恐竜ハーフ作製法

 1、意義
 基本ルールブックにもいちおう恐竜ハーフはでているが、たった1種だけである。サイバードラグーンの舞台となるナーガローカには多種類の恐竜ハーフがいて、それぞれの宗教や文化的要因があるという設定なので、それらの作成法をここに記す。むろん清水の創作であり、公式なパラフリ規則とはなんら関連性はない。金華帝国のビーストハーフ一覧の延長として捉えて使用していただきたい。
 (使い方):好みの恐竜がいるなら、それを選べばよい。ランダムで帝国PCを作製する場合、キョウリュウハーフに当たったなら、もういちどカードをひく。出た数字と記号の色により、以下のどの恐竜ハーフになるかが決定される。記号の色の指定がないものは、数字のみで決定される。

 注:恐竜の解釈について
 恐竜ハーフ作製の元となる恐竜の解釈について、注意点をいくつか。
 、恐竜とは、直立歩行する爬虫類のことである。翼竜やウミトカゲ竜は含まない。
 、温血動物説を採用した。これにより、寒冷地でもマイナス修正を受けないし、俊敏な動作が可能である。ただし、ふつうの爬虫類ハーフよりも食費は多くなり、哺乳類なみとなる。
 、恐竜は高度な社会性をもっていたとする説を採用した。たとえばティラノサウルスは、メスを中心にした数頭の群れで狩りをおこなっていたという。育児行動も多くの恐竜種で確認されている。
 、一部の恐竜は脳が非常に小さいといわれるが、神経節を腰などに有しているという説を採用した。特に他の動物ハーフに比べて愚鈍であるということはない。

 2、恐竜ハーフ一覧

 竜盤目
 (獣脚類)
 A,ティラノサウルス種   
能力値修正STR+2 INT−2
格闘ダメージ噛みつき:3
装甲値修正うろこ:2
ボディ修正タフ:+2
技能回避−2。王者の怒号(SOC名手級)*7。判定に勝つと、相手の手札のうち最強のものを自分の手札と交換できる。
特徴女系家族を構成する。誇り高く、好戦的である。大食漢、食費2倍。

 2,(記号が黒の場合)ヴェロキラプトル種   
能力値修正DEX+2 SOC-2
格闘ダメージカギ爪による蹴り:2(2回攻撃できる)
装甲値修正なし
ボディ修正小柄:−2
技能戦闘+2、犯罪+2
特徴狡猾で陰険。遺伝子レベルで白兵戦技術を習得している。数人の集団で行動することを好む。

2,(記号が赤の場合)ユタラプトル種   
能力値修正DEX+2 SOC−2
格闘ダメージカギ爪による蹴り:3(2回攻撃できる)
装甲値修正うろこ:1
ボディ修正なし
技能戦闘+3、警戒+2
特徴赤外線視覚をもち、夜間行動でもマイナス修正を受けない。ラプトル種中最強の一族。遺伝子レベルで白兵戦技術を習得している。残忍。手加減攻撃をする、または敵を生かしたまま戦闘を終えるには、INT難易度6の判定に成功しなければならない。数人の集団で行動することを好む。

 3,(記号が黒の場合)オルニトミムス種   
能力値修正DEX+1
格闘ダメージ蹴り:2
装甲値修正なし
ボディ修正スレンダー:-1
技能警戒+1、運動+2、調査+1
特徴高速走行できる。移動速度2倍。臆病。

 3,(記号が赤の場合)スピノサウルス種   
能力値修正STR+1 DEX+1 SOC+2
格闘ダメージかぎづめ:2
装甲値修正うろこ:1
ボディ修正タフ:+2
技能水泳+1、海洋生物学+2、漁業+2、生存+3、回避−3、隠密−2
特徴派手な色彩の大きな背びれをもつ。死ぬほど魚が好き。魚料理や水族館を楽しめる機会があるのに我慢するには、INT難易度7の判定に成功しなければならない。

(竜脚類)
 4,ディプロドクス種   
能力値修正STR+1 INT-1
格闘ダメージムチのような尾:2+KO(攻撃時は後ろ向きなので、攻撃判定値-1。「狙う」ことで、前方か後方いずれかの180度、3メートル以内の目標全てを攻撃可能)
装甲値修正うろこ:1
ボディ修正なし
技能警戒+1
特徴長い首と尾をもつ。

 5,アマルガサウルス種   
能力値修正STR+1 DEX-1 SOC+1
格闘ダメージ
装甲値修正なし
ボディ修正なし
技能生存+2、隠密−1
特徴首すじに派手な色彩のヒレをもち、迅速な体温調整ができる。

 6,ブラキオサウルス種   
能力値修正STR+2 INT-2 SOC+1
格闘ダメージ踏みつけ:3
装甲値修正うろこ:2
ボディ修正巨漢:+2
技能回避−1
特徴竜脚類ハーフ中では身長が最も高い。のんびりしている。<切り札>の連続使用はできない。


鳥盤目
(剣竜類)
 7,ステゴサウルス種   
能力値修正SOC+1
格闘ダメージトゲつきの尾:4(後ろ向きの攻撃だがマイナス修正なし)
装甲値修正骨板:2
ボディ修正なし
技能隠密−1
特徴派手な色彩の骨板を何枚も背負っている。腰に大きな神経節があり、尾の動きを適確に制御する。

(よろい竜類)
 8,アンキロサウルス種   
能力値修正STR+1 DEX-1
格闘ダメージハンマーのような尾:3+KO(攻撃時は後ろ向きなので攻撃判定値-1)
装甲値修正甲羅:3
ボディ修正タフ:+1
技能水泳+2
特徴短気。水辺を好む。10分まで潜水可能。

(鳥脚類)
 9,イグアノドン種   
能力値修正STR+1
格闘ダメージ鋭い親指:2
装甲値修正うろこ:1
ボディ修正タフ:+1
技能警戒+1
特徴群れたがる。INT難易度4の判定に成功しないと、多数意見とことなる主張ができない。災害時などに、INT難易度4の判定に失敗したらパニックに陥り、理性的な行動がとれなくなる。1回の攻撃で4以上の実質ダメージを受け、INT難易度4の判定に失敗すると、バーサークする。その場合、最も近い場所にいる者を敵味方とわず全力で攻撃する。戦闘終了またはKOされると、正気にもどる。

 10,パラサウロロフス種   
能力値修正SOC+1
格闘ダメージ
装甲値修正うろこ:1
ボディ修正タフ:+2
技能隠密−2、歌唱+2、指揮+1
特徴空洞になった長いとさかをもつ。美しくよく通る声をしている。声をだせる状況なら交渉関連の判定値+2。

 J,マイアサウラ種   
能力値修正STR-1 INT+2
格闘ダメージ
装甲値修正うろこ:1
ボディ修正タフ:+1
技能育児+2
特徴子ぼんのうである。大家族制である。面倒見がいい。たいてい1ランクNPCの子供を2人以上つれている。

(堅頭竜類)
 Q,パキケファロサウルス種   
能力値修正STR+2 INT-2 SOC+1
格闘ダメージ頭突き:2、突進3+KO(同族の頭など堅いものに頭突き・突進すると、自分も同じダメージを受ける)
装甲値修正うろこ:1
ボディ修正タフ:+2
技能誘惑+2
特徴見栄っぱり。異性の前で「かっこわるい」と思われる行動をする場合、INT難易度4の判定に成功する必要がある。頑固であり、INT難易度4の判定に成功しないと、一度決めたことを変更できない。

(角竜類)
K,(記号が黒の場合)スティラコサウルス種   
能力値修正STR+2 INT-1 SOC+2
格闘ダメージ角:2、突進4
装甲値修正うろこ:1(盾使用ルールでさらに+2)
ボディ修正なし
技能回避−1、雑学+2
特徴好奇心おうせいである。周囲にトゲの生えた骨質のえりかざりを頭部にもち、盾のように使用できる。白兵戦においてカウンター攻撃に<大成功>した場合、トゲに相手の武器をひっかけ、破壊または奪取できる。効果は遊戯者が任意に選んでよい。

K,(記号が赤の場合)トリケラトプス種   
能力値修正STR+2 INT+1 SOC-2
格闘ダメージ角:2、突進4
装甲値修正うろこ:1(盾使用ルールでさらに+2)
ボディ修正タフ:+2
技能回避−2
特徴無口で気難しい。家族や親友を重んじる。伝統的な流儀を大事にする。骨質の頑強なえりかざりを頭部にもち、盾のように使用できる。

ジョーカー,(恐竜ではないが)プテラノドン種   
能力値修正STR−2、SOC+2
格闘ダメージくちばし:2
装甲値修正羽毛:1
ボディ修正スレンダー:−1
技能誘惑+1
特徴飛行できる。ただし、高速飛行や、悪天候下での飛行はできない。派手な色彩の長いトサカをもつ。


サイドラな輸送機器および怪獣NPC諸元(嗚呼、なんて硬派な)

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2000.11.ディスク2版作成