三龍戦騎


機刃守

 
機刃守


ゲキ技能


<体力系技能>

 技術屋根性【体力】
 徹夜で作業を行った後、この技能による体力判定に成功すると、徹夜の疲労による不利な修正を受けない。

 泥縄修理【体力】
 ひどく故障している機械でも、3分間だけ使用可能な状態にする技能。戦闘に使用する場合は1ターンのみ使用可能状態に。本技能による修理難易度は、最低でも11。

<技術系技能>

 龍魂晶【技術】
 龍魂晶(龍魂晶)や、その関連機器を整備し、操作する技能。遺跡で発掘した古代の武器などを起動させる際などにもちいられる。蘇竜機そのもののの整備は蘇竜機キズナ技能で行うので、この技能では行えない。

 万能整備【技術】
 蘇龍機以外の、シンテツをふくむ機械装置を整備・修理する技能。機刃守がもつ高い技術力によるもので、アマミツヨに存在するあらゆる機器に対して行える。通常、修理の判定は、修理箇所の発見・およびその修復の2回に分けて行う。劣悪な環境下であったり、十分な工具類が揃わない場合は、不利な修正を受ける。

 名機鑑定【技術】
 価値の或る機械や機体を鑑定する技能。本技能保持者は、衆による認定試験を受験し、蘇龍機鑑定士免許を取得している。好事家同士や博物館などにおける売買で本技能保持者は重宝される。

<知性系技能>

 蘇竜機工学【知性】
 蘇竜機の機体構造や、機種ごとの歴史背景、戦歴などに関する総合的な知識。

 支援要請【知性】
 自分が所属している牙洞院による支援攻撃を要請する技能。本技能により、牙洞院と交渉判定を行い、成功したら、以下の支援攻撃のうち1種を実施してもらえる。軌道上の古代人工衛星<神眼>により照準を行うため、アマミツヨ上のどの地域にPCがいようと支援が可能。ただし、新米機刃守を甘やかすべきではないという教育方針から、基本的には1出撃に1回ていどしか支援は受けられない。支援攻撃は、正当な理由がないと認められない。(交渉判定の難易度が上昇する)
 人間大の目標は小さすぎるので、攻撃対象に指定することはできない。民間人や、友軍など、適切でない目標を攻撃対象に指定すると、申請は無条件に(交渉判定せずに)却下されてしまう。
 支援攻撃は、GMが2Dをふり、1のゾロ目が出た場合以外、自動的に成功する。着弾は、攻撃要請から1〜3ターン後である。(気象条件などによる変動を表している。1D÷2で決定、ただし最低でも1)。
 支援攻撃の判定にて1ゾロが出た場合、自動失敗であり、この場合のみ、支援攻撃が外れたことになる。

 【支援1/榴弾砲間接射撃】
 口径150ミリ級の榴弾砲による、大遠距離・間接射撃。巨大な砲弾による絶大な破壊力を誇る。敵一体に徹甲ダメージ、火弾14+爆風。地下・水中10メートルより深い地点には行えない。地上・水上目標のみ攻撃できる。

 【支援2/交差発生ヤシャダマ砲】
 大出力プラズマ榴弾を発振する。地殻を貫通するため、地下や水中の目標でも攻撃できる。ただし、100メートルより深い地点の目標は、神眼の観測能力を超えるため、攻撃できない。敵一体に、徹甲ダメージ・電磁9+爆風を与える。空中目標は攻撃できない。

 【支援3/戦術弾道弾】
 電探および慣性誘導式の、大型の地対地誘導弾を発射する。地上の目標のみ攻撃可能。高空から高速で弾頭が落下し、破壊力が大きい。敵一体に徹甲・火弾18ダメージ。支援攻撃判定時、1ゾロだけでなく、なんらかのゾロ目が出た場合、攻撃は外れる。誘導装置の機能が低下しているためである。

 【支援4/近接航空支援】
 航空蘇龍機の編隊による爆撃をおこなう。徹甲・電磁6+徹甲・火弾9ダメージを目標3体までに同時に与える。PCは目標を3つ指定すること。同一目標を3回攻撃してもよい。この場合も、攻撃は一瞬で完了し、3ターンかかるわけではない。支援攻撃判定時に1ゾロが出た場合、攻撃が外れるばかりか、PCが誤爆される。誤爆されたPC(または蘇龍機)の「生命」−2。

 戦術照会【知性】
 牙洞院に照会して情報集積庫(データバンク)を検索してもらうことで、海上・陸上・航空の全ての戦術について調査することができる。判定に成功すれば、調査結果を報告してもらえる。検索に1ターンかかる。

 ガーグ神学解釈【知性】
 ガーグ正教の教えを理解し、解釈する技能。判断に迷ったとき、この技能による判定に成功すると、龍王による導きを受けられる。(実際は自分の知識が無意識に結論を出している。GMは、判定の成否をふせておき、成否に応じて、正しい情報または誤った情報を与えること。)

 物資補給【知性または魅力】
 牙洞院に打診し、望む物資を輸送機で送ってもらう。この技能により、牙洞院との交渉判定に成功すると、1出撃(1シナリオ)につき1回だけ、蘇龍機の「生命」を1D点回復させ、弾薬を満載状態にできる。物資の到着には判定成功から1D時間を要する。対空砲火や<豪嵐>が予想されるなど、危険な地域に物資を送ってもらう場合、判定の難易度が+2〜+6以上される。

 機刃守の直感【知性】
 初めて見る機械類の用途を直感的にみきわめる技能。大まかな用途や性能がわかる。武器でいえば、大体の破壊力やダメージ属性はわかるが、射程は1,000メートル単位でしか分からない、という程度。対象は蘇龍機に限定されない。

 星界考古学【知性】
 旧星界時代の遺品、<伝道者>の遺跡に関する体系的な知識やその発掘作業の技術。<天航船>や蘇龍機の発掘作業で多用される。

 古代の脅威【知性】
 天航船などの遺跡調査の際、危険な仕掛け罠や装置がないかどうか調査する技能。

 戦史愛好【知性】
 アマミツヨの古代から現代までの戦史に関する知識。兵器を見分けたり、戦史を手がかりに戦術を考案するさいに用いることができる。

<魅力系技能>

 撃墜王の誇り【魅力】
 交渉判定で使用する。愛機への熱意と、その性能のすばらしさを語り、相手の心を動かす技能。この技能をもつものは、かつての戦闘機パイロットにも似た、典型的な蘇竜機乗りの気質をもっている。彼は愛機へのこだわりとともに、戦士としての誇りをもち、卑怯なふるまいをすることはできない。

 技術的熱弁【魅力】
 機械工学や蘇竜機工学の専門用語を多用し、相手を煙に巻いて説得する技能。そうした議論になりそうな交渉判定において使用する。工学や蘇竜機に無関係な交渉判定には使用できない。論点が星覇や少女アラガミ師に関わる場合、判定値にさらに+1加算される。この技能を有するキャラクターは、機刃守の中でも特にマニアックであり、面白そうな蘇竜機の部品や遺跡の調査を諦めなければならない場合、「根性」による難易度判定に成功する必要がある。

 龍王の教え【魅力】
 ガーグ正教の教え、すなわち生態系を尊重し、龍神を崇めることの大切さ等を説くための技能。この技能が高いものは、牙王や牙々王に抜擢される可能性が高い。また、聖職者らしい。宗教的なこじつけで相手をケムにまく交渉判定にも使用できる。

 同業の連帯感【魅力】
 異なる機刃衆の構成員と交渉する技能。基本的に、異なる機刃衆同士は商売敵だが、そうした交渉場面でも、この技能を有する者は不利な修正を受けない。

 星覇萌え【魅力】
 この技能を有するものは、メイのなかでも特に星覇に執着する。星覇に対する知識も深い。本技能は、星覇との交渉判定で使用できる。

<龍魂系技能>

 龍魂球感知【龍魂】
 龍魂晶を用いた機械類の存在、およびその作動状態、機能率を感知する。有効半径は、技能レベル×20メートル。龍魂生物の感知には使えない。

トモガミ技能


<知系技能>
 蘇竜機感知【知】
 龍魂晶の呼応作用を利用した、受動式の感知技能。キズナ×半径3キロ以内で有効。稼動状態にある蘇竜機の存在を感知する。大成功レベルに応じて、その機数、進行方向、機種などもわかる。

 対空・対水上警戒【知】
 電探(レーダー)や遠距離赤外線索敵装置による警戒技能。キズナ×半径10キロ以内で有効。受動式と能動式を使い分けることができる。前者では、範囲内の航空・海上航行物体が放つ電波や赤外線を感知する。目標が電探を使用していない(電波を発振していない)場合は感知難易度が上昇する。
 能動式探査では電波を放っていない目標も探査できるが、目標側にその電波を探知されることがある。目標が電波を反射しにくい物体の場合、難易度が上昇する。GMは適宜、探知される目標側に警戒判定を行わせること。

 神眼探査【知】
 牙洞院に連絡し、軌道上の<神眼>(古代の人工衛星)の感知器を蘇龍機に接続し、10キロ四方の範囲を、赤外線、磁気、重力のいずれかにより探査する技能。探査開始時までにどの感知器で探査するのか指定すること。妨害されないかぎり、アマミツヨのほとんどの地域を対象とできる。地下または水面下(技能レベル×5)メートルまでの磁気異常、赤外線異常、重力異常を感知できる。潜水艦、地下遺跡、大型生物の感知に有効。結果が出るまでに2ターンかかる。

 地上撮影【知】
 牙洞院に連絡し、軌道上の<神眼>の撮影機を蘇龍機に接続、地上の特定地域を探査する技能。撮影範囲は最大2キロ四方、アマミツヨのほとんどの地域を対象を撮影可能。分解能は10cmまで。可視光を使用するため、雲、地下、建物内、森林奥深くは撮影できない。結果が出るまでに2ターンかかる。結果の分析には、別途「戦術」技能や「調査」技能などによる分析の判定が必要である。

 高機動射撃【知】
 陸、空の戦闘において、激しく機動しながら目標を砲撃する技能。射撃管制装置と砲座安定装置の働きにより、自分が移動しながらの砲撃や、移動目標の砲撃でも、不利な修正を受けない。

 地対空射撃【知】
 地対空戦闘において使用する。地上で対空戦闘を行う場合、攻撃判定に不利な修正を受けない。

 対戦車攻撃【知】
 陸上の装甲車両(シンテツも含む)を攻撃する技能。大打撃値−1.

 隠密化【知】
 騎体形状や騎体表面の電波反射率を変化させたり、敵の電探(レーダー)の電波と逆位相の電波を発振することで、対空電探などに補足されにくくする技能。相手側の対空、対潜警戒技能と対抗判定を行うこと。

<体系技能>

 対マガツ白兵戦【体】
 マガツをはじめとする大型の生物と、地上で白兵戦を行う技能。ガ式格闘術を蘇龍機に応用したものである。

 超短距離離着陸【体】
 離着陸に必要な滑走距離を少なくする技能。離着陸判定のさいに本技能を用い、成功すれば、技能レベル×10メートル、滑走距離を短くできる。

 対蘇竜機白兵戦【体】
 敵蘇竜機と地上で白兵戦を行う技能。蘇竜機の構造的な弱点を的確に攻撃する。技能レベルに等しい徹甲・火弾ダメージを加算できる。大打撃が生じる。

 擬似竜紋【体】
 龍魂晶の作用により、防御用の力場<竜紋>を展開する技能。ただし、蘇龍機が展開できる竜紋は、<擬似竜紋>であり、アラガミの真性竜紋には及ばない。本技能により竜紋の展開判定をおこなうことができる。火弾兵器は防御できず、属性は「対電磁」のみ。通常はトモガミの「生命」を消費するが(別記)、被弾時、本技能での判定に成功すれば、生命消費が0となる。また、判定に成功した場合、技能レベル値を竜紋防御力に加算できる。
 判定の難易度は、竜紋防御力以下の攻撃に対しては「普通」だが、命中した敵の攻撃火力が竜紋防御力以上だと「難しい」、またはそれ以上に困難となる。

<動系技能>

 緊急噴射【動】
 機体各所に装備された固体燃料ロケットを噴射し、瞬間的に機動力を上げる。判定不要で、動判定値に本技能レベルを加算できる。1回使うと燃料を使いきってしまうので、使用後は、牙洞院で燃料補充が必要。その価格は本技能レベル×20万リン。



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清水三毛 2005.4.