レ/訓練竜 | 主戦/汎用戦闘竜 |
軽戦/軽戦闘竜 | 重戦/重戦闘竜 |
闘戦/近接戦闘竜 | 戦攻/戦闘攻撃竜 |
テ/偵察竜 | ト/特殊竜 |
陸/空/水中機動力 | 2/2/1 |
攻撃力 | 2 |
防御力 | 1 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 3/13+KO/8 |
耐久値 | 2 |
装甲値 | 15 |
竜紋値/類別 | 20/電磁 |
兵装火力 | 主砲10 短射程ミサイル10*2基 |
兵装類別 | 主砲/MI社M−71レーザー発振機 |
備考 | フレア*4 (本機の性能は、通常規則より低めに設定されている) |
ドラグーン | − |
陸/空/水中機動力 | 4/4/2 |
攻撃力 | 4 |
防御力 | 4 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 20/30+KO/25 |
耐久値 | 12 |
装甲値 | 60 |
竜紋値/類別 | 40/電磁 |
火力 | 主砲10 短射程ミサイル10*4基 |
兵装類別 | 主砲/電磁波誘導式プラズマ砲。<企業>製の実験兵器で、八型特殊砲と分類される。高電圧荷電粒子弾を発射。<特殊:ハート1>透過プラズマ砲 |
備考 | フレア*4 |
ドラグーン | レステ=ガリ |
陸/空/水中機動力 | 8/6/3 |
攻撃力 | 1 |
防御力 | 1 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 60/20+KO/15 |
耐久値 | 4 |
装甲値 | 20 |
竜紋値/類別 | 20/電磁 |
火力 | 主砲20 短射程ミサイル10*6基 |
兵装類別 | 主砲/<企業>製27式対艦メーザー発振機 <特殊:ハート2>両前脚打撃兵器/高周波振動式流体金属刃 |
備考 | チャフ*4 |
ドラグーン | モク=ロビン |
陸/空/水中機動力 | 2/2/1 |
攻撃力 | 4 |
防御力 | 8 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 30/40+KO/35 |
耐久値 | 16 |
装甲値 | 80 |
竜紋値/類別 | 40/電磁 |
火力 | 主砲20 短射程ミサイル10*2基 |
兵装類別 | 主砲/対艦高速中性子砲。製作は不明。<特殊:クローバーA>地裂昇竜弾 |
備考 | チャフ*4 |
ドラグーン | シル=ユグソート |
陸/空/水中機動力 | 3/3/1 |
攻撃力 | 6 |
防御力 | 4 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 2/12+KO/7+KO |
耐久値 | 14 |
装甲値 | 65(ランチャー増設により装甲−5。処理済み) |
竜紋値/類別 | なし |
火力 | 主砲8 短射程ミサイル10*7基 長射程ミサイル20*3基 対艦ミサイル30*1基 |
兵装類別 | 主砲/AG社製艦載メーザー砲(ハンタードッグ駆逐艦級) <特殊:スペードA>ランチャー増設、多弾頭ミサイル、電磁ミサイル、帯電牙(噛みつきダメージ+KO) |
備考 | チャフ*4 |
ドラグーン | ラヴィ=エリック |
陸/空/水中機動力 | 6/2/1 |
攻撃力 | 6 |
防御力 | 2 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 10/20+KO/15 |
耐久値 | 8 |
装甲値 | 40 |
竜紋値/類別 | 25/電磁 |
火力 | 主砲5 短射程ミサイル10*2基 |
兵装類別 | 主砲/メーザー <特殊:クローバー2>濃縮酸榴弾砲(主砲特殊射法) |
備考 | フレア*4。再生能力を有す。機動判定値1点または竜紋値を10点消費するごとに装甲値10点回復(特殊:クローバー2) |
ドラグーン | ナットヘッド |
陸/空/水中機動力 | 5/5/3 |
攻撃力 | 4 |
防御力 | 2 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 5/15+KO/10 |
耐久値 | 10 |
装甲値 | 50 |
竜紋値/類別 | 20/電磁 |
火力 | 主砲15 <特殊:ダイヤ2>超音波レザー砲(2回攻撃)、光学砲全門斉射35 短射程ミサイル10*2基 長射程ミサイル20*1基 対艦ミサイル30*1基 |
兵装類別 | 主砲/MI社製36式対艦レーザー発振機 両前脚/<企業>製超音波切削砲 |
備考 | フレア*4 |
ドラグーン | グルカ・ホワイトムーン |
陸/空/水中機動力 | 2/4/2 |
攻撃力 | 8 |
防御力 | 2 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 5/15+KO/10 |
耐久値 | 12 |
装甲値 | 60 |
竜紋値/類別 | 30/電磁 |
火力 | 主砲10 <特殊:スペード2>D−クラッシャー:5+KO(近接戦では−1の負荷で使用可) 短射程ミサイル10*6基 |
兵装類別 | 主砲/AG社四五式対艦メーザー発振機 射出式有線通電爪(1対) |
備考 | フレア*4 |
ドラグーン | Dr.モノレイ |
陸/空/水中機動力 | 6/1/0 |
攻撃力 | 5 |
防御力 | 4 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 20/30+KO/25(2回) |
耐久値 | 8 |
装甲値 | 40 |
竜紋値/類別 | 20/電磁 |
火力 | 主砲30(2回攻撃:特殊ハート3) 長射程ミサイル20*2基 全兵装一斉発射50(特殊:ハート3) |
兵装類別 |
主砲/蒼天工厰製29式対艦荷電重粒子砲 全兵装一斉発射時の副兵装/ 1.電磁投射式榴散弾砲 2.速射電磁投射砲 |
備考 | フレア*4 |
ドラグーン | 流 麗風(ル レイフウ) |
陸/空/水中機動力 | 5/5/3 |
攻撃力 | 5 |
防御力 | 1 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 20/30+KO/25 |
耐久値 | 10 |
装甲値 | 50 |
竜紋値/類別 | なし |
火力 | 主砲10 長射程ミサイル20*2基 短射程ミサイル10*4基 <特殊:クローバー3>メガナパーム30*3発、メガハープーン50*3発 |
兵装類別 | 主砲/AL社製25式対艦レーザー発振機 メガナパーム/X線レーザー発振機(熱核発振式) メガハープーン/射出式対竜高熱銛(近接戦専用、熱核式) |
備考 | フレア*4 |
ドラグーン | 咆 堂山(ホウ ドウザン) |
陸/空/水中機動力 | 3/7/4 |
攻撃力 | 5 |
防御力 | 1 |
四肢/尾/顎部打撃力 | 10/20+KO/15 |
耐久値 | 6 |
装甲値 | 30 |
竜紋値/類別 | 45/電磁 |
火力 | 主砲15 短射程ミサイル10*4基 <特殊:ダイヤ3>烏閃斬40*空中白兵戦用光学爪、ステルス性能 |
兵装類別 |
主砲/MI社製36式対艦レーザー発振機 烏閃斬/プラズマ弾性体爪(<企業>の試作兵器?) |
備考 | フレア*4 |
ドラグーン | 烏羽舞 閃(うばまい せん) |
T「スカイマスター? いいドラゴンよね。訓練生時代にのったT1なんか、比べものにならないわ。性能は高いのに、反応が素直で、くせがないの。ほんと、信頼できる相棒ってかんじよ」 P「でも、局地戦むきの竜に比べると、決定打に欠ける気がしませんか、おねえさま?」 T「そこを補うのが、ドラグーンの腕なの!」 P「にゃう! そうでした。おねえさまといっしょのスカイマスターでなら、戦艦とだって戦えるにゃー!」 −−ある宇宙傭兵の言葉(<月刊宇宙傭兵>7648.11月号より) 類別/CD-F-646:<F-646 スカイマスター> 体高:29m 全長:85m 機体重量:107t 機動力:陸上5 空中5 水中2 攻撃力:4 防御力:4 打撃力:四肢20、顎25、尾30+KO 耐久値:12 装甲値:60 竜紋値/類別:40/電磁 火力: 主砲10、短射程ミサイル10*4 兵装類別:主砲/8型特殊砲(電磁波誘導式プラズマ砲、鷹龍のものと同型) <特殊射法>透過プラズマ砲(鷹龍と同様) 備考:フレア*4 ドラグーン: - (乗員1/2名) 開発経緯等 <鷹龍>の量産型サイバードラゴン。前大会の局地戦種目において最多優勝数をほこる汎用竜を改良した機体だけあって、きわめて均衡のとれた戦闘能力をもつ。 武装や竜紋出力は<鷹龍>と同様であるが、陸・空中機動力が向上している。大会規約にとらわれない量産機であるため、はばひろい選択兵装をあつかえるよう、前脚マニピュレータの性能も向上しており、ほぼ人間なみの可動性を有する。 量産初号機は、7645年の暮れに、惑星ロア・ギブリのアルバート重工開発局にてロールアウトした。 本機は、<鷹龍>建造とほぼ併行してすすめられていた、アルバート重工およびファーグニル重工・航空部門の<USTF計画>(多目的特殊戦術戦闘機共同開発計画)の産物である。同計画は、あらゆる場所が戦場となる対ガルダ戦において絶対的な優位をたもつことができる汎用型サイバードラゴンの共同開発を目的としており、主力戦闘機の開発と同様といわれる巨額の開発費が投入された。 結果、本機はその高い信頼性を有望視され、48年の時点で、公国軍ナーガローカ陸・空軍から50機ほどが、インドラ中隊においても二個小隊において制式採用された。星系内各地方自治体および<宇宙傭兵協会>ナーガローカ支部からも、総計160機もの発注がみこまれている。 主反応炉は、アルバート重工製AL−24核融合炉であり、<鷹龍>塔載のAL−23に比較し、推力が15パーセント向上している。 外部装甲には、従来の複合装甲を廃し、新素材を多用した<組織型高分子装甲>を採用した。これにより、<鷹龍>と同ていどの防御性能を維持しつつ、機体重量の軽減に成功し、エンジン推力の向上とあいまって、推力重量比は1.4にも達した。 ファーグニル重工航空部門が参画したためか、USTF計画においては、大気圏内戦闘における格闘性能が重視されている。本機が高い空中機動性能をもつのは、同重工航空部門の大気圏内航空機のノウハウが惜しみなく投入されたためという。 具体的には、これまでサイバードラゴンにおいて軽視されてきたCCV(運動性向上)概念の大幅導入がおこなわれた。 複数塔載された専用の姿勢制御コンピュータにより、飛行中、機体各部のCCVベーン(小翼)が、常に最適の空力性能をひきだすよう、全自動で制御されるのである。 また、<鷹龍>で採用されていたCVIVG翼(小翼集合型イオン推進可変翼)は、はばひろい速度域に対応できるものの、構造が複雑化し、生産および運用コストが高く、さらに重量が増大する欠点があったため、単純な3次元可変翼に変更された。 戦術 基本的には、<鷹龍>と同様。高い汎用性をもつということは、逆にいえば、決め手にかけるということを意味する。 敵の得意とする土俵に上がっては勝てない。敵機の弱点をつく戦術をとらねばならない。信頼性は高いものの、ドラグーンには、冷静な判断力がもとめられる機体であるといえる。 敵機の戦術が不明な場合、まずは中距離戦闘を維持し、敵の戦術をみきわめるのがよいだろう。汎用型とはいえ、本機の竜紋防御力は戦艦クラスの主砲をも遮断するので、あるていど積極的に攻撃するのもひとつの方法である。 |
類別/47式高射防空電装巨竜:<神鰐>(しんがく) 体高:26m 全長:65m 機体重量:145トン 機動力:陸上4 空中2 水中1 攻撃力:6 防御力:4 打撃力:四肢4、顎7+KO、尾12+KO 耐久値:14 装甲値:65 竜紋値/類別:5/電磁 火力: 主砲8 短射程ミサイル10*8 長射程ミサイル20*4 対艦ミサイル30*1 兵装類別:主砲/AG社製艦載メーザー砲 <特殊:スペードA> ランチャー増設 短射程または長射程ミサイルを合計4発追加。装甲−5。 多弾頭ミサイル 数発の弾頭に分離し、散弾状に着弾。宣言するだけで可能。判定方法は通常と同じ。ミサイルのダメージは半分になるが、敵は回避判定値-2。 電磁ミサイル 1ターンの準備が必要で、その間は回避も防御もできない。1回の準備で2発までのミサイル弾頭をプラズマ粒子弾に変換。敵機ドラグーンに追加KOダメージを与える。近接信管によりプラズマ化するので、竜紋も貫通する。 帯電牙 近接戦モードにおいて常に牙を帯電させ、噛みつき攻撃にKOダメージ追加。 <量産型選択兵装:完全爆装> 短射程ミサイル8基、長射程ミサイル4基、対艦ミサイル3基を追加装備できる。ただし、機動力全てに−2。「完全爆装」した状態で耐久値が1以上さがるダメージを受けた場合、「誘爆」が発生する。ダメージは、ランダムに引いたカード1枚x5点。1回の被弾では、誘爆は1回しか発生しない。 備考:チャフ*4 ドラグーン: - (乗員1/2名) 開発経緯等 ミサイル母機サイバードラゴンとして開発された<ジャカレイ>の量産型である。前大会で総合優勝はできなかったものの、長距離射撃部門で優秀な成績をおさめたため、公国軍ナーガローカ防衛軍から若干数の発注を受け、開発された。量産型初号機のロールアウトは46年。 また、惑星アナンタで公国軍と武力衝突をつづけている<帝龍解放戦線>も、7647年に、少数ながら本機を購入したとされている。ここに記した類別と<神鰐>という名称は解放戦線および帝国軍側における名称であり、公国陸軍では端的に<ジャカレイ2>と命名された。 値は張るものの、本機の高い火力は、自治体や大規模傭兵部隊にも魅力的だったらしい。公表はされていないが、幾らか市販されたという。現地の宙港でも、まれに見かけられる。 基礎となったジャカレイは、多数のミサイルを装備できたものの、腰部や指などにランチャーを内蔵していたため、衝撃に弱く、また、機関部にわりあてられる容量が減少するという欠点があった。 事実、前大会終了後の45年4月、アエロガゾート社が量産型試作初号機<戦攻−AE−7+:JX8>を試験運用したさい、機体構造に起因する事故が発生している。模擬戦闘中、敵機のレーザーを前脚でうけた結果、前脚の指先端ランチャーに内蔵されていたミサイルが誘爆したのである。結果、テストパイロット2名が死亡する大惨事となった。 通常、模擬戦闘では、実害のない低出力レーザーを使用する。このときは同社の過失により安全装置がかかっておらず、実戦なみの出力で射撃がおこなわれた点も、事故原因のひとつだった。 しかし、事故調査委員会の出した結論は、ドラゴン本体に大量のミサイルを内蔵するという本機の構造そのものに欠陥がある、というものであった。 事態を重くみた同社首脳陣により、設計の抜本的見直しが命じられ、大幅に設計思想を異にするJX9が誕生することとなった。これが本機の原型となっている。 本機では、ランチャーを肩甲骨部分および背面に集中させた結果、腰部アクチュエータおよび主反応炉を大型化することに成功し、陸上での機動性能が向上した。 ランチャー取りつけ位置の変更にともない、「眼」にあたる頭部光学センサー群は、抗弾・抗電磁シャッターで防御されている。対艦ミサイルの強力な発射炎からセンサー群を保護するためである。 ランチャーユニットの角度は変更でき、白兵戦のさいには上方に向けることで、顎による噛みつき攻撃が容易となっている。 ジャカレイでは首に集中していたフェイズド・アレイレーダーも各所に分散され、被弾したさいも戦闘性能が低下しにくくなっている。 電子装備の面では、射程10キロ程度の短射程ミサイルから、1000キロにも及ぶ空域を防御できる大型の対艦ミサイルまでを運用するために、多様なレーダー・火器管制システムを塔載している点が特色である。 同社広報によれば、同時に130の目標を補足し、脅威度順に攻撃目標を最大で20機まで設定し、同時攻撃することが可能だという。優秀なドラグーンが操縦する本機なら、1機だけで一個艦隊の防空すら受けもつことが出来ることになる。 反面、背部に8セルものVLS(垂直発射型ランチャー)を装備したために、ジャカレイで装備されていた主翼は省略せざるをえなくなり、空中戦闘には不向きな機体となった。 本機のミサイル・ランチャーは、墜落時などに衝撃を吸収して自壊し、本体に及ぶ被害を軽減する構造となっているため、脆弱である。このため、通常は、誘爆の危険をさけるため、完全爆装はおこなわない。 とくに打撃力を要求される任務では、完全な爆装を行えるが、そのさいは機動力が低下し、被弾時の誘爆危険性も飛躍的に高まる。 なお、本機では、前述の設計改良により、低出力ながら、竜紋の展開が可能となっている。 総じて、拠点防空型サイバードラゴンとして運用することに主眼がおかれており、白兵戦むきではないといえよう。 敵機に接近される前に、各種のミサイルを戦況に応じて、有効に活用すべきである。市街戦など、奇襲による白兵戦が予想される任務をうけもつ場合には、白兵戦を得意とする機体を部隊に組みこむ必要があろう。 |
類別/99式54型急降下爆撃竜:<天嵐>(てんらん) 体高:29m(アンテナ含む) 全長:50m 機体重量:118トン 機動力:陸上 空中 水中 攻撃力: 防御力: 打撃力:四肢、顎+KO、尾+KO 耐久値: 装甲値: 竜紋値/類別:5/電磁 火力: 主砲 短射程ミサイル10* 長射程ミサイル20* 対艦ミサイル* 兵装類別:主砲/ <特殊:> 備考:チャフ* ドラグーン: - (乗員1/2名) 開発経緯等 急降下爆撃用に開発された電装巨竜。格闘戦は不得手だが、加速・火力・対電磁パルス抗甚性に秀でている。装甲は薄い。 数次にわたる大戦で多くの戦艦を沈め、また対ガルダ戦では、成体を含む多数のガルダを撃墜している。 本機種の原点となった99式11型は、7599年にロールアウトしているが、その優れた基本性能により、多数の改良を加えられ、50年近くが経った今日でも未だに現用機として量産がつづけられている。 銀河暦7584年に勃発した<第二次暴牙紛争>は、帝国、公国両軍の機甲戦力の充実により、最初の暴牙紛争とは異なり、サイバードラゴンをまじえた航空・宇宙戦が激しく展開されたという特色をもっていた。第一次紛争ではサイバードラゴンの機体数がごく少なく、それらが決定的打撃力たりえたが、第二次紛争以降ではサイバードラゴンといえども量産兵器としての運用を余儀なくされたのである。 戦力の中核を占めたのは、主力艦および艦載サイバードラゴンから編成される、いわゆる<竜撃>機動艦隊であった。 サイバードラゴンは単一の兵器プラットフォームとしての形態を維持したまま、航空戦から陸戦へと移行できる特長をもつため、<竜撃艦隊>は、専用の対地兵器や強襲揚陸艇を必要とせず、航宙艦隊から惑星上の戦略拠点、前線基地にいたるまで、きわめて幅広い目標を破壊することができた。当時、対空兵器の主力だったレーザー砲は、サイバードラゴンの竜紋により無力化された。 しかし、7586年末、<フォボスクス>をはじめとする多連装ミサイル発射システムを塔載したサイバードラゴンが実戦配備され、竜撃艦隊のサイバードラゴンに多数の損害が出るようになった。それらの対空砲火をしのぎつつ、一撃で目標を破壊するため、装甲・速力・打撃力を重視した<天嵐>系列が開発されたのである。 <天嵐>は、軽量小型の「サカエ97式」大出力反応炉と、合計20トンもの追加兵装を塔載できる一対の増設腕を特長とする。この増設腕はハードポイントであると同時に、対空砲火に対する装甲、さらには大気圏内戦闘におけるダイヴ・ブレーキとしての機能もあわせもち、まさしく天嵐の生命線ともいえる装備である。 また、任務に応じて増設腕に様々な装備を塔載できるため、柔軟な運用ができるという利点もある。(7648年末の「ナーガローカ沖青龍邀撃戦」では、傭兵ギルドの<天嵐>中隊が核爆弾を搭載して出撃したという未確認情報がある) 対空砲火や邀撃機を回避するために加速力を重視しているのも本機の特長で、後脚には3基づつの噴射孔が密集して装備されている。また、膝関節から下の降着装置は、離陸後、完全に太ももの内部に収納され、優れた空力特性をみせる。公国軍の邀撃サイバードラゴンをふりきった本機の偵察型<雲龍>が発した「ワレニ追イツク敵機竜ナシ」の打電はあまりにも有名だ。 このように、圧倒的な加速と打撃力を誇った本機であるが、急降下爆撃を任務とする特性上、装甲鈑が機体前面にしか装備されておらず、また旋回性能にも劣るため、巴戦(ドッグファイト)では大気圏内戦闘機や格闘型サイバードラゴンにかなわなかった。 また、本機は、電子装備が貧弱であるという欠点をもかかえる。 光学・目視による爆撃を重視し、必要最低限の電子機器しか塔載していないため、電子戦艦やガルダの電磁パルス兵器に対して高い生存性をもつが、逆に、航空優勢が確保されていない戦域では損耗率が非常に高くなってしまうのである。 総じて、本系列機は初心者には扱いづらく、熟練したドラグーン向けの機体であった。多少、電子装備や装甲が改善された本機(54型)でも、基本的には同じことがいえる。 もっとも、ひとたび本機を扱いなれてしまえば、主力戦闘竜にはない加速力、火力がこの上ない魅力であり、いくばくかのエース・ドラグーンが本系列機を愛用していたのも歴史的事実である。優れたドラグーンは、自らの技量によってドッグファイトをもこなし、十二分に活躍したという。現在のドラグーンでいえばエンジュがその一人である。 本系列機は、その優れた速力と火力を買われ、惑星上の防衛力としても活躍した。7588年のアナンタ防空戦において活躍した局地戦闘竜<閃電>は、邀撃戦闘型に改良された本系列機の派生型である。同機は、高々度邀撃機として、一撃離脱に徹して運用され、格闘型機種にはない優れた戦果をあげた。 今日では、主力機ほどの需要はないものの、対成体ガルダ用、また対艦戦闘用として、ナーガローカの戦略拠点に重点的に配備されている。民間では、巡航艦などの「大物狩り」を得意とする一部のクリーパーが好んで調達しているようである。 |
類別/DP-M640:ダイノパンツァード<M640 アイアンダック> 体高:5.2m 全長:12.7m 機体重量:48.4トン 機動力:5(陸上のみ) 攻撃力:3 防御力:0(防御機銃は装薬式7.62ミリで、[火力値]1) 顎部打撃力:10 耐久値:5 装甲値:40 竜紋値/類別:7/電磁 火力: 主砲5(2回攻撃可能) 兵装類別:主砲/FN連装37ミリ3砲身高射機関砲 <特殊射法>集中射撃。 主砲ダメージを一時的に12にするかわり、次のターンでは射撃不能。 備考:フレア*2+チャフ*2、または煙幕弾*12 ホバーロケット*4(使うと1ターンだけ機動判定値+2) ドラグーン: - (乗員1〜2名) 開発経緯等 ダイノスピーダーとサイバードラゴンの間を補完する軍用ダイノモービル「ダイノパンツァード」。パンツァードと略す。主力戦車ていどの大きさであり、サイバードラゴンより小さい。元来、対サイバードラゴン用に<暴牙紛争>中に開発された兵器であるため、武装は機関砲・ミサイルなど装薬火器でかためられている。 本機種M640は、銀河暦7640年に公国陸軍ナーガローカ駐屯第1師団に制式採用されたもので、山岳地帯や森林での戦闘において、通常の戦闘車輌のかわりに投入されることが多い。巨大な脚部にジェット/ロケット式の高揚力装置が塔載されており、平坦な土地では、機体を数十センチていど浮上させ、高速移動できる。 各種の兵装を装備できるが、基本は、図にある対空連装機関砲である。師団防空戦車に塔載されている機関砲を流用したもので、きわめて高い発射速度をもつ。対空用とはいえ、対地用としても十分な破壊力をもち、複数の機体による十字砲火は、対サイバードラゴン用として効果的である。 紛争時代は空戦・宇宙戦型などの派生機体なども試作されたようだが、現在では、パンツァードといえば、陸上用の機種をさす。飛行しないため、基本設計思想は戦車のものに似通っており、機体の大きさの割には、装甲が厚い。 また、サイバードラゴンに比べて小型であるため、対サイドラ戦闘では、遮蔽物を利用して戦局を優位に導くことが多いという。 暴牙紛争や、その後の紛争では、サイバードラゴン1機につき1個小隊、通常4機以上のパンツァードで攻撃するという<群狼戦術>が多用され、多くのサイバードラゴンが撃破された。パンツァード乗りは、好んで「サイバードラゴンを狩る」という表現を用いる。 公国軍が宗教的要素を無視して純粋に軍用として開発したため、外見は竜としての形状を模倣していない。そのため、<マニ宝珠>の機能率が最低レベルにとどまっており、かろうじて基本的な疑似竜紋のみ展開できるものの、<昇圧竜紋>その他の<マニ攻撃>は行えない。 操縦が簡単なので、星系外のドラグーンには人気があり、また費用対効果も優れているが、ナーガローカ原住の恐竜ハーフには、いまでも本機種を嫌うものが多い。土着宗教の信者が多い地域での運用には、注意が必要である。 清水パラフリ初号版第22話でスィルらが登場した最新型の機体は、<M648 アイアンダック2>。諸元は、顎の打撃力は6に低下しているかわりに、防御力は2、竜紋値は10に向上している。 入手難易度は、ナーガローカ星系では、浮遊戦車なみ。価格は3400万ガメルだが、地域や入手経路によって大きく変動する(パンツァードが強すぎると思うGMさんは、高価に設定すればよい)。 サイバードラゴンとは異なり、基本操縦難易度は4。 戦闘時、遮蔽物の利用については、<機体が小柄なサイバードラゴン>と同様に扱い、2階建て家屋なども、遮蔽物として活用できる。 ホバー装置について。戦闘時以外では、いつでも10分間まで連続使用でき、そのさいは、穏やかな水面をも走破できるものとする。戦闘中はエンジンへの負担が大きいため、上記ルールのように制限がつく。 熱心な竜王信者に、パンツァードを使用していることが知られた場合、以後、全てのSOC判定に−2の修正。あらかじめ設定してある場合以外では、ナーガローカの標準的な都市で、NPCと遭遇したときにイベントチェックをして絵札(A、2、ジョーカー含む)が出た場合、そのNPCは熱心な竜王信者であるとして扱う。農村部などでは、熱心な信者がいる確率がより高いものとしてもよい。 もっとも、パンツァードと同行していなければ、黙ってさえいれば、パンツァード乗りであるとばれることは少ない。 煙幕弾の効果は、<サイバードラグーン>本文ディスクに収録されている<ダイノスピーダー>が使用するものと同じ。 乗員が1名でも作戦行動は可能だが、その場合、防御射撃は不可能になる。 |
つぎへ:サイバードラゴン運用規則など |
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