ライロスとフラッフィ
RYLOS AND FLAFFY

 拙作<追跡者>の続編、<追跡者>SSの第2話以降に登場する異星人。1993年ごろかいたデザイン画に、参考ていどに彩色してみた。
 地球人の中学生の膝下くらいまでの背丈というから、身長は40センチほどであろう。左の男の子がライロス、右の女の子がフラッフィ。とはいっても、ラノララック人としては地球人でいう20代後半あたりにあたる年齢らしい。なにしろ、大学入学のあたりまで、わたしはほとんど爬虫人類しか描いたことがなかった。そこで、こういうもかもか系にも挑戦しようと思ったようだ。首のあたりとか、描きにくかった覚えがある。ロロンには首ないからね(笑)。
 フラッフィとは長い間恋仲だったらしいが別れられ、彼女を追ってライロスは地球に来た。しかしフラッフィは、アルフェリッツ傭兵事務所と敵対するシャーク傭兵商会の一員となっており、成り行き上、ライロスとフラッフィは戦うことになってしまう。
 ライロスは女好きで短気、口も悪い。しかし実は情に厚いという、江戸っ子気質。未発表のパソコンゲーム版では、ハヤトに恋の手ほどきをする場面もある
 フラッフィも、実はかなり精神年齢が高い。リュートやミリィに対しては姉貴ぶんのようなところがあった……、ように思う。<追跡者>キャラには珍しく、温泉と酒をこよなく愛するという設定。

 ふたりはガーライルフォースマスターである。しかし、ライロスはミリィなどとは違い、通常のガーライルフォースマスターと融合合体してその戦闘能力を増幅させる<ガーライルフォース・ブースター>という機能をもっている。フラッフィのほうは、ブースト能力の有無は劇中では語られていない(能力はあるはずだが、うろ覚え)。フラッフィは、精神エネルギーを直接敵にぶつけたり、瞬間移動したりという、さまざまな特殊能力をもっている。また、(フラッフィが今惚れこんでいる)ラグウィードと協力しての技もある。フラッフィが背中のたてがみを刃状に硬化させ、体を丸める。それをラグウィードがプラズマをまとわせて敵に投げつける<フラッフィ桃色大車輪>である。その切れ味にはハヤトやリュートも苦しめられた。
 実はふたりは、SS後半<宇宙篇>の物語の中核にかかわる重大な過去を背負っている。そういう宿命をあまり意識せず? 延々と痴話喧嘩をしているあたり、微笑ましい。

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2000.9.1.MS.掲載