛇のような巨龍だ。 ラウパナカ：「な、なんですかアレ……ズメルグの全長の平均は500メートルくらいだってきいてたのに……」 GM：二頭の暴龍ズメルグの遙か後方に、ファーグニル爆撃機のレーダー反応がある。というところで戦闘プロセスを開始しましょう。 三上�掘�ファーグニル機、まさかルドラじゃないだろうな？ ルドラは、ファーグニル企業空軍が誇る最新鋭の重武装戦闘機だ。 基本ルールブックに掲載されている航空機NPCの中では最強なので、プレイヤーから恐れられている。新鋭機なので、PCは知らない可能性が高い。 ラウパナカ：反応が爆撃機なので、高高度重爆NB-92あたりでしょうか。 三上�掘�そうだな。NB-6じゃなければいいが。どれから攻撃するかも悩ましいな。 GM：（アイコンを画面上の空戦管理シートに配置して）PC側にいる飛行艦は、ミルランツェの重輸送スキマーです。これの［耐久］が0になったら作戦失敗です。 ラウパナカ：［耐久］20か、高くはないですね。盾にはできなさそう。 イニシアティブ判定にて、クラシーグが［竜特技：絶対先制］を使用。ラウパナカ隊が空戦の主導権をとった。 ラウパナカ：あの爆撃機は巡航ミサイルで対艦攻撃してくる可能性が高いです。友軍輸送スキマーを守るため、爆撃機から狙うのを提案します。 クラシーグ：そうだね。［竜特技］も使って、爆撃機は確実に潰す。 三上�掘�爆撃機から墜とす、了解だ。 GM：ラウパナカ隊、プロセス1から行動どうぞ。 クラシーグ：［極超音速の防人］を使う、目標は高高度爆撃機。自動命中させる。 GM：［絶対先制］からの［極超音速の防人］コンボきましたね、それは回避できない（笑）。 クラシーグ：うん。全力で攻める（笑）。 GM：天到戦鰭ならではの、爆発的な上昇力と加速力は、圧倒的に優位な位置への占位を可能にした！ クラシーグの飛竜は、はるか上空から敵編隊を見下ろす。 クラシーグは、武装の複数搭載効果のうちダメージ増加を選び、さらに［竜キズナ］4点を使った。一気に勝負をつけるつもりだ。 GM：なお、友軍輸送スキマーは支援ポイント6点をもっています。みなさんの宣言だけで、攻撃判定と回避判定に使用できます。 クラシーグ：これで、元のダメージと合計して、ダメージ7Dになるよ。 三上�掘�すげー！ GM：わーー。そうきましたか。ミルランツェへの思いが、リソース消費率によって表現されているんですね！ キャラクターを表現する意味でのロールプレイには、台詞を言うだけでなく、こうした手法もあるという好例だ。 クラシーグ：クマカブトの複数射撃で、爆撃機を攻撃するよ。……ダメージ合計、44。 GM：おお。斉射された長射程対空ミサイルが、青空の彼方へと吸い込まれていく。ミサイルを示す光点が、高速で敵爆撃機のアイコンに接近していき……、しばらくして、空に大爆発の華が咲く。 だが、レーダー上でターゲットは健在！ ラウパナカ：「目標、なおも飛行中。追撃します」 クラシーグ：「ダメか！ さすがに大型機は堅いな！」 GM：なおプロセス2では、敵機が対艦攻撃をしてきます。その意味はおわかりですね。他の方も行動をどうぞ。 ラウパナカ：こちらも高高度爆撃機にクマカブトで攻撃。［高度］3を消費して判定+3Dします。クマカブト2つの複数射撃による効果は、ダメージ増加に使います。 GM：くっ……。 ラウパナカ：こいつさえ落としてしまえば、プロセス2はこっちの独壇場だもんね。景気よく［高度］つかっちゃおう！ ラウパナカ騎のミサイル斉射は、達成値38を叩き出す。 クラシーグ：おう、強い。 ラウパナカ：さあ、避けるかっ！？ GM：ダイス合計は8、宇宙暴龍はファーグニル軍機を支援しないから、このままで（笑）。ズメルグにとっては、ファーグニル軍は関係ないからな（笑）。クリティカルで命中してます、ダメージください。 ラウパナカ：クリティカルの効果は「装甲無効」にします。ダメージ合計は22です。急降下で速度を上乗せして、ミサイルをぽーい。 GM：見事な戦術です、レーダーから爆撃機の光点が消えました。 ラウパナカ：「目標撃墜！ これであとは……！」 GM：三上�靴旅堝阿匹Δ勝� 三上�掘�順当ならズメルグ1に攻撃だろうな。 ラウパナカ：ズメルグはプロセス1の行動でビーム砲を撃ってくるでしょう。［高度］を下げすぎないようご注意くださいな。 三上�靴糧�竜は［高度］を1消費し、降下しつつ、プロトンブレスで宇宙暴龍ズメルグの一頭を攻撃する。青空の彼方へ、一直線に粒子ビームが走る。 三上�掘�攻撃判定合計28、当たったか？ GM：ズメルグは、巨体を翻し、［高度］2消費で回避を試みます。……34で回避！ 三上�掘�まじかーーー！！ GM：青空をアルシャルナの粒子ビームが切り裂いていった。 三上�掘�「なっ！！ これをかわすだと！！」 ラウパナカ：アルシャルナの［耐久］だけが減る……。 GM：おっと、ではNPCの行動ですね。撃たれたから、まあ三上�靴鯀世Δ世蹐Δ覆◆� 三上�掘�だ よ な ！ クラシーグ：うわぁ。 GM：ズメルグ2が［高度］3消費してズメルグ1を支援機動。ズメルグ1の大顎から、強烈な白熱光がほとばしる！ 軌竜砲だ。 達成値32の攻撃を、三上�掘�回避してくださいね。 ラウパナカ：「も、目標に高エネルギー反応！」 三上�掘�さんじゅーに？？ HAHAHA！ ご冗談を！！ 恐怖は、なぜか人を洋画風に笑わせる。 GM：軌竜砲。それは本来、宇宙戦闘で使用されていた大出力ビーム兵器だ。暴龍ズメルグは、全身が巨大な粒子加速器となっているのである。 ラウパナカ：それで蛇型なのか。 三上�掘�［トラウマ］を使う！ クラシーグ：僕らも回避支援できるしね。 GM：回避支援は出目をみてからできるので、まずは振ってみてください。 三上�掘�「＜光芒＞、あのときは飲まれたが、今は違う！ 避けてみせる！！」という［トラウマ］RPだ。 GM：オッケーです。＜光芒＞が吼える声がポッド内に響いて。翼を翻して急旋回する！ 三上�掘�更に［高度］2消費！ 達成値34で、三上�靴魯坤瓮襯阿領鎧卷い魏麋鬚靴拭� ぎりぎりであった。 三上�掘�ぎりっぎりだぜ。 ラウパナカ：おお！ GM：ほっほう。回避しよった！（謎の老師風） 三上�掘�「はあはあ……ごほっ、＜光芒＞……お前のおかげだ」 GM：ではこちらの行動終わり。プロセス2です。そちらからどうぞ。 ラウパナカと三上�卦海肋緇困掘◆旅眦戞呂魏麌�する。クラシーグは行動なし。ズメルグも上昇した。 三上�掘�ズメルグの上昇は怖いな。 クラシーグ：手ごわいなぁ。 GM：プロセス3です。ついに目視戦闘距離に入った。戦艦よりも大きな竜の身体が、空を圧するように迫ってくる。9対のプラズマ翼が輝く。 三上�掘�ヴィジュアル的には超カッコイイ。燃える展開だ。 ラウパナカ：［高度］を3、キズナも3消費して、三上さんに対し［支援機動］。割り振りは攻撃判定に4、ダメージ2で。 三上�掘�ゴマバチ二基で攻撃、［竜特技：超音速巡航］を使う！ 複数武装の効果は、ダメージ増加でいくぜ。 GM：これは絶対当てたいところですね〜。 三上�掘�［高度］も使うぞ。［高度］3消費で、射撃判定に+3Dで当てに行く。 クラシーグ：［高度］4消費で三上�靴法了抉腟‘亜呂垢襪茵�ダメージに割り振る。 クラシーグのロケット飛竜が急降下し、敵のレーダー照射をひきつけ、三上�卦海房遊皀船礇鵐垢鰺燭┐襦� GM／ミルランツェ：「私のスキマーでも支援ぐらいならできますから……！」 ラウパナカ：友軍スキマーからも、2Dずつぐらい、支援をもらいましょう。 GM：じゃ、ミルランツェの重輸送スキマーから、さらに攻撃判定+2D、ダメージ+2Dの支援が三上�靴貌�ります。 低空を飛行する大型の有翼輸送船から、目標のデータが三上�卦海冒�られ、照準精度を上げる。さらに輸送船は自衛用対空ミサイルを連射し、三上�靴旅況發鮟�けるのだった。 三上�掘�計算すると……、射撃+9D、ダメージ+11D。これでズメルグ1頭目を攻撃する！ GM：ダイス2桁数が来るか……。 三上�掘�「当たれぇ！！」（ダイスころころ）達成値69！ GM：すげえ。 ラウパナカ：うひー。 クラシーグ：うわあ（笑）。 三上�掘�みたこともない数値がでた。 GM：ズメルグは、長大な巨体をくねらせ、避けようとする。［高度］5を消費して急降下で回避を試みる。 ……合計58、回避できん！！ 三上�掘�むしろ、この攻撃がクリティカルにならないとは……！ GM：味方のありったけの戦術データや、支援マニューバをのせた小型対空ミサイルが2発、巨大な龍に命中した！ 三上�掘�12D+1で、ダメージは合計61だな。どうだ？ GM：（ダイスを振って装甲値を決める）15点だけ防御したが……。 ラウパナカ：これは致命傷。 GM：900メートルの宇宙巨竜が、頭部から順に、尻尾に至るまで連鎖爆発を起こし、空中に巨大な火球を咲かせた！ 撃墜です。 クラシーグ：やった！ GM：まさかズメルグを一撃とは。それも、対多数目標用の小型ミサイルで……。 三上�掘�「やった！！」皆のおかげでズメルグ1を撃墜！ 感謝！ クラシーグ：「やった！ 凄い光景だな、＜シーラク＞。後一匹も片付けよう」 ラウパナカ：「今のでこちらもエネルギーを使い果たしました、気を付けてください！」 三上�掘�「了解！」 GM：ではこちらの番ですな。三上�靴�狙われている。ズメルグから生体レーダー波が飛んでくる。ロックオン警報が三上�靴竜確汽櫂奪匹北弔蟠舛�。 ［高度］3消費で、レーザー砲を射撃。射撃達成値30、まずこれが一射め。回避してください。2射めは達成値20。 三上�掘�1射目の回避に［竜特技：超音速機動］を使うぜ。 GM：くっ、中々やりますね。 ラウパナカ：あれは［特殊変異］！ GM：一気に加速し、急旋回した三上�靴糧�竜を追いかけるように、レーザーの連射が空を裂く。しかし当たらない！ クラシーグ：カッコイイ。 ラウパナカ：「さすが、制空型飛竜ね」 三上�掘�「当たるかよっ！！」 三上�卦海呂気蕕法旅眦戞�1を使い、さらに［バーストブレス］も使って、二射めのレーザーも回避しきった！ GM：それにしても敵味方ともに低高度にかたまってきました。おっ、三上�靴�［高度］1に（笑）。 ラウパナカ：「三上さん、高度が低すぎます！ 被弾したら深層域に……！」 三上�掘�「すまない！ これしか手がなかった」 GM：低層の赤黒い雲をひっかくようにして急旋回で回避した三上�卦海慮紊如∪屬ぅ譟璽供爾�雲海を切り裂いていった。飛竜の主翼が、旋回による急激な圧力変化で生まれた蒸気雲をまとう！ ではプロセス4、PC側から行動をどうぞ。 このプロセスでは、ラウパナカ飛行隊全騎が上昇して［高度］を回復し、行動済みとなった。残った二頭目のズメルグも上昇する。 GM：プロセス5！ ラウパナカ隊、行動どうぞ。 ラウパナカ：［高度］を2、［竜キズナ］を5消費してクラシーグに支援機動します。割り振りは攻撃判定2、ダメージに5です。 GM：さすが飛行隊長の支援。 ラウパナカ：「スキマーに近づく前に決めましょう！」 クラシーグ：では［高度］を5下げて、さらに［トラウマ］RPも加えよう。 クラシーグ：「今は輸送騎じゃないんだ。今度は誰も墜とさせはしない！」 GM／ミルランツェ：「クラシーグ隊長に近づくなんて、許さないんですから！」と、クラシーグの攻撃判定に、スキマーからの残り支援ポイントを全て贈呈しましょう。さらに攻撃+2Dです。 三上�掘�「クラシーグ！ お前は1人じゃない、俺たちがいる！ だから、今度こそ守ってみせろ！！」［種属特技：鼓舞の才］で、［トラウマ］RPの効果を2Dに増やすぜ。 さらにクラシーグへ［支援機動］して、［高度］2消費、白兵戦判定+2D、同時に［竜キズナ］2を使って、ダメージに+2Dする！ クラシーグ：［竜キズナ］2を、ダメージに入れるよ。 GM：鼓舞の才で、クラシーグの［トラウマ］RP修正が二倍の2Dになりますね。 クラシーグ：合計すると……（計算中）……白兵攻撃判定値は13D+7だね。ヒレでズメルグ2を攻撃する（ころころ）……合計70。 ラウパナカ：流れ星でも落ちてきたかな？ GM：これは後のことを考えないで回避したほうがよさそうですね（汗）。……［高度］5消費、42で回避しようとするが、命中か！ クラシーグ：クリティカルだよね。［高度］を下げる効果を選ぶよ。ズメルグを、体当たりの衝撃で雲海に叩きつける。 GM：ズメルグ2の［高度］が1になってしまった。 クラシーグ：ではダメージ計算するよ。……50点だ。装甲無視でね。 ラウパナカ：ダイス12個で装甲無視(白目)。 GM：ああーー。 三上�掘�もう何がなんだかわからないという大ダメージだな（笑）。 GM：クラシーグの飛竜が、超音速で突撃した。高周波振動刃のごとき鰭で、敵暴龍は、頭から尻尾の先まで、真っ二つに開かれた！ クラシーグ：高速で降下して、すれ違いざまにブレード鰭ですっぱりと斬ったね。深層域を掠め、騎首を引き起こして上昇する。 GM：大爆発が巻き起こる。粒子加速器の反応炉が誘爆したのだろう。 三上�掘�おおー！ さすがクラシーグ！ GM：作戦成功です！ ラウパナカ：ふぅ、支援たーのしい（笑）。 三上�掘�「やったな！ クラシーグ！」 クラシーグ：「よし、やったぞ！ ギリギリだったな、＜シーラク＞」 GM：＜シーラク＞が上昇しつつ、騎体をロールさせて応えるのだった。 三上�掘�クラシーグへの［感情］を変えて、「信頼」にするぜ。 GM：いいですね感情変更。 GM／ミルランツェ：「ありがとう、クラシーグ……さん」 クラシーグ：「ラウパナカ騎長、三上さん、それとミルランツェの支援のおかげだよ。ありがとう」 GM／ミルランツェ：「あの頃より、ずっとずっと、強くなったんですね……」 ●デブリーフィング 戦いは終わり、無事、重スキマーは大竜母に保護された。乗員も、ミルランツェ含め、無事だった。 ミルランツェは、先の戦いで撃墜されたあと、ファーグニル軍の捕虜になっていたのだという。彼女は、収容されたファーグニル艦隊の内部で、イナンナ軍に味方する支援組織と接触した。ミルランツェは、ファーグニル艦隊に関する重要機密が記載されたデータをもって、逃げ出してきたのである。 GM：というのが、その後わかったことです。 三上�掘�向こうにイナンナ軍の支援者がいるのか。 GM：そうらしい。 「クラシーグさん！」 片側で結んだ赤毛を揺らして、ミルランツェが奏竜士待機所に飛び込んできた。民族衣装がよく似合っている。桃色の羽をもつ、小柄な少女奏竜士だ。  クラシーグ：ちなみに、部隊の生き残りは彼女だけかな？ GM：当時の輸送部隊の生存者は、ミルランツェだけですね。手にしたメモリーカプセルには、敵艦隊に関する秘密が記録されているらしい。 「クラシーグさんも生き残っていたなんて。わたし、会いたかったです……助けてくれて、ほんとうに……」と、瞳をうるませている。 クラシーグ：「ミルランツェ、キミだけでも生きててくれて、ありがとう」 GM：ミルランツェは、クラシーグを見つめる。じっと見上げています。 クラシーグ：「僕の力が無かったばかりに、皆を逃がしきれなかった」 GM／ミルランツェ：「でも、今こうして助けてくれました。クラシーグさん、ラウパナカ飛行隊のみなさん、本当にありがとうございます……！」と、深々と頭を下げる。 ラウパナカ：「……いえ、任務ですから。生きていて本当によかったです」 三上�掘�クラシーグに近づいて、「クラシーグ、今はそうじゃないだろ。彼女を抱きしめてやれよ」と、背中を押す。 クラシーグ：「え、ああ……はい」と、ミルランツェを抱きしめておこう。 GM／ミルランツェ：「クラシーグさん」心なしか、頬と耳羽の先が、赤く染まっているようにも見える。 ラウパナカ：翼がちょっと膨れます。 GM／百騎長：「ふむ、ミルランツェ君が持ち帰ったカプセルにある暗号情報は、こちらで解析を進めさせよう。ご苦労だった」 三上�掘�三角関係か……。 GM：なるほど（笑）。 ラウパナカ：「……そのへんで。クラシーグさんも疲れてますから」ちょっとばかし冷たい声で言いますね。 三上�掘�それを眺めて 「いいねぇ。若いって」 GM：イダム百騎長が、柱の後でなにかすごい勢いでメモを取っている。 三上�掘�イダム仕事しろ。 GM：訓練とかしてるでしょう（笑）。 クラシーグ：ありがたいけど、むしろPLとしては、敵側のスパイじゃないかという疑いもあるんだよね（笑）。 GM／百騎長：「ファーグニル艦隊が、はぐれ大竜母にあれほどの戦力を差し向けてくるほどの機密とはな。いったい何が……」と、イダムがシリアスな表情で空を睨んだ、そんな場面で今回は終わりにしましょう、ご参加ありがとうございました、お疲れ様でした。 三上�掘�次回以降、クラシーグの新たな側面が見れそうだな。 クラシーグ：そうかもしれない。過去の戦いで友軍部隊が全滅したとは言っても、まだ内容を話してないので（笑）。 GM：ラウパナカとクラシーグの関係性が変わってきたりとか、その辺も面白かったです。三上�靴�、ちょっと距離を置いたところから仲間を見守るかんじなのも、今回印象的でした。暴龍の攻撃を回避しきったのも見事でしたね（笑）。デブリーフィングはそんなかんじかな。 三上�掘�ラウパナカの支援のおかげでのびのびプレイできたよ。三上�靴倭粟�担当だな。 ラウパナカ：三上さんが前線を張り、ラウパナカが後方から支援し、クラシーグが縦横無尽に動き回って遊撃する、といった役割ができてきてますね。 ●成長処理 GM：で成長処理ですが、変異2回のランダム取得か、PCか飛竜能力値の何れかを合計2点。あと［願望］の変更があれば、それもどうぞ。［願望］は最大2個までなので、埋まってたら、達成したと思う［願望］を消して、別のにしてもいいです。 三上�掘�三上�靴話領呂搬領呂�1ずつ上げる。それぞれ5になった。 ラウパナカ：じゃあこっちは変異2回で！ ［航続力］と装甲が1ずつ増加しました。 クラシーグ：PCの体力と知力を+1ずつ上げよう。 GM：そして全員、奏竜士Lv3になりますね。そろそろルルブの敵NPCだと物足りないかなあ。 三上�掘�ラウパナカの飛竜が着実に空中要塞化している（笑）。 クラシーグ：補給してくれたり、小型空母みたいだ（笑）。 ラウパナカ：大竜母からの空中給油が全部成功してるから目立ってませんが、そうじゃなかったら増槽ガン積みで、ホントに空母になる必要がありますからね。 GM：（笑）。 クラシーグ：戦況に応じて柔軟に運用できるのが、ギリュウ類は良いね。 GM：では、ご参加ありがとうございました。次回日程については後で、メイティで調整しましょう。 一同：お疲れ様でした！ 敵支配空域からの生還者、ミルランツェが持ち帰った機密情報とは何なのか。 彼女は本当に、信頼できるのか。 謎を秘めたまま、今日も大竜母は、イナンナの大雲海を行く。 本隊に帰還できるのは、いつの日か……。 |