[清水三毛版限定]パラフリ用語大辞典


だ〜わ

                                            

[大角]
 ダージャオ。ホロー分隊が初号版第14話で入手したサイバードラゴン。第49回大会で優勝した機体で、熱核ペレットを用いた強力な武装を有している。とくに右腕の<メガ・ハープーン>は白兵戦で絶大な威力を発揮する。機動力も比較的高いが、疑似竜紋発生器を塔載しておらず、光速兵器に対する防御には不安がある。第17話で黒いサイバードラゴン<ぬばたま>と激しい市街戦を展開し……。

[タイタン]
 <大角>の量産型サイバードラゴン。ファーグニル重工によりライセンス生産されている。装甲に旧式な複合装甲を採用し、コストを削減しているものの、高い機動力と、破壊力に秀でた白兵戦能力は<大角>ゆずりである。ただし、核兵器は搭載していない。(あたりまえだ!)
 <大角>と比較すると、装甲はじゃっかん防御力が低下しているが、脚部に移動用ジェット/ロケットノズルを集中したことにより、陸上での機動力は向上している。零号版第2話(初号版23.5話)で、牙狼々ら所有の機体として初登場。詳細は、画廊2/メカ系に掲載。

[ダイノスピーダー]
 1人乗りの小型ダイノモービル。小型のロボット肉食恐竜のような乗り物。ナーガローカ星系ではエアカーや一般車輌の販売が禁止されているため、市民が足代わりに用いている。低出力ながら竜紋を展開できるため、軍でも、偵察用や対幼体ガルダ戦用に採用している。その場合、機銃や対車輌ミサイルを装備するのが一般的。NPCとしての諸元については、追加設定集<サイバードラグーン>を参照のこと。

[ダイノパンツァード]
 ダイノスピーダーとサイバードラゴンの間を補完する軍用ダイノモービル。パンツァードと略す。主力戦車ていどの大きさであり、サイバードラゴンより小さい。元来、対サイバードラゴン用に<暴牙紛争>中に開発された兵器であるため、武装は機関砲・ミサイルなど装薬火器でかためられている。<疑似竜紋>は、弾丸やミサイルは防げないからである。
 また、サイバードラゴンと異なり、陸上用・水中用・空中用などに特化している。パンツァードといえば普通は陸上用の機種をさす。それらは飛行しないため、単位重量あたりの装甲はサイバードラゴンより厚い。
 暴牙紛争や、その後の紛争では、サイバードラゴン1機につき1個小隊、通常4機以上のパンツァードで攻撃するという<群狼戦術>が多用され、多くのサイバードラゴンが撃破された。パンツァード乗りは、好んで「サイバードラゴンを狩る」という表現を用いる。
 公国軍が宗教的要素を無視して純粋に軍用として開発したため、外見はあまり竜としてのかたちをとどめていない。そのため<マニ宝珠>が完全には作動せず、かろうじて疑似竜紋は展開できるものの、マニ攻撃は行えない。
 操縦が簡単なので星系外のドラグーンには人気があり、また費用対効果も優れているが、ナーガローカ原住の恐竜ハーフには、いまでも本機種を嫌うものが多い。土着宗教の信者が多い地域での運用には、注意が必要である。

[ダイノモービル]
 ナーガローカ星系で多数製造されているドラゴン・恐竜型の輸送機器の総称。帝国語では<竜脚機>(りゅうきゃっき)。いずれも<マニ宝珠>を塔載している点が特徴。星系外への持ち出しは法令で禁止されている。マニ宝珠の詳細については追加設定集<サイバードラグーン>参照のこと。

[魂の邂逅]
 たましいのかいこう。サイバードラゴン戦闘中、まれにドラグーンが陥る異常な昂揚状態、および、それにともなって機体性能が設計限界をこえた値をしめす現象をさす。工学的には、全く有り得ないはずの現象である。マニ宝珠と、ある種のドラグーンが保有する特殊な遺伝的要因とが原因と推測されるものの、研究は進んでいない。
同義:E.O.S

[弾道兵器]
 光速兵器の対義語。無誘導の、金属製の弾丸や砲弾を発射する伝統的な火器をさす。初速は音速ていどと低速だが、大気圏内戦闘においては十分とされている。扱いやすさと低価格な点が好まれて今でも陸戦では中心的な兵器である。
例::榴弾砲、カノン砲、ライフル、拳銃
類義語:装薬式兵器
「最近、銃火器ではこっちにハマりぎみかな」
「フルオートでしょ、あなたのは。でも確かに、獣鬼兵だと弾道兵器は使いづらいわね」
「なんか、身体けずって撃つみたいなんだよ。どんどん痩せてって(笑)」
清水「弾道兵器といえば、マンガ<砲神エグザクソン>をよめ!」

[弾幕]
 レクシーや暴牙人がよく張っているもの。とりあえず、ストレス解消にはなる。



[血塗られた道]
 ホロー傭兵分隊がよく通る道。
「あたしは通らないよ」
「遠くから消滅させるから、見えない臭わない聞こえない、ってだけでしょ!」

[趙月英](PC)
 ちょう・げつえい。ホロー傭兵分隊の一員。帝国出身の狼ハーフの少女で、剣とグラス・シールドを用いて白兵戦を主におこなう。医療技能をもっており、また、初号版18話現在、ただの1人も人間を殺していない(!)。ホロー分隊の唯一の良心、といった感がある。第18話には、元傭兵の育ての親<趙雷華>(ちょう・らいか)も登場した。遊戯者はKey氏。
 実家は老舗の中華料理屋だが、両親とは死別している。そのことを乗りこえるために銀河放浪の旅に出たようなのだが、何を間違ったのか、ホロー傭兵分隊に入隊してしまった。現在、傭兵業界で人気急上昇中らしい。その純真な性格がウケたのだろうか。合い言葉は<さらもかファイアー!>
「見所あるわね」
「あんたにみこまれてもねえ……」





[帝国]
 スペースオペラにおいて、なんとなく悪役になる傾向がある国家。パラフリではどうなるのだろうか。

[天愛]
 ティエン・アイ。初号版第13話に登場したNPC。ペンギンハーフ。傭兵マニアの少女で、年齢は15歳。同人活動をバリバリ行っており、ホロー分隊の熱烈なファンである。リンダたちを大事件にまきこむきっかけをつくった。

[鉄鬼]
 てっき。高度な電子頭脳を搭載した自律兵器。もちろん無人制御式。遠隔操作または自動操縦が可能。戦闘用、偵察用と各種あるが、需要が多いのは偵察用または警備用鉄鬼。人員に被害を出したくない場合や、苛酷な環境などで使用される。非常に高価なため、軍では一部の部隊にしか採用されておらず、一流傭兵や上級貴族などが使用している程度である。しかし、自爆型の鉄鬼は比較的安価なので、傭兵が目にする機会が多い。

[鉄鬼使い]
 鉄鬼を主戦兵器とする傭兵のこと。サイバーウェア[スーパー合体君]を装備していると鉄鬼の操作に有利なため、たいていサイバーウェア装備者である。自分は安全な母艦から出ず、指令のみ下すことが多い。資金が豊富な鉄鬼使いは非常に強力であり、敵にまわすことは避けたい相手である。清水パラフリ初号版第9話参照のこと。

[テトラ・ハミルトン](PC)
 公国出身の女子大学院生。清水パラフリ2号版に登場する。銀河考古学を専攻。
 辺境の調査艦隊に同行したところ、大事故にまきこまれてしまい、強制的に冒険の旅にでることになった。遊戯者は牙狼々とおなじ清水らりぃだが、INTとSOCは高いがSTRなどが低いため、緊張感は牙狼々の比ではない、と第1話の感想をかたっていた。火力ではなく知恵で難関をのりきることが必要であり、またこの人物の見せ場となるだろう。
 性格は天然ボケで、おっとりしている印象を受ける。幼なじみの少年と旅をしているが、恋愛ざたにはうとく、そのような関係は第1話をみるかぎりでは見受けられない。清水三毛の提案で、名字は有名なスペースオペラ作家からいただいた。ユースケには出会わない(遊戯者談)。

[テラ・ローシャ](PC)
 清水パラフリゼロ号版に登場する公国の上級貴族。18才の少年で、SOC4とわりと美形のようだが、衣装倒錯が発生している(笑)。イヌハーフの血をひく頑固者でもある。信仰にあついという一面もある。男装趣味の恋人がいる。遊戯者はT.K氏。
 能力値は、戦闘中心の牙狼々、力大轟とは対照的に調査・社交系中心。但し、ある時ぐうぜんに入手した神槍のおかげで、戦闘技能だけは持っている。スペースオペラにおいては戦闘ばかりでなく情報収集も重要であるから、これからも期待される人物である。
 上級貴族だけあって装備も充実しており、巡航艦や宇宙戦闘機までもっている。

[電子戦]
 ECM。宇宙空間戦や航空戦において、敵艦や敵基地のレーダーを攪乱する妨害電波を照射したり、またそれに対抗した電波照射をおこなうなどして自軍を有利に導く戦闘方法をさす。広義では、レーダー基地の爆撃や、ミサイル撹乱用チャフの撒布などもふくむ。
 清水パラフリ世界では、ふつうは専門の鉄鬼や電子戦艦、電子戦専用機がおこなうが、傭兵レベルではECMポッドを装備した駆逐艦や戦闘機がおこなうことがおおい。サイバーパンクでよくみられるネット上の<電子戦闘>とは全くの別モノなので、チューイせよ。

[電磁効果]
 高出力プラズマの周辺において生物体が受ける影響。多くはプラズマから放射されるマイクロ波などの電磁波によるもので、皮膚が赤くはれたり、ひどい場合は火傷を負ったようになる。さらに眼球の水晶体が濁って白内障に似た症状を呈したり、生殖機能を損なう場合もある。プラズマの性質によっては、神経細胞が影響をうけて記憶喪失となることもあるらしい。

[電磁衝撃波]
 EMP。ふつうは核爆発にともなって放射される高周電磁波をさす。これが生じると広範囲にわたり電子回路に交流が生じ、回路が焼き切れて電子装置が使用不能となる。一部の異能生物は核反応ぬきで電磁衝撃波のみを生じさせ、機械兵器を内部から破壊することがあるので、<しきがみおえど>のサイバービジネスマンの方などは要注意。ガルダなどが多用する。
「超好き♪」
「鬼ね……」



[トラン]
 通称、ピンクな女傭兵。ヴェイラ・トラン。公国出身、18歳。ポニーテールの美女。桃色で少女趣味の派手な戦闘服やドレスを好む。第7話で初登場、リンダらを砂漠惑星での騒動に巻きこんだ。初対面でリンダの黒い戦闘服を鼻で笑ったため、いきなりライバル関係になった(とリンダは思っている)。トラン本人はからかって楽しむくらいで、リンダに対するこだわりはないようだ。
 古代遺跡破壊の現行犯でARACに逮捕されたが、何者かが莫大な保釈金を供出したために釈放された。傭兵としての腕前は二流の下といったところ。傭兵デビューから3年ほど経過しているらしい。ライフル、アサルト・ライフルを主戦兵器とする。初号版第7話<熱砂の竜>参照。
「なんかラスターっぽくてやだ」
「仙人じゃないだけマシでしょ」

[屠竜士]
 傭兵ギルドおよびARACにより、古代兵器の携帯・使用を許可された超一流の傭兵をさす。たいてい異能生物がらみの任務をこなす事例が多いためこう呼ばれる。一般の傭兵に比較してその実態は謎に包まれており、アイドル系傭兵と異なりほとんど書籍などに掲載されることはない。古代兵器を使用する都合上、機密保持が要請されているらしい。
「あんたもコレなのかい。そのワリに目立ってるようだけど」
「わたしは屠らないけどね。とにかく、機密ってのは漏らすためにあるのよ」



[ナーガラージャ]
 古代銀河帝国時代、軍事上の重要拠点とされていたらしい星系で、軍事遺跡が多数発見される。大破壊力をもつ古代の武器がよく発掘されるため、傭兵やお宝狩りたちがよく潜入してはARACに射殺されている。公国領、政府直轄星系。一般立入りは禁止されている。メルカ・レポート中にしばしば引用されていたらしい。
 ちなみに、<追跡者>でもよく名前はでてきている(笑)。

[ナーガローカ]
 サイバードラグーンの舞台となる星系。特異的なバーサーカー<ガルダ>が頻繁に襲来することで有名。かつては多くの恐竜がみられたため、公国政府によりこう命名された。仙人や古代銀河帝国がらみの遺跡が多く、また、周期的にギラ軍曹をはじめとする仙人らが集まっているといううわさがある。かつて帝国と公国の領土問題の原因ともなったが、現代ではいちおう公国領とされている。市町村レベルの地名などには帝国系の名称が多くみられる。

[ナツコ・イェーガー]
 初号版第16話に初登場したNPC。黒い肌に金髪ポニーテールの少女で、年齢は10歳。いわゆる黒ぷに。デザインは、髪の色をのぞけば、清水作品の登場予定人物<龍姫エリカ>の流用。
 辺境惑星の山村で村八分にされていた孤児だが、リンダに助けられた。亡父が傭兵だったためか、傭兵をめざしているようだ。爆薬をしこんだ弓矢で戦う。リンダはいずれ養育施設にあずけるつもりらしいが、第18話現在では、<母飛>の居候となっている。まめ震星とよく喧嘩する。

[鳴沢あつし](PC)
 企業のサイバービジネスマン。電磁ライフルが主戦兵器だが、好戦的ではない。やはり少しはこういう人がいないとね……。ただし、ロリ*ンではないかともっぱらの噂。第8話以降は出演していない。
「わたしにはなびかなかったのよね。こんなに可愛いのに♪」
「きっと、上すぎたんだろうよ」



[ニア・カルナン]
 <八星武伝>には<蓬莱星殻>として表記されている古代の星域。<エンファルス記>には上記のように記されている。武伝によれば、<聖域>の意味らしい。

[ニュー・スペースオペラ]
 単純な勧善懲悪モノではない、豊かなSF性・科学性をもったスペオペをさす。1970年代後半から海外SF界において台頭してきた分野らしい。筆者はこれに「豊かな異星情緒」というのも加えたい。<リングワールド><知性化戦争><星界の紋章>などが該当する。
 パラフリでも、可能である。こういうあたり、パラフリ世界の奥深さが感じられる。
「でも、わたしは、TRPGでニュー・スペオペは難しいと思うわ。ただでさえ難しいのに」
「GMがSF設定をかたってばっかだと、遊戯者は飽きちゃうもんね」
GM「とりあえずリンダを不幸地獄にたたき込むのは簡単だし、楽しいんだがなァ」
「ナルホド」
「それでいいのかしらねえ?」



[ヌエビト]
 ぬえびと。かつてバリオニクス・ハーフ王族とともに<爪龍王国>建国にかかわり、現在でも、主に<爪龍王国>近辺で確認される、複数のビーストハーフ因子をもつ獣人をさす単語。地域によっては差別用語とされ、使用には注意が必要。
 公国領であるナーガローカ星系では、一般に、原住種族であるビーストハーフが社会的に低く扱われる傾向にある。ヌエビトは、そのなかにあっても、最下層とされていた人々である。婚姻や就職に際しては、いまだに差別的取り扱いがみられ、ナーガローカ憲法でうたわれている人種の平等は、実際には実現されていないといってよい。ヌエビト階級にもかかわらず著名な戦士として、「空の王女」エンジュがあげられる。

[ぬめぬめ]
 映画<エイリアン>以降、スペオペの生物系ネタの脚本で多用される擬態語。あの映画そのものは1,2ともに傑作だが、それは日本の怪獣の流儀ではないし、なんでもかんでも粘液まみれにすればいいというものではない。
「布巾を使うと、掴みやすくてお料理もラクになるわよ」
「メゴチじゃないんだからさ……」



[寝てない…]
 清水パラフリセッション開始時における、GMの定番セリフ。多くは前日にシナリオ・NPCイラスト作成などに時間をかけすぎたことに起因する。自業自得である。




[バーサーカー]
 文明の完全破壊と殺戮のみを目的として創造された自動兵器で、創造主が滅びた後も活動を続けるという、宇宙SFの王道的存在。あちこちの作品にでてくる。たいていは、地球人が恒星間宇宙に進出していく過程で遭遇し、血みどろの戦いを展開することとなるようだ。なにしろ相手は機械なのでたちが悪い。小は人間大、大は無人の航宙戦艦まで、さまざまな型がある。原点はセイバーハーゲンの<バーサーカー>シリーズと思われる。
 清水パラフリでは、バーサーカーの多くは機械兵器で、純然たる生物である<異能生物>との関連性については諸説があるが、詳細は今もって明らかではない。
 異能生物は<銀河帝国>系文明とは全く起源を異にする<自己複製兵器>である可能性もあり、銀河考古学会などで調査、研究活動が続いている。
「あたしなんかだと、小遣いかせぎにバーサーカー退治の依頼、よく受けるけどね。ムチャ高性能だから、一般の傭兵の人たちはあんまり関わらないほうがいいわよ」
「なんか、そんなんばっかじゃないか?」

[パルス・ファイア]
 パルス射撃ともいう。携帯レーザー砲などの光速兵器において、断続的に光線を発振する射法。目標表面に蒸気による衝撃波が生じ、破壊力が増す。戦術としては弾道兵器のフルオート射撃に近い。ただし普通は跳弾は発生しないので、屋内でもダメージは倍加しない。
「プラズマでなら、あたしはよくやるけど」
「あなたはモノを壊しすぎるの!」

[万能包丁]
 万物を切り裂く包丁のこと。ホロー分隊では、単分子剣がこう呼ばれている。牛氏のコブシはそのままで単分子剣なみの破壊力をもつため、剣のほうは本来の使い方をされていない、ということだろうか。銀河に数本しか確認されていないのだが……。
「いいわねー、平和利用って。牛さんってもしかして、あの一行の中で最も平和主義者なんじゃないかしら。実はタスク・アニニみたいな人だったりして」
「それ、ちがうんじゃないかねえ」



[ヒート・バヨネット]
 硬セラミック製の特殊銃剣で、作動させると数千度の温度を放ち、ナイフ大の刃物にもかかわらずグレート・ソードなみの殺傷力をもつ。公国軍で開発されたらしいが、発熱電池との関係で採算がとれず、軍では制式化されなかった。発熱時は白く発光する点も、隠密行動に不利となる欠点である。現在では入手困難。

[ヒルベルト航法]
 異能生物では一般的な超光速航法。現在の主流であるジャンプ航法を遥かに凌駕する効率性をもつらしい。詳細は未解明。

[ピンキーテイル]
 初号版第19話のメイド騒動で初登場。帝国のネコハーフ少女。清水キャラには珍しいネコミミ少女。10代前半とおもわれる。ヴェイラ・トランを傭兵師匠(=「お姉さま」)として慕っており、トランと似たような桃色の戦闘服に身をつつんでいる。状況判断力が甘いところがあるが、全体的には均衡のとれた戦闘能力をもつ。
 ネコハーフなので、お魚が大好き。第20話の「ガルダップル」騒動事件では、<魚肉激愛戦友会>を率いて戦うという一幕も見せた。NPC。

[ピンキードラコ]
 トランとピンキーテイルが搭乗する<スカイマスター>。外装がおもいっきり桃色に塗装されているほか、主砲火力が増幅されているとの情報がある。ナーガローカで頻繁に目撃され、いまや定番のやられメカという評価が傭兵マニアの間で定着しているとか、いないとか。



[フラクタル・マター]
 フラクタル物質。大気圏内でプラズマ兵器が使用された後に残されることがある有機物。
 大気圏内でプラズマ兵器を使用する場合、周囲の大気そのものを電離、分解してプラズマ化させることが多い。こうしたプラズマ発生時に、なんらかの有機分子がエアロゾルとして周囲に浮遊していた場合、プラズマ内で化学反応が生じて有機物が合成されることがままある。見た目には、脂っぽい黄色の、ゼリーのような半固形化した粘液状の物質である。
 プラズマ兵器が使用されても、特に使用者が意識して生じさせなかった場合、または周囲にエアロゾルが全く浮遊していなかった場合には、この物質は残されない。やや生臭い。
「こんなん残すのぁ、プラズマ使いとしちゃあ、ヘボだぜ」
「そうね」

[プラズマ兵器]
 異能生物が多用する強力な古代兵器。ソリトン化した荷電粒子の集合体を電磁波などで制御する兵器で、熱や爆風による破壊のほか、電子機器の損壊や生物体の神経系への作用など、術者の技術次第でさまざまな戦術を選択できる。その多彩さは、俗に「催眠術から核兵器まで」といわれるほどである。基本的には大気分子をプラズマ化して使用するので、宇宙空間では使えない。その応用が軍で研究中だが、難行している。清水パラフリでは、仙人の主戦兵器。

[プラズマ弾]
 プラズマ粒子の集合体のうち、可視光を放射するもの。目標に対して誘導されるさまが、あたかも光の砲弾が飛翔していくように見えるため、こうよばれる。出力、性質、術者の趣味により色彩が異なる。
「やっぱ、ロマンだよな」
「わたしは天候操作のほうが……」

[フルオート]
 直訳すると、全自動射撃。連射のこと。
 引金をひいている間、連続して弾丸を発射する機構、もしくはその射撃法をさす。空薬莢の排出から次弾の装填までが、発射ガスや反動を利用して全て自動でおこなわれるため、こう呼ぶ。
 アサルト・ライフルをはじめとする現用火器はフルオート選択可能型が主流である。この射撃方法は「弾丸をバラまく」ため、技量のない新兵でも火力による高い制圧効果をのぞめる。 しかし弾丸の消費量が増えるのが欠点で、過去の紛争では1人の敵兵を倒すのに10万発の弾丸を消費したとの試算がある(もちろん牽制用の見当射撃も含めて)。このように、恐怖にかられた新兵が上官の指示を無視して弾丸を撃ちつくしてしまう事例がよくみられたため、3点射撃機構が開発された。が、近接戦ではフルオート射撃のほうが有利であるという意見がいまだ根強い。今後の評価がまたれる。ともあれ爽快感は一番。
「ほほほほほっ! ほーっほっほっほっほ!!(BRATATATATATA!)」
「あ。今度はHMG(重機関銃)だ」
「普通、1人じゃもてないんだけど!? ねえ! ちょっとお!!」

[フルオート・マニア]
 レクシー・スタン・トッド、清水三毛、または暴牙人のこと。
類義語:弾幕
「上のおしゃべり、頭文字がLMG(軽機関銃)……くす♪ 次はGPMGよ!」

[ブレン・キャニスター](PC)
 年齢27歳、公国出身、身長172cm、体重52kg。名前は銃器で有名なブレンから。 性格は、ナディアのサンソンにさらに渋味をブレンドした感じ。実はロリコンの気があるらしい。(以上、遊戯者談)
 かつて、ある惑星で、保安官として大統領警護中、自分の過失で同僚と婚約者を失うという過去をもつ。そのため、自責の念にかられており、<悲劇>は「死に場所を探している」。
 どういう縁でか新米傭兵としてホロー分隊に配属され、初号版・第19話「当社、まめ震星につき」で初登場。射撃技能が高い。遊戯者は木邑貴月氏。(02年4月16日に氏が33333打をふまれた記念に、03.6.16追記)
牙竜「まぁ確かに、死に場所をさがすなら、あの分隊か牙狼々事務所が一番かもな……」





[暴牙人]
 帝国の暴牙星系出身の恐竜人をさす。多くはティラノサウルス・ハーフで、傭兵業界でも野戦に強い傭兵部隊として定評がある。光速兵器などの洗練された兵器を好まず、散弾銃や対戦車ロケット、アサルト・ライフルなどの扱いに長けている。
 一般的にいって、火力と力技を偏愛する者が多く、一方で筋肉バカ、爆破バカ、フルオート・マニアなどろくでもない評価がある。暴牙防衛軍ではサイド・アームにまでフルオート火器を制式化しているらしい。傭兵でもたいていサイド・アームとしてマシン・ピストルやSMGをもっているので、すぐ出身がしれる。
牙竜「ふっ。全宇宙で一番カッコイイ奴らのことだぁな!」
「おや。渋めキャラのはずが熱血バカになってるねぇ」

[暴牙紛争]
 7554〜7564年。公国や企業群の開発に反発したナーガローカ原住種族が起こした戦争。ナーガローカ暴牙人(ナーガローカではティラノサウルスハーフをさす)が中心となっていたため、こう呼ばれる。インドラ中隊内部でも賛同者がおり、当時の最新鋭サイバードラゴンが原住種族の武装集団<帝龍開放戦線>側に参戦したため、公国軍は苦戦を強いられた。
 最終的には<宇宙傭兵協会>の仲介により休戦協定が成立したが、いまでもナーガローカでは小競り合いがつづいている。

[ホロー・チャージ](PC)
 成型炸薬弾。転じて、宇宙一不幸な女宇宙傭兵の通称。リンダの通称。短髪で、黒色系戦闘服を好む。普通、民事傭兵は本名を隠すことはないが、彼女はギラ軍曹がらみで犯罪をおかして公国警察におわれている手前、髪の色をかえ、名もかえたらしい。年齢は20代前半らしいが、数々の修羅場をくぐりぬけ、急速に頭角を表した。
 個性的な構成員の多い<ホロー傭兵分隊>で、ただ1人の常識人のつもりらしいが、業界では単に殺戮集団の頭領であるという評価が一般的。彼女の行く先々、常に事件が持ちあがるため、傭兵業界では笑い話のネタとして面白がられているとか。目下のところ、建造物損壊などで<二度と立ち寄れない星系>の数の記録を更新中。
「TRPGでは低い能力値も魅力のうちっていうけど、不幸も女を磨くチャンスよ!ガ・ン・バ、リンダちゃん!」

[ホロー傭兵分隊]
 まだ傭兵事務所として正式登録していないので、リンダの一行は俗に業界でこう呼ばれている。ヤギ事件などを通じてかなり有名になった実力派の傭兵部隊である。とはいえ、傭兵としての自覚があるのはリンダ氏のみらしいが(笑)。



[母飛]
 まーふぇい。モスコ=ミュールを失ったホロー分隊の新たな母艦。初号版第14話で入手した。帝国の朱雀級が原型らしいが、かなりの改造が施されている。サイバードラゴン格納施設をもつため、機動力が低い。扱いづらい艦であるらしく、損傷が絶えない。あと何話もつのか、楽しみである。←鬼

[マガジン]
 銃火器の弾倉のこと。現在は着脱式のものが一般的で、あらかじめこの中に弾丸を装填して使用する。オートでは15発、SMGやアサルト・ライフルでは30発が一般的な容量。材質は透明樹脂性、金属製のものがあるが、残弾確認の容易な透明素材が主流。形は湾曲したバナナ型、箱型などさまざま。
 フルオート火器で撃ちまくる者は、あらかじめマガジンを何個か装備している必要がある。レクシーはダース単位で装備しているらしい。
「こないだ傭兵イベントで見たわよ。あの娘が手提げ袋いっぱいに買いこんでるのを」

[マグ・チェンジ]
 マガジン・チェンジのこと。弾倉交換。戦場において最も無防備となる危険な瞬間で、感覚的に素早く出来るようになるまで訓練が必要である。ルール上は1回の手番を消費する。

[魔獣つかい]
 ハッキング用攻撃プログラム<電子魔獣>をもちいるハッカーのこと。電脳世界での攻撃・防衛プログラムとしては<電子魔人>があるが、電子魔獣は<スーパー合体君>を装備している人物が使うとより強力なため、本職のハッカーに多用される。そのぶん高価ではある。電子魔獣は電脳世界を市街地にみたて、各種の電脳を建造物として破壊する(=制圧する)巨大怪獣としてハッカーに脳内投影されるため、この名称がついた。
「うーん、グリッ*マン……」

[マナーサ]
 ナーガローカ星系の第3惑星。標準的な公国人種にはすごしやすい気候で、公国貴族たちの避暑地として有名。恐竜ハーフはあまり居住していない。こうした住民構成のため、サイバードラゴンの運用に関して理解が得られないことが多く、対ガルダ戦の初動が遅れがちとなる問題をかかえている。

[マニ宝珠]
 まにほうじゅ。サイバードラゴンの技術的中核をなす概念であるが、理解しづらい用語のひとつとされる。元来、古代ナーガローカ恐竜がもつ特殊な細胞内小器官をさしていた。
 サイバードラゴン工学用語としては、竜紋展開や、火砲出力の異常増大など、サイバードラゴンの機体に特異的な−−俗にいうオーバーテクノロジー的な−−性能を生じさせる制御系統の総称、と定義づけされる。
 実際に、機体内部に「宝珠」のようなものが存在しているわけではなく、あくまで、人工神経網や、戦術知性核を中心とした制御系統の総称である。

[まめ震星]
 まめしんせい。第16話に初登場したNPC。震星を5才児にしたような小型の虎ハーフ?女性である。身長は100センチていど。震星と同じような色彩の派手な体毛をもち、たえず全裸。「みゃっ」「にふ?」などとしか話さないところをみると、人語は解するものの会話はできない様子。いつもは震星玉という8センチほどの毛玉となって震星の育児嚢に収納されている。何匹いるかは不明。第16話ではたえず数匹から十数匹が<母飛>の内部をうろちょろして悪戯していた。砂浴びが大好き。
 震星と同じくリンダを愛しているらしい。したがってリンダにちょっかいをだすスィルとは相性が悪く、殴ったり噛み付いたりしている。ちなみに歯は高周波数で振動しているらしい。打撃力は震星ほどではなく、せいぜい戦車装甲を破壊するていど。

[まるぷに]
 形容詞。傭兵同人誌業界用語。美少女系傭兵の色白の肌・少女らしく丸みを帯びた輪郭・ 愛らしさ・快活さ等を包括的に形容する。最上級だと語尾に<ふぁいあー>がつく。清水の造語であるが、雰囲気としては、マニア用語の「ぷに」に近いかもしれない。
用例:「リュートちゃんは、まるぷにファイアーだぜ!」
「本領発揮ってカンジ」
「梅毒でいうと第4期ってとこかしら」



[ミサイル]
 誘導弾と訳す。<誘導兵器>の中心となる兵器で、炸薬を搭載した弾頭部、電子回路を搭載した誘導装置、ロケット燃料を搭載した推進部から成り立っている。発射されると音速の数倍から数十倍という高速で目標に向かって飛翔していく。
 かつては命中までワイヤやレーザー照射で誘導してやる必要のある機種もあったが、現在は撃ちはなし式のアクティブ・レーダー・ホーミングが主流である。近接戦ではIR(赤外線)誘導式が多用される。
 ちなみに、ミサイル戦で近接戦といえば距離は数キロ、中距離戦では数十キロ、遠距離戦では数百キロを意味する(恒星間戦略ミサイル等、極端な長射程ミサイルはのぞく)。
 ルール上、艦載兵器としては対艦ミサイルしか存在しないが、それではさびしいので、戦闘機搭載用の対空ミサイルや、多弾頭型のクラスター・ミサイルなどを追加設定した。やはり宇宙傭兵たるもの、ミサイルにはこだわりたいものである。対艦ミサイルで1発100万ガメルもかかることからわかるように、弾数制限なしで撃ちまくれる艦艇の主砲に比べて高価なので、アニメのように多数を同時発射したりするのはリアルではない。美しく1発か2発で目標を仕留めたいものである。
 なお、ミサイルはチャフやフレア、ECMなどにより誘導性能が落ちる点に注意。
用例:「ミサイルとは、すなわち男のロマンっ!」
「あたしゃ女だから、戦士のロマンっ! っちゅーことで」
「うーん……」

[蛟]
 みずち。<スカイマスター>の一世代前に属する、旧式サイバードラゴン。鷹龍およびその量産型であるスカイマスターほどではないが、それなりにまとまった汎用性をもつため、クリーパーの間では、未だに高い人気を誇る機体である。ナーガローカでもっともよく見かけられる機体でもある。派生型も多数存在するらしい。「空の王女」も、本機を愛用している。駆け出しの傭兵なら、まずは中古兵器市場で、本機を購入すべきであろう。詳細データは、画廊2/メカ系に掲載。

[耳]
 一流の美少女傭兵となるには、やはりこれがとがっていたり、毛皮におおわれているなどする必要がある。感情の起伏にあわせて動いたりすると、なおよい。
「だからァ! こーゆーとこでしゃべらすなよ! あたしらを!」
「若い子は大変よね。いろいろと」



[ムンベイ]
 アニメ<ゾイド>のヒロイン。なんとなくギラ軍曹っぽくて好き。



[メルカ]
 メルカヴァル・ユンカース。ギラ軍曹の知人で、職業は科学者。しかも仙人。コア・ワールド(銀河中核世界)から遠く離れた山華龍泉星系に居を構えているらしい。
「いい人よ」
「どうせあンた、自分も<いい人>だと思ってるんだろ」



[モスコ・ミュール]
 ホロー傭兵分隊で使用される母艦。ハンタードッグ級駆逐艦。現在のところ無改造。操縦をあやまって衝突したり、いきなり対艦ミサイルを食らったりとロクな目にあわない。やはり持ち主に似て不幸であるらしい。爆散する日も近いであろう。
 なんていってたら、第13話で本当に……。
「清水スペオペでは、母船爆破は基本中の基本らしいから……」
「乗ってる人は大変よね」


[八重樫六緒](PC)
 やえがし・りくお。<しきがみおえど>のサイバーOL。18才。第14話に初登場した。容貌はそれなりだが歪んだ人格のもちぬしで、ホロー分隊にとばされたらしい。遊戯者は千太郎氏。
 気に入らない相手にはすぐ電子戦をしかけるというダメダメな趣味をもつ。無口で無表情な彼女がニヤリと笑うとき、銀河のどこかで誰かが泣いているのである。
 最初は非戦闘系人物で、戦闘時には電子戦闘で分隊の援護に徹していたが、18話現在ではSTRもサイバーウェアで強化され、殴りあいにも強くなった。GM泣かせの人物がまた増えた(T_T)。

[ヤギ殺し]
 ホロー分隊の通称。ヤギは強いらしい。市販シナリオ集<ドクター・ファナティック>参照のこと。零号版、初号版ともに遊戯済みだが、その議事録は、著作権上の問題があるため、未掲載。戦闘が多いため、やや不評であった。





[傭兵]
 宇宙傭兵。銀河を放浪する雇われ兵のことをさし、電子戦闘系、戦闘機系、大型艦系、野戦系、白兵戦系などに分かれる。ギルドに登録している傭兵ならば、上記のような戦闘は一通りこなせるし、またそれが資格の保持要件でもある。社会的地位としては宇宙海賊と同様だが、かつて軍以上の大活躍により三国の危機を救ったという経緯があるために、一般市民社会においても認知度は非常に高い。清水パラフリ世界では、小学生に<将来なりたいもの>というアンケートをとると、毎年、3位までにはかならず宇宙傭兵があげられるほどである。
 ただ、軍や政府がらみの仕事を受けると英雄性は希薄になり、また名前も公表できなくなることが多いため、ギルドは基本的には一般市民からの依頼を中心に斡旋している。そうした依頼のみを受ける傭兵は<民事傭兵>とよばれ、市民間の人気が高い。
 実際のところは、民事傭兵と通常の傭兵の区別はかなり曖昧である。傭兵ギルドの階級としては、上位から<屠竜士><提督騎士><守護戦士><無登録>の4つが主なものである。このうち<無登録>は、技能が一定水準に達しないかギルドと接触していない傭兵で、実質は犯罪者という者が多いため、ギルドはこうした者に仕事を依頼しないよう広報している。
 一般的に、傭兵部隊と、正規軍とは互いに軽蔑しあっているようだ。正義と自由を標榜する宇宙傭兵と、国家への忠誠をちかう正規軍とでは当然であろう。ただ、人材のない辺境星系などでは、軍事顧問などとして傭兵が招かれ、雇われることが多い。
 ただの海賊くずれの場合もあるから、傭兵に仕事を依頼する場合、資格保持者かどうかに留意する必要がある。
「この辞典ってさあ、行数の多さとか項目でGMの趣味わかるよな」
「そうね。わかりやすくっていいんじゃないかしら」

[傭兵ギルド]
 正式には、社団法人宇宙傭兵協会。<マゼラン大戦>の終結直後に創設された。中世欧州の職能組合を思わせるため、この俗称が一般的。三国にまたがる巨大な組織で、傭兵への仕事の斡旋、技能検定、情報管理、道徳・規律水準の維持などを目的としている。
 公国が活動の中心領域ではあるが、本部はガメリアン連邦スターレイクにある。海賊との差別化を図るため、技能や規律の維持に厳格で、新人傭兵には数ヵ月から数年もの研修義務が課せられる。教官には熟練した傭兵が選任される。イメージ向上のため、広報活動も活発におこない、ギラ軍曹はその分野でも大活躍しているという。
 軍の払い下げが殆どとはいえ、大型艦艇や宇宙要塞をギルド名義で多数保有しており、軍事勢力として無視できない。民間企業を仮装して傭兵斡旋機関や諜報機関を配することも多いという。
 宇宙海賊とは完全な敵対関係にある。辺境域では特に民間での信頼もあつく、海賊などと癒着関係にある軍などよりも頼りにされている。
 なお、清水パラフリ世界では、<レイクウッド機関>は宇宙傭兵ギルドの公国支部としてあつかう。



[ランバー]
 パラフリ初号版の初期数話(1、2話だったと思う)に出演した公国の女宇宙海賊。20歳。頬に傷あとがある。影の薄いNPCだったので、記念としてここに記しておく(笑)。同じく影の薄いNPCワグラー・バーミリオンの恋人だった。性格は短気。



[力大轟](PC)
 りき・だいごう。帝国のワニハーフの少年で、オノ、電磁ライフル、散弾銃を主戦兵器とする。現在、レクシー騒動のときギラ軍曹から買った手榴弾を2個もっている。
 凶悪なツラ構えで、やはりSOCは低かったと思うが、実は筆者の知るPC中ただ1人[商売]技能をもっている人物だったりする。身寄りがなく、傭兵ギルドを通じて狼々の弟分となって傭兵稼業にはげんでいる。ショットガン(散弾銃)マニアで、ショット・シェル(散弾銃の弾)の収集が趣味。彼のショットガンは、戦争で死んだ父の形見だとか。遊戯者(10歳:1999年11月現在)によれば、スパス12を思わせるゴツいショットガンであるらしい。朱雀級駆逐艦を所有している。実はナーガローカ星系の出身とのことで、今後の展開が楽しみである。遊戯者は清水あつし。
「遊戯者の趣味まるだし……」
「あつし君、たまにGMと一緒にガンショップ巡りやってるみたいよ。でもまだ握力ないから、18歳以上用のコッキング・ガンのコッキングできないんだって(笑)」
「スターシップ・トゥルーパーズなんかはもちろん、最近は<パワーパフガールズ>に凝ってるんだって?」

[リボン]
 りぼん。初号版23話以降、まめ震星たちのあいだで、これをしっぽに結んだりするのが流行っているらしい。牙狼々も、強引にその尾に桃色のリボンを結びつけられた。(今もそのままらしい)

[リュート]
 GMが高校時代に書(描)いていた小説のヒロインで、M(ミリィ)の妹にあたる。本名アルフェリッツ・リュート。
 外見は中学生くらいの可愛い女の子。彼女らの種族にしては、まだ幼さの残るやや丸みを帯びたとんがり耳が魅力的。遺伝子工学を専門とする知性派だが、同時に重度の怪獣マニアでもあり、すきあらば生物の遺伝子をいじくる悪癖をもつ。好きな怪獣は旧ギャオスやギガザウルスなど。
 普通に話すぶんには姉ほど暴走しないが、あまり親しくなるとかえって危険な性格。情報収集用、もしくはサポート用のNPCとしてだけおさえておくとよいだろう。……って、パラフリにはこんな奴でてこないさ、きっと。……たぶん。
「GM、さてはこのテの奴を出演させない自信がないな」
「かといって、あなたみたいなのが出てきても、ねえ……」
「ふっ。PCそっちのけでシナリオ解く自信があるぜっ!」
「だからダメなんでしょっ!」

[竜紋]
 、<仙人>がその特殊能力である<道術>を発動させる際、周囲に浮かび上がる光の紋様。さまざまな色彩、形状のものがあり、道術の戦略体系上の種別に応じて類型化できる。代表的なものでは、術の性質により8種に分類されるという。公国では<クォンタム・オーラ>と呼称される。発生と同時にかなりの出力の電磁波を周囲に放射するため隠密行動には不利で、上級仙人ともなると場合によりこれの発生を抑制できるらしい。下級な術式ではさほど目立つ竜紋は発生しないため問題はない。竜紋は一人一人で細部が異なるため、熟練した仙人戦士だと、竜紋を見ただけで術者を識別できるという。
 、仙人をはじめとする異能生物が展開する力場障壁。1から転じての呼称。電磁系、ベクトル偏向系などの数種が存在する。サイバードラゴンが展開する竜紋は完全ではなく、厳密には<疑似竜紋>に分類される。
「GM、けっこう劇中で描写するの忘れてるよね」
GM「うむう……確かに……」

[リンダ・ラ・ロンド](PC)
 ホロー・チャージの実名。指名手配中。いまや銀河を代表する不幸の代名詞。能力値的には均衡が取れており、汎用型といえる。
「Gの再来によるスケジュールの遅延は認められない」
GM「遅延どころか加速しますがな。リンダ不幸強化計画(ニヤリ)」





[レクシー・スタン・トッド]
 公国貴族の娘で、父亡き今はトード星系を治めている。NPC。20歳の金髪美女(ちなみにセミロング)。フルオート火器マニアで、ドレスのスカートの中からSMGやアサルト・ライフルを取り出しては乱射する習性をもつ。父は三国の軍事顧問だったというので、おそらくこういう趣味の家系なのだろう。家宝のビーム・モーニングスターが盗まれ、巡り巡ってリンダの手に入ったため、リンダはろくでもない騒動に巻きこまれた。執務をほったらかして、ときどきあちこちの星系に出かけている。初号版での初登場は第8話、だったと思う。行方不明のまま死んだ父(の亡骸)をさがしている。
「イカレてる……」
「なんだかとっても清水パラフリってカンジよね」
GM「いやそれ違う……」
「おーっほっほっほっほ!(VWOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!)」
「あ。今度は30ミリ対戦車ガトリング砲」

[烈鉄飛炎]
 れってつひえん。牙狼々が自分の対戦車ライフルに与えた名前。



[六飛転々]
 ろっぴてんてん。牙狼々が自分のリボルバーに与えた名前。いいかげんにしろってかんじである。



[ワグラー・バーミリオン]
 清水パラフリ初期のNPC。零号版でしばらくのあいだ牙狼々たちと冒険をともにした。戦闘好きの青年宇宙海賊、であるという以外に、あまり個性はなかった。
  空科傭兵団第二駐屯地 に掲載されているシナリオ<20光年をつっぱしれ!>に、詳細が掲載されている。


[清水版パラフリ用語大辞典:とりあえず終了]






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否! パラフリ追加設定1を見るのにょ!!

2003年6月16日 最新版掲載 清水三毛 Copyright Mike Shimizu