獣鬼兵レイザ
shark type bionicweapon LEIZA サメ型獣鬼兵レイザ

 これも1993年ごろ描かれたもの。アルフェリッツ姉妹の絵など、今に輪をかけてヘタクソだが、設定画はこれしかないのでご容赦を。<追跡者S>やSSに登場する獣鬼兵レイザである。獣鬼兵のなかでも初期に開発されたものらしく、機械っぽい箇所がおおい。
 なんて、実は、このころは作者が獣鬼兵=生体兵器だとはっきり決めておらず、なんとなくサイボーグ生物のような印象のままデザインしてしまったせいなのだが。
 本来は無人式だが、上に数人ていどを乗せることはできる。<追跡者>劇中では、リュートがレイザの上に乗って、もっぱら近距離用の移動手段として使っていた。こういうのが一体あると、作者としても場面展開が楽だ(笑)。宇宙艇が撃墜されたときも、ミリィたちはこいつにしがみついて緊急脱出していた。SS第3話では、サーフボードがわりに使われている! まあ、いくら獣鬼兵が戦争の道具だとはいえ、そうした平和な生き方の方が幸せなのかもしれない。
 以下、<追跡者>大百科より詳細を抜粋。

 空戦・偵察用軽獣鬼兵レイザ
 体長:330センチ  分類:第二世代型
 体重:245キロ  発掘頻度:まれ
 所有者:アルフェリッツ リュート氏
 兵装:主翼内二十ミリレーザー機銃×2
    電磁・光波シールド発生機(注:範囲限定式の旧型で、自機のみ保護可能)
 技通称:1.トルネードスマッシャー…機体後部にパラボラ型光波シールドを固定、他獣鬼兵・GFMの粒子ビーム・プラズマ弾により加速、自らの生体ジェットも最大出力にして敵に数十マッハで錐揉みしつつ体当たりを敢行する。この際、自機は光波シールドで保護されるので、実際は光波シールドによる体当たりとなる。
     2.アリエルストライク…突進し、各部のヒレで敵を切り裂く技。アルフェリッツ傭兵事務所活動記録中での実戦使用は未確認である。

 特徴:サメに似た形をした獣鬼兵。ガーライル大戦のかなり初期に創造されたらしく、各部に機械的な印象を与える器官がみられる。当初は空戦用に開発されたものらしいが、その後の獣鬼兵の大型化・重武装化・誘導兵器の精度の向上などがあいまって、本来の用途では使役されなくなっていったようである。知能もかなり高く、また各センサーの精度もロロンなどの偵察用獣鬼兵に劣らないため、主な任務は戦術レベルでの偵察となっていったものと推測される。リュート氏が所有している機体は偵察任務用に改良された「ローテロン王立工房後期第3型」で、最高飛行速度はマッハ3、最大到達高度は9000メートルにもなるという。速度・航続距離の点からいえば、ロロンよりも遥かに高性能な偵察用獣鬼兵といえる。ただ、アルフェリッツ傭兵事務所活動記録中で最も頻度の高い使用用途は、移動用としてであった。標準的ヒューマノイドならば、2〜3人は搭乗しても飛行に支障はないものと思われる。

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2000.9.4.MS. 作成