SF・RPG基礎講座
教練4:まとめ
やっぱり森林戦用迷彩服って、色っぽいわよね♪ギラ「いよいよ最終講義ね」
 
 これで、宇宙SF・RPGの基礎知識をだいたい教えたことになるわね。でもまだ、卒業には早いわよ。パダワンからジェダイ(笑)に昇進しようと思ったら、もう少し知っておかないとイケナイことがあるの。
 
 1、SF・RPGのこつ
 なんていうか、やっぱり独特の言葉がGMや遊戯者さんから少しでも出てくるとグッとSFらしくなるのよね。もちろん難しい専門用語じゃなくてもいいけど。
 まずは遊ぶRPGの基本ルールブックをよんで、あなたのキャラクタの出身地の名前ぐらいは覚えておきなさい。あと、主に使っている艦艇とか武器の名前と扱い方ぐらいは知ってたほうがいいわね。SFや科学をしらなくても、そのRPGの資料をちゃんと読んでおけば、「その世界の住人らしく」演技できるようになるから、まずはそこから意識してみましょう。

 2、発展編:映像からSFに入ってみる
 あなたが遊ぶRPGの世界設定なんかを把握したら、つぎはより広い知識があると面白くなるわね。
 小説については空科傭兵団の「清水三毛のSF百選」のなかからスペースオペラ、宇宙SFとかかれているものを読めば大丈夫。<星界の紋章>と<知性化戦争>と<ノーストリリア>だけは読んでおきましょう。あ、何回その題名をここで書かせるんだ、という清水の声が(笑)。
 さて、本題に。手軽なのは映像作品から学ぶこと。ビデオをかりて観てみましょう。

 宇宙戦闘機や戦艦など
 これについて圧倒的な映像をみせてくれるのが<スター・ウォーズ>しりーずね。<スター・ウォーズ><スター・ウォーズ 帝国の逆襲><スター・ウォーズ ジェダイの復讐><スター・ウォーズ エピソード1>の順番にみることをお勧めするけど、どれか1本みても面白いわ。かっこいい艦艇がたくさんでてくるからもう最高よ(^^)

 強襲降下艇や装甲車など
 強烈な重力に耐えながら、軌道上から急降下する降下艇。かっこいいわよね。<エイリアン2>では、装甲車を搭載して降下するドロップシップの勇姿を堪能できるわ。高重力を余裕でうけながす宇宙海兵隊員の笑顔に注目よ(笑)。
 装甲車もいいのよ〜この映画。エイリアンの巣に突入する場面が、音楽とあいまって、鳥肌たっちゃうほどかっこよく演出されてるわね。

 突撃銃
 アサルトライフルについては、<スターシップ・トゥルーパーズ>がいいわね。狂暴な宇宙昆虫めがけて歩兵が小銃を乱射するさまは、まさしく自動小銃の面目躍如ってかんじよ。撮影には数万発も空砲を使ったんですって。弾倉交換の場面にも注目してね。<エイリアン2>でも撃ちまくってるから、参考になるわね。こちらは屋内戦で、またフンイキが違っていいの。
 スターシップ・トゥルーパーズのモリタ式突撃銃では銃身下部に散弾銃が、エイリアン2のパルス・ライフルでは擲弾発射器が装備されている点に注意。状況に応じて攻撃方法を変えるわけね。

 宇宙生物
 やっぱりスター・ウォーズを抜きには語れないわね。とくに<ジェダイの復讐>のジャバの宮殿や<エピソード1>の水中生物の戦いが大迫力よ。画面の隅をよこぎる小さな生き物にも全部名前がついているから、関連書籍で調べてからビデオをみると10倍たのしめるわ♪
 ちなみに清水は、「エピソード1のポッドレース中、ジャバ・ザ・ハットが指でテラスから弾き落とした丸っこい生物(ヌーナ)」がお気に入りらしいわ(笑)。
 あと、ちょっと気持ち悪いけど、<エイリアン>もSFホラー史上に燦然と輝く傑作よ。生体っぽい謎の船の残骸だけでも見ごたえ十分。人体に卵を産みつける完全生物の描写がすさまじいの一語に尽きるわね。あれってスイスの画家が、自分がみた悪夢からデザインしたんですって。外見だけじゃなく、繁殖方法も独創的で興味が尽きないわ。これのあとに<エイリアン2>をみるべきね。2のほうは戦闘映画ってかんじで、派手でいいの。
 <ガメラ 大怪獣空中決戦>は、1995年度の傑作怪獣映画。遥か古代に遺伝子操作で誕生した肉食怪鳥ギャオスの成長過程が丹念に描かれていて、演出の参考になるわね。ガメラ2も宇宙生物の生態を緻密に描写しててハードSFなみにすごいわ。
 それに。量的にも質的にも、日本のウルトラマンしりーずは無視できないわね。ウルトラマン、ウルトラセブン、平成のウルトラマンティガとかガイアとか、あのへんは全部みたほうがいいわ。そのへんのウルトラマンに特に、SF的な話が多いし。オーストラリアで撮影された<ウルトラマングレート>も見落としがちだけど、SFとしてお勧め。でも、戦闘や光線の美しさを楽しむなら、なんといっても日本の怪獣ものが1番だけどね〜。<ゴジラvsキングギドラ>がそういう意味で特にイイかな。

3、なぜスペースオペラを中心に講義したのか
 もちろんTRPGとして楽しみやすいからっていうのもあるけど。
 1920年代から40年代、SFが普及し始めたころ、SFといえば宇宙を舞台にした娯楽もの、つまりスペースオペラだったの。そういう意味で、スペースオペラはSFという分野を象徴しているのね。それに活劇中心だから初心者にもわかりやすいしね。だから、本講座ではスペースオペラに的をしぼりました。
 今では文学的なものや宇宙以外を扱ったSFもたくさんあるから、そういうのも読むと理解が深まっていいわ。恐竜、タイムマシン、ロボット……すぐ思いつくだけでも色んな題材があるでしょ。でもそれらもSFである以上、根っこではスペースオペラにつながっている。だから、宇宙ものに限らず幅広く読むのはいいことだわ。

 そう……「全ての道はスペースオペラに通ず」ってことね!


 清水三毛「さいごまで講座をきいてくださってありがとうでやんす。ちなみに、スペースオペラというと未だに欧米では三文SF、という侮蔑的な意味合いがあるようなので、注意してください。
 それでは、あなたのキャラクタにSF神の御加護のあらんことを!」

ギラ「ココからSF・RPG講座の目次へ!」


ギラ「ココから表紙へ。じゃ、またね(^^)/」