「帝国軍人の誇り、みせてあげる!」 ――アラガミ師・龍姫エリカ(11歳) ●1、アラガミ師と恐竜 アラガミ師は、三龍帝国の根幹をなすともいえる戦士である。 彼女たちは、武装した恐竜とともに戦場をかけぬけ、戦意の高まりとともに、<アラガミ>とよばれる強力な龍型生物へと変異する女性神官である。 男性は、遺伝学上の理由から、アラガミ師となることはできない。男性アラガミ師の素質をもつ胎児は、ほぼ確実に死産となる。 かつて、アマミツヨの過酷な自然環境を生き抜くため、アマミツヨ恐竜のもつ環境適応力と戦闘力を利用できるよう、恐竜との共感能力をもつ遺伝子改造人種が<伝道者>によって生み出された。それが、アラガミ師の起源だといわれている。現在では科学技術が失われているため、アラガミ師たちも、自身の起源や、<伝道者>については知らないことが多い。 敵・ファーグニル連合軍は、純粋な地球人種の子孫以外には人権を認めず、アラガミ師たちの統べる三龍帝国や、その同盟国に対して苛烈な侵略を行ってきた。天魔や惑星掃討獣の脅威のほか、ファーグニル軍に対抗するためにも、アラガミ師は戦うのである。 アラガミ師は、帝国を支配する貴族にして、軍人である。成人(15歳)後、多くは領地をもつ<龍神司>(りゅうじんツカサ)となって、行政や軍事を司る。ただし、三龍戦騎RPGにおいてPCとなるのは、着任後のアラガミ師ではなく、修行時代の新米アラガミ師である。 彼女たちアラガミ師は、生まれながらにして、恐竜と強い絆で結ばれ、恐竜を戦友として、戦場をかけぬける。肉体的にも強化されており、10歳そこそこの少女アラガミ師ですら、連合軍の屈強な海兵隊隊員と白兵戦を展開できるだけの筋力や速度を有する。このため、ルール上、年齢による能力値修正はない。 アラガミ師は、一般市民よりも長寿であり、平均寿命は200歳に及ぶ。性成熟するまでは通常の人類同様の成長速度だが、その後、100歳を超えるまでほとんど老化しない。外観からアラガミ師の年齢を推し量るのは困難である。 一部の流れアラガミ師などをのぞき、アラガミ師は、基本的には三龍帝国によって認められた貴族階級である。三龍帝国軍の根幹を支えるアラガミ師の戦力は、遺伝子に由来しているため、その血統と戦術を維持するため、世襲による貴族制がとられたのである。 一人前となったアラガミ師は、各地方の統治者<龍神司>(リュウジンツカサ)となり、龍神の祭礼、行政・司法・立法を司る存在となる。同時に、ツカサは、自らの<司国>軍の最高指揮官でもある。 そうした各地方領主のアラガミ師たちの頂点にたつのが、三龍帝国皇帝である<タマエオオキミ>である。タマエオオキミは必ず女性である。 ウツロヒの旅を終えて任官した新米アラガミ師は、数年間、上級のアラガミ師の元で補佐役として実戦経験をつみ、故郷にもどり、前代の領主の座をつぐことになっている。前領主が引退しなければ、アラガミ師は修行の旅を続けるか、前領主の補佐をおこなう。 各地方のツカサの下には、それぞれ地方ごとに特色の或る軍がそろっている。たとえば、対空戦闘隊、対地攻撃隊、白兵戦隊、教育隊などである。 おもに冒険の舞台となる<央天青>の龍神司はアカマツ家が代々襲名している。ここでは特に教育部隊が充実しており、全土からウツロヒのために新米アラガミ師たちが集まるのである。 平時の小規模な紛争や、その他のいざこざについては、そうした各地方隊が個別に処理している。訓練のため、ウツロヒ中の新米アラガミ師がその処理を命ぜられることも多い。 ●1−2、アラガミ師の文化 アラガミ師の性質は、基本的には軍人であって、正義感や愛国心の強い者や、勇ましい者が多い。ただ、トモガミが恐竜であって、かなり多様化しているため、トモガミの種によってアラガミ師の性格も影響を受けるという。例えば、草食性で温和な恐竜のアラガミ師は、やはり温厚な人柄であることが多いといわれる。もっとも、この点についての真偽は不明である。 アラガミ師は、三龍帝国だけでなく、共榮圏全体を指揮していかねばならない立場にある。したがって、様々な異種属間の争いに対し、積極的に関わり、問題を解決していこうとする。 また、その際にも、軍人として恥ずかしくないよう、残虐な手段や卑怯な手段は選択しない。ゲーム的にいえば、もっとも「主人公っぽい」立場にあるといえる。 文化、とくに信仰においては、三龍帝国人らしい者が多い。すなわち、自然物に宿るとされる種種の精霊や、祖先の霊を崇拝する。中でも、戦いと水を司るとされる龍神への祈りは毎日欠かさない。アラガミ師の部屋には、たいてい、そうした神々をまつる神棚がある。 そうした素朴な精霊信仰を有しているためか、ファーグニル企業による環境破壊に対しては敏感である。軍事侵攻以外にも、そうした事件を扱うことも多い。 なによりアラガミ師が大切にしているのは、自らのトモガミである恐竜である。遺伝形質によって共感対象が決められることが多いらしく、代々、同じ血筋のトモガミに騎乗するアラガミ師が多い。アラガミ師にとって自らの恐竜(トモガミ)とは、大事な戦友であると同時に、神そのものであるといえる。 アラガミ師は、生まれたときから、自分のトモガミである恐竜と供に育てられ、深い絆を築いている。老衰以外の原因でトモガミ恐竜が死んだ場合、多くのアラガミ師は後を追う。 獣脚類、すなわちティラノサウルスやユタラプトルなどをトモガミとするアラガミ師には、特異な風習がある。 自らが倒した強敵の死体を、自分のトモガミに食させるのである。これは、敵に敬意を表し、その強い力を自らのトモガミに貰い受けるという意味のある宗教的儀式である。 また、恐竜に食わせることで、敵を生態系の流れの中に戻してやる、という配慮を示してもいる。この風習に対してはファーグニル人から批判が強く、文化摩擦の一因となってきた。もっとも、最近では、この儀式が行われないことのほうが多くなってきている。特に、若いアラガミ師ではそうした傾向が強い。 ルールとしては、そうした強敵の死体をトモガミである恐竜に食べさせた場合、トモガミの「生命」が完全回復するものとする。 ファーグニル側では、三龍帝国への敵対心を国民に煽るため、恐竜の肉を食べる習慣がある。 これに対して、当然ながら三龍帝国では、恐竜を食べることは厳重な禁忌とされている。恐竜は、街中にいようとも、アラガミ師以外の人間にも、大事に保護される。 ●2、恐竜 恐竜とは、もともとは、地球という名の惑星の歴史において、三畳紀から白亜紀にかけて繁栄した爬虫類を指す。 地球の恐竜は、地球人類の時代から2億3,000万年前の三畳紀後期に、主竜類に属する爬虫類の一グループとして誕生した。翼竜やワニやカメなどとは異なり、恐竜は、肘と膝を胴体の真下に伸ばし、効率よく体重を支え、移動することができた。 その後、恐竜は、1億7,000万年という、人類の歴史を遥かに上まわる長い期間にわたって進化をつづけ、豊かな多様性を獲得し、滅びていった。恐竜の絶滅の原因としては、大規模な火山噴火とする説が有力である。 恐竜類の特徴としては、直立歩行する爬虫類であることがよく挙げられる。厳密には、寛骨球が貫通して穴となっている、仙椎が3個以上ある、肩甲烏口骨に上腕骨がはまりこむ関節窩が完全に後方を向いている、大腿骨の近位末端が中心軸から完全に横に移動し、球形の関節となっている、などの形質的特徴を全て満たす生物だけが、恐竜と呼ばれていた。したがって、海生爬虫類や翼竜類は、恐竜には分類されない点に注意が必要である。 恐竜は、かつては鈍重な爬虫類と考えられていたが、その後の古生物学の発展により、敏捷な動作で活発に活動したり、子供を群れで育てるなど、社会性を有していた種が存在していたことも明らかになった。アマミツヨ恐竜も、この点は同一である。 とくに、獣脚類の一部の種は、鳥類の直径の祖先とも、鳥類そのものであるとも称されているほどであり、羽毛をもち、獲物を狩り、活発に活動する。そうした獣脚類は内温性であって、代謝も鳥類のそれと同等か、それ以上の効率をもつ。 恐竜の全ての種が内温性というわけではない。大型の竜脚類など多くの種は、爬虫類同様の外温性生物である。ただ、彼らは、その巨体によって一定の体温を維持することができるため、実質的には内温性に近い生物とみることができる。 恐竜類は、竜盤類と鳥盤類に分類できる。竜盤類は、ディプロドクスなどの竜脚類と、ティラノサウルスなどの獣脚類に分類される。鳥類に進化したのも、獣脚類の一群である。竜脚類は、四足歩行で、大型化した草食性の恐竜を多く含む。獣脚類は、肉食性のものがほとんどである。大型種ばかりではなく、小型種も多い。 鳥盤類は、アンキロサウルスなどの鎧竜類と、イグアノドンなどの鳥脚類に分類される。この仲間は草食性である。鳥脚類の中には、渡りを行ったり、集団で子育てをする種もいる。 恐竜類は、少なくとも地球においては、1,000種以上が存在していたと考えられている。アマミツヨには、そうした多種多様な恐竜が年代を問わず混在している。本来の生息年代や生息地域の異なる恐竜は、遠く離れた島嶼、森林などで分断された生態系を構築しており、おおむね、本来の地球における中生代の時代区分が維持されている。 自らの遺伝形質が特定の恐竜種に依存していることを、アラガミ師は、(明確ではないが)意識している。そのため、恐竜類の生態系を乱す密猟者や密輸入者に対する取締りも、アラガミ師の仕事である。とくに、ファーグニルの富裕層は、好んで「恐竜狩り」を行うため、武装した彼らとの戦闘は、ときとして苛烈なものとなる。 なお、アマミツヨに生息する恐竜は、かつて地球に生息していた恐竜類とよく似ているが、完全に同一ではない。体的特徴はもとより、行動、習性などで、アマミツヨ独自のものがみられる。 このRPGであつかう恐竜の情報は、すべてそうした「アマミツヨ恐竜」のものである。 地球の古生物学が提供する情報は、もちろん参考にはなるが、アマミツヨ恐竜の情報そのものではないことに注意していただきたい。 GMは、アマミツヨ恐竜の情報と地球の古生物学上の情報が矛盾する場合には、アマミツヨ恐竜の情報を優先すべきである。 ●シンリュウとナラズ アマミツヨには、二種類の恐竜が存在する。<神竜類>と、<非神竜類>である。 民間では、前者が<シンリュウ>、後者は<ナラズ>と呼称されている。 シンリュウ類は、ゲキと一時的に融合することで、<アラガミ>とよばれる強力な龍型生物へと変態することができる。上級のアラガミは、ファーグニル軍の大型艦すら撃破することができ、三龍帝国をはじめとする共榮軍の重要な戦力となっている。 また、シンリュウ類は、アラガミ師と協調して敵と戦うよう遺伝子改造を受けており、高い共感能力をもつ。そのため、道行くほかの恐竜や人間をいきなり捕食するようなことはなく、軍の構成員として、統率された集団行動をとることも可能である。 ナラズは、ふつうの恐竜である。恐竜は、竜神の使いとして大切にされると同時に、農耕用、運送用などに、帝国域ではひろく利用されている。ただし、食用にすることはない。 三龍戦騎RPGでは、ナラズをトモガミとすることはない。 ●暴走! マガツの恐怖 アラガミは、天魔の末裔ともいわれ、人の子に容易に制されるものではない。アラガミの思考は荒れ狂う力そのもので、常に、龍化して一体化したアラガミ師の精神をのっとり、自律行動にうつろうとする。このため、龍化後の戦闘では、適宜、精神を乗っとられなかったかどうか、判定が必要である。(後述) 判定に失敗し、<和魂>(ナギダマ)がゼロとなると、そのアラガミ師は、アラガミに精神と体を奪われてしまう。そのアラガミは暴走し、<マガツ>となる。ゲーム上の処理としては、以後、そのアラガミ師はNPCとしてGMの管理下におかれ、二度とPCとして復活することはない。 マガツは、無差別破壊と殺戮をくりかえす凶暴な戦闘生物であり、アマミツヨの人々にひろく恐れられている。戦いに勝ったものの、マガツとなってしまったがゆえに、やむなく友軍に撃破されるアラガミ師も多い。マガツの撃破を専門とする部隊も存在するといわれるが、かつての戦友を殺害する彼らへの風当たりは強く、公表されていない。 撃破されたマガツの細胞は石化し、化石化することが多い。アマミツヨの各地には、そうした哀しい戦闘生物<マガツ>の遺骸が数多く遺されている。その多くは、戦士の眠る聖地として、現地人の祭祀対象となっている。共榮圏でみられる集落の多くは、その土地の聖域<ウタキ>を中心として構成されている。マガツの遺骸、またはマガツが討たれた場所がウタキとされていることも多い。 ●アラガミ師とシンリュウ アラガミ師にとって、神竜はあくまで戦友や相棒といった存在である。遊戯者は、トモガミの恐竜は単なる兵器や家畜ではない、という点に注意して演技をすること。 帝国域では、アラガミ師は、生まれたときから、同い年の神竜の幼体とともに育てられ、ともに戦って生きていく。自然死以外の原因で神竜が死んだ場合、ほとんどのアラガミ師は、その後を追って自らの命を絶つ。 ●アラガミの諸元 武魂を6点ためることで、シンリュウ類は、判定不要で、任意の時点で<龍化>が可能になる。ゲキと融合し、より強力な戦闘形態<アラガミ>へと変異するのである。アラガミは、体内に強大な生体反応炉をもち、大火力の電磁兵器と、強靭な防御装甲を有する点が特色である。 ●龍化とは トモガミとゲキの戦意の高まりによって、トモガミとゲキの細胞内に存在する「龍魂体」が活性状態となり、龍化が開始される。複数の龍魂体が形成する「龍魂回路」が活性化して起動されることで、ゲキとトモガミの体は瞬間的に素粒子単位にまで分解され、一体のアラガミとして再構成される。ゲキとトモガミを構成する全ての物質状態の情報は龍魂回路によって分子単位で正確に記憶され、龍化解除後、ふたたびゲキとトモガミの通常形態へと再構成される。 ただし、着衣や装具類までは記憶されないので、アラガミ師は、龍化時の衝撃波で簡単に体から分離される着衣・装具を使用している。特にルール上表記されていない限り、GMはアラガミ師の装具類をそのように扱うこと。分離した装具類は、戦闘終了後に回収できる。 ●火器に対する回避、防御 アラガミを構成するのは、恒星間宇宙を支配する戦略生物の組織であり、連合軍の近代兵器に十分に対抗できる。龍化時、アラガミ師は、射撃攻撃に対しても「回避判定」や「防御判定」を試みることができる。回避に使用する能力は「動」、防御する場合は「体」を使用する。防御に成功すると、砲弾や銃弾を殴打して弾道をそらし「弾いた」ものとして扱われ、アラガミはダメージを受けない。 ●荒魂判定(2006.8.16修正) あらだま判定。アラガミは<戦略生物>としての強固な自我と戦闘本能をもち、常に、ゲキの精神をのっとり、支配しようとする。これに対抗するため、トモガミとのキズナを確かめ、「荒魂判定」を行わねばならない。 龍化中にアラガミが攻撃を受け、1点でも「生命」が減少した場合、「キズナ判定」と同様の手順で、判定を行うこと。 手順は通常のキズナ判定と同じだが、この判定に成功しても「武魂」は貯まらない。 荒魂判定の式 龍化中にアラガミが攻撃を受け、1点でも「生命」が減少した場合に、 キズナ判定値+2D=達成値 この達成値が、トモガミのキズナ難易度以上なら、判定は成功。ゲキの「和魂」は減少しない。 荒魂判定に失敗した場合、GMは1Dをふり、以下の表の結果を当該アラガミPCに適用すること。 1、自我がアラガミにとりこまれつつある。和魂−1 2、荒れ狂う闘争本能に自我が呑まれつつある。和魂−1 3、アラガミにとりこまれた祖先の苦悶の表情が見える。和魂−2 4、天魔として、かつて別の惑星世界を滅ぼした記憶がよぎる。和魂−2 5、天魔として、殺戮の悦びを感じる。和魂−3 6、3が、視界に無数に現出し、永久的な絶望と狂気にかられる。和魂−1D 和魂が0以下になった場合、キズナ判定を行うこと。これに成功した場合、龍化は解除される。武魂はたまらない。このキズナ判定に失敗した場合、ゲキとトモガミは自我を失い、アラガミ形態のまま、凶暴な戦略生物<マガツ>となる。マガツとなることを、共榮圏では、「荒魂様が来臨された」「荒魂が来た」などと言い、アラガミ師にとって、最も恐ろしい、忌むべき現象とされている。 GMは、マガツとなったPCのキャラクターシートを没収し、以後、彼女をNPCとして扱うこと。 ●龍化中の判定 龍化中のPCは、全トモガミ判定値に、キズナレベル値を加算できる。(キズナ判定値ではない、キズナ技能のみの値である) ●龍化の持続時間 荒魂判定に失敗しない場合でも、キズナレベル×1時間が龍化継続時間の限界である。龍化形態を維持できなくなると、自動的に、元のゲキとトモガミへ再構成される。自らの意思で龍化を解除することもできる。いずれにしろ、龍化終了後、ゲキとトモガミの生命はいずれも1点となる。 ●アラガミの諸元 以下の数値を、トモガミ管理用紙にあらかじめ記入しておくこと。 【武装】 主砲運用難易度:キズナ難易度 属性:電磁、徹甲 主砲破壊力:体×キズナレベル 主砲の射程:「知×キズナレベル」km 主砲発射による生命消費:なし 白兵ダメージ:通常時の3倍 【装甲】 属性:対火弾および対電磁(火弾、電磁属性いずれの兵器もダメージを軽減できる) 防御力:2D+キズナレベル 【真性竜紋】 敵の射撃攻撃を被弾した際に、トモガミの「生命」を消費して展開する力場障壁。ほとんどの射撃武器を防御できる。判定は不要で、(望めば)被弾時に自動的に展開される。竜紋の効果は、装甲に加算される。 属性:対火弾および対電磁 竜紋防御力:主砲破壊力に等しい 消費生命:2 効果範囲:使用者のみ 持続時間:展開した防御ターンのみ 【昇圧竜紋】 防御力が真性竜紋の2倍になる特殊展開法。消費生命は真性竜紋に等しい。ただし「知」難易度12の判定に成功しないと使えない。判定に失敗すると、一切のダメージを防げない。効果範囲、持続時間は通常竜紋と同じ。 ●戦闘適応とウツロヒの旅 シンリュウは、アラガミ師とともに戦闘経験をつむことで、異種恐竜の形質を獲得し、変態することがある。これを<戦闘適応>という。 なぜそうした現象が生じるのか、はっきりとは解明されていないが、一説によると、異種の生態系が混在するアマミツヨでの戦場に適応するために、<伝道者>の手によって、複数種の遺伝子がアマミツヨ恐竜に導入されているからだという。 どのような派生形質を得るかは、そのシンリュウやアラガミ師が得意とする戦場や戦術に左右されるといわれるが、未解明の部分が多いようである。 アラガミ師たちの<ウツロヒ>の旅は、多様な生態系にみちているアマミツヨ世界において、トモガミの最適な獲得形質をさがすための旅でもある。 幾度かの戦闘適応の結果、トモガミの形態が最終的に決定されたときが、ウツロヒの終わりであり、アラガミ師が一人前の戦士として成人したとみなされるときである。このRPGでは、そうしたウツロヒの期間での冒険をあつかう。 ●戦闘適応とモノガミ師 戦闘適応は、条件を満たしていれば、セッション中、いつでも試みることが出来る。(三ニ型追記) 戦闘適応を行うには、キズナが、戦闘適応(略語:戦適)したいトモガミ種に指定されているレベルに達していなければならない。例えば、「必要キズナ3」と書かれているトモガミに戦闘適応するには、最低でも、ゲキがキズナ3レベルを保有している必要がある。 また、戦闘適応は、系統が異なる恐竜種間では行えない。各恐竜の諸元を参照し、条件を満たしているかどうか確認すること。 戦闘適応は、失われた遺伝子工学による不安定な儀式であり、危険がともなう。たいていは、失われた高度技術を有する<モノガミ師>を探し出して、彼女らの技術に頼ることになる(知性・文化人類学技能で難易度14の判定を行う。1回のモノガミ師捜索には1D日以上を要する。GMは、この過程は省略してもよい)。 モノガミ師は、クリュウやマガツといった変異アラガミに密接に関わり、ときにそれらをトモガミとする異端の人々である。外観的には、かすかに緑銀色に輝く髪と、とがった耳が特徴である。平均寿命は500歳に及ぶともいわれるが、真偽は定かではない。少なくとも、老いたモノガミ師は目撃された例がない。 龍魂能力がきわめて高く、一般人には恐れられているが、アラガミ師にとっては、畏敬の対象でもある。 一般人は、モノガミ師を<ゲドウ繰り>という俗称で呼ぶが、アラガミ師はこの俗称を嫌う。 モノガミ師は、自らの変異アラガミをつれて、諸国を旅したり、ひっそりと町外れなどに居所を構えることが多い。モノガミ師は、優れた龍魂能力を有するがゆえに、戦闘適応やアラガミについて深い知識と技術をもっており、彼女たちを必要とするアラガミ師が多いからである。 <戦闘適応の儀>には、モノガミ師の居所において、1D日を要する。GMがそのつどダイスをふって決定すること。儀式はセッション内で処理しなくともよい。 <戦闘適応判定>は、キズナ判定による。難易度は元の自分のトモガミのキズナ難易度に等しい。ただし、劣悪な環境で行うなどの場合は、マイナス修正が入るので、戦闘適応には資金や条件吟味を惜しまないことが必要である。 戦闘適応判定において1のゾロ目が出た場合、<暴走>が始まる。 この<暴走>に対してキズナ判定を行い、成功すれば、戦闘適応判定をやり直せる。 ここで失敗した場合、トモガミが<クリュウ>(狂竜)へと変異してしまう。2Dをふり、以下の変異表を適用すること。 【クリュウ 変異表】 2:脚が1D対増える。動+2。生命+2。 3:1D個の顎が生じる。1Dをふり偶数なら火炎放射(火弾、徹甲ダメージ12+爆風、射程40m)、奇数なら強酸(火弾、徹甲ダメージ4、効果は洗うまで毎ターン累積、射程30m)を発射できる。 4:2で生じた余分な脚に、生体ジェット機関つきの硬質翼が生じる。5分に1回、高度・距離ともに「体×50メートル」の飛翔が可能。 5:角が1D本生える。 6:眼球が2D個増える。脳が異常発達。知+3。 7:明らかに異常な体色に変化し、威圧的になる。威嚇判定に修正+2。 8:爪や牙が異常発達し、高周波振動するようになる。白兵ダメージ+4。 9:尾が1D本増える。 10:首と頭部が1D個増える。頭部武器(牙、アラガミの主砲)による攻撃回数が増えた首の本数分、増える。1Dをふって1〜4なら3の「火炎放射」、5〜6なら爆裂火炎放射(破壊力は火炎放射の2倍、射程は10m)が可能に。 11:鱗、トゲ、コブが異常に肥大化。対火弾徹甲防御力+3。 12:筋肉が異常増殖する。生命+4、動および体+2。 クリュウは、通常の形態でも火炎放射を行うなど強力な能力をそなえた奇形体であり、共榮圏では、祖先の業による祟りの結果生じるとされ、広く恐れられている。トモガミがクリュウとなってしまうと、キャラクターは、まずまともに市街を歩けないし、ほとんどの場合、正規軍から除籍される。 クリュウを連れたゲキが交渉判定を行う場合、アラガミ師以外のキャラクターに対して、−4の修正を受ける。アラガミ師に対しては−2の修正。 なお、クリュウとなってからも、一月以上が経過すれば、戦闘適応の儀を再び行える。戦適に成功しても、生じた変異は元に戻らない。再度、クリュウの変異が生じた場合、効果は累積する。 なお、上記<暴走>に対するキズナ判定で、単なる失敗ではなく、1のゾロ目が出た場合、PCともどもトモガミは<マガツ>となってしまい、以後NPCとして扱われる。 つまり、戦闘適応の儀において、1のゾロ目を2回出してしまうと、キャラクターは破滅するのである。 戦闘適応では、たいてい、新しい時代の恐竜や、大型の恐竜が登場するが、必ずしも、そうした種が元の種より優れているわけではない。戦闘適応とは、単に、その環境において最適な戦闘形態を選択する行為に過ぎない。進化した種が元の種より常に優れているとは限らないことに注意が必要である。 ●恐竜諸元、装備の重さ制限 「環境」「年代」/本来の生息地とは異なる環境や年代の場所に移動した場合、キズナ判定で不利な修正を受けることになる。なお、「年代」というのは、かつて地球においてその恐竜が生息していた年代をしめすもので、アマミツヨ世界の歴史とは関係がない。また、ゲームデータとして処理を簡易化するため、とくに「年代」は、実在した恐竜のものと異なっていることが多いので注意すること。 「分布」は、三龍帝国における分布を示しているが、特に設定していないものもある。それらについてはGMが分布地域を設定してよい。()内は地球での分布である。 恐竜は、自分の「体」値に等しい重さの装甲と武装を積載できる。 ただし、恐竜の<装火点>(武装を設置できる箇所)は、1箇所だけである。したがって、たとえ重量制限以内であっても、恐竜は、二門以上の武装を同時に運用することはできない。 「キズナ難易度」/キズナ判定をおこなう場合の難易度をしめす。ここに挙げられている難易度は、平常時のものである。戦闘中などの特殊な状況下では、難易度が修正されることがある。 「白兵攻撃」/爪、牙、尾などによる白兵攻撃の破壊力を示す。特に断りない限り、「火弾・徹甲」属性であり、人間に対しては数値の10倍の破壊力となる。特に記されていない限り、爪、牙や角による攻撃は「大打撃」を生じるが、尾のハンマーや頭突きなどによる、鈍器による白兵攻撃は「大打撃」を生じない。 【戦適条件】/戦闘適応に必要なキズナレベル、および前提条件となるトモガミの種名。この条件を満たさないと戦闘適応の判定は行えない。初期選択可能な種には記されていない。 【戦適可能種】/その種から戦闘適応が可能な種。条件がそろえば、その種への戦闘適応を試みることができる。 ここに示す恐竜の情報のうち、体重や体長に関するものは、成体の情報だが、実際は、(とくに大型のトモガミの場合)未熟なアラガミ師のトモガミは、より小型で扱いやすい幼体または亜成体である。 獣脚類 竜盤目獣脚亜目に属する恐竜。原始的なミツノサムライリュウ類と、より進化した堅尾類とに分けられる。そのほとんどが肉食性で、二足歩行する。鋭い牙やくちばしをもち、近距離での戦闘に適している。鳥類は、獣脚類から進化したといわれており、一部の獣脚類は鳥類に戦闘適応できる。 獣脚類の白兵攻撃は、特に記されていない限り、「大打撃」が生じる。 【タッキリュウ】(初期トモガミ) かつて地球ではバリオニクスと呼ばれていた。三龍帝国の国竜。水辺にすむ魚食性の恐竜で、帝政共榮圏の環境によく適応しており、扱いやすいといわれる。 全長30cmにも達する巨大な爪を前肢にそなえており、魚を捕食するときは、岸にこの爪を打ちこんで、身体を安定させてから、頭部を水中に突っこむ。もちろん、この爪は、格闘にも用いられる。タッキリュウは皇家の誇りといわれており、帝国域で非常に高い人気をもっている。多くのアラガミ師は最終的にタッキリュウを生涯のトモガミとする。 年代:白亜紀前期 環境:河川 分布:三龍帝国(イギリス) 体長:8m 食性:肉食(おもに魚食) 知3、体5、動5 キズナ難易度:11 生命:22 白兵ダメージ:牙・爪/5 【キズナ4でトゲタッキに戦適可能】 【トゲタッキ】 地球名スコミムス。タッキリュウの近縁種で、背中にトゲのような突起物が並んでいる。タッキリュウより大型で、性質も荒いため、協調しづらい。 年代: 白亜紀前期 環境:河川 分布:三龍帝国(アフリカ・ニジェール) 全長 :11m 食性:肉食(主に魚食) 知3、体6、動4 キズナ難易度:14 生命:24 白兵ダメージ:牙/5 【戦適条件:キズナ4、前提種タッキリュウ】 【キズナ4でハオウリュウ、キズナ6でホカケタッキに戦適可能】 【ハオウリュウ】 地球名アロサウルス。大型の肉食恐竜で、大型の竜脚類を主な獲物とする。目の上部にトゲがあるのが特徴。後ろ足が長く、大型獣脚類にしては敏捷。戦闘能力は高いが、身体が大きいため必要な餌の量も多く、また生息に適した広い平原地帯が共榮圏には少ないため、あまりトモガミとされない。 年代:ジュラ紀後期 環境:平原 分布:ガルナス帝国(北米) 全長:11m 食性:肉食 知4、体6、動5 キズナ難易度:16 生命:27 白兵ダメージ:牙/6 【戦適条件:キズナ4、前提種トゲタッキ】 【キズナ6でダイハオウリュウに戦適可能】 【ダイハオウリュウ】 地球名ギガノトサウルス。ダイテイリュウと並ぶ最大級の肉食恐竜。頭骨はダイテイリュウと比べて軽く、歯も薄い構造で、大型の獲物の肉を切りとるようにして食べる。ごく一部の精鋭アラガミ師がトモガミとしている。ダイテイリュウ系アラガミ師を勝手に好敵手だと思いこんでいる勘違い系ゲキが多い。 年代:白亜紀後期 環境:平原 分布:三龍帝国南部(アルゼンチン) 体長:13m 食性:肉食(主に大型恐竜) 知4、体8、動3 キズナ難易度:18 生命:30 白兵ダメージ:牙/8 【戦適条件:キズナ6、前提種ハオウリュウ】 【ホカケタッキ】 地球名スピノサウルス。タッキリュウ類中、最大の肉食恐竜。全長だけはダイテイリュウに匹敵するが、骨格は華奢。背中に、最大高180cmにもなる大きな帆があるのが特徴で、これにより温度変化にすばやく対応できる。この帆には派手な模様があり、高い威嚇効果がある。(威嚇判定+2)ただし、このため隠密行動は苦手。(隠密判定−2) 年代: 白亜紀後期 環境:河川 分布:三龍帝国(アフリカ) 全長:15m 食性:肉食(主に魚食) 知3、体7、動4 キズナ難易度:17 生命:28 白兵ダメージ:牙・爪/7 【戦適条件:キズナ6、前提種トゲタッキ】 【ミツノサムライリュウ】(初期トモガミ) 地球名ケラトサウルス。頭部に3つの角状の突起物がある中型の肉食恐竜。この仲間の角は、短いが頑丈な構造で、攻撃や防御に使われることがある。背中に小さな骨で形成された鎧がある。前足には指が四本残っており、原始的な獣脚類と考えられている。タッキリュウ類やテイリュウ類が生息していない地域で、トモガミとして使用されることが多い。 年代:ジュラ紀後期 環境:森林 分布:三龍帝国(北米、東アフリカ) 体長:6m 体重:1トン 知2、体5、動4 キズナ難易度:11 生命:20 白兵ダメージ:牙/5 【キズナ4でフタツノサムライリュウに戦適可能】 【フタツノサムライリュウ】 地球名カルノタウルス。頭部に二本の角をもち、短い鼻づらが特徴の肉食恐竜。皮膚には小さな骨で形成された鎧がある。胴体は太くがっちりしており、上面は平らで、荷物の運送に適している。前足は極端に短く、手首が動かせない。 年代:白亜紀前期 環境:平原 分布:(アルゼンチン) 体長:8m 知2、体6、動4 キズナ難易度:14 生命:24 白兵ダメージ:牙/6 【戦適条件:キズナ4、前提種ミツノリュウ】 【キズナ6でイッカクサムライリュウに戦適可能】 【イッカクサムライリュウ】 地球名ラジャサウルス。頭部に1本の角をもち、短い鼻づらが特徴の肉食恐竜。胴体は太くがっちりしており、上面は平ら。筋力は高いが、敏捷性に欠けるのが難点。 年代:白亜紀後期 環境:平原 分布:(インド ) 体長:9m 知3、体8、動3 キズナ難易度:17 生命:27 白兵ダメージ:牙/8 【戦適条件:キズナ6、前提種フタツノサムライリュウ】 【オオトウゾクリュウ】(初期トモガミ) 地球名ユタラプトル。高い知性と敏捷性をあわせもち、集団で獲物を狩る獣脚類。トウゾクリュウ類のなかでは大型なので、追跡は得意でなく、待ち伏せ型の捕食者である。包囲した獲物を、鋭い足の爪で執拗に斬りつけ、失血死させる戦術を得意とする。 近縁種のなかでは大型。テイリュウ系ほど協調しづらくないのが長所で、軍民問わず、警備用、偵察用、牧羊竜などとして多用されている。かつて、幾多の大戦で、高い動と鋭い脚の爪で、連合軍の歩兵を恐怖に陥れた。 年代:白亜紀前期 環境:平原 分布:ガルナス帝国(アメリカ) 体長:6m 食性:肉食 知7、体4、動6 キズナ難易度:12 生命:13 白兵ダメージ:牙・爪/4 【キズナ3でワニゴロシドリに戦適可能】 【キズナ8でダイテイリュウに戦適可能】 【ワニゴロシドリ】 地球名ディアトリマ。肉食の獰猛な鳥で、地上を高速で走り、獲物を捕らえる。地球では、恐竜絶滅後に大型肉食恐竜の生態的地位を肩代わりし、恐鳥類と呼ばれた。ツル目の鳥の一種。空は飛べないが、最高走行速度は時速70kmにも達し、巨大な嘴による一撃は、高い破壊力を誇る。一部の部族で例外的にトモガミとされている。 年代:第三紀前期 環境:平原 分布:(北米、欧州) 体高:220cm 食性:肉食 知5、体5、動7 キズナ難易度:15 生命:13 白兵ダメージ:クチバシ/5 【戦適条件:キズナ3、前提種オオトウゾクリュウ】 【イダテン】 (初期トモガミ) 地球名ガリミムス。長い頸と後肢をもち、洗練された外見の竜。歯はなく、長いくちばしで、小動物を捕食する。大きな群れをつくり、ダチョウのように平原を移動して生活する。体つきはきゃしゃだが、高速で走ることができるため、軍では偵察用、伝令用として、民間では郵政業務などに人気がある。 年代:白亜紀後期 環境:平原 分布:(モンゴル) 体長:6m 食性:肉食(小動物、昆虫等) 知6、体2、動8 キズナ難易度:12 生命:10 白兵ダメージ:蹴り/1、大打撃なし 【キズナ2でツメナガムシクイに戦適可能】 【ツメナガムシクイ】 地球名テリジノサウルス。前脚に長さ70cmにおよぶ大きな爪を有していた。首はダチョウのように細長く、尾は短い。獣脚類ではあるが、植物と昆虫を主食とするおとなしい性質である。前脚の爪は、昆虫の巣を切り崩したり植物の根を掘り起こすほか、防御的な戦闘にも使われる。農作業用として民間ではよく用いられるが、トモガミとしてはさほど人気はない。 年代:白亜紀後期 環境:森林 分布:(モンゴル) 全長:9m 食性:植物食(昆虫食) 知2、体6、動1 キズナ難易度 :12 生命:17 白兵ダメージ:爪/7 【戦適条件:必要キズナ2、前提種イダテン】 【ヒメテイリュウ】(初期トモガミ) 地球名ナノティランヌス。ダイテイリュウの幼体にそっくりだが、脳容量がやや大きい別種。小規模な群れをつくり、森林に生息する。ダイテイリュウほどの戦闘能力はないが、それなりに高い知と、頑丈な体をあわせもち、テイリュウ系のなかでは多くトモガミとされている竜である。体格がテイリュウ類にしては小柄。性質もテイリュウ類のなかでは温和なほうであるが、他の獣脚類に比べると性質は荒く、龍魂の才に恵まれたアラガミ師でないと、騎乗するのは危険である。それだけに、テイリュウ類をトモガミとする家系は、アラガミ師のなかでも別格とされている。前線で戦う武将の家系が好んで本種の系統を選び、古代から現代の戦争にいたるまで、華々しい武勲は絶えることがない。 年代:白亜紀後期 環境:森林 分布:ガルナス帝国 体長:5m 食性:肉食 知5、体5、動4 難易度:14 生命:18 白兵ダメージ:牙/5 【キズナ4でテイリュウに戦適可能】 【キズナ6でダイテイリュウに戦適可能】 【キズナ2でイダテンに戦適可能】 【テイリュウ】 地球名タルボサウルス。帝竜の名をもつ獰猛な大型肉食恐竜。ほとんどダイテイリュウと同一種という説もあるが、やや小型で、前脚が短いなどの相違がある。メスを中心とした小規模な群れを作り、平原で狩りを行う。高い水準で均衡のとれた能力を有しており、御するだけの龍魂をもつ者には、良いトモガミといわれる。性質は荒く、ダイテイリュウほどではないが、扱いづらい。 年代:白亜紀後期 環境:草原 分布:(モンゴル) 体長:10m 食性:肉食 知4、体7、動4 難易度:17 生命:26 白兵ダメージ:牙/7 【戦適条件:キズナ4、前提種ヒメテイリュウ】 【キズナ6でダイテイリュウに戦適可能】 【ダイテイリュウ】 地球名ティラノサウルス。最大、最強の獣脚類。メスを中心とした小規模な群れをつくり、平原に生息する。中型の竜脚類などを狩り、強大な顎で骨ごと噛み砕いて捕食する。他の大型獣脚類に比べ、顎や全身の骨格が頑丈な構造で、高い戦闘能力を誇る。しかし、気性が極めて荒く、乗りこなせる者はごく少ない伝説的なトモガミ。個体数もきわめて少ない。三龍帝国武装親衛隊など、ごく一部の精鋭アラガミ師が騎乗する。 年代:白亜紀後期 環境:平原 分布:ガルナス帝国 体長:14m 知4、体9、動3 キズナ難易度:19 生命:32 白兵ダメージ:牙/10 【戦適条件:キズナ6、前提種ヒメテイリュウまたはテイリュウ。キズナ8、前提種オオトウゾクリュウ】 竜脚類 獣脚類とともに竜盤目を形成するもうひとつの恐竜類。四足歩行で、首と尾が長い。大型のものが多く、10メートルほどのものから、40メートルにもなる大型種まで存在する。身体に比して頭が小さい。草食性で、群れを作って行動するものが多い。外敵に襲われた場合、子供を守って防御戦闘を行う。大型種に対しては、獣脚類でも攻撃をしかけるのは命がけである。草食性で、植物を丸呑みにし、胃石ですりつぶして消化する。 【コブオナガ】(初期トモガミ) 地球名シュノサウルス。やや原始的な竜脚類で、尾の先端に防御用の骨質のコブがある。 竜脚類にしては、全体的に短めな体型。民間でも広く輸送用、自家用として使役されており、特に、治安のよくない地域で、小規模の隊商が好んで用いる。 年代:ジュラ紀前期(実際は中期) 環境:森林 分布:(中国) 体長:10m 知2、体5、動3 キズナ難易度:11 生命:28 白兵ダメージ:尾/5+爆風、大打撃なし 【キズナ4でオナガカミナリまたはフトオナガ、キズナ5でホカケカミナリへ戦適可能】 【オナガカミナリ】 地球名ディプロドクス。細い脚と、長い尾と、小さな頭をもった竜脚類。全体的に細身で、体長のわりには、体重も軽い。長い尾は、戦闘時にはムチのようにふりまわされる。その際、尾の先端部は音速を超え、獣脚類にも脅威となる。大手の運送業者や、砲術隊で多用される。背中に小さな骨の突起が一列に並ぶ。細身の体躯が美しく、市民にも「いつかは乗ってみたい雷竜」として人気がある。 年代:ジュラ紀後期 環境:草原 分布:(北米) 体長24m、20トン 知2、体7、動3 キズナ難易度:15 生命:30 白兵ダメージ:尾/6+爆風、大打撃なし 【戦適条件:キズナ4、前提種コブオナガまたはフトオナガ】 【キズナ4でフトオナガ、キズナ5でホカケカミナリ、キズナ6でテンテイオナガまたはマテンカミナリに戦適可能】 【フトオナガ】 地球名アパトサウルス。オナガカミナリ類にしてはがっしりした体型をした竜脚類。森の中で小規模な群れで暮らす。足は遅いが、身体は頑丈で、軍の砲術隊はもちろん、土木工事や災害救助現場でも重宝されている。比較的、おとなしい性質で扱いやすい。 オナガカミナリ類 年代:ジュラ紀後期 環境:森林 分布:(北米) 体長21m 知3、体8、動2 キズナ難易度:14 生命:34 白兵ダメージ:尾/4+爆風、大打撃なし 【戦適条件:キズナ4、前提種コブオナガ】 【オナガカミナリに戦適可能。キズナ6でテンテイオナガへ戦適可能】 【テンテイオナガ】 地球名セイスモサウルス。「天帝尾長」の名が示すとおり、(体長では)最大級の竜脚類。体型は細身で、最も美しい竜脚類と評されている。あまりに巨大なため維持コストが高く、大司など上級貴族のトモガミを除けば、軍民とわず個体数は少ない。搭載可能な火力と装甲は全恐竜中、最大級であり、加えて視覚的な威嚇効果も高いため、砲術隊向けのトモガミであるにもかかわらず、前線に配備されることがある。長大な尾による一撃は、連合軍の非装甲車両を一撃で破壊するほどの威力を誇る。 年代:ジュラ紀後期 環境:草原 分布:(アメリカ) 体長:40m 知2、体9、動2 キズナ難易度:18 生命:40 白兵ダメージ:尾/10+爆風、大打撃なし 【戦適条件:キズナ6、前提種フトオナガまたはオナガカミナリ】 【イワオナガ】(初期トモガミ) 地球名ティタノサウルス。背の表皮が堅めで、軽く装甲をほどこしたようになっているため、この名がある。イワオナガ類の代表種で、ほかの竜脚類に比べ、特殊化や多様化が進んだ近縁種が多い。竜脚類にしては、やや首が太い。この仲間の胴体は低い位置にあり、どっしりしていて頑丈な体つきをしている。ごく一般的に共榮圏で使役され、あるいはトモガミとされているが、やや神経質で、扱いにくい部分がある。 年代:白亜紀後期 環境:草原 分布:(インド、マダガスカル、南米) 体長:18m 知3、体6、動2 キズナ難易度:13 生命:30 白兵ダメージ:尾/4+爆風、大打撃なし 【キズナ4でトゲイワオに戦適可能】 【トゲイワオ】 地球名サルタサウルス。イワオナガより小型。背中に骨質のコブのついた装甲を有する。竜脚類としては機動力、防御力があるため、ちょっとした警備任務や威力偵察にも使われることがある。汎用性が高い種といえる。ただ、神経質なことに加え、機嫌が良いと飼い主やゲキをコブつきの背中で押しつぶそうとする習性があるため、民間ではさほど人気がない。一部地方では、本種に騎乗しているアラガミ師はひねくれ者であるから妻にしてはならない、という言い伝えがある。 年代:白亜紀後期 環境:森林 分布:(南米) 体長:12m 知3、体4、動4 キズナ難易度:17 生命:30 白兵ダメージ:尾/4+爆風、大打撃なし 備考:防御力+1 【戦適条件:キズナ4、前提種イワオナガ】 【キズナ6でオウサマイワオに戦適可能】 【オウサマイワオ】 地球名アルゼンチノサウルス。体重100トンにもなる最大級のイワオナガ類。胴や首はずんぐりとしており、動作は限定されるが、その体躯と生命力は、本種に多様な戦術性を付加している。先の大戦では、砲撃支援トモガミとしてだけではなく、最大級の装甲板と大口径榴弾砲を搭載し、敵部隊陣地への突破攻撃の主役として活躍したこともある。その場合、遠距離から制圧射撃を行い敵勢力を漸減せしめた後に、火砲を捨て、突撃蹂躙戦を行う。個体数は少なく、ゲキもあまりいない。 年代:白亜紀後期 環境:草原 分布:(南米パタゴニア) 体長:35m 知3、体10、動1 キズナ難易度:20 生命:44 白兵ダメージ:尾/12+爆風、大打撃なし 【戦適条件:キズナ6、前提種トゲイワオ】 【ホカケカミナリ】 地球名アマルガサウルス。首から背中にかけての棘突起が発達し、二列の帆をそなえている。体温調節機能に優れ、環境適応能力が高い。水辺を好み、とくに内陸の炎天下では、本種が群れをなして河川や沼地で水浴びをしている姿がよく見られる。内陸の部族が日常的に使役しているが、戦闘能力に秀でたものがないため、正規軍のアラガミ師はあまり本種への戦闘適応を好まない。 年代:白亜紀前期 環境:森林・河川 分布:(アルゼンチン) 体長:9m 知2、体6、動2 キズナ難易度:16 生命:28 白兵ダメージ:尾/3+爆風、大打撃なし 【戦適条件:キズナ5、前提種オナガカミナリ】 【マテンカミナリ】 地球名ブラキオサウルス。全長は最大級とはいえないが、「摩天雷」の名のとおり、体高は15メートルにも達する大型竜脚類。他の竜脚類に比べ、樹木の梢付近の葉を好む。前脚が後脚より長く、肩の位置が高い独特の体型をしている。胴体はずんぐりしている。その体高から、遠距離まで見渡すことが可能であり、軍では砲術隊の着弾観測用として使われた歴史がある。走行速度は非常に遅い。その体型から、尾による攻撃は得意ではない。かわりに、長くたくましい前脚による白兵攻撃は絶大な破壊力を誇り、砲術支援・拠点防衛用トモガミとして戦線後方に配されることが多かった。個体数は少ない。 年代:ジュラ紀後期 環境:森林 分布:(北米) 体長:25m、体重50t 知3、体9、動1 キズナ難易度:20 生命:42 白兵ダメージ:蹴り/12、大打撃なし 【戦適条件:キズナ6、前提種オナガカミナリ】 剣竜類 尾などに鋭い突起をもつ、四足歩行の植物食恐竜の仲間。ヨロイ竜類とあわせて、装盾類を構成する一群である。最大種は体長9メートルほど。背中には、「皮骨板」と呼ばれる巨大な板をもつものが多い。皮骨板は、鮮やかな色彩の皮膚組織に覆われ、個体識別や、体温調整に役立つ。多くは肩にも大きなトゲを有する。すべて四足歩行する。前肢に比べると長くがっしりした後肢が特徴である。原始的なムカシケンリュウと、それ以外のオオヤネケンリュウ類に分類される。剣竜類は、森や草原で暮らし、背丈の低い植物や果実を主食とする。頭が小さく、歯も貧弱であるため、食べた植物は消化管内での発酵作用により消化される。地球においては、剣竜類はジュラ紀中期から後期にかけて繁栄したが、近縁種である鎧竜類と入れ替わるように、白亜紀中頃には絶滅している。 【コブトゲガゼ】(初期トモガミ) 地球名スケリドサウルス。三龍語表記では「瘤棘ヶ背」。ヨロイ竜と剣竜の共通の祖先といわれる原始的な鳥盤類。首から尾にかけて、小さな鋲や骨板のような突起物が並んでいた。体格は細身で、この類の中では小柄。温和な性格で扱いやすいので、民間では人気がある。家庭用トモガミとしても幅広く飼育されている。軍では、数をそろえやすいので、連絡用や輸送用として軽車両がわりに使用されている。 年代:ジュラ紀前期 環境:森林 分布:(欧州、北米) 体長:4m 知:2、体3、動4 キズナ難易度:10 生命:16 白兵ダメージ:蹴り/2、大打撃なし 【キズナ2でムカシケンリュウに戦適可能】 【ムカシケンリュウ】 地球名ファヤンゴサウルス。剣竜類ではもっとも原始的な種。背中から尾にかけて、板とトゲの中間的な形状の骨板が対になって並んでいる。肩や尾の先にもトゲがある。胴体が幅広く、顎の先に歯がある点が特徴。重装備には向かないが、扱いやすいので治安任務などで多用される。 年代:ジュラ紀前期(地球ではジュラ紀中期) 環境:森林 分布:(中国) 体長:4m 知2、体4、動3 キズナ難易度:11 生命:16 白兵ダメージ:トゲ/2 【戦適条件:キズナ2、前提種コブトゲガゼ】 【キズナ4でツルギケンリュウに戦適可能】 【ツルギケンリュウ】 地球名ケントロサウルス。背中の前半にある皮骨板はオオヤマケンリュウに似るが、腰から尾にかけては、長さ60cmほどの巨大な鋭いトゲが7対配され、後方に突き出ている。剣剣竜の名のとおり、非常に攻撃的な外観であるが、性質は温和。肩にも一対の鋭い大きなトゲをもつ。大型獣脚類が生息する地域では、警戒用によく用いられる。中世の戦では、本種に部隊の旗を挙げさせ、突撃する武将が多かったといわれる。現在でも、式典の際、背のトゲに装飾をほどこされて参加する姿がよく見られる。一部の派手好きなアラガミ師にも人気があるが、中にはトゲに洗濯物を干したりするアラガミ師もいるという。 年代:ジュラ紀後期 環境:森林 分布:(タンザニア) 体長:5m 知3、体5、動3 キズナ難易度:15 生命:20 白兵ダメージ:トゲ/4 備考:本種に対する後方からの白兵攻撃は−1の修正を受ける 【戦適条件:キズナ4、前提種ムカシケンリュウ】 【キズナ6でオオツノケンリュウに戦適可能】 【オオツノケンリュウ】 地球名トゥオジャンゴサウルス。地方によってはオオツノバンシリュウ(大角板刺竜)とも呼ばれる。背中に骨板の列を有し、肩に大きな角をもつ。大型の剣竜であり、積載重量も大きい。隊商の護衛用として好まれる。尾の先端のトゲで敵を攻撃する。やや性質は荒いが、白兵戦能力は高く、主に対大型獣脚類用の拠点防御用恐竜として需要がある。 年代:ジュラ紀後期 環境:草原 分布:(中国) 体長:7m 知3、体6、動3 キズナ難易度:17 生命:25 白兵ダメージ:トゲ/6 【戦適条件:キズナ6、前提種ツルギケンリュウ】 【キズナ7でオオヤネケンリュウに戦適可能】 【オオヤネケンリュウ】 地球名ステゴサウルス。最大の剣竜。背中には巨大な五角形の皮骨板が並び、最大のものは高さ1mにも達する。尾の先端には鋭いトゲが水平に生えており、捕食者に対する強力な武器として用いられる。このトゲが直撃すると、大型獣脚類でも、骨にまで達する深い傷を負うことが多い。野生状態では、攻撃を受けた恐竜の傷口はしばしば化膿し、感染症により死亡する例も報告されている。高い白兵戦能力と輸送能力から人気があるが、消化器疾患が多く、民間では飼育の難しさから敬遠される。本種は、皮骨板の色彩、表面皮膚構造の相違、体色の相違などからさらに四種に分類される。 年代:ジュラ紀後期 環境:草原 分布:(北米西部) 体長:9m 知2、体7、動2 キズナ難易度:18 生命:28 白兵ダメージ:トゲ/7 【戦適条件:キズナ7、前提種オオツノケンリュウ】 鳥脚類 鳥盤類のなかでも最も繁栄している草食性の恐竜。植物食に適応した進化をとげている。主にケヅメカモリュウ類(地球名イグアノドン類)と、その子孫であるカモ竜類(カモノハシ竜類)に分けられる。群れをつくり、一定期間ごとに渡りをする種が多い。 カモ竜類は、骨のトサカをもつトサカガモ類(ランベオサウルス類)と、トサカのないナミガモ類(ハドロサウルス類)に分けられる。カモ竜類は、被子植物を食べるために発達した歯や(カモのような)嘴をもち、消化に胃石は用いない。身体の大きい種では、普段は四足歩行である。走るときは二足歩行をする場合もある。 【ケヅメカモリュウ】(初期トモガミ) 地球名イグアノドン。広い地域に分布している。二足歩行もできるが、四足歩行することが多い。親指は硬いスパイク状になっており、捕食者に対する防御などに用いられる。野生では数十頭の個体からなる大きな群れをつくる。扱いやすい恐竜で、恐竜牧場で多く放牧されているが、捕食者に襲われた場合などに、群れ全体が恐慌状態に陥り、暴走することがある。野生状態では、そうして谷底や湿地に転落して群れごと全滅する事故がよく報告されている。 年代:白亜紀前期 環境:森林、草原 分布:(西欧、北米、アジア) 体長:7m 知3、体3、動3 キズナ難易度:11 生命:20 白兵ダメージ:爪/3 備考:「根性」−1 【キズナ4でホカケカモリュウ、イッポントサカガモリュウに戦適可能】 【ホカケカモリュウ】 地球名オウラノサウルス。発達した幅広のクチバシなど、ナミガモ類に似た特徴をもつが、骨格は原始的である。頭部は長く、平たい。歯の無いクチバシと頬歯群をもつ。背中にはホカケタッキに似た帆が発達しており、体温調節を迅速に行う。また、雄のホカケカモリュウは極彩色の帆をもち、これを誇示するような踊りを行い、雌に求愛する。本種はケヅメカモリュウの高温適応種であり、乾燥に強い。発達した背骨の突起周辺には、脂肪を蓄え、水分がない環境でも長く活動できる。共榮圏は全ての地域が熱帯気候であるが、中でも特に気温の高い地域の人々には、ケヅケカモリュウより本種が好まれる。 年代:白亜紀前期 環境:草原 分布:(ニジェール) 体長:7m 知3、体4、動4 キズナ難易度:15 生命:24 白兵ダメージ:爪/3 備考:「根性」−1 【戦適条件:キズナ4、前提種ケヅメカモリュウ】 【キズナ4でイッポントサカガモリュウに戦適可能】 【イッポントサカガモリュウ】 地球名パラサウロロフス。大型の鳥脚類。カモに似た幅の広い嘴で、水辺の植物を好んで食べる。後頭部には1メートルを超えるトサカが後ろに突き出ており、その内部には、管状の鼻腔が通っている。このトサカは鳴声を増幅する機能をもち、個体間での意思疎通に用いられる。鳴声はトロンボーンのような低音。雄は、繁殖期になると互いに鳴き声の声量、技巧を競い、雌に対して求愛行動をおこなう。軍では輸送用のほか、連絡用に使われる。特に、共榮軍では無線機の数が揃えられないことが多く、本種をはじめとするトサカガモ竜類の需要は大きい。 年代:白亜紀後期 環境:森林 分布:(北米) 体長:10m 知3、体4、動3 キズナ難易度:15 生命:22 白兵ダメージ:蹴り/2、大打撃なし 備考:「根性」−1 【戦適条件:キズナ4、前提種ケヅメカモリュウまたはホカケカモリュウ】 【キズナ5でリュウコツナミガモリュウに戦適可能】 【リュウコツナミガモリュウ】 地球名マイアサウラ。鳥脚類のなかでも特に社会性が高く、数十から、ときには数百頭以上におよぶ大群をつくり、周期的に渡りを行う。繁殖地では、直径2メートルほどの巣をつくり、集団で子育てをする。額に、横に長い骨質の稜線があることから、この名前がつけられた。集団行動への順応性が高く、この仲間のなかでは暴走しづらいため、軍用に適している。 年代:白亜紀後期 分布:(北米) 体長:9m 知4、体4、動3 キズナ難易度:14 生命:25 白兵ダメージ:蹴り/2、大打撃なし 【戦適条件:キズナ5、前提種イッポントサカガモリュウ】 【キズナ6でセダカナミガモリュウに戦適可能】 【セダカナミガモリュウ】 地球名シャントゥンゴサウルス。最大のカモ竜。顎が大きく、頭部が長い。背骨の突起が高いため、胴体と尾が上下に広くなっている。二足歩行した動物としては、地球上では史上最大といわれていた。たいていは四足歩行する。戦闘用としてはともかく、輸送用としては需要が大きい。その体躯のため、自家用としてではなく、大手の運送業者が好んで用いる。武勲を重視するアラガミ師の気質からか、カモ竜類の宿命で戦闘能力がさほどでないわりに、巨体のため被発見率の高い本種は敬遠される傾向にある。 年代:白亜紀後期 分布:(中国) 体長:16m 知3、体6、動3 キズナ難易度:16 生命:28 白兵ダメージ:蹴り/3、大打撃なし 【戦適条件:キズナ6、前提種リュウコツナミガモリュウ】 (周飾頭類) 頭部の周囲にコブや角がある鳥盤類。おもに草食性。厚い頭骨をもつ堅頭竜類と、長い角と大きな襟飾りをもつ角竜類に大別される。堅頭竜類は二足歩行、角竜類は四足歩行する。 堅頭竜 地球では白亜紀に栄えた鳥脚類。頭骨の一部(前頭骨、頭頂骨)が厚くなって盛り上がっているのが特徴。とくにコブケントウリュウ類では、頭骨の厚さが最大25cmにも達する。反面、脳の大きさは数cm程度である。長い後ろ足で、素早く二足歩行をする。(キャラクターたちは知る由もないが)アマミツヨの堅頭竜は、かつて地球に生息していたものより大型化している。草食性で、草や果実を好む。草原や山岳地帯で小規模な群れをつくって暮らす。この仲間は卵胎生であり、卵ではなく子供を出産するため、胴体がずんぐりと幅広く、骨盤や尾の付け根も広くなっている特徴がある。このため、本種には騎乗時に独特の安定性があり、軽輸送用恐竜としても用いられることがある。 堅頭竜類の頭部は、外敵に対する武器として用いられる。アマミツヨの堅頭竜類は、頭骨および頚椎、脊柱、骨盤に衝撃を吸収する構造が見られ、装甲車両などの堅い目標に対してもかなりの攻撃力を示す。本来、この頭部は、同種どうしでの縄張り争い、雌をめぐっての力比べ、群れのリーダーを決する儀式に用いるもので、その際 は、互いに重傷を負わないよう、頭部と頭部をぶつけるのではなく、こすりあわせるようにしてから静かに押しあって、勝敗を決する。 頭部が扁平なヒラズケントウリュウ類とドーム状に盛り上がったコブケントウリュウ類に大別される。 【クワガタケントウリュウ】(初期トモガミ) 地球名スティギモロク。コブケントウリュウの近縁種で、コブケントウリュウより小型である。頭部周囲に長い角が発達している。この角は同種どうしでの儀式的な争いに用いられることが多く、構造的にはあまり強度はない。山岳地帯や草原で少数の群れをつくって暮らす。三龍帝国軍では、山岳少数民族が騎乗するほか、主に儀仗用恐竜として用いられる。性質は穏やかだが、子連れの雌は気が荒く危険。本種の跳躍距離は、通常の恐竜の二倍とする。 年代:白亜紀後期 環境:草原、山岳 分布:(北米) 体長:6m 知2、体5、動6 キズナ難易度:12 生命:16 白兵ダメージ:頭突き/3、大打撃なし 【キズナ4でヒラズケントウリュウに戦適可能】 【ヒラズケントウリュウ】 地球名ホマロケファレ。「平頭堅頭竜」の名のとおり、頭頂部が平らな板状になっている。前足が短い。胴と腰の幅が広く、尾が太い独特の体型をしている。知能はともかく、体力と機動力はかなりのもの。少数民族や、一部の射撃武器を使わない家系のアラガミ師が騎乗する。少数民族の間では、本種どうしで儀式的闘争をさせる競技会が催されている。共榮圏では生息に適した環境が少ないため、軍編成の上では少数にとどまっている。本種の跳躍距離は、通常の恐竜の二倍とする。 年代:白亜紀後期 環境:山岳 分布:(モンゴル) 体長:6m 知1、体6、動6 キズナ難易度:16 生命:20 白兵ダメージ:頭突き/4、大打撃なし 【戦適条件:キズナ4、前提種クワガタケントウリュウ】 【キズナ6でコブケントウリュウに戦適可能】 【コブケントウリュウ】 地球名パキケファロサウルス。最大の堅頭竜。ドーム状に発達した堅い頭骨は、厚さ最大25cmにもなる。火器の運用に向かないため、軍では、軽輸送任務や、警戒用、儀仗用に少数が用いられている。この仲間にしては神経質で扱いづらい。生息数の減少により、帝国政府による保護政策が進められている。一部の山岳民族の間では、本種に騎乗することは最高の名誉とされている。本種の跳躍距離は、通常の恐竜の二倍とする。 年代:白亜紀後期 環境:山岳 分布:(北米) 体長:7m 知1、体8、動4 キズナ難易度:19 生命:24 白兵ダメージ:頭突き/6、大打撃なし 【戦適条件:キズナ6、前提種ヒラズケントウリュウ】 角竜類 大きな頭部に、長い角と、発達した襟飾りをもつ鳥脚類。四足歩行をする。リーダー雄の下、群れを作って生活し、集団で子育てを行う。クチバシで植物をちぎって食べる。襟飾りが短く鼻先に大きな角を有していたカエンイッカクツノリュウ類と、襟飾りの大きいカブトツノリュウ類に大別される。地球では白亜紀後期に現れ、恐竜時代の終焉まで栄えた。角竜類の大きな襟飾りには、個体識別、異性への自己顕示などのほか、敵の照準を定めにくくする効果がある。(種によっては、常に障害物に隠れているのと同じ効果がある) 【ヒメエリツノリュウ】(初期トモガミ) 地球名プロトケラトプス。原始的な小型角竜で、まだ口先に歯が残っている。角はない。襟飾りも大きくなく、薄い構造をしている。後ろ脚が長く、短時間なら二本足で歩くこともできる。人に慣れやすく、高い環境適応能力と繁殖力のため、共榮圏でもっとも広く飼育され、親しまれている。本種を題材にした民話や伝説が多く伝えられており、本種とアマミツヨ人類との長い関係性をうかがわせる。軍でも前線任務以外では多用されている。 年代:白亜紀後期 環境:森林、草原 分布:(モンゴル) 体長:4m 知2、体3、動4 キズナ難易度:9 生命:12 白兵ダメージ:嘴/2 【キズナ4でオオタテカブトツノリュウまたはカエンイッカクツノリュウに戦適可能】 【カエンイッカクツノリュウ】 地球名スティラコサウルス。鼻先に全長60cm、直径15cmに達する巨大な角をもつ。やや原始的な角竜で、イッカクツノリュウ類に属する。襟飾り周囲にも6本の角があり、火炎状に広がっている。鼻先の角は、必要以上に強力な白兵戦武器であり、繁殖期には、多くのオスが互いに争って命を落とす。このため、地域によっては天敵によるよりも同種による被害で生息数の減少が危ぶまれているほどである。大型獣脚類と並んで、前線でよくみかけられる主力戦闘トモガミといえる。同種のオス同士を同一部隊に配置すると直ちに争いをはじめるため、編成には注意が必要である。 年代:白亜紀後期 環境:草原 分布:(北米) 体長:5m 知3、体6、動3 キズナ難易度:15 生命:20 白兵ダメージ:角/7、大打撃値9 備考:本種への射撃攻撃は難易度+1 【戦適条件:キズナ4、前提種ヒメエリツノリュウ】 【キズナ6でコブダマツノリュウに戦適可能】 【コブダマツノリュウ】 地球名パキリノサウルス。カエンイッカクツノリュウの仲間だが、より進化した種と推定される。鼻と目の上には、角ではなく、分厚いコブがある。襟飾りの縁には、様々な形をした曲がりくねった小さな角が複数生えている。強大な角をもたないため、繁殖期の同種オス同士での争いで命を落とすものはごく少ない。本種は、細く引き締まった体型をしており、角竜類にしては敏捷である。威力偵察によく用いられる。 年代:白亜紀後期 環境:草原 分布:(米、カナダ) 体長:5m 知4、体6、動4 キズナ難易度:18 生命:25 白兵ダメージ:コブ/4、大打撃なし 備考:本種への射撃攻撃は難易度+1 【戦適条件:キズナ6、前提種カエンイッカクツノリュウ】 【オオタテカブトツノリュウ】 地球名カスモサウルス。ミカドカブトツノリュウの仲間。長さ2メートルにもなる長方形の襟飾りをもつ。襟飾りには穴が開いており、見た目よりは軽量化されている。肉食恐竜などに襲われた場合、本種はこの盾で障壁をつくって子供や病気の個体を集団で防御する。この巨大な襟飾りの色彩は、地域ごとに異なるが、全般に極彩色である。異性にアピールすると同時に、天敵に対する警告の機能をもつといわれる。前線での対機甲戦闘のほか、儀仗用としても多用される。特に大きな式典や祭事では、必ずといっていいほど、襟飾りに派手な飾り付けを施された本種の姿が見られる。目の上に2本、鼻に1本、短い角がある。 年代:白亜紀後期 環境:草原 分布:(北米) 体長:5m 知3、体6、動3 キズナ難易度:14 生命:23 白兵ダメージ:角/5 備考:本種への射撃攻撃は難易度+2、本種への白兵攻撃は判定値−2 【戦適条件:キズナ4、前提種ヒメエリツノリュウ】 【キズナ6でミカドカブトツノリュウに戦適可能】 【ミカドカブトツノリュウ】 地球名トリケラトプス。カブトツノリュウ類中のみならず、全角竜類中最大。鼻と目の上に三本の角をもち、目の上の二本は特に長く発達している。この仲間では珍しく、襟飾りに穴が開いていない。筋肉が発達した体型で、闘争本能も旺盛。ミカドが「帝」に通じるということで、祭事や祝い事では、本種の頭部をもした装飾品がよく観られる。強いだけでなく、縁起のよい恐竜とされているのである。前線任務で、互角に大型獣脚類と渡りあうことができる戦闘能力をもち、古代より、多くの戦場伝説を生んだ恐竜である。 年代:白亜紀後期 環境:草原 分布:(北米) 体長:9m 知4、体8、動2 キズナ難易度:18 生命:30 白兵ダメージ:角/6 備考:本種への射撃攻撃は難易度+1 【戦適条件:キズナ6、前提種オオタテカブトツノリュウ】 |
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