対戦車小銃
パラフラーにはおなじみ、対戦車ライフルだぜ!

 パラフリRPGより。いわゆる対戦車ライフル。全長2メートルにもなり、軽対戦車兵器として多用される。「対戦車」と名前はついているが、並みの射手ではこれ一挺で戦車と戦うのは無理がある。しかし、清水のパラフリ議事録でもっとも印象的な武器となっている。規則上、PCがレベルアップすると容易に入手できる武器のうち、最も強力だからであろう。いきおい、戦闘系のPCはみんなコイツを選ぶようである。みかけも派手で、かっこいいのはわかるが、[火力値ダメージ]がついていて非常に強力であり、GM泣かせの火器である。いまでは、アサルトライフルと同様、宇宙傭兵の象徴といわれる火器となっている。
 使用上の注意。長くて取りまわしにくいため、屋内戦には向かない。場合によりGMは、回避などにマイナス修正を課してもよいだろう。作動方式はセミ・オートマティック(半自動式)と解釈している。より狙撃に適したボルト・アクション作動式のものもあるだろう。撃ちまくるための銃ではなく、装弾数は5発か多くても10発程度と思われる。重量は15kg以上はあるだろう。ふつうのライフル3挺ぶん以上の重さである。清水は、数種の対戦車小銃を作画した。これはその内2枚め。議事録中、志尾原がふりまわしているやつである。弾倉が銃の後方に位置する「ブルパップ」式の機構を採用している機種を絵にした。ブルパップ式だと、精密射撃に必要な銃身長は確保したまま、銃の全長を短くできる利点がある。弾倉交換はしづらくなるが。
 ちなみに、対戦車ライフルのモデルと思われるのは、現代地球の<対物ライフル>である。12.7mmか20mm級の強力な銃弾を使用し、ヘリ・軽車輌・超遠距離目標を狙撃するために使われる銃で、米軍も採用している。湾岸戦争でイラク軍装甲車を2000メートルという遠距離から狙撃したという報告があるそうだ。警察任務でも、航空機の厚いガラス越しにハイジャック犯を狙撃する場合などに重宝される。この火器は、軍事任務においては人体への使用が国際的に禁止されているため、「対物」ライフルと呼ばれるのである。
 なお、第1次大戦のころはまだ戦車装甲が薄く、ライフル弾でも対抗できたため、<対戦車ライフル>が実在していた。現代では、対戦車兵器の主役はミサイルやロケット兵器となっている。

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2000.7.3.改装版作成