汎用陸戦用獣鬼兵バムソード
Tyranosaurus type bionic-weapon BAM-SORD ミリィにつきあわされて一番苦労している獣鬼兵かも?

 拙作<追跡者SS>の主役ともいえる竜。メカっぽいが、これでも生物である。のちの清水怪獣デザインの方向性を決定づけた1体。宇宙傭兵アルフェリッツ・ミリィの乗騎である。この大きさの怪獣はあまり日本特撮ではみかけないので、おもいきって主役機体にこのような小型怪獣をもってきた。敵ロボット怪獣も同じくらいのものが多く、怪獣戦闘としては目新しかった……といいなあ。劇中の描写によれば、動きも着ぐるみのようなノソノソしたものではなく、尻尾をあげて素早い動作をみせるようである。
 この設定画そのものは、大学受験時代、そのへんにあったノートに見開きでなぐりがきしたものをその後清書したものらしい。まんなかの黒い線はページの裂け目。みっともなくてすみません。
 ミリィは生身でも怪獣を倒せるほど強いので、考えてみれば、リュートの獣鬼兵という設定にすべきだった、と連載終了後、ずっと悩んでいる。でもリュートにはロンヴァルトがいるんだよね。嗚呼むずかしい。主人公の機体ともなると、いろいろ考えたほうがいいですぞ諸君!(笑)
 以下、<追跡者>大百科より抜粋した詳細設定を。
 ネタバレしてます。<追跡者SS>第3話を読んでいない人は読まないでね。

 陸戦用主力戦闘獣鬼兵バムソード
 体高:8.2 メートル(角含む) 分類:第三世代型
 体長:16.8メートル      発掘頻度:ごくまれ
 体重:8.8 トン        所有者:アルフェリッツ ミリィ氏
 最大走行速度:120キロ/時
 兵装:口部荷重力粒子熱線砲
    頭部プラズマガトリング砲(技通称:プラズマバルカン)
    首部バイオスフィア×2(レーザー発振時の技通称:ソードブラスター)
               (ミサイル発射時の技通称:ソードミサイル)
    電磁・光波シールド発生機 超音波振動爪×12
    掌部プラズマ発生機×2(技通称:バム・レイランス)
 技通称:マグナムブレイズ…口部荷重力粒子熱線砲。この兵器における技通称全てに言えるが、この通称はエネルギー充填後の必殺攻撃時のみに叫ばれ、充填なしの速射時などには用いないようである。

 特徴:インファルト帝国時代、最も普及していた陸戦用獣鬼兵。主に惑星上での局地戦や制圧戦を想定して設計されたらしく、サイズは第三世代型にしては小型である。形態的には獣脚類の大型恐竜に酷似しており、口部には肉食に適した鋭い歯を有している。戦略上の位置づけとしては、今日のMBT(主力戦闘戦車)に当たるものと思われ、高い機動力を生かして作戦行動を行うことが多いようだ。また、本種を創造したバムリック生体工業の陸戦用獣鬼兵の特色として、掌部プラズマ発生機が挙げられる。これは高密度プラズマ弾性体の「槍」を掌に発生させるもので、近接戦において敵に大ダメージを与えることができる兵器である。他にも短剣や刀などの形に形成できるが、いずれにしろやや微妙な操作(無論精神波による)を要するので、この兵器は熟練者向けといえる。

 戦術:近距離での格闘戦においては遠心力を生かした尻尾攻撃と、各部の超音波振動爪、プラズマ弾性体の刃を用いた攻撃で敵にダメージを与える。獣脚類の爬虫類と異なり、両腕部は骨格、筋力ともに頑強であり、格闘戦においては有効な攻撃手段となりうるものと考えられている。牙を用いた戦術としては、敵が生物なら喉元を噛んで窒息させるか、延髄を噛み切って中枢神経を破壊する等といったものが挙げられる。中距離以上の敵に対しては、プラズマバルカンで牽制しつつ、バイオスフィア(超高速で細胞融合・形質変化を行い、ミサイルランチャー及びレーザー砲となる)や荷重力熱線砲により打撃を与えるのが主な戦術であるようだ。欠点としては、空中からの攻撃に弱いという点があり、地球での戦闘でも獣鬼兵ラクシャーサや強化獣バトルコンガマトに劣勢を強いられていた。ただし、バムスパルナーという第三世代型獣鬼兵と融合合体すれば空中機動も可能となり、この欠点はある程度解消されるようである。
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2000.10.20. MS. 作成