獣鬼兵ブラストロン
handcannon type bionicweapon BLAST-RON 小型砲カブトムシ的(笑)獣鬼兵ブラストロン

 <追跡者>SS第2話以降登場。やっぱり1993年にかいたらしい。93年といえば、大学受験を目前にひかえてたのにね、作者。しかも10月らしいよコレ描いたの。そんな時に、SS登場予定の主な獣鬼兵、ほとんどの設定画が出そろってたのね。
 主人公? の竜紋寺ハヤトが戦闘力不足に悩んでいたので、リュートが譲渡したもの。腕にくっつけて小型の粒子砲として使う。汎用性はないが、手っ取り早く火力増強がはかれて便利だったようだ。ハヤトがパワードハヤトになると、ブラストロンもよりごつい姿に変態をとげる。そちらは設定画なし。上の絵にみえるガプラというのは、SS最終話に少しだけ登場した、物品格納用獣鬼兵。体内には別の空間があってなんでも収納できる。単行本をもってる人でも、ガプラを覚えているひとは少ないのでは? この情報は貴重だ!(笑)
 <追跡者>大百科より抜粋した詳細情報を以下に掲載。なんでガプラのほうが詳しいんだ。

携帯突撃砲獣鬼兵ブラストロン
 体長(長径):24センチ  分類:第二世代型
 体重:560グラム      発掘頻度:標準
 所有者:竜紋寺ハヤト氏
 兵装:口部粒子砲
    電磁・光波シールド発生機

 特徴:歩兵の携行火器として、ピットヴァイパーと並んで一般的だった小型獣鬼兵。形態的には節足動物に近い。口から放つ粒子ビームは標準的なものでロンヴァルトの「ファイアストーム」と同程度の破壊力をもち、対戦車兵器としての使用価値が高い。過去の戦場では、ギリュームやバムソードなどの主力陸上戦闘獣鬼兵を撃破するための対大型獣鬼兵兵器として用いられていたものと考えられている。背面の翼状のシールド発生機を展開すれば(機構は地球の甲虫類に似る)、個人用のシールドを発生させることも可能で、ロンヴァルトほどではないにしろ、招喚士の守護能力も高めである。蛇足ながら、使用者であるハヤト氏がラノララック人により戦闘能力を増幅された際の本種は、ビーム出力・シールド防御力ともにロンヴァルト並みの水準に達していた。このことから、招喚士としての力量が比較的性能に反映されやすい獣鬼兵であるとも推測できる。

物品格納用獣鬼兵ガプラ
 体長:32センチ(長径) 分類:第一世代型(特殊)
 体重:1300g      発掘頻度:標準
 所有者:アルフェリッツ リュート氏

 特徴:ぱかっと開いた口の中に物品を素粒子レベルに分解して格納できる分岐疑似空間を有しており、さまざまな物品をほぼ無制限に格納できる獣鬼兵。ただ、大きさ的に、縦横が50 を越える物品(長くても直径が小さい物などは問題ないのだが)は口部物質分解器の処理能力を超えてしまうために収納不可能である。
 収納した物品は、招喚士の意思に応じて口部物質構成器により再構成され、口の中から取り出される。生物も基本的には収納可能であるが、予測できない危険発生の可能性があるため、知的生命体の格納は宇宙傭兵ギルドなどでは禁止事項とされている。本種は性質的には兵器というより、古代インファルトの日用品の一種として広く使用されていたようで、現在でも本種のカプセルが発掘された場合、多くの傭兵はさっさと博物館に寄付するか、ガーライルフォース研究所などに売り払ってしまうようである。こうした獣鬼兵を所持しているあたりが、リュート氏らしいといえよう。無論、本種も本来は軍事用として開発された(全ての獣鬼兵は基本的に軍用である)のであろうが、本種と同じくローテロン王立工房製のロロンと並ぶほどに民間にペット用、日用獣鬼兵として普及していたようである。形態的にはブラストロンと似通った部分があり、本種はブラストロンの原種、もしくはブラストロンの派生型ではないかとする説もある。また、本種が何らかの事故で自己修復不可能な損傷を受け、死亡、消滅してしまった場合には内部に格納されていた物品は素粒子状態のまま永久に失われてしまう。この点から、本種は一体ごとに個性のない「種類債務」(2000.9.4単語修正)的な第一世代型獣鬼兵ではなく、一体ごとに固有のデータ・特性をもつ「特定物」(2000.9.4単語修正)的な獣鬼兵、すなわち第二世代型なのではないかとの推測もあり、そのため、分類では(特殊)とされている。本種の欠点としては、マスターが非常時など動転している時に物品を取り出そうとした場合、まるで関係ない日用品などが出てきてしまうことが多いという点がある。これはマスターの精神波パルスにノイズが生じるためと推測されるが、いずれにしろ軍事用としてはいささかヌケていると言わざるを得ない。  
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2000.9.4.MS. 作成