三龍戦騎


専門技能/カワアガニ

 
カワアガニ


ゲキ技能


<体力系技能>

 水中格闘【体力】
 水中で白兵戦を行う技能。

 深潜水【体力】
 通常より深く潜水する技能。判定に成功すると、そのとき行う潜水の限界深度が、技能値倍になる。

 音波砲【体力】
 意思疎通用の超音波を高出力で発振する技能。水中で、生物1体に対人・火弾ダメージを与える。射程10メートル、破壊力2+技能値。目標は「体力」判定値で抵抗することができる。抵抗に成功すればダメージは受けない。疲労が激しいため、3時間に1回しか行えない。

 水圧砲【体力】
 高圧で水を噴射し、目標一体に対人・火弾ダメージを与える。水中では使えない。射程10メートル。破壊力3+技能値。射撃武器として扱う。運用難易度は、20−体力値−水圧砲技能値。1回射撃したら、1リットル以上の水を飲むまで再射撃できない。

 毒牙/神経毒【体力】
 唾液腺にある毒腺を発達させ、かみつき攻撃により目標に毒を注入する技能。目標は体力での対抗判定に失敗した場合、1D時間の間、こん睡状態に陥る。この技能は、「毒牙/出血毒」と重ねて習得することはできない。対人戦闘用。

 毒牙/出血毒【体力】
 唾液腺にある毒腺を発達させ、かみつき攻撃により目標に毒を注入する技能。目標は体力での対抗判定に失敗した場合、組織の破壊による出血などにより、1時間ごとにダメージ2を受ける。対抗判定は1時間に1回づつ行える。この技能は、「毒牙/神経毒」と重ねて習得することはできない。対人戦闘用。

<技術系技能>

 流れの匂い【技術】
 河川など、流れのある水の匂いをかぎ、上流の様子を推測する。上流にある集落のおおまかな規模、トモガミの数、戦乱の有無などがわかる。また、水に有害物質や病原体などが含まれていないかどうか、確認することもできる。

 水上建築【技術】
 カワアガニの移動式住居などを建築したり、修理する技術。天然材料のみを用いる伝統的なアガニ建築のみを対象とする。

 水上運輸【技術】
 水上で重量物などを運送する技術。荷造りや仕分けの技術も含む。

 水中隠密【技術】
 水中で、音波探信などに対して隠密行動を行う技能。

 闘亀【技術】
 カワアガニの祭礼で行われる<闘亀><闘鰐>といった競技を行うための技能。巨大ガメや巨大ワニ類を戦わせて勝敗を競う宗教的な儀式である。自分のトモガミに対しては適用されない。

<知性系技能>

 ウミアガニ交渉【知性】
 ウミアガニの言語を用い、ウミアガニと交渉する技能。ウミアガニの文化に関する知識も含まれる。
 ウミアガニ語は超音波を使う特殊な言語なので、他の人種には発音不可能であり、カワアガニしか習得できない。ウミアガニとの交渉に用いる技能であり、この技能がない場合、ウミアガニとの交渉判定値−3。

 アガニ淡水漁業【知性】
 河川・汽水域で行う小規模な漁業の技術。一般的な魚介類の捕獲に用いる。食用魚介類の知識も含む。

 アガニ式養殖業【知性】
 マングローブ林や沿岸地域における魚介の養殖技術とその知識。主にエビ類を養殖することが多い。周囲の環境に与える負荷に対する考慮も含む。とくに星覇王国のマングローブ林で養殖を行う場合、この技術によりしっかりと環境管理をしないと、環境破壊により、星覇との紛争が生じることになる。現在では、養殖業は、環境負荷の少ない形式によるのが主流。

 水生生物知識【知性】
 淡水水系に生息する生物についての総合的な知識。爬虫類なども含まれる。

 音響定位【知性】
 能動的に超音波を発振して、周囲の地形を把握する。水上でも有効。有効範囲は水上で30メートル、水中で100メートルまで。視野に関する不利な修正を受けない。周囲の物品の質感、硬さまでも仔細に把握し、自分の脳内で鮮明な映像として捉えることができる。

 聴音【知性】
 受動的に、アガニの超音波、艦艇の機関音や探信音を感知し、分析を行う技能。目標の艦種、数、おおまかな距離が分かる。自分から音響を発しないので被発見率は低いが、「音響低位」に比べると、詳細な情報は分からない欠点がある。効果範囲は200メートル。

 運輸業界【知性】
 水上運輸業界の動向、同業者の状況などに関する総合的な知識。物品の流通状況等を分析し、各国の政
治経済の状況を推測することもできる。

<魅力系技能>

 アガニ式商売【魅力】
 商品の売買を行う技能。売り込みや値引きの交渉術も含む。この技能の保持者は、アマミツヨのほとんど全ての知性体の購買欲のツボを心得ており、星覇をのぞく全知性体を対象とできる。

 星覇挑発【魅力】
 星覇に対する人種差別的発言、あるいは歴史認識に関する刺激的な発言を行い、星覇を怒らせる技能。星覇を怒らせることで事態を有利にすすめることが可能な状況で使用する。本技能の判定で1ゾロが出た場合、逆に対象星覇に求婚されてしまう。

 諸国の噂【魅力】
 旅先で見聞した各地方の情勢を思い出す技能。ごくおおまかな政治・経済・軍事などの状況がわかる。専門的な知識までは把握できない。

 水の眷属【魅力】
 淡水系水生生物の扱い方、意思疎通のための技能。知識の確認は「水生生物知識」で行うが、実践は本技能による。

 水界の守護者【魅力】
 淡水系環境の異変を察知する技能。海洋環境でも、沿岸部までは本技能により対応できる。また、水系環境の保護のために、水界の守護者として誇りをもって交渉を行う技能。

 カワアガニの自信【魅力】
 落ちこみそうな時でも、自らを奮い立たせる技能。特に根拠がなくてもよい。他人を励ますことにも使える。この技能を有する者は、カワアガニの中でもとくに個人主義的で、自信家である。

<龍魂系技能>

 アラガミ師の龍魂系技能と同じ。

トモガミ技能


<知系技能>

 対水上・対潜戦闘【知】
 この技能を有するトモガミは、水中から対水上戦闘をおこなう場合、水上・陸上から対潜戦闘をおこなう場合に、不利な修正を受けない。

 音波探信【知】
 超音波を発振し、その反射波で目標を探る技能。自ら音を発するので、敵に発見される危険性は高いが、高精度の情報を得られる。また、音を発していない静止目標も補足できる。水中地形も同時に把握可能。平均的な水質、水温で、【判定値】×20メートル先までの様子を把握することができる。
 ただし、軍事的に繊細な対応が要求される状況で【音波探信】を行うことは、宣戦布告に等しい行為である点に注意が必要である。空軍で言えば、探信音を目標に発振するのは、照準レーダーパルスを照射する行為と同等であって、明白な攻撃意思を相手に伝えることになる。
 この技能で目標を補足する場合、必ず目標に探信音を感知されるため、「奇襲」はできない。

 水中聴音【知】
 自らは音波を発振せず、聞き耳を立てて周囲の状況をさぐる技能。自分から音波を発振すると、敵に気づかれる危険性があるし、また、潜在的な敵対勢力を刺激する可能性が高い。このため、通常は、水中での索敵は【水中聴音】技能による。【判定値】×100メートル以内の音を聞くことができる。
 目標の出す音だけが頼りなので、敵の詳細や、海底地形までは把握できない。また、音を出していない目標も補足できない。本技能で得た情報のみで目標を攻撃する場合、情報が不正確なので、攻撃判定値に不利な修正が3点加えられる。

<体系技能>

 水中白兵戦【体】
 水中で白兵戦闘をおこなう技能。

 堅い皮膚【体/鎧竜専用】
 攻撃を受けた場合、防御力に本技能レベル値を加算できる。判定は不要。属性は対火弾ダメージ。

 なぎはらう尻尾【体/コブつきの尾をもつ鎧竜専用】
 後方の敵を攻撃できる。尾の届く範囲は、【トモガミ全長の二分の一メートル】として扱う。この技能による攻撃は、「奇襲攻撃」を受けたターンでも行える。ダメージは、【「体」値+本技能レベル】火弾属性。後方180度の目標すべてにダメージが及ぶ。大打撃なし。

<動系技能>

 水中隠密【動】
 水中で隠密行動を行う技能。この技能を有する者は、音波探信や水中聴音によって発見されにくくなる。

 高速遊泳【動】
 通常の二倍の速度で水上・水中を移動する。戦闘中、判定に成功すると、3ターンだけ移動(水泳)距離が二倍になる。このターンに高速遊泳中のキャラクターを攻撃する者は、攻撃判定値に「高速遊泳」技能レベルに等しい値の不利な修正を受ける。

<龍化時の技能>
 以下の技能は、龍化時のみ使用できる。

 火弾弾き【体】
 火弾属性の攻撃判定の達成値を目標値として白兵防御判定を行い、成功した場合、敵弾の弾道をそらすことができる。

 熱線迎撃【体】
 電磁属性の攻撃判定の達成値を目標値として白兵防御判定を行い、成功した場合、自分が吐いた熱線で敵の電磁兵器に押し勝ち、攻撃をそらしたことになる。

 大跳躍【体】
 重力制御を行い、判定値×10メートルの大跳躍を行う。通常の状況なら「普通の行為」の難易度でよい。

 超流泡動【動】
 水の抵抗を限りなく零に近づける巨大な泡を体周囲に展開して、超高速動をおこなう。戦闘中、この技能で難易度判定に成功すると、3ターンの間、移動距離が10倍になる。この間にキャラクターを攻撃するものは、攻撃判定値に「超流泡動」技能レベル×2の不利な修正を受ける。機動中は水中雑音により音波探信や水中聴音は行えない。

 敵弾回避【動】
 敵の射撃判定の達成値を目標値として動判定を行い、成功した場合、敵弾を回避できる。電磁兵器も回避できる。



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清水三毛 2005.8.