シルキーの半生
 某掲示板で、書きながら即興で考えた。が、容量がデカすぎて投稿できなかったので、急遽ここで公開。他の世界でこいつを使う時はまた変わるだろうけど。

 「シルキリアン・ガメギドラは、ルチナン帝国の首都キーラ・サイゴで生まれました。両親は大富豪だったので、シルキーは何不自由なくそだちました。シルキーは動物を飼うのが好きで、ひまなときには動物の骨や貝殻もあつめていました。これは、彼女が尊敬する絵草子画家シガール・ミズリがそういう趣味をもっていたためです。
 そんなある日、かわいがっていた子竜<ホネット>が急死してしまいます。嘆き悲しむシルキーは、近所の神父さんに反魂の術をかけてくれるよう、頼み込むのでした。教会は厳しい戒律をもつ黄泉の神様をまつっていました。ですが、シルキーのぷに度にココロを動かされた神父さまは、禁断の魔法をつかってしまったのです。
 ホネットは生き返ったものの、禁断の魔法をつかった罰として、神父さまとシルキーの両親は魔法検察庁に検挙されてしまいます。最高裁まで争ったものの、神父さまと両親は、カエル変身刑にくわえて魔女界魔法ガエル村追放の刑をうけてしまうのです。

 なんとか魔法検察庁の追っ手をのがれたシルキーは、神父さまの旧友にすくわれます。ここでかれが彼女をすくう理由はないのですが、やはりぷに萌え系だったということでしょう。
 神父さまの旧友タンタロス・クレイモアさんは、表向き農家ですが、じつは死霊術愛好者でした。しかも変態でエログロ愛好家だったのです。というといいすぎなのですが、じつはかれは、自作のゾンビ・ハイパーをつかって、世界征服をたくらむ野望をもっていました。ゾンビ・ハイパーは染色体を一対しかもたない究極のアンデッド、らしいのですが、実はあまり強くありません。
 シルキーは数年、かれのもとで修行して、いつの日にか<死霊術と人々が共存するアカルヒ社会>をつくることを夢見るようになります。多感な思春期の少女のこと、師匠タンタロスの計略をしったシルキーは、修行場を脱出して、師匠をみかぎるのでした。
 ほどなくして、タンタロスの計画がついに実行にうつされます。それが大都市ではなく、辺境のヘボい集落だったりするあたりにゾンビ・ハイパーの実力がうかがわれるのですが、そんなことは思春期の少女には関係ありません。
 ゾンビ・ハイパーを倒せる死霊術魔法方程式を知っているのはシルキーだけなのです。こんなおいしい状況で、正義感の強いシルキーが平静を保てるでしょうか。いえ、保てません。
 −−ゾンビで世界征服なんてされたら、わたしの夢が実現されなくなっちゃう!
 いま、シルキーは世界平和のためではなく、純粋な私利私欲のために立ち上がるのでした。」


 実にくだらない。よしこれでいこう(爆)

表紙へもどるDEATH。