モスコ=ミュール資料室
航宙駆逐艦モスコ=ミュールのすべて
清水パラフリRPG第4〜13話までの間、宇宙傭兵リンダらの母艦として宇宙せましと大活躍した航宙駆逐艦。それがモスコ=ミュールである。命名はリンダによる。
ベスティンスタイン公国製で、ハンタードッグ級(公式設定)。非常に普及している艦で、宙港でもよくみかけられる。
リンダのものは、大型の放熱板が2枚ついているのが映像で確認できる。おそらく、改造艦なのだろう。(清水の独創設定。絵的にものたりなかったもので追加してしまった(笑))
以下、各地の宇宙港などで傭兵愛好者の方々が撮影した映像とともに、その特徴を概説する。すべて「月刊 宇宙傭兵」からの抜粋である。
<横からみたモスコ=ミュール>
「 <しきがみおえど>の<さくら51>星系に在るとある宙港で撮影しました。ハンタードッグ級の、直線的な形状をよく捉えていると思います。上部甲板は艦載機の発進カタパルトも兼ねているため、こうした形状になっているらしいです。
ちなみに、後ろにうつっているのは金華帝国の宇宙戦闘機<星撃1号>です。亀に似た形状が印象的ですね。誰かの専用機なのか、真っ赤な塗装になっています。
モスコ=ミュールの前方にみえるのは、公国の軍用輸送船<ディスカス4型>だとおもいます。
手前にもなにかの船のノズルがみえますが、さて?
<しきがみおえど>在住、匿名希望さん」
<モスコ=ミュールの機関部>
「極超音速旅客機にのって、軌道上から地上を撮影していたときに艦隊戦を目撃したので、あわてて拡大撮影しました。
周囲に民間船があっても迷わず戦闘を続行している点からみて、傭兵の艦艇であることは間違いないでしょう。傭兵も分類上は軍に属さない民間船ですから、あまり周囲の客船などへの配慮は行わないことが多いようです。まあ、質の悪い傭兵だけですけど。ギルドに加入しているまともな傭兵なら、ギラ軍曹さまがそんなことをお許しにならないって知ってますものね。
ハンタードッグ級のエンジンノズル配置がよくわかります。合計7つもの噴射口があり、微妙な出力および姿勢制御を可能にしているのです。
これが中期から後期のMk−7から16あたりのハンタードッグ級だと、また形状が異なるのですが、配置からみて、本機は初期型だとおもわれます。もしこれが本当にホロー氏の艦だとすると、さらに反応炉じたいにも手を加えられているかもしれないですね。
え? 撮影した星系? 勘弁してください、ボクまだ死にたくないですから(笑)。撮影者がバレたら、あの人たち、絶対ただじゃおかないでしょ。
金華帝国在住、匿名希望さん」
<駐機中のモスコ=ミュール>
「<しきがみおえど>の<さくら51星系>にて。
前述の横からの映像と同じ機会に撮影しました。ハンタードッグ級の主砲、40ミリメーザー砲と、その下部にある対艦ミサイル発射孔が確認できます。ハンタードッグ級で通常使用される対艦ミサイルは、公国宇宙軍で正式採用されている<ブラックファング>で、たぶん本機にもそれが搭載されているものとおもいます。
ホロー分隊なら、より強力な高火力ミサイルに換装しているかもしれないですけどね(笑)。あれはシャレにならないでしょ。
あと、後部放熱板のあいだに、対空レーザー機銃が確認できます。ホロー分隊活動記録を扱った本などで、よく志尾原係長が銃座についているアレですね。
本来はミサイル迎撃用なのに、戦艦をふっ飛ばしたとか、いろんな噂にことかきません。
<しきがみおえど>在住、匿名希望さん」
<モスコ=ミュール主砲発射の瞬間>
「*星系にて。**第2惑星防衛軍所属の偵察機より撮影。
*月**日、大気圏内に侵入してきた海賊の艦載機(おそらく金華帝国製)と、ホロー傭兵分隊は交戦状態に入った。
主砲メーザー発射の瞬間を捉えた映像である。
このときは惜しくも命中しなかったが、この24秒後、敵戦闘機は撃墜された。
基本的に主砲は対艦用の兵器であるが、このような運用法もあるということに、軍首脳部は動揺をかくしきれない様子だった。形式にとらわれない傭兵らしい戦術といえるだろう。
本星系のような辺境星域においては、海賊などに対する防衛の必要性が強く、今後いっそう、宇宙傭兵組合との連携を考えていく必要があるだろう。
ベスティンスタイン公国某星系の某日三次元新聞記事より、本誌に転載」
(画像はDOGA−L2により、清水三毛が作製した。)
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清水「パラフリ議事録一覧へ戻るかね?
そして是非、議事録もよんでくれたまえよ!」
2000.3.17 第2版掲載 無断転載ヲ禁ズ