三龍戦騎


カワアガニ

カワアガニ対まめ星覇
 カワアガニ 対 まめ星覇

 
「戦争? がっぽり儲けさせてもらうだ!」
 ――カワアガニ商人

 カワアガニとは
 カワアガニは、海棲人類アガニの淡水適応種である。水中行動を自由に行えるよう<伝道者>によって遺伝子改造されたらしく、河川の多い共榮圏では、その活動範囲は広い。陸上でも、高い身体能力を生かし、優れた戦士と評価される。
 海のアガニは好戦的で、異質な文化を有しているため、交流は困難であるが、カワアガニは、主に河川や河口域に棲息し、陸上人類との交流も盛んであるため、PCにできる。

 軍事的には、カワアガニは、水陸両用のシンリュウ類をトモガミとするアラガミ師に分類される。鎧竜類、大型ワニ類、巨大ワニガメ類に騎乗し、戦闘時には、それらのアラガミへと変異することが可能である。
 カワアガニは独自の国家を持たない。種属として、帝政三龍共榮圏と軍事同盟関係にあり、有事の際は、三龍帝国軍とともに共同作戦をおこなう。

 カワアガニの文化
 文化的には、ウミアガニほどではないが、一般的な共榮圏臣民とはかなり異なる部分がある。
 まず、基本的に、カワアガニは恋愛というものを理解しない。
 カワアガニ男性は龍魂能力に劣るため、カワアガニ社会で奴隷として扱われている。そのため、男性を財物として見ることはできても、恋愛対象とすることはほとんどない。このため、なにより恋愛と繁殖を求める星覇とは相互理解が困難である。
 もっとも、ごくまれに他種族の男性などと恋愛が成立した場合、その恋は非常に激しいものになるという。
 三龍帝国は、男性にも人権を認めるよう、カワアガニにたびたび要請しているが、帝国でも長きにわたって男性が奴隷とされていた経緯があるため、その点を突かれてカワアガニを説得するに至っていない。

 生活面では、潜水可能なカプセル型の木造住居(半水没式)をトモガミに牽引させ、様々な物品を運送したり、交易することで生計をたてている。ひとつの移動潜水住居には、3〜4人ほどのカワアガニが住む。同じ系統の商品をあつかう者どうしで船団を組み、河川を移動するのが彼女たちの慣わしである。

 彼女たちの流通経路と人脈は、共榮圏の河川と沿岸域に広くはりめぐらされており、多くのカワアガニは、住居もろともそうした河川や沿岸を常に移動し、交易を行っている。一箇所に定住しようとしないこの性質は、祖先が海洋遊牧民・ウミアガニであることに由来している。

 自分の才覚ひとつで河川の流れのままに漂流生活を行っているせいか、カワアガニは、自由を何より尊び、きわめて個人主義的な性格が強い。
 情に厚いガルナスとは対照的に、家族や血縁というものを重視せず、全ては個人の能力によってたつ。自由だが、何かに失敗しても誰も面倒を見てくれるものはない。そうした気風が、カワアガニ社会を支配している。

 現在でも、カワアガニとウミアガニは貿易を行っており、無関係なわけではない。
 ウミアガニは、海洋生態系を利用し、海洋遊牧を行うことで生活する。
 そうした水産物と、陸上の物品を交易するのがカワアガニの役割である。凶暴で、言語体系が異質なため、ウミアガニが直接、陸上人類と日常的に貿易をおこなうことは困難であり、カワアガニは双方から重宝されている。

 なお、央天青最大の河川<喜如羅河>(キジョラガー)の河口域から天青湾にかけて、共榮圏最大のカワアガニ定住集落<喜如羅市>(キジョラいち)が広がっている。

 これは、本来は移動式のカワアガニ住居が多数密集、連結されて、巨大な水上都市となったものである。その面積は実に100平方キロに達する。この半水没式の水上市場は、カワアガニたちが休息をとり、あるいは定住する場所であると同時に、共榮圏随一の水上貿易都市でもある。
 帝政共榮圏全域の水上運送貨物は、そのほとんどが一旦<喜如羅市>に集積され、取引対象とされたり、新たな目的地へと運送されていく。そこで売買される物品は、日用品、食料、各地の名産、火器など、ありとあらゆるものがあるといわれる。
 ただし、一部は治安が悪く、海賊が出没するので、アガニといえど、初めて訪れる者は現地を知る者の案内が不可欠である。

 他種属との対立
 文字による記録がない古代から、カワアガニは、ウミアガニと交易を行っており、ファーグニル軍との戦時には、協力して戦うこともあったとされる。トオミ属との紛争の際も、少数ながら、カワアガニの傭兵が、<アガニ連合王国>の一員として参戦した記録がある。
 ただし、生粋のウミアガニからすれば、カワアガニは中途半端に陸上に適応した一族と見えるらしく、軽蔑的に語られることがある。商売はともかく、私的な交流となると、あまり活発とはいえない状況である。

 中世、大規模な海上交易の発達にともない、沿岸および河川での運送をになうカワアガニの活動範囲は飛躍的に増大した。これにより、自然発生的に、穏やかな内湾である<天青湾>に、しだいにカワアガニの移動住居や物資集積所が設けられていくこととなった。これが<喜如羅市>の起源である。

 喜如羅市の建設にともない、カワアガニは、手近な木材資源を求め、星覇王国のマングローブ林を大規模に伐採した。また、近代以降、養殖技術を習得し、定住生活を行うようになった一部のカワアガニは、高密度型の養殖池の建設のため、マングローブ林を徹底的に伐採した。
 こうしたカワアガニの行動に対し、当然ながら、マングローブを棲家とする星覇たちは交渉を行ってきたが、法律や商業にうとい彼女たちは、いいようにカワアガニに騙され、棲家を失う星覇が続出した。(このときの経験から、星覇は薊種を生み出したとの説がある)
 また、養殖池やカワアガニ住居からの排水による海洋汚染も深刻化し、星覇王国の生態系は大きく撹乱され、突然変異により凶暴化したオオマクガンの集団発生などによる被害も無視できない状況になっていく。

 さらに、天世歴2954年の<アマオブネ>発見にともなう央天青の人口増加により、カワアガニの活動が活発化し、星覇王国の被害は増大する。

 2970年、喜如羅市外縁部で抗議運動をおこなった星覇の一部が暴徒化。これに対し、ジゴクカミツキの龍化兵が実弾射撃を行い、星覇に多数の死傷者を出した事件がきっかけとなって、星覇王国はカワアガニに対して宣戦を布告する。<第一次阿星戦争>(だいいちじあしんせんそう)の勃発である。

 星覇軍は、戦闘用星娘の大部隊と、重装甲マクガン、そして白兵突撃隊による飽和攻撃をかけた。これにより、戦闘開始から5時間で、喜如羅市の半分が焼失する事態となる。対するカワアガニは、アラガミ部隊で反撃。戦火は星覇王国ばかりか沿岸の帝国市街地にまで広がり、陸上の都市にも大きな被害を出した。

 この紛争により、央天青の水上流通網は完全に麻痺してしまう。開戦から4日後、あわてた三龍帝国政府の仲介により停戦合意が成立したが、この後、2982年、2999年にも、<第二次阿星戦争><第三次阿星戦争>が勃発し、星覇とカワアガニにそれぞれ数百人規模の死傷者を出している。
 こうした経緯があって、最後の紛争からおよそ一世紀を経た現在でも、星覇とカワアガニの仲は良好とはいえない状況にある。

 また、定住生活を選び、都市部に進出したカワアガニが職にあぶれ、央天青の各所で貧民街を形成していることも、大きな社会問題となっている。こうした貧民街は往々にして犯罪の温床となっており、アラガミの力が悪用されることで、帝国軍も手を焼くことがある。

 ●1、カワアガニのトモガミ
 カワアガニはアラガミ師なので、諸元、龍化規則は、陸上アラガミ師に等しい。

 ●2、鎧竜類
 アマミツヨに棲息する鎧竜類は、半水生の恐竜である。ほとんどが夜行性で、夜半に上陸して植物を食べる。ただ、その巨大な体躯、そして武装は、いざとなれば大型獣脚類にとっても大きな脅威となる。
 このほか、カワアガニは、地球では中生代に棲息した大型ワニ類や、星覇王国に棲息する巨大ワニガメ類に騎乗し、龍化することもできる。

 ●3、乗り手とトモガミの陸上行動
 カワアガニは、ほぼ支障なく陸上でも活動できる。ただし、1日1回は、全身を水に浸さないと、乾燥により身体機能が低下する。この際のダメージは1、防具は無効である。
 カワアガニのトモガミは、1日に1回は、2時間以上、全身を水に浸さないとストレスがたまる。その場合、1日経過するごとに、キズナ難易度+1の修正を受ける。
 共榮圏では、河川は珍しくない。環境が森林または草原の場合、通常の難易度で知判定を行えば、1D×1時間以内の場所に、適切な河川を見つけることができる。

 ●4、カワアガニの身体能力
 身体的には、水中呼吸用のエラがわき腹にあるほか、皮膚の多くがサメのような盾鱗(じゅんりん)で覆われ、高い防御力をもっている。(PCの防御力+1)
 また、鼻周囲には、ロレンチーニ瓶器官をもち、近距離の生物がはなつ生体電磁場を高精度で補足する。この感覚器は、一見、そばかすのように見える。
 有効範囲は、10メートルほどであるが、煙幕や暗闇のなかでも攻撃対象の生物を補足できる利点は大きい。これにより、カワアガニは、低光量や煙幕による不利な視界修正は受けない。
 また、ロレンチーニ瓶器官によって地磁気を感知することもできる。
 ただし、電磁的平衡感覚を狂わせられるため金属の多い環境を苦手とする。
 このほか、体側に魚類のそれと同様な側線を有しており、水流や水温の変化を敏感に感じることができる。意思疎通は後述するように超音波により、これにより音響定位も可能。

 ●4−2、水中行動
 「水中戦闘」ルールは、以下の通りに修正して、カワアガニのキャラクターに適用すること。カワアガニのトモガミについても同様である。
 カワアガニは、【陸上から水中への攻撃】、またその逆の場合の攻撃でも、不利な修正を受けない。
 カワアガニは、【おぼれ判定】を行う必要はない。

 カワアガニの潜水能力限界などは、以下の通り。
 【体力または体判定値】×1時間=潜水時間
 【体力または体判定値】×20メートル=潜水可能深度

 カワアガニは、「水中行動の修正」は受けない。
 カワアガニは、減圧症の判定は不要である。

 ●4−3、水中での意思疎通
 カワアガニは、水中では、ウミアガニ同様、超音波を主体とする言語で意思疎通を行う。その有効範囲はおよそ100メートルである。通常の水中会話には、判定は不要。

 ●5、被服
 ウミアガニは、ほとんど衣服を身に付けないが、カワアガニは若干の衣服をまとう。羞恥心によってではなく、主に装飾用と、陸上人類との交流をし易くするためである。もっとも、ウミアガニ同様、全裸で行動するものもかなりいる。

 ●6、キャラクターの性別
 カワアガニPCの性別は、必ず女性となる。男性はPCにできない。

 
トモガミ

鎧竜類

 ヨロイ竜は、丸くどっしりした体躯をもつ四足歩行型の草食恐竜である。曲竜類ともいう。
 太い胴体をもち、骨格も水中での行動に適しているため、半水生生活をする。昼間はおもに安全な水中ですごし、夜間に上陸 してエサを探すものが多い。地球ではジュラ紀中期から白亜紀にかけて繁栄した。
 原始的なヒメヨロイリュウ類(ノドサウルス類)と進化型のコブヨロイリュウ類(アンキロサウルス類)に大別される。コブヨロイリュウ類は、尾の先に骨質のコブを有し、これで捕食者と戦う。
 いずれの仲間も、厚く頑丈な装甲で、胴や尾の背面や側面を防御している。このため、防御力が高い。

【ムカシヒメヨロイ】(初期トモガミ)
 地球名サウロペルタ。ヒメヨロイリュウ科のなかでは最も原始的な恐竜。能力的に突出した部分はないが、それだけに扱いやすく、個体数も多い。温和な性格。首から肩にかけ、4対の巨大なトゲが横に突き出ているのが特徴。戦闘時は、このトゲで敵の脚部をなぎ払うように体当たりし、大ダメージを与える。背中はまばらな骨質のコブで覆われている。尾の先端にコブはない。
ヒメヨロイリュウ科
年代:白亜紀全般
環境:河川
分布:(北米)
体長:6m
知2、体5、動3
キズナ難易度:12
生命:24
白兵戦ダメージ:5、大打撃あり
防御力:+2
【ヒメヨロイリュウに戦適可能】

【ヒメヨロイリュウ】
 地球名ノドサウルス。首に骨質のトゲをもち、背中から尾にかけては大小の装甲版に覆われている。ムカシヒメヨロイよりも細身だが、そのぶん身軽。尾の先にコブなどはついておらず、先細りになっている。
ヒメヨロイリュウ科
年代:白亜紀前期
環境:河川
分布:(北米)
体長:6m
知2、体5、動4
キズナ難易度:16
生命:29
白兵戦ダメージ:3
防御力:+1
【戦適条件:必要キズナ4、前提種ムカシヒメヨロイ】
【オニヨロイリュウに戦適可能】

【オニヨロイリュウ】
 地球名エドモントニア。ヒメヨロイリュウ科では新しい種。首から肩にかけて複数の巨大な骨のトゲが横につきだし、同一生態系に生息するダイテイリュウに対して十分な防御戦闘が可能。性質は荒く、扱いづらい。最前線に配備される一部の精鋭アラガミ師が騎乗する。
ヒメヨロイリュウ科
年代:白亜紀後期
環境:河川
分布:(北米)
体長:7m
知2、体8、動2
キズナ難易度:19
生命:34
白兵戦ダメージ:8、大打撃あり
防御力:+2
【戦適条件:必要キズナ6、前提種ヒメヨロイリュウ】

【マルコブヨロイ】(初期トモガミ)
 地球名タラルルス。樽のような太い胴体と、短い足が特徴。ヨロイや、尾の先のコブはこの仲間にしては小型。小さめのトゲが、首から尾にかけて規則正しく並んでいる。その丸っこい体つきから、この仲間では、最も水中生活に適応しているといわれている。性質はおとなしく、その外観とあいまって、個人経営の農場や、愛玩用としても人気がある。
コブヨロイリュウ科
年代:白亜紀後期
環境:河川
分布:(モンゴル)
全長:6m
知3、体5、動3
キズナ難易度:11
生命:23
白兵戦ダメージ:4
防御力+1
【トゲコブヨロイに戦適可能】

【トゲコブヨロイ】
 地球名サイカニア。わき腹にまでトゲが配されており、この仲間で最も高い防御力を誇る。性質はやや荒い。そのトゲの維持のために繊細な栄養バランスを要し、草食恐竜にしては高い飼育技術を要する。トゲが並んだ外観の威圧感と美しさから、一部で人気がある。本種のトゲは尖ってはいるものの、防御用なので、白兵戦では尾のコブで敵を攻撃する。
コブヨロイリュウ科
年代:白亜紀後期
環境:河川
分布:(モンゴル)
全長:7m
知2、体6、動2
キズナ難易度:15
生命:28
白兵戦ダメージ:6
防御力+2
【戦適条件:必要キズナ4、前提種マルコブヨロイ】
【オオコブヨロイに戦適可能】

【オオコブヨロイ】
 地球名アンキロサウルス。最大のヨロイ竜。胴の横幅が広い。頭部から尾にかけて装甲に覆われ、その上にトゲが配されるという徹底した防御が全身にほどこされている。瞼まで装甲に覆われたその姿は、まさしく生ける装甲車である。尾の先には巨大な骨質のコブがあり、これをハンマーのように振り回し、敵を攻撃する。
 性質は荒く、きわめて騎乗しづらい。軍用にしか用いられない。重要拠点防御用トモガミとして有名で、過去の戦争で、共和連合の機甲部隊を前に一歩も引かず、多くの戦果をあげている。特に、たった一騎の本種のアラガミが、共和連合の空母機動部隊を5日間にわたって食い止め、友軍の撤退を助けた話は有名である。
コブヨロイリュウ科
年代:白亜紀後期
環境:河川
分布:(北米)
全長:10m
知2、体9、動2
キズナ難易度:19
生命:36
白兵戦ダメージ:9
防御力+1
【戦適条件:必要キズナ6、前提種トゲコブヨロイ】


ジゴクカミツキガメ類

【ジゴクカミツキガメ】(初期トモガミ)
 地球で言うカミツキガメが巨大化した三龍種。地球では最大でも甲長60cm程度だが、本種は中型恐竜なみの大きさに成長する。淡水の河川、湖沼に幅広く分布し、魚介類や、恐竜などを捕食する。野生のものは「人食い亀」として、現地の地球系人種に広く恐れられる。
 きわめて攻撃性が高く、接近してくるものに対して激しく噛みつく。また、陸上では、甲羅の後半部を高く持ち上げ、鼻からの激しい噴気音で威嚇も行う。手足の筋肉が発達しており、陸上でも高い動性をもつ。そのため、全身を甲羅に隠すことはできない。あまりに攻撃的な性質のため、通常、隊商やウツロヒに用いることは少ないが、隊商の護衛として、本種の乗り手が一定数、多くのアガニ船団に配されている。上陸することもあるが、基本的には水中行動を好む。本種は旺盛な闘争本能をもつため、乗り手の「戦場の狂気判定」は不要である。
カメ目潜頚亜目ジゴクカミツキガメ科
年代:――(年代修正なし)
環境:河川
分布:星覇王国
甲長:3m、体重900kg
肉食性
知1、体5、動3
キズナ難易度:13
生命:20
白兵戦ダメージ:5、大打撃あり
防御力+1
備考:龍化時、飛行可能。滑走不要、時速800キロ、30分のみ、消費生命2.
【ジゴクワニガメに戦適可能】

【ジゴクワニガメ】
 地球で言うワニガメが巨大化した三龍種。地球では最大でも甲長1m、体重180kg程度だが、本種は中型シンテツなみの大きさに成長する。河川の中流域、湖沼の水底に生息し、口をあけて舌の上にあるミミズ状の突起を動かし、魚をおびき寄せて捕食する習性をもつ。このほか、水辺に近づく動物も捕食する。鋭い顎の破壊力はかなりのもので、大型恐竜の脚を骨ごと噛み砕くことができる。
 幼体は上陸することもあるが、成熟すると、産卵時以外は上陸しなくなる。寿命は長く、100年以上生きる。性質は臆病かつ攻撃的。積極的に動くことはほとんどなく、一日のほとんどの時間を水底でじっとして過ごす。一部の定住型アガニ集落の防衛用トモガミとして、水底に配されることがある。不活発なため、カワアガニの民族的特性に適しておらず、本種でウツロヒの旅に出る乗り手は少ない。
カメ目潜頚亜目ジゴクカミツキガメ科
年代:――(年代修正なし)
環境:河川
分布:星覇王国
甲長:4m、体重1t
肉食性
知1、体7、動2
キズナ難易度:16
生命:25
白兵戦ダメージ:7、大打撃あり
防御力+1
備考:陸上行動を行うと、1日1ダメージを受ける。
備考2:龍化時、飛行可能。滑走不要、時速600キロ、30分のみ、消費生命3. 【戦適条件:必要キズナ4、前提種ジゴクカミツキガメ】


ワニ類

【タッキオオワニ】(初期トモガミ)
 地球名サルコスクス。流域面積の大きい、流れの緩やかな河川にすむ。タッキリュウに似た細長い顎をもち、魚や、恐竜を捕食する。一部では、三龍皇族とつながりのあるトモガミとして、信仰対象になっている。獲物をとらえる際は、長い口を横殴りに左右にふって攻撃する。河川や浅海での漁獲用として、一部のアガニが用いる。顎の構造はさほど強固ではないため、対車輛戦闘にはあまり向いていない。
ワニ目・真鰐亜目
年代:白亜紀前期
環境:河川
分布:星覇王国(アフリカ・ニジェール)
体長:12m、体重8t
肉食性
知3、体7、動3
キズナ難易度:13
生命:25
白兵戦ダメージ:5
【シンハダイオウワニに戦適可能】

【シンハダイオウワニ】
 地球名フォボスクス(ディノスクス)。河川やマングローブ流域に生息する巨大なワニ。魚のほか、恐竜や人間を積極的に捕食する。性質は荒いが、知性は高く、育児行動を行う。塩水にも適応しており、海洋を長距離移動することもできる。陸上でも巨体に比して動力は高い。
 本種の生息する地域で、水辺に近寄ると、水面下から奇襲攻撃を受け、水中に引きずり込まれることになる。その後、獲物である恐竜などの頚椎を折り、即死させてから、陸上でゆっくりと食べる。野生の本種はきわめて危険な生物であり、本種の生息地域での商業を行う際は、必ず本種をトモガミとするカワアガニが護衛を務める。
 かつてカワアガニ水軍は、侵攻してきたファーグニル連合軍の歩兵師団(約12,000名)をシンハダイオウワニの生息する沼地に誘導したことがある。劣悪な地形で身動きのとれなくなった歩兵師団は本種の集団に襲われ、翌朝に、捕虜となった生存者は100人ほどだったと伝えられている。龍化するまでもなく、本種は強大な戦闘能力をもつといえる。
ワニ目・真鰐亜目
年代:白亜紀後期
環境:河川・海洋
分布:星覇王国(北米)
体長:15m
肉食性
知3、体9、動3
キズナ難易度:17
生命:30
白兵戦ダメージ:9、大打撃あり
【戦適条件:必要キズナ4、前提種タッキオオワニ】
【エンマコウテイワニに戦適可能】

【エンマコウテイワニ】
 地球名プルスサウルス。河川やマングローブ流域に生息する最大級のワニ。大型恐竜を主食とする。性質は極めて荒く、本種の生息域では、渡河作戦は極めて危険である。タッキオオワニとは異なり、顎は短く、白兵戦に向いている。本種の巨体は、並のトモガミや装甲車輛にとってはそれだけで脅威となり、星覇にすら恐れている。別名「シンハゴロシ」。
 カワアガニの古い言い伝えによれば、本種をトモガミとするものは精神を冒され、敵味方の区別なく殺戮を行う「ワニグルイ」となってしまうという。そのため、本種をトモガミとする者は、星覇およびアガニに対し、常に魅力判定値−4の修正を受ける。
 本種は生息数が少なく、トモガミとする者がほとんどいないため、カワアガニ水軍が編成される際、兵力として軍備に組みこまれていない。過去50年間、共榮圏内で本種を最終的なトモガミとした者は記録されていない。最後に(野生の)本種が目撃されたのは30年前のことであり、個体数の減少が危惧されている。
ワニ目・真鰐亜目
年代:――(第三紀後期。常に年代修正+2)
環境:河川
分布:星覇王国内・閻魔島(南米)
体長:20m、体重20t
肉食性
知3、体10、動1
キズナ難易度:20
生命:35
白兵戦ダメージ:10、大打撃あり
【戦適条件:必要キズナ7、前提種シンハダイオウワニ】



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清水三毛 2005.8.