エクリプス・フェイズ体験会の参加記録


2011年7月 体験会第1回

土曜、秋葉原のR&Rステーションで開催されたエクリプス・フェイズ体験会に出席して、プレイヤーとして遊んできた。
近ごろSF小説もTRPGもご無沙汰だったけれども、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。

現時点では未訳だそうだが、本作は、SF好きや人外キャラ好きにはとても魅力的なので、ぜひとも日本語版もほしい。

(GMをはじめプレイヤーの皆様、お疲れさまでした。そして、どうもありがとうございました。パラダイスフリートRPGをかつて随分遊んだので、朱鷺田祐介先生の卓でプレイできたのは大変嬉しく、関係者の皆様にお礼申し上げます。)

以下、ライトなSF・TRPGユーザーとして、個人的な感想を。

サンプルPCから選ばせて頂いたのだが、まずパーティー構成からして、
4人中3名までが(うろ覚えで不正確な表現かもしれないが)

知性化タコ(←私のキャラ)
宇宙交易商(小惑星での活動を想定したのか、ラミアなロボ型)
電子生命体(物理的な実体がない)

といったもので、人型をしているのは女宇宙海賊PC一人だけだった(笑)
もうこの時点で私は、ッカ〜SFだねぇ…などとちびまるこ祖父のように心の中で呟いていた。
そして、オーバーテクノロジーの悪用を目論む軍事企業の陰謀を阻止するため、太陽系内惑星を縦横無尽にかけめぐって冒険したのだが、


なにしろネットワークが高度に発達した未来の社会なので、
PCの精神のバックアップをとったり、精神のコピーを幾つも別の惑星にある義体に送り込んで現地調査にあたらせたりと、非常に新鮮な感覚だった。SFならではの、非日常的な身体感覚を体感した。これはTRPGでしか出来ない体験。

厳密に考えると、そうした世界における「死」「生命」「人間」などの概念はきっと大きく変質しているはずで、ああなるほど、サイバーパンク以降のニュー・スペースオペラなのだなぁ……という印象をもった。

普通、一人しかPCのいないTRPGではPCを死なせたくないものだが、
危険な古代遺跡の起動をふせぐために、何体か私の知性化タコPC「安西レイ」のコピーが自爆した(笑) テルミット爆薬をもっていたものでつい衝動的に(笑)

ダメ押しで別のコピーPCが乗ってきた降下艇(核融合エンジン)を遺跡にぶつけたりとか。

(ルール的には自爆ばかりされても困るはずなので、PCの自爆行動にはコストかペナルティが課される? かもしれないけど、ちょっと思い出せない)

戦場の混乱のさなか、ハッキングの得意なPCが、宇宙海賊のミサイルランチャーを暴発させたりとか終盤の盛り上がりが特に楽しゅうございました。

***

なんだろう…

キャプテン・フューチャーでは涙滴型宇宙船で太陽系を冒険していたけれども、
エクリプス・フェイズは電子・量子ネットワークと義体で太陽系を冒険する、21世紀の宇宙冒険SFといえるのかもしれない。

お話も良かったなあ。

太陽コロナの中を泳ぐ巨大クジラ型義体の情景描写からスタートし、
火星のマリネリス大峡谷(ある没企画のためにニュートン別冊を読みあさっていたので脳内に情景がありありと浮かんだ)、

ラグランジュポイントに浮かぶ宇宙基地、海賊王との謁見、
そしてマスドライバーによる制圧射撃後、機械生命体が支配する地球への降下作戦……!

一回でいいから、そういう本格宇宙SFのTRPGにプレイヤーとして参加してみたいと思っていたので、そうした世界での冒険はとても面白かった。

義体(モーフ)は、球体の戦闘ロボットにレールガンを装備したものとか(人型じゃないところがいい)、耐熱仕様のエイリアンっぽいものとか、人外好きに強烈にアピールするものがそろっている。
そしてもちろん、知性化された動物もPCに出来る。

ルールを熟知したら、たぶんそれらモーフを衣服を着替えるように使いこなし、太陽系のあちこちで冒険できるんだろう。面白そう。
というわけでとても楽しいセッションでありました。4時間ぐらいだったかな。

***


さて個人的に、私自身のプレイ反省点をメモ。

まず、実は外部の方とセッションをするのは初体験であったし、
初めてのシステムだったので、状況把握とルール把握に手間取ってしまい、キャラクターの演技をしている余裕がなく、大人しいキャラになってしまった。

判定などにモタついてしまい大変失礼いたしました。
あとサイコロ持って行くのを忘れていてすみませんでした…。

普段ソードワールドなどで演じていた突撃型PCをやると、本格SFの世界だとすぐ死にそうだし、なかなか難しい。もっと修練しなければ。

あと、これは普遍的な問題だが、世界観やロールプレイの方向性に関して共通認識をもつことの難しさについて、思いをはせた。
本作では、SFとはいっても、単語に意味については、スター・ウォーズや初代ガンダムぐらいの知識があれば、まあ問題ない気がする。
ただなんというか、難しいが、SF世界の雰囲気というのか、キャラクターの方向性として、本格SFらしいもの、という雰囲気はやっぱりあるんだよなあ。

ん〜〜〜なんというか明文化しづらいんだが…。昨今、おそらく本格SF小説を読んでいないユーザーも結構いる気がするので、日本語版がでるとしたら明文化しておいたほうがいいのかな? という気がした。

まとまりの無い文になってしまったがこれぐらいで。

GM、PL、主催者の皆様、ありがとうございました。楽しかったです。

2011年9月 体験会第二回

●エクリプス・フェイズ体験会 第二回

来年に日本語版の発行が決まった、最新の宇宙SF・TRPGエクリプス・フェイズの体験会。先週土曜日に参加させていただきました。

今回は、かつてパラフリRPGでリンダ・ラ・ロンドを演じていた友人も出席。
氏は、朱鷺田先生のブログやAGSの記事のみならず、英語の原文を出力して読み込んで出席するという気合の入れ様でした(笑)

今回ブログに書いていいのか確認を忘れてしまったので詳細は書きませんが、

火星の都市に焦点をあて、初期入植者のおかれた苦境だとか、惑星間犯罪組織の暗躍だとか、そして知性化タコの恋愛ドラマですとか(笑) 盛りだくさんで面白かったです。オリンポス山の山頂から天空にのびる軌道エレベータなど、絵としても燃えるものが今回も多く、SFの世界に浸っている実感がありました。

今回わたしはタイタン出身の遺跡探索者を選択。
研究者っぽいかんじで地味に調査などで立ち回った気がします。
あまり戦闘系じゃなかったようですが、最後は、敵機に対してアサルトライフルのクリティカルを決めることが出来まして(笑)

今回も大変楽しませていただきました。ありがとうございました。主催、関係者、ご一緒した皆様に、改めてお礼申し上げます。

いやー、優越人種とか、虫型小型義体の群れとか、知性化タコとか、ロールプレイ難しいだろうなーと思うのですが、みなさん面白おかしく熱演されていて、圧倒される思いがいたしました。

セッション終了後、インドカレー店でのお話も大変面白く拝聴いたしました。

***

エクリプス・フェイズの何がいいって、サイバーパンク以降の、最新のSF(ハヤカワSF文庫で発刊されているようなジャンル)が反映されていることだ。

なにしろ、太陽系を舞台にした宇宙冒険SFの体裁をとっているが、宇宙船で移動することがあまりなかったりする。サイバー技術が発達しているので、精神のコピーを直接、目的地に投射してしまうんだそうだ。実際プレイするとすごいと思う。

最新のニュー・スペースオペラというやつは、もう宇宙船関係のルールを必要としないのか…! と、驚きを隠せなかった。
実際は、いつもエゴ投射するわけでもなく、細かい移動については宇宙船も健在だけど、誇張して言えばそのような印象を受けた。
かつて、本格海洋冒険SF・TRPGブループラネットがついに訳されなかったこともあり、本作の翻訳決定には感情移入してしまう。

***

しかしまぁプレイ後に友人とも話したのだが、TRPGの知識と経験がほかのプレイヤーの皆さんに比べて不足している気がしたので、もっと勉強せねば、とも感じた。

2011年10月 体験会第3回

土曜の午後はエクリプス・フェイズ体験会 第三回に参加させていただきまして、今回もとても楽しくプレイいたしました。GMをされた朱鷺田先生、岡和田先生、いっしょに冒険したプレイヤーの皆さん、どうもありがとうございました。金曜は有給丸一日つかって作画とか厳しかったけどエクリプス・フェイズを楽しみにがんばれました。


今回は、トンボ型義体・漂泊の自由主義技術者アロナックスを演じ、敵対勢力の警備システムをハッキングして、味方の潜入を助けたりとか。火星の女保安官PCと知り合いというセッティングをしていただいたので序盤から感情移入しやすかったです。

火星の遺跡から危険な異形化ウィルスの感染源が発掘されようとしており、ファイアウォールの指令によりこれを阻止せんと我々PCは奔走。

マッドサイエンティストの施設に潜入工作を行うものの、黒幕は金星の空中都市に関わりがあることがわかり、大詰めでPCは金星へエゴキャストを敢行。見せ場っぽくてかっこよかったですね。

禁断の異星種属との接触、戦闘タイプ義体との船内戦闘など、緊迫感がありました。屋内戦だしトンボ型だしで直接戦闘には役立たなかったものの、パーティーの捜査や輸送を支援するのもおもしろいものです。

表向きの仕事依頼と、秘密結社ファイアウォールからの依頼が相反するので、PCは自らの社会的地位も守るよう賢い立ち回りが求められるあたりも、おもしろく感じました。

それにしても、ネオ・アキハバラの知性化タコメイドが文化として定着していることを推測させる警備兵の会話シーンなどに本作の懐の広さを感じます(笑) この様子では、サイバーコミケも有りそうな気が(笑)

頂いた日本語版クイックスタート冊子も充実していて、遊びやすそうです。自分でも余裕あるときにGMをしたいものですが、生活感スペオペとエクリプス・フェイズの相性はどんなものか…

2011年11月 体験会4回
冷たい雨でしたが先週の土曜は、エクリプス・フェイズ体験会4回で遊ばせていただきました。とても楽しい時間をすごさせていただき、よい気分転換になりました。
http://www.eclipsephase.com/resources

このような最新SFを反映させたニュー・スペースオペラTRPGを、翻訳前に朱鷺田先生や岡和田先生の卓で遊ぶことが出来るというのはすばらしいことです。終了後のカレー屋での打ち上げでも、GMやシナリオ作成のコツなど、自分でGMをする時に参考になるお話や、SF全般について勉強になるお話をお伺いすることができ、楽しいひとときでありました。ありがとうございます。

***

以下、自分の思い出用に、主観による不正確な回想メモ。
(何か問題があれば削除なりいたします)

今回は朱鷺田先生の卓で、新訳の可変義体スカベンジャーを選ばせていただいた。

前回から気になっていた多脚ロボット型義体のサンプルPCで、
アーマードコアとかガンヘッド的な武骨さが素敵。
その場でお聞きした話によると、
手近な重機や宇宙船などに合体することができるという。

燃える。燃えざるを得なかった。

キャラ設定としては、危険が大好きで、滅亡した地球に降下して宝探ししては何回も殺害されているという話で、個人的には演じやすかった。
(この世界では、精神のバックアップをとるのが当たり前)

PCはビットマンと名付けた。例によって、人類を絶滅リスクから救うため、秘密結社ファイアウォールから指令が。太陽系外から危険なエイリアン関係の物体が金星の空中都市に運び込まれたという。我々PCは、その調査と、必要な場合は破壊を下命される。


それでまぁ、いかに金星大気に浮かぶ空中都市(の造船所)に潜入するかで皆さん悩んで、ネオテニー少女型義体PCが造船所労働者の慰問コンサートを開いたりとか色々工夫するのが面白かった。

私のPCにいたっては、作業艇になりすまし、義体で大気圏に突入して現地入りするという素敵な導入だった。やや焦げた(笑)

その後、空中造船都市に潜入した味方を上空から見守り、調査判定を応援したり。自分の脳内には、加藤直之画伯っぽい造形の空中都市と、その上空を遊弋する自機の絵が浮かんでいた。実にSFであった。(今思うとGMに確認したわけではないのでどこかに着陸していた可能性もある)


遊弋しながら私は、いざ戦闘となったら、付近にたくさん駐機されているであろう作業艇を利用しようと目論んでいた。

そしてついにそのときが来た。

味方が、黒幕らしい一団が乗ったシャトルが降りてくるという情報をキャッチ。そこで私は力強く提案、


アーム付きの作業艇に合体してシャトルごと拉致ったらいいのでは!


そのとき私の脳内の絵は、加藤画伯から伊東岳彦センセイのそれに完全に置換されていた(アウトロースター的な意味で)

しかしこの思いつきは完全に犯罪であり秘密結社の一員としてはアウト。相談の末に自粛。今おもうと当たり前である(笑) 無茶を申し上げてすみませんでした…

敵の黒幕も、大変SFらしい実験的なキャラクターであり、面白い演出であった。エイリアンの遺物については、それが格納された空中都市を事故にみせかけ破壊する作戦で対処。

企業の傭兵義体が発砲したり、究極党のPCが敵を脅迫したり、自分が付近の作業艇を突入させて都市をまるごと落下させようと試みたりと、派手で好みな展開に(笑)


***

常にメッシュ(ネット)でパーティーの情報が共有される未来SFならではの便利さがあり、味方と別に上空を哨戒していても困らなかったが、便利なだけではなく、エイリアン遺物のデータを共有してしまい精神ハッキングされるデメリットもあり、バランスがとれているなぁと。


精神ハッキングされた私のPCが、仲間を全員乗せている時に宇宙船の自爆モードを起動させてしまい、あわや全員爆死か! 俺のせいで!!

という展開もあり、大変に卓が盛り上がった。非常にスリリングで、異星のテクノロジーがはらむ恐怖を体感できて面白かった(笑


サンプルPCについて、
企業傭兵の義体リーパーなどもガチ戦闘用で面白そうだけど、月のエゴハンターも、一緒に冒険していて面白そうだなと感じた。

自らを生み出した計画の首謀者に復讐するために動く悲劇性とドラマチックな設定があるので、超能力者差別をあつかったSFが好きな人には良さそう。イラストもいかにも〜な雰囲気で、洋の東西を問わないかなと。

エゴハンターは対象人物の思考を読む超能力を使用できるらしいのだが、対象に接触しないといけない。そこで、黒幕VIPにどうやって接近するか……と、パーティーが知恵を絞るのも面白く感じた。

空中都市の構造が破壊工作に生かされたり、ジャンプゲートの向こう側にある太陽系外の情景など、SFらしい絵が満載で、今回もとても楽しめた。毎回、キャンペーンの伏線になりそうな終わり方なのも、自分がGMならどう続けるだろう、などと想像が膨らむ。


第五回は出張のため欠席


2012年1月 体験会 第6回

土曜日、エクリプス・フェイズ体験会にプレイヤー参加してきました。
お世話になった皆様、GMをされた皆様、ありがとうございました。
楽しませていただきました。

今回はサンプルキャラ・地球の生存者を選択。

汚れたぼろ布とガスマスクをまとったゲリラのようなキャラクターで、
自動機械群ティターンズによって壊滅した地球で生存してきただけはある、戦闘系PCでした。スター・ウォーズでいうとサンドピープル的な、原作ナウシカでいうと蟲使いのような外見(笑)

重武装で潜入技能などもあり、意外に使いやすい印象。義体は、免疫などを強化した生体義体だったかな。勢力としては「ブリンカー」になるんですね、地球をその後なんとか脱出して、太陽系外縁部に落ち延びたというかんじ?

エクリプス・フェイズは未来の太陽系が舞台で、滅亡した地球は今では立ち入り禁止になっているそうなので、このキャラクターは初期設定で一工夫いるのかも。


今回は公式シナリオなので内容は書きませんが、絵としては、宇宙漂流民の大艦隊からスタートしたり、ナノマシン兵器の暴走あったりで、SFらしい楽しさが今回もありました。

敵NPCのボスキャラとの因縁が演出されて、クライマックスでは銃撃戦のさなかに説得を試みたりと、熱い展開も面白かったです。

他の方々は、労働用の多脚クモ型義体、スカム(宇宙海賊)女性、月の超能力使い(エゴハンター)、戦闘義体リーパーを選択していて、戦闘よりだったのかな。

あと気づいた点では、SFゲームだからかもしれないけど、
銃撃をくらうと即死も珍しくないバランスだなぁと…
レールガンのフルオート射撃だの、プラズマ・ライフルだのが珍しくない世界なので、なかなかにデッドリー。


終了後、打ち上げではTRPG全般やエクリプス・フェイズのルール運用などについてご教示いただき、楽しい時間を過ごしました。カレーは食べ過ぎた(笑)

2012年2月 体験会7回

朱鷺田先生の卓にて、新登場キャラ、知性化ブタの宇宙海兵隊員をプレイ。
海兵隊と聞いたので、エイリアン2ネタでヒックスと命名。

神経強化はじめ聴覚・臭覚強化、医療系ナノウェア、短時間の真空耐性などの各種インプラント、ドローン、重火器をフル装備したガチ戦闘キャラクターといった印象でした。

イラストが実にかっこいい。装甲戦闘服をまとった大柄な軌道歩兵っぽい外見で、知的でもの悲しげな視線といい、実に良いです。まさか知性化ブタでこんな渋いキャラができるとは…。(しかし隣の卓からは、何回か「ギャルのパンティおくれー!」という叫びが聞こえてきました。エクリプス・フェイズの自由度の高さを知りましたw)

装甲も重ボディアーマー、武器はミサイルランチャー、プラズマライフル、破片手榴弾、そして単分子剣と、まさしく武器庫。戦闘円盤モーフ「リーパー」と並び、部隊の戦闘要員として、前線で暴れました!


他のPCは、知性化タコの濃墨(こいずみ)さん初め、知性化オウムの宇宙船パイロット、そして上述の戦闘円盤義体の傭兵。

リーパーの方以外はみな知性化動物で、どうでもいい場面ではあったのですが、冒頭、宇宙船のなかで知性化動物たちで宴会をしました。「知性化戦争」ファンとしては感涙モノでした。


ミッションとしては、廃棄された宇宙コロニー内に思い出の品を探しに行くブルジョア羽根っ娘の護衛。ティターンズの危険な戦闘マシンと遭遇し、屋内で、激しい銃撃戦に。

四脚「エイリアン」型戦闘マシンに接近されたので、負傷した民間人を守るためヒックスは単分子剣を抜き、敵マシンの単分子チェーンソウと切り結び、ワッショイ! 敵を両断。 ここらへんが花でした。


そこまではよかったのですが、帰路、廊下で、前後から敵クリーチャーに挟撃されました! プラズマ弾が前後から飛んできて、味方のオウム君たちもガンガン射撃して応戦しますが、次々に味方はダウンしていきました。



そしてヒックスの手榴弾がファンブル。


転がった手榴弾は二回、壁にはねかえり、よりによって廊下の真ん中で爆裂。依頼者や自分を直撃。

気絶したものの一回立ち上がって、不気味なラスボスに射撃をしたものの、そのご一人脱出を試みたタコ君もプラズマ弾を食らってタコ焼きに(笑)。
ヒックスもあえなく倒され、全滅いたしました(笑)

しかしここがエクリプス・フェイズの面白いところ、精神データのバックアップがあるので、みな復活できるのです(たぶんスタックは蒸発していたと思う)。

ふたたび挑む意思があるかどうか尋ねられたヒックスは、「次は失敗しない」と、答えたのでした。


戦闘シーンがフロアタイルで演出されたのでダンジョンものっぽく、遮蔽をとったり隊列を考えたり、そういうところも面白かったです。また、ハエみたいな小型ドローンを3機もっていたので、屋内では偵察させたりしてみました。

エクリプス・フェイズのサンプルPCではドローンをもっているキャラをよくみかける(気がする)ので、上手く使っていくとプレイに幅が出そうです。
あと最初よくまちがえたけど、「応援」は該当技能がなくても演技だけでどんどん出来るので活用したいですね。

ダメージ処理を勘違いしていたのと、他のPCさんに余り絡まなかったのは自分の反省点かな。ともあれ、主催者様、GMの皆様、プレイヤーの皆様、ありがとうございました。今回も楽しかったです。

火星テラフォーミングの詳細など、設定面でもご教示いただき、お礼申し上げます。サプリメント・サンワードは欲しくなる…

2012年3月 体験会8回


今回は、私にとっては初めての、パンドラゲートの先にある系外惑星シナリオでした。太陽系シナリオよりもさらに自由度が高く、どんな異常事態が起こるかわからない緊張感がありますね。

自分は、サンプルPCからバルスームのジャーナリストを選択。アレスと命名。
今回は戦闘がなかったので、技能的にもジャーナリストというキャラ的にも、色々絡めて便利でした。RPGでは積極的に動くキャラが演技しやすいですねー

科学者中心のメンバーだったので私は従軍記者ぽく立ち回ってみたりw


消息を絶った探検隊を探すため、PC一行は第七次調査隊としてゲートをくぐり、系外惑星に出るのですが、もうゲートを超える最中から異常事態が次々と。

全体に、惑星ソラリス的な、未知の存在とのファーストコンタクトというSFらしい面白いシナリオでした。戦闘は発生せず、エクリプス・フェイズの自由度の高さが分かります。


ゲートを抜けると、依頼者の有翼義体少女が二人に増えており、それを不思議に思わない。そして、精神をおかされたのか、エイリアン植物義体の仲間は錯乱状態に…。

現地の惑星は居住可能な環境で一見平和なのに、
前進基地の作業モーフの人数が増えたり減ったりしていたり、
記録データすらもいつの間にか書き換えられていたり。

光り輝くガス状の樹木のような異星植物ミスト・ツリーが付近に生えていて、これが影響しているのか、ドローンを飛ばしても詳しくは分からず。

ついに私のキャラクターまでも、日誌をつけていたところ、未来の日誌まで書かれているという不思議な現象が。
「すごい、おれは〆切が怖くない存在に進化したのか!」


平和な環境とは裏腹に、危機感をつのらせた我々は周囲の調査をすすめ、先行した探検隊の遺骸モーフを発見。遺骸は、頭蓋が割れて何かが這い出した跡があるというショッキングな状態。

なにものかに脳を冒されそうになりながらも、最終的には、この惑星を支配する特異な知性体とのファーストコンタクトを果たし、戦闘は回避されました。

アレスは、記者として、この星に残って報道しつづけることにしたのでした。



系外惑星にもサプリで様々なものが設定されているようで、
それこそエクリプス・フェイズ版三龍戦騎! なんてのも出来るかなあ…などと妄想しました(笑

システム面よりもこういう設定の豊富さがエクリプス・フェイズの武器かとおもうので、日本語版でのサプリ刊行を強く望みたいですね。

GM様、一緒にプレイされたみなさん、どうもありがとうございました。

2012年4月 体験会9回
今回は岡和田先生卓にて、次号R&R誌に掲載されるシナリオのテストプレイに参加させていただきました。ついに知性化シャチをプレイ!

内容はかきませんが、エクリプス・フェイズの魅力が濃厚につまっており、しかもスピード感のあるシナリオで、面白いです。ハリウッド映画的なかっこいい絵があるのも好みでした。


新キャラとして朱鷺田先生が作成された知性化シャチのサルベージ業者をプレイ。ハルゼーという名前にして、割と積極的な性格付けに。「やっぱアラスカの海の環境ソフトは最高だな、ホワイトオルカ娘たまんねー」とか(関係ない

全長7メートル、水中以外では専用歩行マシンを装備し、宇宙では自身が宇宙船のように活躍できました。

仲間は、

アナーキストの戦う異星生物学者アスラン・ファーヴニル、
アルゴノーツの科学者ピーター・スコット、
三合会の鉄砲玉マイケル・ヤン、
オリガーチの”マジカル”イリス、
火星のレンジャーのチャック・コグバーン

の五人。

アスラン君は自作持ち込みのリーパー義体で、レーザーとマシンガンを乱射する戦車のような学者で(ハルゼー「おいおい、いつ俺たちは戦車を雇ったんだ!?」)、勇気10点も凄かった(笑) 戦闘での活躍はめざましいものがありましたが、やはりと申しますか、次からは持ち込みキャラは事前に打診することとなったようです。勇気10点は今後無しで、ということになったみたいで。

エクリプス・フェイズは戦闘以外にもやることは多いので、むしろ強い戦闘キャラが一人いると、他に色物キャラを遊べるという長所もある気がする(笑)


さて、私のハルゼーはなにしろシャチなので、移動中は宇宙船の船倉に艦載機のようにおしこめられ(笑)

惑星上では上空からサブマシンガンで機銃掃射したり、味方を励ますときに「応援」としてオルカの歌を歌ったり、宇宙コロニー市街地に立ち入れなくて宇宙港で係留されている間に売り払われそうになったり、色々と楽しい場面が出来ました。こういう極端に人間離れしたキャラクターは良いですねー

エクリプス・フェイズでは、メッシュで味方と常時接続しているので、仲間と離れていても支障ないのが面白いですね。戦闘シーンは一人だけ宇宙港で見守っていて、作業用ドローンを走らせて事後処理をさせました。


終盤は、無重力空間で仲間をキャッチするというシャチぽい活躍も出来ました。

技能的には今回のシナリオに合わせていただいたのか、活躍できるものがそろっていて、シャチでも普通にプレイできるエクリプス・フェイズの懐の広さにただただ感心。

その後、秋葉原のいつものインドカレー店で、TRPG、SF、漫画のお話で盛り上がりました。あと時節柄?クトゥルフ(笑) GM様、ご一緒した皆様、ありがとうございました。

2012年5月 体験会 第10回
5月26日土曜は、体験会10回目でした。満員になるのがだんだん早くなり、ツイッターでも人口に膾炙することが多くなっているのがよくわかります。

今回は朱鷺田先生の卓にて、ハンドメイドの知性化オウムPCを選択。
手羽先に指がある挿絵があり、宇宙商人という設定のようです。


続き物シナリオを想定しているそうで、最初にレッズポイントを15点取得。
ネタに走っても面白そうだったけど回避と実体弾技能に割り振りました。

GMが組まれた知性化オウムのソロ船長、回避技能も十分あり、勇気も6点あるセッティングだったので、プレイしていて余裕がありました。ちなみに宇宙船の名前は「銀のウズラ号」……ファルコン号だとそのままだとおもったのでとっさに(笑)


仲間は、

タイタンの探検家ランディ、
シフトランナー(多脚メカ義体)のシュメティ、
アルゴノーツの科学者ジャック、
宇宙技術者のナンシー、
異星食肉植物義体のアブノバ、といった皆さん。


アブノバはトリフィドというかビオランテというか、異星の植物なんですがサイバーブレインをぶっこんで義体にしてしまったというアレなキャラ(笑)
まあ、その星で生態系上位の捕食者であるならば、それをいわばアバターとして用いるのは現地での活動に限っては合理的かなあ…。

盆栽のように、ソロ船長はかれを止まり木にして友情を演出いたしました(笑)
鳥のロールプレイは初めてでしたが楽しかったです。パラフリでももっと鳥ハーフを登場させればよかったかも。


ゲートの向こう側にある謎の恐竜惑星(!)の調査ということで、科学者主体のチームで、いかにもゲートものSFらしく、面白かったです。キャラ的に恐竜に興味なさそうなので冷静にプレイしましたが、プレイヤーレベルでは興味津々でありました。米国では恐竜ものは人気?


太陽系での冒険も良いのですが、系外惑星の話だといつにもまして何が起こるか分からない緊張感がありました。GMするときはシナリオのネタ次第で使い分けると良さそうだなぁ…。


ゲートの利用には莫大な費用がかかるようで、PCがみな、調査に乗り出したがるのは今まで気づかなかった発見でした。キャラの動機にからめて皆さんお話を上手く進めるなぁと、勉強になりました。動機が富だったりエイリアン遺跡への興味だったりするPCは、お話を進めやすくていいですね。


水星圏付近で、太陽クジラ義体に入った情報生命体に話を聞いたりして、謎の本質にせまっていくあたり、いかにも本作らしいSF的情景でありました。


ハイパーコーポが艦隊を動かし不穏な空気の流れるなか、ソロ船長は高速艇を駆って、ゲートの向こう側への輸送任務を請け負い、ひそかにファイアウォールの調査依頼を遂行しようとしますが、怪現象が次々に発生。

ソロはトラウマを受けて判定修正−40%とか、楽しい状況でした、音楽に興味があるロールプレイで、若干、無用な危険に飛び込んでいった面もありまして(笑 NPCの知性化タコ君も、もりもり自分の脚を食べ始めて気の毒だったw


最後は怪現象の元凶をやっつけ、一同は、さらなる謎と富をもとめて謎の惑星に旅立っていきました。未知を求めて新天地へ旅立つ、とても冒険SFらしい終幕でした。ご一緒した皆様、主催の皆様、どうもありがとうございました。


GMを育てるにはどうしたらいいのか等と、打ち上げのカレー屋さんでは一般論的な話題も面白く拝聴いたしました。TRPGは勧誘もむずかしいけどGMを育てるのも難しい…もっとみんな気軽に参入してきてほしい、というのは常に思っています。


2012年6月 体験会11回
さる土曜、6月30日は、いつもの秋葉原ロール&ロールステーションで、エクリプス・フェイズ体験会に参加してきました。

今回は朱鷺田先生の卓で、以前から気になっていた宇宙植物の義体を選択。

エゴは異星生物学の科学者なのですが、異星を調べているうちに現地の食肉植物に惚れ込んでしまい、その植物を義体化してしまったという楽しいPCです(笑)

ギュンターと命名。ギャラクシー・ファイトとは関係ない(笑


サプリメントからハンドメイドされたPCは全般に技能がカッチリ組んであるようで、このウィップラッシュ義体も、外見とは裏腹に不自由は感じず、とくにインプラント加速装置のせいなのか、「速度(3)」が目立ちました。

なにしろ植物なので、「応援」ルールでも枝葉を使って人外ロールプレイしやすく、楽しいキャラクターですね。


今回は金星の空中都市を舞台に、危険な生物兵器の開発を阻止するため、
可変義体のスカベンジャー、月のエゴハンター、タイタンの探検家、火星のレンジャー、木星共和国のバイオ保守主義者とともに冒険を楽しみました。

中でも保守主義者は初めてパーティーを組んだキャラで、
一切の身体改造を拒否する生き様がロールプレイでも光っていました(笑)

エクリプス・フェイズ世界における主要な価値観やガジェットとまっこうから対立するキャラクターなので、ある意味、世界観が強調されていました。

ことある毎にほかのPCと口論したり、情報共有で苦労したりするのが見ていて面白いキャラクターでした。


そんな保守的な彼もクライマックスでは、空中ドックに押し寄せたハイパーコーポの戦闘義体をまちぶせるため、ギュンターにレールガンを貸してくれました。


色々な主義をもつPCたちが葛藤をかかえつつも協力しあう、エクリプス・フェイズならではの展開が楽しかったです。先日のオンセ2回目でも、知性化タコとエゴハンターPCが、知性化種の人権をめぐって争う場面があり、面白く感じました。

一方、エゴハンターのエルリック君は超能力を使うたびに喀血し、サイキッカーらしい厨二台詞(笑)を述べたり、可変義体のドーラ君は宇宙船に合体して見事なマニューバを披露したり、皆さん印象的なシーンがありました。

***

舞台は金星で、
テロリストの有翼義体を追って飛行艇から銃撃したり、
企業軍の戦闘艦に追尾されたり、
今回も宇宙SFらしいアクション場面があって世界観に没入できました。


それにしても有翼義体と宇宙船の空中戦は、ありそうで無かった場面。
先日のオリジナル義体アマテラスを着て容疑者を追いかけても面白い絵になるなぁ、と妄想をしたりも。時間さえかければキャラクター作成も出来そうだし…。

ともあれご一緒したみなさま、ありがとうございました。楽しませていただきました。

次回の体験会は横浜店だそうで、いつもより卓も多いようですね。楽しみです。
http://www.arclight.co.jp/r_r_s/yok/#post-1456


空科傭兵団の表紙へ

この記事は、クリエイティブ・コモンズにもとづいて清水三毛が創作したものであり、エクリプス・フェイズ公式コンテンツおよびポストヒューマン・スタジオ様とは無関係です。

清水三毛 2012.07.27.〜